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着物商人「レアなアイテム売ります買います!」4/9


 


着物商人「レアなアイテム売ります買います!」



293 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 23:47:04.40 ID:9YN6D/qt0
商人「そろそろいい時間ですね」

ツインテ「昼飯を取るか。店の情報は載ってないのか?」

商人「近くに良さげなオープンカフェがあるみたいですね、そこにしましょうか」

竜少女「そうじゃの、ワシもそこへ行こうとしておったところじゃ!」

商人「……」

ツインテ「……」

竜少女「何をしておるか。さっさと行くぞ!」

ツインテ「お前どこから湧いた」

竜少女「湧いたとは失礼じゃの!さっきまでここの公園で遊んでおったのじゃ!」


元スレ
着物商人「レアなアイテム売ります買います!」
SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServise掲示板






294 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 23:50:50.05 ID:9YN6D/qt0
ツインテ「相方はどこ行った?」

竜少女「うむ!デート中じゃったがはぐれてしまっての」ムンッ!

竜少女「良ければお主らと一緒に行動したいのじゃが」

ツインテ「さて、昼食はお前が言ったの店でいいな」

商人「そうですね、景色もよさそうですし」

竜少女「ワシを無視していくな!連れていけ!連れて行ってくださいお願いします一人だと寂しいんです!」

ツインテ「可哀そうだから先に迷子センターに連れて行くか」


295 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 23:56:14.81 ID:9YN6D/qt0
……
昼食


竜少女「うむ、こういった軽食も中々良いのぅ」

商人「結局連れて来ちゃいましたけどよかったんですか?」

ツインテ「一人にしておくわけにもいかんし、いい大人を迷子センターにぶち込むのも気が引けたからな」

竜少女「オレンジジュースも追加で頼むのじゃ!」

商人「大人に見えないですよねぇ」

ツインテ「私たちより数百倍長生きしててこれだからな」

ツインテ「……すまない。少し席を空けるぞ」

商人「はいどうぞ」

竜少女「なんじゃ?糞か?」

グシャッ

ツインテ「お前はもう少し常識を学ぼうな?」

竜少女「ハハッ頭に槍を突き立てることは無かろう」


296 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 00:20:41.43 ID:osZk4IPz0
竜少女「まったく、あの暴力女め」

商人「今のはどう考えてもあなたが悪いですよ」

竜少女「目上の者に対してあの態度は無かろうに。ワシも今のは冗談で言ったつもりなのに」

商人「まだ食事中の人がいることに気を使ってください」

商人「ところで……あなた達、一体どういう関係なんですか?」

竜少女「お互いを愛し合っている関係に見えるか?」

商人「そういうことは聞いてないですよ」


297 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 00:26:10.56 ID:osZk4IPz0
竜少女「ま、いい喧嘩友達と言ったところじゃの」

商人「付き合いは長いんですか?」

竜少女「んにゃ、数回程度しかあったことがない」

竜少女「会う度に喧嘩をしておるが……まぁ、それはあっちが気を使ってくれている事なんじゃろうな」

商人「気を使って喧嘩って」

竜少女「ワシは……そう、昨日言った通り、長い間外の世界から隔離されておっての」

竜少女「寿命の事もある。長生きばかりして外に出られなかった報いとして、ワシに友人なんて一人も作れなかったんじゃ」

商人「報いって……長生きすることは悪いことではないですよ」

竜少女「……生きててよかった事なんぞ、ほんの一握り程度にしか思ったことは無い」


298 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 00:31:10.55 ID:osZk4IPz0
竜少女「じゃが、奴と……そして連中と出会ってからは充実しておるの」

商人「あの方々全員ひっくるめてですか?」

竜少女「うむ、不器用なりにワシを愛してくれる男も」

竜少女「何考えているか分からんがワシにとっての恩人であるあの仮面も」

竜少女「ワザと毎回突っかかりやすくワシに接してくれるあの女神も」

竜少女「みーんな、大好きじゃ」

商人「なんか羨ましいですね、そういう関係」

竜少女「お主にはおらんのか?頼れる者は」


299 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 00:43:42.81 ID:osZk4IPz0
商人「地元に帰れば友達は沢山いますけど、正直敵ばっかり作ってきたような旅でしたからね」

竜少女「お主のこれまでの行いを見ていれば十分に理解できる」

商人「うるせぇよ。ともかく、私はずっと一人で」

商人「でもそれでいいって思ってる所が大きかったですね。結局、人と長くいるとその人の悪いところも全部見ることになりますし」

商人「ぶっちゃけ、商いをする上で私は自分の能力に絶対的な自信を持っているので、他の事は興味をなるだけ示さず」

商人「全部一人で出来るって自分に思い込ませて、そういうの人間関係からくる煩わしさを避けてたんです」

商人「でも、あなた方みたいな人たちを見かける度にちょっと羨ましく感じたり……」

竜少女「悪いところが見えてくるのは仕方がない。それぞれが違う生き物なんじゃ」

竜少女「ずっと一緒にいることは出来んが、節度を持ってお互いを頼ればお互いを好きになれる」

竜少女「じゃが、馴れ合いだけでは旅は出来ん事は確かじゃの」

竜少女「それこそ、ホントに『ああ、コイツなら信用できる』と思った者と行動することができればいいんじゃがの」

商人「そういう相手がホイホイ見つかりゃ世話ないんですけどねぇ」


300 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 00:48:49.85 ID:osZk4IPz0
商人「でも、あなたと数日一緒に行動して分かったことならありますよ?」

竜少女「なんじゃ?」

商人「一緒に旅は出来なくても友達にはなれるって事ですね」

商人「まぁ私の方から一方的な感情ですしあなたが私の事をどう思ってるか分からないですけどね。あ、なんか口に出すと照れるなこれ」

竜少女「……」

商人「あのー、何か行ってくれないと私の恥さらしで終わってしまうのですが」

竜少女「……ウグユッ」グスン

商人「!?」

竜少女「ワシの……私の友達になってくれるんですか?」

商人「え、ああ、ちょっとどうしたんですか?困りますよ何泣いてるんですかまたなんか変な勘違いされる!」


301 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 00:52:13.94 ID:osZk4IPz0
竜少女「だって……私が友達なんて……エグッ出来るなんて……グスッ」

商人「ああ、ちょっともう泣くな!涙拭け!だぁぁぁあ私の着物に顔を擦り付けるな!鼻水が付く!」

ツインテ「なーにやってんだお前らは」

商人「助けて!この状況を打破してお願い!」

ツインテ「おーよしよし、泣くならこっちで泣け」ナデナデ

竜少女「うん……」グスン

商人「もうなんなんですか……」


302 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 00:57:42.96 ID:osZk4IPz0
……

竜少女「いやー、歳を取るとどうも涙腺が弱くなってのぅ」ケロッ

商人「キャラまで変わるか普通?」

ツインテ「このババアキャラは作ってるらしいぞ」

商人「マジで!?」

竜少女「こりゃ、それは言うな馬鹿者」

竜少女「ともかくじゃ、スマンの犬っ娘。嬉しくてつい泣いてしもうた」

商人「狼です、いい加減呼び方を変えてください」

商人「それと、私は名前を隠している訳ではないので林檎ちゃんって呼んでくれてもいいんですよ?」

竜少女「お主にそんな可愛い名前は似合わん、犬っ娘で十分じゃ」

商人「友達宣言したにもかかわらずこの扱いである」


303 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 01:03:04.31 ID:osZk4IPz0
騎士「いたよ……やっと見つけた」

竜少女「おお、見つかってしまったのう」

騎士「見つかってしまったじゃねーよ、人がトイレに行ってる最中にどっか行きやがって。その場で待ってろって言ったろ」

竜少女「その待ってる最中にこの者たちを見つけてしまったから仕方が無かろう」

商人「……はぐれたとか言ってませんでした?」

竜少女「嘘じゃ」

ツインテ「何故私たちに付きまとった」

竜少女「ぶっちゃけコイツとのデートが若干退屈だったからの」

騎士「強制送還」

ツインテ「お勤めご苦労」

竜少女「いやじゃあ!離せこの痴漢!ロリコン!」

商人「そんなこと言ってると本気で警察の方々が出動するのでやめなさい」


304 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 01:09:26.57 ID:osZk4IPz0
騎士「とりあえず連れて帰ってたっぷり説教しておくわ」

ツインテ「そうしておけ、言っても聞かないなら一発頭ぶん殴ってやれ」

竜少女「そんな殺生な……」

商人「でもデート中に女の子を退屈させるような人もどうかと思いますね」

ツインテ「ん?まぁそうだな、ウチのはそんなことはしないぞ?」

竜少女「羨ましいのう、やっぱり男としての器が違うのかのう」

騎士「やめて、対象を俺に変更しないで」

竜少女「ま、ワシらはワシらのデートに戻るとしよう。それでチャラじゃ」

騎士「立場がまったく逆転したなオイ」

竜少女「ありがとの、また機会があればお主らと遊びたいわ」

ツインテ「ああ、私ならいつでも付き合ってやるよ」

商人「ええ、勿論です。私もいつでもウェルカムですよ!」

――――――
―――



305 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 01:14:33.30 ID:osZk4IPz0

ツインテ「あっという間に一日が終わっていた」

商人「何をしていたか記憶に残ってないですね……で、宿の前に着いちゃいました」

仮面男「お帰り、待っていたよ」

商人「旦那さんのお迎えとは、羨ましいですねぇ」

ツインテ「待たせるような用事でもあったのか?」

仮面男「ああ、まあね。用があるのは君ではなく……そこの狼さんだけどね」

商人「ん?私ですか?」

仮面男「明日、この宿……と、言うより豪邸だね」

仮面男「ここでパーティが開かれるんだけど」

商人「あー、風の便りで聞きましたよ。何でも国の代表が来るとか来ないとか」

仮面男「知っていたか、なら話は早い」


306 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 01:21:59.42 ID:osZk4IPz0
仮面男「実はそのパーティに私たちも招待されていてね」

商人「ほほぅ、こんなところに泊まれるなんてただ者じゃないと思ってましたけど、参加するってことはやっぱりお偉いさんなんですねぇ」

仮面男「参加証がここに5枚あるんだ」スッ

ツインテ「おい、お前まさか……」

仮面男「本当なら私達と私の息子、そして部下2人が参加する予定だったんだけどね」

商人「だったけど?」

仮面男「アイツら……私たちに面倒事押し付けて……自分たちは仮病で参加できないとか抜かしやがって……」ゴゴゴゴ

商人「ちょっちょっと怖いですよ……」

ツインテ「コイツ、身内には厳しいタチなんだ」


307 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 01:25:54.49 ID:osZk4IPz0
仮面男「そういうわけでコレが3枚余るわけだ」

仮面男「ウチ2枚は竜の二人に」

仮面男「そしてもう1枚は……」

商人「三丁目のジョンソンさんに?」

仮面男「そう、ジョンソンさんだね。彼は気立てがよくて出来た男だっておい!」

商人「……」

ツインテ「……」

仮面男「…………すまない」

商人「振った私が悪かったですねこれは」

ツインテ「寒いギャグはいいから、話が進まん」


308 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 01:31:54.24 ID:osZk4IPz0
商人「その残った1枚を私に?」

仮面男「そういうこと。商品の販売は出来るかどうか分からないが、私の方から口添えをしておこう」

商人「お?それじゃあ大手を振って中で商売できるって事ですか!?」

仮面男「ああ、出来るように言っておくよ」

商人「いやっほう!報われた!今までの苦労が報われた!売るぞぉぉグエッヘッヘ、金持ちのバカどもにガラクタ売りつけてやるぜぇぇぇっへっへ!」

仮面男「……程ほどにね」

商人「他に何か準備してきた方がいいものとかありますか?」

仮面男「服装には気を使った方がいいかもね……と言っても着物で大丈夫だと思うよ。そういう珍しいものを着てくる人もいるだろうし」

仮面男「時間は参加証に書いてあるよ。他に注意事項があれば明日直接話すよ」


309 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 01:35:53.44 ID:osZk4IPz0
商人「でも私でいいんですか?」

仮面男「他に渡すような知り合いはいないからね」

仮面男「それに、妻の友人を誘わない理由は無いだろう」

商人「友人だなんてそんなぁ~」

ツインテ「お前とそんな関係になった覚えは無いんだけどな」

商人「そんな連れないこと言わないでくださいよ~ぐへへへ」

ツインテ「下心が見え見えだよ」

仮面男「それじゃあまた明日、時間を守ってね」

商人「了解でっす!林檎ちゃんは出来る女ですので!それじゃあまた明日ー!」

仮面男「うん、おやすみなさい」

ツインテ「……」


310 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/22(土) 01:41:08.09 ID:osZk4IPz0
仮面男「まるで嵐のような女の子だね」

ツインテ「……どういうつもりだ?」

仮面男「何のことだい?」

ツインテ「このパーティでお前のしようとしている事、私が知らないとでも思っているのか?」

仮面男「隠しているつもりはないんだけどなぁ」

ツインテ「あの娘と竜共をスケープゴートにでもするつもりか?」

仮面男「……利用可能なら。だが危険な目に合わせるつもりはない、少しばかり連中の目を引きつけてくれるだけでいいんだ」

仮面男「バカ息子共が来てくれたら一番楽だったんだけどねぇ」

ツインテ「いいじゃないか、帰国する理由が出来たんだ」

仮面男「ああ、事が終わったら一発殴りに国に帰ろうか」

――――――
―――



316 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 17:45:36.41 ID:oD1qK94n0

商人「さて、宿に帰ってきたのはいいものの……」

商人「何か物足りませんねぇ」

商人「なんででしょうか……」

商人「そうか!今日セールストークしてねぇや!こうしちゃいられねぇ!」

商人「夜の街に物売りに徘徊だぜヒャッハー!!」ダダダダダ




少年「一人で喋ってると思ったら突然走り出して行っちゃったよ……」


317 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 17:53:12.07 ID:oD1qK94n0
商人「さて、露店開くにしても私の悪い噂があちこちで回っているみたいなので変装グッズでやり過ごしましょうかね」

商人「グラサンとマスク!いかにもって感じの風貌に!」

商人「今日は路地裏でそれっぽい商品でも売りましょう」

商人「マット引いて商品並べてこれで完璧!さぁ夜の猛者ども!私の商品を買いに寄ってこい!!」





商人「路地裏だと人通り少ない上に着物にグラサンとマスクって怪しすぎて誰も近寄りませんよねコレ」

商人「つーか前回の変装の時点で気が付くべきだったなこりゃ」

騎士「……お前何やってんだ?」

商人「oh......そして知り合いに遭遇……」


318 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 17:58:03.97 ID:oD1qK94n0
騎士「また懲りずにくだらないことしてんのか?」

商人「くだらないとはなんですか!私の天職をバカにしないでくださいよ!」

騎士「んな事はどうでもいいけど、ここで商売するのはやめとけ」

商人「あぁん?私の商売邪魔しようってのか?」

騎士「そういうことじゃなくてだな……ここら辺は」

ヤクザ「よぉネェちゃん、誰の許しを得てここで商売してんのかなぁ?」

商人「」

騎士「つまりはそういうことだ」


319 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:02:54.10 ID:oD1qK94n0
……

商人「いやぁ、最近のヤーさんは優しいんですね。お説教だけで終わるなんて」

騎士「お前今までよく商売なんて続けられてきたな」

商人「色々と危ない橋渡ってきましたけどね」

騎士「いくらここら辺で商売出来ないからってあんな場所に行くことは無いだろう」

商人「今日は何も売ってないので落ち着かなかったんですよ、商人の性ってやつです!」

騎士「訳わかんねぇな」

商人「物売りじゃないあなたには分からんのです」


320 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:08:13.88 ID:oD1qK94n0
商人「そういえばあなたは何故路地裏に?」

商人「普通は寄り付かないような所ですか何か用事でもあったんですか?」

騎士「偶然道端歩いてたら子供に犬耳のねーちゃんが心配だから追ってくれって言われたんだよ」

騎士「なんで俺が知り合いだって知ってたんだか……一応、礼は言っておけよ」

商人(そういやあの私の悲劇の騒動を目撃したとか言ってましたねぇ)

騎士「……それよりさ、ありがとな」

商人「?何ですか急に?」

騎士「アイツの事だよ、友達になってくれて……」

商人「……あぁ、そんな事ですか」

騎士「そんな事、で片づけてくれるな。アイツ、すげぇ喜んでたからさ」


321 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:13:39.38 ID:oD1qK94n0
商人「そういうもんですかねぇ」

騎士「そういうもんだ、理解されなくてもいい。アイツの問題だからな」

商人「まぁ深くは追及しませんけど。あ、そうだ、何か買っていきますか?彼女へのプレゼントとか」

騎士「そこから無理やり繋げるか……一応見ておく」

商人「はいどうもー!こちらが今日出している商品でーす!」ズラッ

騎士「おっおい、こんなにアクセサリーの類を俺に見せられても良し悪しなんて分からんぞ?」

商人「そこらへん有耶無耶にして買わせるのが手ですから」

騎士「オイ」


322 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:21:11.50 ID:oD1qK94n0
商人「これなんてどうです?宝石だらけのゴージャスな首飾り!」

騎士「却下、派手・デカイ・重いの三重苦でアイツに似合わん」

商人「んでわコレ!小さくもその存在をさり気なくアピールする真っ赤なピアス!」

騎士「耳飾りは邪魔だから付けたくないんだと」

商人「ぬぅ……ではこちら!ちょいとオシャマなフリフリ付いたヘアバンド!」

騎士「既に同じようなものを何個か持っているぞ」

商人「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!注文が多いんだよ!何だったら納得するんだよ!!」

騎士「爆発すんな!もうちょっと大人し目のやつとか無いのか?」

商人「あーもう、ハイハイこれ、メリケンサックとか」

騎士「ンなモン渡せるかボケ」


323 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:25:39.01 ID:oD1qK94n0
商人「ちょっとワガママが過ぎますよー。これ以上何を求めるんですか」

騎士「メリケンサックを進めておいて何を言うか」

騎士「もっと目立たない……そうだな、チョーカーなんてあるか?」

商人「首輪をプレゼントする男性は相手を束縛させる願望があるとか無いとか」

商人「ま、もっとも?首輪なんざ狼である私が持ってる訳ないですよ?犬畜生じゃあるまいし?」

騎士「……指輪とか腕輪あるか?」

商人「でしたらこちらにズラッと」


324 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:32:58.56 ID:oD1qK94n0
商人「何か目ぼしいものはありましたか?」

騎士「あんまり可愛いの無いな」

商人「一々うるせぇよ!年行った金持ちか冒険者相手にばっかり商売してるから若者向けってのが少ないんだよ!」

騎士「確かにマジックアイテムとかゴテゴテしたのばっかりだな……お?」

騎士「この指輪、シンプルでいいんじゃないか?この綺麗な石が付いてるやつ」

商人(魔導核付きの指輪……!)

商人「あーそれはですねぇ……」

騎士「気に入った、これ買うよ。いくらだ?」

商人「え?お買い上げ?冷やかしじゃなくて?」

騎士「お前、俺をなんだと思ってるんだよ……」

商人「いえ、以前絶対に私から買わないなんて言ってたので」

騎士「心境の変化だよ!ほっとけ!」


325 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:36:37.09 ID:oD1qK94n0
商人「うーん、でもその指輪は……う~ん」

騎士「何か悩むことでもあるのか?」

商人「はい、それいい物なんですよ。私が手放すのも惜しいくらい」

騎士「へぇ、それで値段吊り上げようってか?」

商人「はい、それも考えてるんですが」

騎士「待てコラ」

商人「一応、魔導核付きの物ですから説明はさせていただきますね」

騎士「!この石、魔導核か!?そりゃ売るのも戸惑うわな」


326 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:40:08.99 ID:oD1qK94n0
商人「核に付属された効果は『奇跡』」

騎士「『奇跡』?聞いたことないな」

商人「私も調べてもらった時に初めて聞いたので……そんでもって、効力がこれまた分かりにくく」

商人「本当に綺麗な願いを一つだけ叶える、とかなんとか」

騎士「……本当かどうか怪しさ満載だな」

商人「私もそう思います」


327 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:43:53.87 ID:oD1qK94n0
商人「魔導核であることは確かなのでそれなりのお値段を付けさせていただくつもりなんですが」

商人「効力の方がどうもわけわかんない事になってるので価値を付けにくいんですよ」

騎士「……」ボソボソ

商人「ん?どうしました?」

騎士「アイツと美味い物食いたいアイツと一生遊んで暮らしたいアイツとずっと幸せに暮らしたいアイツの命を……」

商人「その指輪から手を離せゴルァ!」


328 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:51:10.30 ID:oD1qK94n0
商人「欲望炸裂だな!?私と同じことしてんじゃねーよ恥ずかしい!」

騎士「これはそういう効力と見せかけて人の欲望を暴く物なんじゃなかろうか」

商人「そんなわけあるか!否定できないのがちょっと悲しいわ!」

騎士「本当に効果があるのかはさておき、なんでそんな事説明したんだ?」

騎士「核付きだっていうこと以外黙ってればいい値段で売れるだろ」

商人「効果が判明してないものを売るのは商人としてはやっちゃいけない事なんですよ」

商人「そして、装備品の能力を偽ったりすることもアウト。こっちは完全に信用問題に関わってきますね」

騎士「詐欺紛いなことしておいてよく言うよ」

商人「私は商品のいい所を出来るだけ言いまくって売ってるんです!あることないこと言いふらしてる訳じゃないんですよ?」

騎士「その商品の悪いところはどうしてるんだよ?」

商人「言わないかはぐらかします」

騎士「だろうな!」


329 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:52:37.34 ID:oD1qK94n0
>>328
商人「そんなわけあるか!否定できないのがちょっと悲しいわ!」

林檎ちゃん日本語しっかり話してください


330 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 18:56:13.89 ID:oD1qK94n0
騎士「で、いくら?」

商人「へ?それを聞いたうえで買うんですか?」

騎士「ああ、気に入ったからな。それに、この指輪に運命のようなものを感じたんだ……」キリッ

商人「そういうこと言って恥ずかしくないんですか?」

騎士「うるせぇよ!お前だって初めて会ったとき『何者ですか!姿を見せなさい!』って顔真っ赤にして言ってたじゃねぇか!!」

商人「それは会う前だよ!?ってかそこから見てたのかよ!?もっと早く助けに来いよ!!」


331 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 19:01:27.77 ID:oD1qK94n0
騎士「どうでもいいからさっさと売れ!」

商人「これ以上はお互いの傷を抉り続けるだけですからね、いいでしょう」

商人「お値段は……」カタカタカタ チンッ

商人「こんなもんで」

騎士「うぉい!一般冒険者が買える値段じゃねぇよ!吊り上げ過ぎだろ!?」

商人「あーはいはい、どうせ買えないってのは分かってますよ。安くすりゃいいんだろ安くすりゃ」

騎士「安くするなんて珍しいこともあるんだな」

商人「まぁ、今後売れるかどうか分からないですからねぇ。だったら手ごろな値打ちで捌いておこうかと」カタカタカタ チンッ

騎士「こ、これなら何とか買えそうだ……高いが」

商人「そこまでして欲しい物なんですか?」


332 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 19:08:15.24 ID:oD1qK94n0
騎士「アイツと出会ってからもうすぐ2年目になるんだ」

騎士「こっそり買っておくチャンスなんてそう無いし、こうやって知り合いからお墨付きの物を買うのも悪くないかなぁって」

商人「お墨付きって訳じゃないですけど……だったら同じようなものであの竜さんに似合いそうなものはまだありますよ?勿論それより安く済みますし」

騎士「アイツへのプレゼントなんて初めてなんだ、ちょっとはいいもの渡したいからな」

商人「それでちょっと高価なメリケンサックなんて渡したらおもしろそうだと思いません?」

騎士「デリカシーが無いと言いながらそのまま俺が殴り殺される未来しか見えん」


334 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 21:51:58.67 ID:oD1qK94n0
商人「それじゃあ……ま、ちょっとだけまけときますよ」

騎士「!?」

商人「何驚いてるんですか」

騎士「いや、驚くだろ!?今までのお前の悪行の数々を見聞きしてれば!?」

商人「酷いこと言いますね!?」

騎士「あー、まぁスマン」

商人「ちょっとだけですよ、ホンのちょっとだけ。お友達の旦那様ですからね」

商人「そういう記念日とかは大事にしなきゃですからね」

騎士「へへっ、悪いな」


335 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/26(水) 22:15:00.83 ID:oD1qK94n0
騎士「……ホント、ありがとな」

商人「何度も何度も気持ち悪いですねぇ」

騎士「それだけ感謝してるって事だよ。宿まで送ろうか?」

商人「ありがとうございます。ところで、今更なんですけどあの竜さんはどうしてるんですか?」

騎士「明日のパーティに備えて宿で寝てるよ。初めての事で楽しみなんだとさ」

商人「開催時間は夜ですけど……ずっと寝るつもりですか」

騎士「竜は寝ようと思えばどれだけでも寝れるらしいぞ」

商人「らしい?あなたも竜じゃないですか」

騎士「そんなに寝た経験が無いのよ、俺は」

……
宿

少年「ねーちゃんが男連れてきたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

騎士「ちょ、まて!お前が連れてこいって言ったんだろ!?」

母「あらあらまぁまぁ」

商人「誤解ですからね?ね?」


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