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着物商人「レアなアイテム売ります買います!」3/9


 


着物商人「レアなアイテム売ります買います!」


214 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 00:15:40.72 ID:KZ6uj6XA0

商人「なんか部屋の風景が気になってまともに眠れなかった」

ガラガラ

母「おはようございまーす!とりあえずこれで起きて……あら起きてたんですか?」

商人「おはようございます、なんでバズーカ構えてるんですか?」

母「いえ、東洋ではこれがドッキリな起こし方だと聞いてたものですから」

商人「……もういいよ」

母「では朝食が出来てますので温かいうちに召し上がってください」

商人「分かりました、着替えてから行きますね。あとガキんちょ、後ろで待機するな、お前も出ていけ」

少年「チッばれたか」

……





元スレ
着物商人「レアなアイテム売ります買います!」
SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServise掲示板





215 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 00:22:46.70 ID:KZ6uj6XA0

母「ところで、今日はお出かけですか?」

商人「はい、約束がありますので」モグモグ

商人「ってそういえば何泊するって言ってませんでしたね」

母「そういえばそうでしたね、基本的には2泊する人が多いですけどどうなさいます?」

商人「順序が逆になったな……しばらくここを拠点にしますので1週間程泊めさせてもらいますか?」

少年「ここら辺で商売できそうにないのに?」

商人「うっさい、地区くらい変えるわ!」

母「ええ、大丈夫ですよ?宿泊費の方は前払いですが……」

商人「あ、そっちもすっかり忘れてましたね。失敬失敬」

少年「これで払わずに出て行ったら母さんの雷が落ちるんだぜ?」

商人「ほほう?と、言うと?」

少年「必殺のブレーンバスターが……あ、ちょっとやめて!」

母「そんなでたらめを言う子にはこうです!」グキッ

少年「ホグゥ!!」

商人「とりあえず恐ろしいのは分かりました、下手すると本気で死ねますのでやめてあげてください」

――――――
―――



216 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 00:33:42.58 ID:KZ6uj6XA0

鎧少女「……そろそろ時間だな、さすがに来ないか」

竜少女「まぁ昨日の事もあるじゃろうし来るに来れんじゃろうて」

鎧少女「念のために代わりにお前を連れてきたんだが、どうやらそうして正解だったみたいだな」

鎧少女「でもよかったのか?お前、あの男に依頼なんて受けなくてもいいって言われてるんだろ?」

竜少女「奴の事は気にせんでいい。ワシを気遣ってくれるのは嬉しいことじゃがどうにも暇でな」

竜少女「お主とお茶をすると嘘を言ってきたわ」

鎧少女「ウチの旦那なら上手く誤魔化してくれると思うが……気の毒だなそっちの旦那は」

竜少女「よいよい、たまにはワシもいろんなことをしてみたい」

鎧少女「これ以上ここで話していても仕方がない、それじゃあ行くか」

商人「ちょいとまちなレディ達!」

鎧少女「うわ……」

竜少女「あんなことがあったのに来おったわ……」

商人「あ、何その反応!?悲しい!林檎ちゃん泣いちゃう!」


217 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 00:39:54.51 ID:KZ6uj6XA0
鎧少女「何故来たんだ」

商人「一度した約束はちゃんと守りますよ!それに今回の依頼の事で気になることもありますし」

鎧少女「……なんだ?言ってみろ」

商人「やっぱり気になりますよね?この情報が欲しかったら有料……」

竜少女「もうコイツ焼いてもいいんじゃないだろうか」

鎧少女「許可する、やれ」

商人「……の所を本日無料とさせていただきます。冗談です、やめて、口の中に炎を溜めないで」

……


218 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 00:45:51.75 ID:KZ6uj6XA0

商人「……と、言うわけなんですよ」

鎧少女「2メートルちょっとのウサギ型の魔物か」

商人「はい、貰った資料には何も書かれていなかったので」

鎧少女「確かに、この魔物は普通のウサギと同じ大きさのように書かれているな」

鎧少女「……これが本当なら契約違反で違約金ふんだくれるな」

商人「お?中々セコいこと考えますねぇこのこの!」

鎧少女「言ってみただけだ、お前じゃあるまいし」

商人「なぬ!?私がそんなみみっちい商人に見えますか!?」

鎧少女「見える」

竜少女「見える」

商人「チクショウ!世知辛い世の中だ!!」


219 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 00:54:16.00 ID:KZ6uj6XA0
鎧少女「確認も踏まえて調べてみるか。子供の言うことだから信憑性も怪しいし」

竜少女「こやつがいるならワシは不要か?」

鎧少女「いや、念のため戦える人材が欲しい。着いてきてくれ」

竜少女「うむ、よかろう。しかし、お主がいるなら戦力的にワシは要らないような気もするが……」

商人「?竜ほど戦力になる人材なんてそうそういないんじゃないですか?」

竜少女「この女、その竜であるワシより強いぞ?」

商人「へぇ、ただ者ではないと思ってましたがそんな人本当にいるんですねぇ」

竜少女「……お主、信じておらんな?」

商人「ええ、まったく」

鎧少女「お前たち、グダグダ言ってないで行くぞ」

商人「あ、旅路で何か必要になったらいつでも言ってくださいね。お売りしますから」

竜少女「安心しろ、買わん」

鎧少女「本当に必要なら奪い取るからいい」

商人「ひでぇなおい!」

――――――
―――



220 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 01:04:29.51 ID:KZ6uj6XA0

竜少女「どうじゃ?何かいたか?」

鎧少女「ダメ、碌に動物もいない」

竜少女「そろそろ昼になるな……結構な時間探してもこれか、先が思いやられるのぅ」

商人「そうは言ってもこの森、なかなか広いですしね」

商人「竜さん、あなたが変身してバビューンと空を巡回して探すとか出来ないんですか?」

竜少女「それはアウトじゃ。ワシの正体はなるべく知られたくはないし、何より魔物が逃げてしまうじゃろ」

商人「あー、始まったばかりなのに今日も何も収穫無しに終わりそう……」

鎧少女「埒が明かないな……しょうがない、あんまりズルはしたくないんだが」

商人「何か策でも?」

鎧少女「私が空から探そう。そうすればお前たちの手を煩わせずに済む」

商人「!?」


221 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 01:09:59.44 ID:KZ6uj6XA0
竜少女「よいのか?お主だって自分の正体晒すのは嫌じゃろう?」

鎧少女「ここに居る連中が口を紡げばいい話だ。お前は信用してるから何も言わんが……」

鎧少女「狼娘、これから起こること、誰にも言わず黙っていてくれるか?」

商人「いや、勝手に話を進められても何が何だか……」

鎧少女「まぁ、公言しなければ何でもいい。とりあえずそれは約束しろ」

商人「それくらいならまぁ……あ、いや!その秘密を言われたくなければこの商品を買……」

鎧少女「なお、信用に値しない場合は実力行使に出る」

鎧少女「手始めにこの槍でお前の眼をズバッとだな……」

商人「はい!約束します!誰にも言いませんし誰にも喋りません!誰にも発言しません!」

鎧少女「よろしい」ニコッ

竜少女「ホントにお主は怖いのぅ」


222 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 01:15:14.98 ID:KZ6uj6XA0
鎧少女「……それでは」ファサ

商人「せ、背中から翼!?有翼人だったんですか?」

商人「いや、でもこれは……魔力の塊?」

鎧少女「実体と魔力と半々だな。これが天使の翼とか言うやつだ」

商人「天使って……えぇ!?」

商人「あの天使様!?ほら、よく教会とかに降り立ってなんか胡散臭いお告げとかしていくあの!?」

商人「本当にいるんだかよく分からない存在でもうソイツを見た日にゃ天からのお迎えとか言われちゃあの!?」

竜少女「お主散々変な風に思われておるぞ」

鎧少女「正しくは天使ではなく女神なんだがな……」

商人「女神ってあの女神様!?ほら、よく教会とかに……」

鎧少女「もういいから」


223 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 01:21:19.49 ID:KZ6uj6XA0
商人「確かにそんな翼を持つ種族を見たことないですからねぇ……いやはやありがたやありがたや」

鎧少女「拝むな恥ずかしい!」

商人「あぁ、でも納得です。こんなに綺麗な人が女神様とかイメージ通りですもん」

鎧少女「そ、そりゃどうも」

竜少女(押しに弱いのう、照れておる)

商人「ちょっとちっこいのがまた可愛いですけど」

鎧少女「ふんッ!」ザクッ

商人「ヒギィ!お尻に槍が!!」

鎧少女「一言余計だったな」

商人「抜いて!槍が血で真っ赤になってる!」

鎧少女「元々赤い槍だ。それに深く差してもいないわ」

竜少女「喜劇はどうでもよいから早く行ってきてくれんかの?」


224 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 01:26:25.08 ID:KZ6uj6XA0
鎧少女「二人はここで待っていろ、一通り回ったらまたここに戻ってくる」フッ

商人「あ、消えた」

竜少女「女神じゃから不可視になることくらいは容易なのじゃろうな」

商人「だったら別に私に正体明かさなくても、見えなくして翼を出して飛んで行ったらよかったんじゃないでしょうか?」

竜少女「……それもそうじゃの」

商人「何なんでしょうね一体」

竜少女「さぁ?神の考える事はよくわからん」


225 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 01:34:42.73 ID:KZ6uj6XA0
商人「それじゃあ私たちはランチといきましょう」

竜少女「人に働かせておいてこれか。ま、腹も減ったし先に頂くとするか」

商人「お弁当また買います?お安くしておきますよ?」

竜少女「いらん、今日はちゃんと作ってきた。ホレ!」

商人「おお、野菜たっぷりなお弁当」

竜少女「まともな調理場が無かったからこんなもんしか作れなかったがの」

商人「実はあなたが料理出来るということに驚いてたんですよ。見た目的な理由で」

竜少女「こんな子供みたいな様子でも女性じゃからの。夫にはいいものを食わせてやりたい」

商人「いい事言いますねぇ~。私は男の為じゃなくて利益の為に作りますけど」

商人「ちょっと女に飢えている連中に私の手作り弁当チラつかせてやると泣いて喜びますからね。いい儲けになります」

竜少女「悪魔じゃのうお主」


226 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 01:56:10.61 ID:KZ6uj6XA0
竜少女「さて、それじゃあ食べるとしよう」

商人「そうですねー、私もお腹すいてるんでとっとと済ませちゃいましょう」

竜少女「いただきまー……」

シュパッ

竜少女「あ゛、弁当が!?」

商人「!?」

ウサギ「」モッキュモッキュ

竜少女「……」

商人「……目標発見でーす」

竜少女「……ok相棒、速やかに捕獲作戦を遂行するのじゃ」


227 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 02:00:32.64 ID:KZ6uj6XA0
商人「はい!?いやいやいや、依頼内容はアレの捕獲ではなく観測ですよ!?何言っちゃってるんですか!?」

竜少女「ワシの弁当を盗った挙句食い荒らすとは笑止千万!痛い目にあわせなきゃ気が済まぬ!」

商人「冒険者が依頼内容無視すんな!信用にかかわるだろ!?」

竜少女「知ったことか!食べ物の恨みは恐ろしいということをその体で分からせてやる!!」

ウサギ「」モッキュモッキュ

ウサギ「……ウキュ?」

竜少女「……」

商人「……」

竜少女「可愛いのぅ」

商人「可愛いですねぇ」


228 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 02:05:22.51 ID:KZ6uj6XA0
竜少女「んにゃ!惑わされるな!アレは世にも恐ろしい盗人ウサギじゃ!決して許すな!」

ウサギ「」ビクッ

シュババババ

商人「ああ!そんな大声連発するから逃げちゃったじゃないですか!」

竜少女「弁当を持ったまま!?えぇい、逃がすか!追うぞ!」

商人「ここを離れたりしたら後で女神様に怒られますって!ちょっおい行くな!聞けよクソチビ!?」






竜少女「逃げられた」

商人「そして完全に道に迷った」


229 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 02:14:24.20 ID:KZ6uj6XA0
竜少女「お主の犬の鼻でなんとか元の場所に帰れないかの?出来なければ追跡は?」

商人「狼です。いや、私の鋭い嗅覚でもそこまではちょっと……」

竜少女「役に立たん鼻じゃのう、お主が獣人である利点が無いではないか」

商人「ぬぅ、言い返せないのが辛い」

商人「……あれ?嗅いだことのある臭いが……?」クンクン

竜少女「ん?女神のものか?」

商人「いえ、あの人からはほとんど何も臭わないので……げっ!?」

竜少女「どうした?」

商人「アイツだ……あの剣士、しかも結構近い」

竜少女「奴か!?なぜこんなところに……」

商人「……」


―――
――――――

剣士『注文が多い……じゃあ仕事をくれ』

商人『甘えんなぁ!!魔導都市辺りで討伐でもしてろ!!』

剣士『……!』


―――
――――――

商人「なんででしょうねぇ?」

竜少女「原因を知っていそうな顔をしておるな」



230 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 02:16:32.62 ID:KZ6uj6XA0
商人「とりあえずここから離れましょう、見つかると厄介ですし」

竜少女「そうじゃのう、また面倒くさいことになる前にとっとと行くか」






剣士「……何かいた気がしたが、気のせいか」


231 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 02:40:11.49 ID:KZ6uj6XA0
商人「さて、気を取り直しまして……どうしましょう?」

竜少女「ワシに聞かないでくれ、困っておる」

商人「そりゃあそうでしょうねぇ、あなたのせいでこうなったわけですから」

竜少女「スマヌ……」

商人「適当に歩いていても迷うばかりですし、あちらに私たちを見つけてもらいましょう」

竜少女「なにかするのか?」

商人「狼煙でも上げて知らせようかと」

商人「そう!遭難した時にこれがあれば助けが来てくれる!『遭難補助キット』ー!!」

竜少女「遭難を補助することが目的のような名前じゃの」


232 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 02:55:13.44 ID:KZ6uj6XA0
商人「さぁこれを使って空に向かい七色の信号弾を!」

竜少女「……ところで、それはおいくらじゃ?」

商人「……はて、何のことでしょう」

竜少女「前例がある以上、お主の持ち物はそう使わせる訳にはいかん」

竜少女「どうせ、そんな大層なものを使っておいて後から代金請求する気じゃろう?」

商人「そんな事するわけないじゃないですかー、緊急事態ですよー?」チッ

竜少女「しっかり舌打ちまで聞こえておるわ馬鹿者」

商人「ヘイヘイわかりましたよ、フェアに行きましょう。これを使って二人が助かる、二人がハッピー」

商人「あなたが助かる、私が儲かる。ダブルハッピー、ok?」

竜少女「答えはnoじゃ。目先の利益を優先するか今後の命を大事にするか選ばせてやろうか?」

商人「喜んで信号弾を発射させていただきますッ!!」ピュルルルルル~


233 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 02:59:44.49 ID:KZ6uj6XA0
竜少女「流石にワシもそこまで過激な事はしないがのう」

商人「普通に目がマジでしたよ、私の扱いが殺意に変わってましたよ」

竜少女「同じことを繰り返せば誰だって嫌になるじゃろ」

竜少女「それはそうと……狼煙だの信号弾だの言っていたが不味いんじゃあないのか?」

商人「何故?助けが来てくれるならいいじゃないですか」

竜少女「あんな目立つもの打ち上げたら違う者まで来てしまう気がするのじゃが」

ガサゴソ
剣士『さっきのはなんだったんだ?』



商人「……」

竜少女「……」

商人「移動しましょうか」

竜少女「そうじゃの」


……


234 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 03:08:55.56 ID:KZ6uj6XA0
鎧少女「バカかお前たちは!?」

竜少女「うぅ、痛いのじゃあ……」ナデナデ

商人「頭殴る事無いでしょうに……」ナデナデ

鎧少女「あんなド派手な物打ち上げたら魔物が警戒して隠れてしまうだろ!」

商人「いやぁ、でもこうやってまた合流できましたし?」

竜少女「結果オーライなのじゃ!」

ガツンッ
ゴンッ

竜少女「またブッたのじゃぁ~」

商人「ウサギを追ってたのには変わらないからいいじゃないですか~」

鎧少女「マナーが悪いだろうマナーが!他の依頼を受けてる者たちもいればこの森に生息している他の生物もいる!」

鎧少女「追跡に関してはその時々の状況にもよるから何も言わんが、トカゲ!お前は仮にもプロだろう!?身勝手すぎるぞ!」

竜少女「面目ないのじゃ……」

商人「あの……反省してることですしこの辺で……」

鎧少女「お 前 は 二 度 と 私 の 前 で 変 な 物 を 使 う な」メリメリ

商人「痛い!分かりました!!痛い!!頭を鷲掴みにしないで!凄く痛い!!」


235 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/19(水) 03:14:16.43 ID:KZ6uj6XA0
鎧少女「はぁ……一応、同じ依頼を競合してる冒険者もいるハズだし、あまり目立つことや妨害行為をしていると冒険者ギルドから文句を言われたり仕事を回してもらえなくなるんだ」

鎧少女「私だけならまだいいが、私の関係者が割を食うんだ。頼むから自重してくれ」

商人「申し訳ありませんでした」

竜少女「スマヌ……」

鎧少女「分かればよし!それじゃあまた探す所から始めるぞ?」

商人「あ、それなんですけど」

商人「そうもさっきから変な臭いがしてまして……」

鎧少女「変な臭い?」



239 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 01:02:14.13 ID:9YN6D/qt0
商人「変なと言うか……なんというか」

竜少女「もったいぶらずに早う言わんか」

商人「ドストレートに言いますと血の臭いが強くなってるんですよ」

鎧少女「血?」

竜少女「人のものか?」

商人「どんな生き物のものかまでは分からないですけど、確かに臭います」

鎧少女「……何かあったかもしれんな」

竜少女「もし人のものなら放ってはおけんの」

竜少女「臭いの方へ案内を頼む」

商人「えぇ!?こういうのは関わらない方がいいんじゃないですか!?」

竜少女「馬鹿者が!見つけたお前が言うことじゃなかろう!」

鎧少女「本来なら商人であるお前が関わる事ではないが今は私たちがいる、案内しろ」

商人「うぅ……血と一緒に危険な臭いが……」


240 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 01:09:17.68 ID:9YN6D/qt0
……

商人「ここら辺です」

竜少女「人の気配はしないのう」

鎧少女「……!アレを見ろ」

商人「アレ?……あ、あのウサギ!」

竜少女「あ!ワシの弁当箱!」

鎧少女「どうやら血の臭いの正体はこのウサギの魔物のもののようだ」

商人「酷い怪我……どうしてこんな」

竜少女「さっきまではワシの弁当を貪りながら逃げておったのにの」

鎧少女「両目をやられているな、何か鋭利なもので斬られた……いや、抉られているな」

竜少女「まだ息がある。どれ、ワシの魔法で治癒してやろう」

竜少女「完全には治してやれんが、出血は止めれるじゃろう」


241 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 01:21:49.75 ID:9YN6D/qt0
鎧少女「……放っておけ」

商人「!?」

竜少女「……何故そんなことを言う?」

鎧少女「治る見込みのない怪我、それに仮にも魔物だ。いつ人に危害を加えるか分からん」

商人「なっ……そんな言い方!?」

竜少女「貴様……生ける者を救おうとして何が悪い!?」

鎧少女「その魔物について分かっていること自体が少ないんだ!どんな危険があるか分からない以上下手に私たちが手出しをすることではない!」

鎧少女「コイツは縄張り争いに敗れてこの仕打ちを受けたのかもしれん、他の生物に襲われてこうなったのかもしれん!」

鎧少女「だがそれはあくまで自然の摂理だ!手を加えていい事ではない」

竜少女「目の前で命を散らそうとしている者を見捨てろというのか!?」

鎧少女「そいつを助けてやったところでお前はそいつの面倒をこれからも見ていくのか?目が見えなくなったそいつはまた同じような危険な目に合うだけだ!」

鎧少女「お前の行いが間違っているとは私も言い切れない、だが……お前のそれは、無責任すぎる……」


242 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 01:28:32.67 ID:9YN6D/qt0
ウサギ「キュウ・・・・・・」

商人「あ、怪我は」

竜少女「もう治した……」

竜少女「……確かにお主の言う通りかもしれん」

竜少女「だがの、こういうのは理屈ではないんじゃ」

鎧少女「……」

竜少女「ワシは長い間封印されておったから、お主たちと比べたらこの世界の事は何も知らぬ」

竜少女「年甲斐もなく自分が甘く、浅はかなのは認めよう」

竜少女「じゃが、お主はこの子を見てどう思った?冷酷にも見捨てようと真っ先に思ったか?」

鎧少女「……そんな訳ないだろう……」


243 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 01:33:57.75 ID:9YN6D/qt0
商人「……それじゃあ、とりあえずやることは決まりましたね?」

竜少女「?」

鎧少女「ハァ―――ア……仕方ない!狼娘!」

商人「はい!」

鎧少女「金は私とコイツが出す、だからこの魔物が他の生物から襲われなくなるようなものを売ってくれ」

商人「アイアイサー!こういう時の為の商品も扱っております故、今回は特別にお安くしておきます!」

竜少女「お主ら……」

鎧少女「私もちょっと言い過ぎた、普段から気を張りすぎていたみたいだ」

竜少女「……お主、チョロイのぅ」

鎧少女「槍でぶっさすぞトカゲ」


244 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 01:38:36.30 ID:9YN6D/qt0
ウサギ「キュウ・・・・・・キュウ・・・・・・」

商人「おんや?何か言いたげですね?」

竜少女「犬っころ、ちょっと翻訳してくれ」

商人「狼です。あと流石の私もウサギ語は分からないです。竜さんは?」

竜少女「分かったら初めから聞かんわ」

鎧少女「そういう商品は扱ってないのか?」

商人「残念ながら、昨今の翻訳業界でそういった商品を出すのをやめてくれといった声が大きいもので」

商人「イヌ科だったら私も分かるんですけどねぇ」

竜少女「中途半端に使えんのうお主」

商人「ほっとけ!」


245 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 01:43:47.61 ID:9YN6D/qt0
鎧少女「……いや、言いたいことは大体分かった」

商人「なぬ!?ウサギ語が分かるんですか!?あるいはあなたエスパーですか!?」

商人「いや、女神様だからそういうこともお手の物……あ、これを使ってなんか大きくお金が動きそうな予感」

鎧少女「バカ違う、それに人を金儲けの道具に仕立て上げようとするな……あの茂みから何か聞こえないか?」

商人「ん~?」

キュウキュウ

キュウ

竜少女「?こやつの仲間かのぅ?」

鎧少女「そうじゃなくて、おそらく……」

キュウキュウキュウ!

商人「あ……子供」


246 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 01:53:10.18 ID:9YN6D/qt0
ウサギ「キュウ・・・・・・」

キュウキュウキュウ!

鎧少女「……」

竜少女「見殺しにせんで正解だったようじゃ」

鎧少女「スマン」

商人「もういいじゃないですかそれは」

商人「ウサギさん、ちょっとごめんなさいね~」

ウサギ「キュウ?」

竜少女「それが魔物避けか?」

商人「はい、『選定の首飾り』と言いまして」

商人「装備した者の近寄ってほしくない人物や魔物を寄せ付けなくさせるものです」

商人「これは効力が弱い方なのですが、魔物同士の縄張り争い程度なら問題ないかと」

鎧少女「相手に作用するタイプの装備品か?本当に大丈夫か?」

商人「効果は私が試したので大丈夫です。もっとも、人が装備するより防衛本能が高い魔物が装備する方がよっぽど強い効力を発揮すると思いますけど」

竜少女「突っ込みどころを探したらいくらでも出て来そうな装備じゃのぅ」

商人「その都度説明はさせてもらいます」

ウサギ「キュウ!」


247 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 02:01:04.82 ID:9YN6D/qt0
鎧少女「さて、それではそろそろ帰るか」

商人「え!?まだ依頼をこなしてないですよ!?この子たちの観測……」

鎧少女「必要項目なら今書き終わった」

商人「早ッ!」

鎧少女「後は毛とフンと、出来れば体液か」

竜少女「血は散らばっておるもので十分、フンは子供たちの物を貰うか。あとは毛じゃの」ブチィ!

ウサギ「ウギュウ!?」

商人「毛を必要以上に毟った!?ってかアンタ救った命に対してその扱い!?」

竜少女「弁当の恨み、忘れたとは言わせん」

ウサギ「」ビクッ

商人「こいつぁひでぇ……」

鎧少女「こいつらの事は心配だが今はお前の商品とやらを信じることにしよう……行くぞ」

――――――
―――



248 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 02:14:45.07 ID:9YN6D/qt0
―――――
―――


黒髪少女「地の利はあちらにある、と言うところでしょうか」

金髪少女「あのデカウサギ、力の差が分かった途端すぐに逃げたな」

黒髪少女「賢いのは少し不味いですね……追跡も不可能、やろうと思えばできますが……」

金髪少女「やめろ、お前の魔法は強すぎる。森全体を凍らせたらそれこそ問題だ」

黒髪少女「そんなことはバカな事は流石にしませんよ」

黒髪少女「とはいえ、ほかっておいて犠牲者が出ても嫌ですね」

金髪少女「奴の縄張りはこの森一帯だけだろう、下手に刺激をしなければ都市の方に来るとは思えん」

金髪少女「一応、冒険者ギルドに報告を入れておこう」

黒髪少女「危険と判断されれば討伐隊が組まれるわけですが」

金髪少女「そこから先は私たちの知ったことではない。あくまでボランティアでやってることだからな」

黒髪少女「私たちは冒険者ではなくただの旅人、旅行人。今回のコレも、たまたま見かけただけの趣味ですしね」

金髪少女「危うく、この森での依頼を受けていた冒険者が襲われそうになっていたところを助けただけだがな」

黒髪少女「ホント、見ず知らずの人を助けるのが趣味なんて、貴女変わってますね」

金髪少女「お前に変わっているとは言われたくないな……」

――――――
―――



249 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 02:22:45.56 ID:9YN6D/qt0
――――――
―――


鎧少女「よし!終わり!」

商人「うぉっしゃー!おわったー!」

竜少女「ミッションコンプリートなのじゃ!」

鎧少女「提出物の内容も問題なかったようだ。というか規定よりも優れていたから報酬に色を付けてくれたぞ」

竜少女「わーい!今日はその報酬で焼き肉なのじゃー!」

鎧少女「お前の取り分は一番少ないぞ?」

竜少女「なして!?」

商人「いや、参加時間と活躍を考えれば妥当ですよ……」

竜少女「おかしいじゃろ!?あの時ウサギを生かしていなければ依頼達成できなかったではないか!?」

鎧少女「その通りだな……まぁ二人一組で焼き肉食える程度には残しておいてやる」

竜少女「わーい!あいつと焼き肉なのじゃー!」

商人「で?私はいか程貰えるのでしょうか?」

鎧少女「ん?あと全部はお前の取り分だ」

商人「……」

商人「え、マジすか」


250 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 02:28:22.20 ID:9YN6D/qt0
鎧少女「首飾りの支払の事もある。それを踏まえれば妥当な額だ」

商人「いやぁ、でも流石にそれは……」

鎧少女「いい、私の気持ちも入っているんだ。受け取ってくれ」

竜少女「うむ、人の気持ちを無碍にするものではないぞ?」

商人「……そうですね、わかりました!これで首飾りと今回の依頼、そして女神様の気持ちとしてこの報酬を受け取りましょう!」

鎧少女「ありがとう、これが残りの報酬だ。受け取れ」

商人「はいどうも~♪」

商人「……アレ?」

竜少女「報酬、確かに受け取ったな」

鎧少女「これが妥当なんだ、文句は言わせん」





商人「うわぁ、微妙にすくねぇ……」


251 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 02:33:27.03 ID:9YN6D/qt0
商人「あの、色絵お付けてもコレってちょっと少なくないですか?」

鎧少女「元々難度の低い依頼だったんだ、そんなもんだ」

鎧少女「そもそも依頼を選んだのはお前自身だろう?」

竜少女「ワシへの報酬が焼き肉二人前程度だったことからお察しなのじゃ」

商人「……あの首飾り、結構なお値段……」

鎧少女「だろうと思ったよ、だけどお前は首飾りの件を含めて受け取った」

竜少女「うむ、確かにワシも聞いておったぞ」

商人「こっこの詐欺師共め!?」

竜少女「お主に言われたくはないわ!!」


252 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 02:47:08.66 ID:9YN6D/qt0
商人「うぅ……あんまりだ……商売上がったりだ……」

鎧少女「昨日の事もあるし流石に少し虐めすぎたか」

竜少女「ほぼ死体蹴り状態じゃからのう」

仮面男「あ、帰ってきていたか」

騎士「おーっす、お前らお揃いだな」

鎧少女「迎えに来てくれたのか?」

仮面男「ああ、勿論」

竜少女「ただいまなのじゃ!」

騎士「お帰り、久々の依頼は楽しかったか?」

竜少女「うむ!もちろんじゃ!」

騎士「そうか、俺との約束を破って行く依頼はそんなに楽しかったか」

竜少女「oh......」


253 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 02:54:28.37 ID:9YN6D/qt0
仮面男「すまない、朝から忙しかったから弁当を作ってあげられなくて」

鎧少女「いいよそんなの。それに今日はもともと私の当番の日だろ?私の弁当美味しかったか?」

仮面男「君のお弁当が美味しくないわけがないだろう?いいお嫁さんになれるよ」

鎧少女「もうお前のお嫁さんだよ」

仮面男「HAHAHA」

鎧少女「HAHAHA」

商人「人前でイチャコラすんなてめぇら!?見てて痛々しいんだよ!!」

竜少女「おお、相手がいなくて僻んでおるぞ」

鎧少女「なにそれ怖い」

商人「何かある度に喧嘩してる設定どこ行った!?絶対仲いいだろお前ら!?」


254 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 03:02:12.36 ID:9YN6D/qt0
仮面男「それはともかく……今日は彼女に付き合ってくれてありがとう。昨日の事でもう来ないと思ってたけど……」

商人「私は過去を振り返らない強い女ですから!」

騎士「図太い神経してるよまったく」

竜少女「今日は焼き肉パーティーじゃー!早く宿に帰るぞー!」

騎士「……焼き肉はいいがどこに帰るって?」

竜少女「宿……あ……」

竜少女「……ひもじいのぅ」

仮面男「一応話は聞いているよ、私たちと同じ宿に入るといい」

竜少女「じゃがそんな金は……」

仮面男「代金は、これからも私という鍛冶師をご贔屓に……と、言うことでいいかな?」

竜少女「そ、そんなことでいいのか?」

仮面男「ああ、安いものだよ」

商人「ちょっとまてゴルァ」


255 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 03:06:16.41 ID:9YN6D/qt0
仮面男「何か?」

商人「私には金を請求しといてそっちの竜にはこれからもご贔屓にぃ~?」

商人「おかしいでしょそりゃ!?なんの差だよ!?」

鎧少女「付き合いの差だろ」

商人「シャラーップ!付き合いの差よりも扱いの差の方が気になるんだよこっちは!」

仮面男「いやぁ、流れ的に君はそういう扱いでもいいのかなぁと思ってたんだけど」

商人「それは虐めだよ!?虐めの始まりだよ!?」

竜少女「過去を振り返らんと言った直後にこれである」

騎士「俺でも結構萎縮してるのに図々し過ぎるだろコイツ……」


256 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 03:15:22.83 ID:9YN6D/qt0
仮面男「それじゃあ解散だね」

騎士「俺たちは行先同じだけどな」

竜少女「んにゃ、先に焼き肉食ってから帰るぞ!焼き肉~♪」

商人「はぁ……仕方がない。私はあのエロガキと神出鬼没の女将の居る宿に戻るとしますか」

鎧少女「おい、狼娘」

商人「はい、まだ何か?」

鎧少女「明日、良ければ昼辺りから時間を空けておいてくれないか?」

商人「ん?依頼の事ですか?」

鎧少女「いや、個人的な事だ。なんだかんだ言っても感謝はしているんだ、そのお礼に……な?」

商人「それはデートのお誘いと言うやつでしょうか?」

鎧少女「うん、そんなところ」

商人「あら、直球。分かりました、それじゃあお昼頃にあなたの所の宿に出向きますね」

鎧少女「ああ、悪いな。それじゃ」

商人「はい、おやすみなさい。また明日……」

――――――
―――



257 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 03:18:42.27 ID:9YN6D/qt0

少年「ねーちゃんお帰りー」

商人「はーい、ただいま帰りましたよー」

少年「お風呂にする?ご飯にする?それともやっぱりお風呂?」

商人「やたらと風呂を進めるなマセガキ」

母「お帰りなさいませ、お夕飯出来てますよ?」

商人「お、グッドタイミング!それじゃあそっちを先に頂きましょうかね」





金髪少女「あ、お帰りなさい」

黒髪少女「先にお夕飯を頂いていますよ」

商人「」


258 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 03:27:27.29 ID:9YN6D/qt0
商人「しばらく私の前に出てこなかったんで存在を忘れていましたよ」

黒髪少女「先に"あの娘"が来てたから私たちも来ること言うことを感づいていたでしょう?」

金髪少女「始めの時も列車の時も3人セットでしたからね」

少年「眼帯のねーちゃんもだけどみんな美人さんで俺ビックリしちゃったよ。はい、これねーちゃんの飯」

商人「あ、どうも。それで、眼帯の人は?」

黒髪少女「あなたから受けた仕事でまだ作業中ですよ」

金髪少女「部屋に篭りっきりですが大丈夫でしょうか?」

商人「昨日の夜からずっとやってますけど……まさか持ち逃げ!?」

黒髪少女「あなたじゃあるまいし……」

金髪少女「あの娘に限ってそんなことは無いですよ」

少年「ねーちゃん置き引きとか平気でやってそうだよね」

商人「私の世間からの評価がこれかよ!?」


259 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 03:33:28.17 ID:9YN6D/qt0
商人「でもま、今日の夜には終わるとは言っていたんで」

黒髪少女「あの娘はいろいろと余計な事をするから作業に遅れが出るんですよ」

商人「余計な事?無駄な装飾をしたり、頼んでもいないものや機能を付けたりですか?」

黒髪少女「えぇ、まさしくそれです」

金髪少女「私はただ鎧の整備を頼んだつもりが、次の日には全部金縁になって帰ってきました……」

黒髪少女「折れた槍の修理を頼んだら先端に魔動式のガトリングガンが勝手に付けられました……」

商人「oh......」


260 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 03:37:46.52 ID:9YN6D/qt0
黒髪少女「腕は確かなんですけどねぇ……」

金髪少女「確かなんですけどねぇ……」

商人(頼む相手を間違えたか……)

母「技術や才能を持っていたりするとついつい試してみたくなっちゃうんですよねぇ」ニュルリ

商人「うわ、変なところから出た!?」

母「机の下からご登場~」

少年「母さん、そろそろ本気で引かれてるよ」

母「私、ニンジャに憧れてるんですよ~」

商人「聞いてませんよ」


261 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 03:43:10.21 ID:9YN6D/qt0
黒髪少女「頼まれてもいないことをするのはどうかと思いますけどね」

金髪少女「私の金縁はともかくガトリングガンはちょっと……」

母「でもあなた方の武器や鎧はそれによって使いにくくなったりしましたか?」

黒髪少女「思いっきりピーキーな物にされましたけど、まぁ私専用に改造したということもあって手にしっくりは来ますけど」

金髪少女「機能面には問題は無いので何とも……」

母「あなたたちの事をよく見ているお友達だからこそ出来る事じゃないんですか?」

母「ひょっとして、普段はそんな勝手にアレンジを加えるような事はしないとか」

黒髪少女「まぁ、アレでもプロですしね」

金髪少女「確かにそんなことはしないと思いますよ……多分」

商人「あ、確証は持てないんだ」


262 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 03:52:58.59 ID:9YN6D/qt0
黒髪少女「あなた、やけに話をいい方向に持っていきたがりますね?」

母「それはもう、人を褒める方がお互いに気分がいいじゃないですか」

母「特にお友達の事を話すなんて一番楽しいことですよ?」

母「私はお友達が多い方ではないのであなた方が恨め……羨ましくて」

商人「おい今何言いかけた」

黒髪少女「まぁそうですね、少しはあの娘を信じてあげてもいいですね」

金髪少女「私たちの装備の完成品インパクトが強すぎるだけで他の物もそうであると決めつけたらダメですよね」

金髪少女「と、言うことで。鑑定を頼んだ物が無事であるといいですね!」

商人「無事ってなんだよ無事って!?」

ガラガラッ

眼帯少女「……指輪から光線が出るような仕掛けを付けたいんだけどこいつに追加料金をぶち込みたいんですが構いませんね!」

商人「付けんでいい!!」


263 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 03:59:43.31 ID:9YN6D/qt0
眼帯少女「……残念」

黒髪少女「夜通しお疲れ様、この娘の分の食事もお願いします」

母「はい、ただいま」

少年「すぐ持ってくるねー」

眼帯少女「……さて、鑑定の方は早く終わったけど磨きやらなんやらをしていたら遅くなった」

商人「何やらってなんですか……」

眼帯少女「……結果だけ言わせてもらうと、この指輪についている魔導核は『奇跡』の力を持っていた」

商人「奇跡?聞いたことないですね。レア物臭がプンプンしてきますけど」

眼帯少女「……そう、かなり珍しい。私も見るのは初めて」

商人「それで、効果はどのようなものが?」

眼帯少女「……文字通り奇跡が起こる」


264 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 04:06:54.53 ID:9YN6D/qt0
商人「漠然としてますね」

眼帯少女「……詳しく言えば、装備している人の本当に綺麗な願い事を一つだけ叶えることがある」

商人「どんなことでも?」

眼帯少女「……どんなことでも」

商人「……」

商人「おらぁ!寄越せ!!」バシィ!!

眼帯少女「アゥ!」

商人「超レアなアイテムが欲しいスゴイ豪邸に住みたい一生楽して暮らしたいイケメンの旦那さんが欲しい世界を我が物にしたい世の中の愚民どもが私を崇拝する世界に改編したいetc……」

商人「チクショウ!真摯に願っているのに何一つ叶わないじゃねーか!」

眼帯少女「……心が邪念に満ち溢れている……」


265 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 04:16:00.70 ID:9YN6D/qt0
黒髪少女「あなたじゃ一生かかってもその魔導核の効果が使えそうにないですね」

眼帯少女「……完全に宝の持ち腐れ」

商人「大体こんな眉唾物の効果なんて信じられっかってんだ!」

商人「まぁいいや、代金払いますよ。いくらですか?」

眼帯少女「……お代はいい」

商人「お?言いましたね?聞きましたよその言葉」

眼帯少女「……一つだけ条件を飲んでほしい」

商人「条件?まぁ、聞けることだったら聞きますけど」

眼帯少女「……正直、その指輪は商品としての価値はほとんどないと思う」

商人「確かに、効果が使えるかどうか分からない魔導核が付いてるってだけで他に特に何もないですからね」

眼帯少女「……だから、それを売るときは、その指輪を本当に必要だと思っている人に売ってほしい」

商人「?そりゃそうでしょ、相手は必要だから買うんですし」

眼帯少女「……客を選ぶのはあなた」

商人「それが条件で鑑定料タダにしてくれるんだったら喜んでその条件を飲みますよ」

眼帯少女「……うん、それでいい」

少年「飯持ってきたよー!」


270 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 15:32:41.84 ID:9YN6D/qt0
眼帯少女「……いただきます」

少年「うん、食べ終わったら皿は置いといていいよ。あとで俺が片づけるから」

黒髪少女「御馳走様。それでは私たちは部屋に行きますか」

金髪少女「そうだな、歩きづめで疲れた……」

金髪少女「あ、お風呂は入れますか?」

少年「準備出来てるからいつでも入れるよ」

金髪少女「それじゃあ私は先にそちらへ……」

商人「……ガキんちょ、ちょっちいいですか?」

少年「なに?」

商人「私にはセクハラしておいてなんであの人達には何もしないんですか」

少年「……一回けし掛けたんだけどね」

商人「やったのかよ」


271 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 15:38:04.40 ID:9YN6D/qt0
少年「金髪のねーちゃんはホラ、俺より少し年上程度じゃん?」

商人「見た目だけだと思いますけどね。趣味じゃないと」

少年「眼帯のねーちゃんは……うん」

商人「あなた気絶してましたからね」

眼帯少女「……グスン」

商人「あぁ泣かせちゃったよ」

少年「黒髪のねーちゃんは……純粋に怖い」

商人「怖い?」

少年「なんて言うか……盛大に転んだふりをして胸に飛び込もうとしたらさ」

商人「おい」

少年「避けられてた。さらに言えば後ろに回り込まれていつの間にか組み伏せられてた」

商人「あの人大人げなさすぎだろ!?」

眼帯少女「……彼女は警戒心が強いだけ。そのせいで子供に嫌われやすい」


272 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 15:48:51.50 ID:9YN6D/qt0
母「もう!そんな事ばっかりして!」

商人「あ、普通に出てきた」

母「あんまりやりすぎると飽きられてしまいますからねぇ」

商人「やらなくていいです」

少年「綺麗なねーちゃん達に甘えられるなんて今だけだからね!これ以上大きくなってからやるとただの変態だよ」

商人「自覚があるならやめろよ」

眼帯少女「……ご馳走様」

母「はい、お粗末さまでした」

商人「随分早いなおい」

眼帯少女「……とりあえずはさっきの約束だけは守ってほしい」

商人「はいはい、わかってますよ。私からしてみりゃこの指輪への興味はなくなっちゃいましたからねぇ」

商人「いくらレアアイテムでも使い道が無けりゃねぇ。魔導核付きの装備なんかは特に」

眼帯少女「……指輪を欲しがる人は、必ずしも効力に期待しているわけではない」

商人「?」


273 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 15:53:20.55 ID:9YN6D/qt0
眼帯少女「……指輪本来の意味を理解して……おやすみなさい」

母「お風呂はいいんですか?」

眼帯少女「……眠い」

商人(ひょっとして昨日から寝てないのか?)

母「分かりました、おやすみなさい」

眼帯少女「……」トコトコ

商人(指輪本来の意味……順当に考えればアクセサリーか)

商人(まぁ魔導核は綺麗な宝石に見えなくもないですし……しかしそういう用途でいいのか?)

商人(せっかくの珍しい核も使わなきゃ意味ないのになぁ)


274 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 16:04:58.79 ID:9YN6D/qt0
少年「ねーちゃんねーちゃん」グイグイ

商人「ケツを触るな。はいなんでしょう?」

少年「またなんか珍しいもの見せてよ!」

商人「え~、どうせまた最後に武器見せろとか言い出すんでしょ?」

少年「そ、ソンナコトイワナイカラサー」

商人「はい、ダウト。つーか女将さんがいる目の前でそんな反応すんなよ」

母「ええ、あなたがどういう理由で武器を欲しがっているかは分からないですけど、いい加減にしないとそろそろ怒るからね?」

少年「うぅ~……」

商人「ほら、リンゴ飴あげるからそれ食ったら歯ぁ磨いて寝てろ」

少年「わーい!」

少年「じゃなくて覚えてやがれ!」ピューン

母「ホント、困った子」

商人「リンゴ飴はしっかり持っていきやがった」

商人(何をそう武器を持つことに固執するんだか……)

――――――
―――





275 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 16:36:17.53 ID:9YN6D/qt0
翌朝

商人「ふむ、このくらいでいいか」

少年「なにしてんのー?」

商人「今日は一時休業にして遊びに行こうかなぁと。そのための準備をですね」

少年「なら俺がいろいろ案内しようか?面白い場所とか知ってるよ!」

商人「残念、今日は先約がいますので」

少年「先約?」

商人「デートですよデート」

少年「でッ!?」

商人「オホホホ、ガキんちょにはまだ早すぎましたかね?」

少年「デート……ねーちゃんがデート……」

商人「お、おい、大丈夫か?」

少年「……」トボトボ

商人「あぁ行っちゃったよ……相手は女性なんですけどねぇ」

少年「なぁんだ!友達と遊びに行くだけだね!」グワッ

商人「後ろから出てきた!?お前今私の前方にいただろ!?」


276 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 16:44:15.26 ID:9YN6D/qt0
少年「いってらっしゃーい!」

商人(腐っても親子といったところか……現れ方が歪すぎる)

商人「さて、待ち合わせ場所はあそこの宿でしたね」

商人「前の事があるからあんまりあそこら辺を歩きたくないんですが……」

商人「今日の着物は色違いを選んできたのでバレるわけないですよね!」

ガヤガヤヒソヒソ
「おい、またあの獣人だぞ」
「懲りないなぁ」
「もやし炒めを貰おうか」
「親父ぃぃぃぃ!!」
「恥をしらないのかしら?」

商人「私は何も聞こえない!」

ツインテ「……来たか」

商人「?どちら様?」

ツインテ「そういうのはいいから、声で分かれ」

商人「いやぁ、こんな凄く可愛らしい御嬢さんは初めてみましたよ」

鎧少女「槍で刺すぞ」ビシュン

商人「ごめんなさい!冗談です!一瞬で鎧を着ないでください!槍をしまってください」

ツインテ「まったく……」ビシュン


277 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 16:47:55.27 ID:9YN6D/qt0

商人「しっかし……普通に驚きましたよ」

ツインテ「何がだ?」

商人「鎧姿しか見たことなかったので、その……」

ツインテ「よく言われるが、いつもあの恰好をしているわけがないだろう」

商人「黒いドレスにツインテール……ホント、女の子って感じですね」

ツインテ「これが私服だ、悪いか?」

商人「いえいえ!可愛いなぁって思っただけですよ!」

ツインテ「……照れるから可愛いなんて言うな」

商人(可愛いなぁ)


278 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 16:55:42.86 ID:9YN6D/qt0
商人「それで、今日私を誘った本当の目的は?」

ツインテ「今日は羽を伸ばすためにお前を誘ったんだ、それ以外に理由は無い」

商人「私みたいなのを誘うなんて物好きですねぇ」

ツインテ「そういうことは自分で言うな」

ツインテ「あと、基本的にノープランだから、ホントにその辺ほっつき歩くだけだぞ」

商人「それじゃあ魔導都市の名所めぐりでもしましょうか!」ガサッ

ツインテ「それは?」

商人「パンフレットです!私大きい街とかに行く前に必ず準備するんですよ~」

ツインテ「そういうの好きなのか?」

商人「いえ、何か商売に繋がりそうな事はないかなぁと調べるだけですけど」

ツインテ「あぁそう……」


279 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 17:40:17.58 ID:9YN6D/qt0
商人「そういやここに来てから魔導都市っぽいもの一つも見かけてなかったですねぇ」

ツインテ「中央区に行かなきゃそういうのは無さそうだな」

商人「宿がある区域はほんとに宿しかないですからねぇ」

ツインテ「魔法道具や機器類が盛んとはいえ、観光目的で来る連中が大半だからな」

商人「あ、アレなんか魔導都市っぽいですよ!魔動式噴水!」

ツインテ「いかにもって感じだな」

商人「地下水脈から直接魔法で水をくみ上げてるみたいですね。ってか魔法で水出してる訳じゃないのね」

ツインテ「噴水の上にはよくわからん球体が宙に浮いていたりな」

商人「あれ、時間になると周りに水をまき散らすみたいですよ?」

ツインテ「そういうのは誰が得をするんだ?」

商人「さぁ……?夏場とかに便利なんじゃないですか?」


280 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 17:46:28.77 ID:9YN6D/qt0
商人「さて次に行きましょう」

ツインテ「テンポ早いな」

商人「このくらいのペースで行かなきゃパンフレットに載ってる場所全部いけませんよ」

ツインテ「おまっ……全部回る気か!?」

商人「そのくらいしないと楽しめませんよ!はい、次々!」

ツインテ「押すなって!もうちょっとゆっくり、ああもう!」



283 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/06/21(金) 19:21:36.09 ID:7bDt/Hx1o
もしかしてこれ前作ある?


284 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 21:23:05.21 ID:9YN6D/qt0
再開
>>283
勇者「定食屋はじめました」
直接的にはまったく関係ないけど同じキャラが出てくる


285 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 21:31:02.34 ID:9YN6D/qt0
商人「お次はこれ!魔導都市記念モニュメント!」

ツインテ「何の記念だ?」

商人「この都市が出来た時の記念に建てられたみたいですね」

ツインテ「随分歪だな。崩れそうだ」

商人「魔法によって重力制御と維持をされてるみたいで、何やっても壊されない自信があるみたいです」

商人「なお、これに傷をつけられた人には記念ストラップが配布されるみたいです」

ツインテ「防御力に自信があるのはいいが景品がショボイな」

商人「試しに魔法やら武器で攻撃する人とかいるみたいですね、ホラあそこのギャラリーも……」



剣士「ふん!ふん!」ガキンッ!ガキンッ!



商人「……」

ツインテ「随分頑張っているみたいだが、あんななまくらな剣で傷が付くわけないだろう」

商人「……次行きましょう」

ツインテ「まぁまて。私も試してみたくなった」

商人「へ?」


286 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 21:37:45.86 ID:9YN6D/qt0
商人「いやぁ、さすがにこんなことに労力を割くなんて馬鹿らしく思えません?私はそう思いますのでとっととここから離れましょうよ」

ツインテ「……闇よ集え」

商人「ちょっ!?」

ツインテ「光を飲み込み食らい尽くせ!!」

商人「なんか手のひらに物凄い瘴気のようなものが集まったと思ったらそれを投げた!?」

バチューン!!
バキバキッ!!
ベキッ!

ツインテ「む、傷をつけようとしただけなのに……手加減し損ねた」

商人「そして普通にヒビ入れちゃった!?」

剣士「!?」

商人「あぁやべぇ!気づかれる!早く次行きましょう!」

ツインテ「あ、ちょっと!だから急かすなって!まだストラップ貰ってない!!」

商人「ンなモンどうでもいいから!」


287 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 21:42:12.09 ID:9YN6D/qt0
商人「あー、なんか疲れる」

ツインテ「魔法なんて久しぶりに使ったからなんか楽しいな!」

商人「テンションあがってますね……それよりなんなんですかさっきの?」

ツインテ「何って、魔法だが?闇魔法、見るのは初めてか?」

商人「まぁ見るのは初めてですけど、そうじゃなくて女神様が闇魔法ってどうなんですかビジュアル的に」

ツインテ「そういうのは偏見だぞ?女神だろうとなんだろうと私の得意属性なんだから仕方がないだろう」

商人「はぁ……いいですけど」

ツインテ「フフッ、次はどこに行く?まだまだ面白そうなとこがありそうだな!」

商人「あーキャラ変わっちゃってるよ。次はですねぇ……」


288 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 22:08:04.02 ID:9YN6D/qt0
商人「魔法学校!到着です!」

ツインテ「魔導都市なんて名前だからありそうな雰囲気はしていたがやっぱりあったか」

商人「初等部から高等部までエスカレーター式、大学は独自の専門学科がたくさんあるみたいですねぇ」

ツインテ「私は学校と言うものに通ったことがないから新鮮だな」

商人「おや?いいとこの御嬢さんって感じがしてたんですが学校は行ってなかったんですか」

ツインテ「勉学は全て父上と私の側近から教わっていたからな」

商人「側近?」

ツインテ「あ、いやスマン、こちらの話だ」


289 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 22:15:51.31 ID:9YN6D/qt0
商人「でも学べる場所っていいですよねぇ。次の時代を築き上げていく子供たちがこうして生活できる場所は素晴らしいと思います」

ツインテ「ウチの息子もこういうところに一度ぶち込んでやろうかな」

商人「……今何と?」

ツインテ「ウチのバカ息子。碌に勉強もせずにいつも剣の稽古稽古稽古と……」

ツインテ「ふぅ……先が思いやられる」

商人「お子さんいらしたんですか!?」

ツインテ「ああ、今年で17になる。何を驚いている……」

商人(いや、そうか、女神様だから私より若く見えるのか?にしても……うぅ~ん……)




商人「旦那さん、ロリコンですか?」

ツインテ「唐突に凄いことを聞くんだなお前は」


290 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 22:29:49.41 ID:9YN6D/qt0
ツインテ「っていうかロリって……人を子供扱いするな!」

商人「まーいいや!次行こう次!」

ツインテ「だーかーらー引っ張るなって!」

商人「さっきは押してたんで次は引っ張る事にします」

ツインテ「結局は同じだ!離せ!一人で歩ける!」

商人「HAHAHA!体がちっこいおかげでおねーちゃんこんな風に持ち上げちゃうことも出来るぞ~」

ツインテ「私の方が年上だあ!離せ!」

商人「あー可愛いなぁー」

鎧少女「ケツから串刺しにするぞ」ビシュン

商人「はい、申し訳ございませんでした」


291 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 22:40:51.60 ID:9YN6D/qt0
商人「ではこちらが次の目的地ですね」

ツインテ「淡々と進んでいくな」

商人「ここはなんと!」

ツインテ「なんと?」

商人「公園でございます」

ツインテ「引っ張るほどでもないだろう」

商人「4か所目でパンフレットがネタ切れを起こしているみたいです」


292 名前: ◆cZ/h8axXSU:2013/06/21(金) 23:41:55.17 ID:9YN6D/qt0
ワイワイキャッキャ

商人「流石に公園だけあって子供たちが遊んでいますね」

ツインテ「見慣れない遊具があるな。デカいボールみたいだ」

商人「アレも魔動式みたいですよ?」

商人「魔力を注入すると宙に浮くみたいです」

ツインテ「それは危なくないか?」

商人「子供でも魔力制御出来ちゃう子はいますしねぇ。安全装置とか付いてるんじゃないですか?」

ツインテ「よし、私の魔力を思いっきり注いでみるか」

商人「やめて」



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