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紳士「お暇でしたら保健室の先生になってみませんか?」2/5

紳士「お暇でしたら保健室の先生になってみませんか?」


紳士「お暇でしたら保健室の先生になってみませんか?」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 12:56:49.89 ID:XELzicwT0
昼休み

黒髪「あの子、います?」

男(女)「いるよ。寝てる」

黒髪「そうですか。ならいいんですけど、手出したりしてませんよね」

男(女)「は? いやいや、するわけないだろう」

黒髪「とかいって、この前は膝枕してたじゃないですか」

黒髪「ちょっと警戒してるんですからね」

男(女)「そ、そういわれてもなあ……」

男(女)「ああ、ところで元気娘はどうした」

黒髪「今日の昼休みは、部活の集会なんだそうです」

男(女)「なるほど、部活やってるのね」





元スレ
紳士「お暇でしたら保健室の先生になってみませんか?」




126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 13:01:13.82 ID:XELzicwT0
金髪「貴方、こちらで寝ている方が好きなのですか?」

黒髪「ふ、ふえ!?」

男(女)「あ、おはよう」

金髪「おはようございます。ごめんなさい、少し話が聞こえたもので」

黒髪「い、いや、好きとか、そんなんじゃなくて、と、友達としてはもちろん好きだけど……」

金髪「友達ではない好きもある、と?」

黒髪「へ!? ち、ちょっと何言ってるのよ貴方」

金髪「気に障ったなら謝りますわ。ですが、少々気になりましたので」

黒髪「む、謝られるとなんとも言えないけど……、気になるって?」

金髪「いえ、女性が女性を好きになるのは、どうなのかな、と」



 

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 13:07:32.11 ID:XELzicwT0
黒髪「……いけないわ」

金髪「なぜそう思われます?」

黒髪「相手も困るし、周りも困るし、良い事なんて、何も無いもの」

金髪「……でもそこに愛があれば」

黒髪「そんなの妄想。愛は流動。固定じゃないわ、普通でも大変なのに、そんな歪な愛はどこかで綻ぶ」

金髪「なるほど、納得ですわ」

男(女)「えーと……」

なんとなく、立つ瀬が無い

金髪「いえ、どの意見も一つの内。考えるのは、自分ですから」

男(女)(何も言って無いのに見抜かれた……!?)


130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 13:16:37.22 ID:XELzicwT0
栗毛「先生ー、来ちゃいましたっ」

男(女)「お、よ、よう」

栗毛「あれ、同じクラスの……」

金髪「あ、あら、どうも、ごきげんよう」

栗毛「ごきげんようです」

金髪「な、なんで貴方がこちらに……?」

栗毛「あ、ええと、息抜きが出来るから、かなあ」

金髪「なな、なるほど。そうでしたか。そうですね、保健室はゆったりできますものね」

栗毛「はい! ……えっと、同じ理由、ですか?」

金髪「ま、まあ、そんなところ、ですわ」

黒髪「あれ、貴方もしかして……」

金髪「よ、余計な詮索は無用ですっ」

男(女)(おっとぉ……)


131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 13:24:17.71 ID:XELzicwT0
ツインテ「お姉様ぁ!」

黒髪「うへ」

ツインテ「集会がおわりましたよ!」

黒髪「それはよかったわね、離れなさい」

ツインテ「大変でした、全然意見がまとまらなくて!」

黒髪「それはお疲れ様、離れなさい」

ツインテ「だから仕方なく最後は多数決。あーあー、とっても原始的なやり方ですよねー」

黒髪「そうね、離れないと」

黒髪「怒るわよ」

ツインテ「す、素敵な顔だあ……」

眼鏡「ふえ……?」

黒髪「ああほら、貴方が騒ぐから起きちゃったじゃない」




 
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 13:33:34.18 ID:XELzicwT0
眼鏡「あや、皆さんおそろいで……」

ツインテ「金髪お嬢様と栗毛美少女は初対面ですけど」

栗毛「び、美少女……」

金髪「そうですね、美少女です」

黒髪「やっぱ貴――」

金髪「余計です――」

ツインテ「ちょっとなにお姉様の口に手を触れてるんですかー!!」

男(女)「こらー! ここは保健室だ静かにしろー!」

ツインテ「はい」

黒髪「ふん」

金髪「ごめんなさい」

栗毛「すいません……」

眼鏡「あ、あはは……」



 
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 13:47:09.56 ID:XELzicwT0
男(女)「帰り、おそくなってしまったな」

なんだかんだで、昼のうちに仕事をすすめなかったから、残業することになってしまった

男(女)「まあたまにはいいか……」

そろそろ保健室だよりというのも書かなければいけない
その時もまた、こうなるだろうし

男(女)「月が綺麗だなあ」

冬も間近なこの季節、月が良く冴える

男(女)「ん……?」

校門のあたりで、人影があった


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 13:50:43.05 ID:XELzicwT0
眼鏡「あ、先生……」

男(女)「どうしたんだ、こんな時間に。三時間は前に帰ったんじゃなかったのか?」

眼鏡「はい、一度帰ったのですが……」

眼鏡「家の鍵を……、どこかに落としてしまったようで」

男(女)「む、鍵っこなのか」

眼鏡「そ、そうですね。両親はあまり、家にはいませんから……」

男(女)「なるほど。それで、鍵は見つかったのか?」

眼鏡「いえ……」

男(女)「そうか。……ん、もしかして、今まで探してたのか?」

眼鏡「……はい」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 13:54:58.09 ID:XELzicwT0
彼女の頬に、手を当てる

男(女)「ばか、凍るようだぞ」

眼鏡「あはは、言いすぎですよ」

男(女)「手は? ……ほら、青白くなってる」

男(女)「全く何やってるんだお前は」

眼鏡「で、でも、鍵が無いと家にも入れませんし……」

男(女)「一緒に探してやる、といいたいところだが……」

眼鏡「そ、そんな迷惑かけられません」

男(女)「このままお前を外に出しておくわけにはいかないな」

男(女)「ウチへ来い」

眼鏡「へ!?」

男(女)「仕方ないだろう。まあ一応先生の家だ、問題ないだろ」


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 13:58:16.49 ID:XELzicwT0
眼鏡「あ、えと……」

バスの中で、彼女の手を握る

男(女)「こんなに冷たくなるまで外に出すなんて……」

眼鏡「わ、私が悪いですから……」

男(女)「文句の一つもいいたくなるよ」

眼鏡「あう」

男(女)「このままだと風邪をひきそうだな……、早く家につかないと」

眼鏡「あ、あはは……、それもう、回避できないかなあ、なんて」

男(女)「……かもしれない。だが多少は症状もやわらげられればいいだろ」

眼鏡「……はい」


 
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 14:02:02.24 ID:XELzicwT0
家の前に着き、やっとそこで思い出す

男(女)(あ、男だった……!)

保健室の先生をやっていたらすっかり忘れてしまうのだが、一応俺の中身は男なのだ
今この部屋に入ったら、間違いなくばれる

男(女)「ち、ちょっと外でまっててな、すぐ、すぐだから」

眼鏡「は、はい」

部屋に入り、申し訳ないと思いつつも玄関を閉める

男(女)「お、おい、いるか」

紳士「はい、おりますよ。ただいまとか、帰ったぞ、とか言わないのは珍しいですね」

男(女)「今はそんなこと言ってる場合じゃない、来客だ」

紳士「はあ、入れたらどうでしょう、貴方の家ですよ」

男(女)「俺の家だからだめなんだっ」


142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 14:05:40.86 ID:XELzicwT0
男(女)「どうにかならないか、この部屋を見せるわけにはいかない」

紳士「ああ、隠したいのですね」

男(女)「そうだ。うちの生徒だ」

紳士「なるほど……」

男(女)「な、なあ、どうなんだ?」

紳士「ええ、何とかなりますよ」

男(女)「ほ、ほんとか!?」

紳士「はい。貴方を男から女に変えたように」

紳士「この部屋も、変えることができます」

紳士「ただし、内部だけですが」

男(女)「それで十分だ、いますぐやってくれ」

紳士「分かりました」



 
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 14:09:50.35 ID:XELzicwT0
ふと瞬きをした瞬間だった

男(女)「な……」

部屋は散らかった男の部屋から、がらりと様変わりしていた
物数の少ないシンプルな部屋だが、十分女性的であった

紳士「どうでしょう」

男(女)「大丈夫だ。すごいな」

紳士「ええ、これしきは」

男(女)「ありがとう。……じゃあ、入れるぞ」

紳士「はい。私は消えていた方が良いですね」

男(女)「そうしてくれると助かる」

紳士「では」

こういうときは紳士だな、と思った


145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 14:15:32.19 ID:XELzicwT0
男(女)「ど、どうぞ」

眼鏡「お、お邪魔します……」

おずおずと、入ってくる

眼鏡「わあ、先生の匂いが……」

男(女)「へ? あ、まあここで暮らしているからかなー」

男(女)「と、とりあえずあったかいモノを入れるよ」

男(女)「そのあたりに座ってて」

眼鏡「す、すいません……」

男(女)「いえいえ」

男(女)(おおお、おい、カップ、どこだ)

紳士(右上です。インスタントーコーヒーは左下の開き戸。ポットはすぐ目の前)

男(女)(そ、そうか、ありがとう。ってお前どこから話しかけてるんだよ)

紳士(細かい事は気にしないのです)


146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 14:20:14.89 ID:XELzicwT0
男(女)「コーヒーは飲めるか」

眼鏡「あ、大丈夫です」

男(女)「よかった」

男(女)(コーヒー以外だと何があるか分からんしな……)

紳士(紅茶がありますが)

男(女)(そ、そうなのか……。とりあえず、あとはこっちでやるからつっこまなくていい)

紳士(承知)

男(女)「えーと、それ飲んだらお風呂に入った方が良い」

眼鏡「お、お風呂、ですか!?」

男(女)「ああ。冷えた体を温めないと」

眼鏡「そ、そうは、言いましても……」

男(女)「あ、着替えか……」



 
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 14:27:49.74 ID:XELzicwT0
俺はタンスをちょっと漁ってみる

男(女)「このパジャマなら着れるかな、ちょっとだぼつくかもしれないけど」

男(女)「下着は……」

眼鏡「あ、あの、代えの下着は、その、持ってます」

男(女)「あ、ああそうか。ならいいな」

眼鏡「あ、う……」

男(女)「じゃあ、風呂沸かしてくる」

眼鏡「……はい」



 
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 14:31:52.92 ID:XELzicwT0
男(女)「あれ、風呂沸いてる……アイツの仕業か」

男(女)「今回ばかりは絶対に覗くなよ」

紳士(ご安心を、紳士ですので)

男(女)(はいはい)

男(女)「風呂、沸いてたぞ」

眼鏡「え!?」

男(女)「あー。ほらあれだ。タイマーでセットできるみたいな。セットしたの忘れてた」

眼鏡「な、なるほど……」

男(女)「さ、入れ」

眼鏡「……」

眼鏡「あ、あの……」

男(女)「ん?」

眼鏡「一緒に、入りませんか……?」



 
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 14:38:30.12 ID:XELzicwT0
男(女)「……」

俺が弱かったのか、甘かったのか

眼鏡「せ、せんせ、大きいですね……」

男(女)「そそそそそうですかね」

あなたも着やせするタイプですね、とはいえなかった

眼鏡「……?」

華奢に見えて、ついてると事はついていた

男(女)「ほ、ほら、そっちむけ、背中流す」

眼鏡「私が先にやりますよっ」

男(女)「ぐ、ぐう……」

彼女が動くので、余すことなく全身が見えてしまう

眼鏡「女の子同士なのに、何でそんなに顔が紅いんですか?」

肌は白く、綺麗だった

男(女)「いや、いや、いやあねえ……」



 
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 14:45:46.72 ID:XELzicwT0
背中をごしごし洗われて、その姿はみえなくなったのだが、前の鏡には自分の体がうつっていた
それは潤沢に育った女のそれ

俺のものではない、それだった

男(女)(だから、これでお風呂に入りたくなかったんだ……っ)

自分の体に興奮する
その背徳感は、体をぎゅっと収縮させる

眼鏡「どうしました?」

男(女)「いや、なん、でも……」

くらりとするほど魅力的な女の体が、二つ
男の体は無く、意識だけがそこにある感覚

男(女)(頭が……)

視界がゆがむ
体感する感覚が、なにもかも桁違いだった


157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 14:50:00.28 ID:XELzicwT0
男(女)「こ、交代、だ」

とにかく鏡から離れなくてはいけない

眼鏡「あ、ありがとう、ございます」

彼女は嬉しそうに、前に座る
小さい
白い

眼鏡「ふふ」

あわ立てたタオルを彼女の背に当てる時、片手が彼女の腕に触れた
男のように硬くは無い
柔肌はもちりと弾力をもっていた

男(女)(ぐ、う……)

こらえるのが、精一杯だった
俺はゆっくりと、彼女の背中を洗っていく



 
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 15:00:56.88 ID:XELzicwT0
体は女でも、中身は男
理性も欲望も、もちろん男でできていた

ぴしり、と何かが音を立てる

眼鏡「――ッ!?」

彼女の背中を洗っていたはずの両手は、いつの間にか彼女よりも前に

眼鏡「せ、せんせ……」

男(女)「私より、大きいんじゃないか……?」

眼鏡「そんなこと……んぅっ……ない、です……」

抵抗などあるはずがなかった

男(女)(何をやってるんだ……ッ!)

どうにかそれを押さえつけようとしたところで

男(女)(――な)

ぶん、と体が揺れて
そうあの時のように
女の体が、男の体へと、変わりだした



 
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 15:07:03.54 ID:XELzicwT0
わけがわからない
左足は女で、右足は男
これは如何様な奇怪なのか

男(女)「振り、向いちゃダメ、だ」

眼鏡「え……?」

体が段々と男へ変わっていく
それも、まるで足から頭へと昇るようにして

男(女)(く、っそ……っ)

理性のタガが、ギリギリの状態で女を保っていた
だがそれももう、半々か

男(女)(そこも、かよ……ッ!)

腰までが、男となっていた
つまりそれが、既に現れている

眼鏡「な、なんか、あたって……」



 
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 15:19:43.89 ID:XELzicwT0
体が火照り、頭が沸騰する
それらすべてを、吐き出したい

手が腰にそえらえた
俺は力を上にいれる

眼鏡「せ、せんせ……?」

おびえの混じった声で、彼女は俺の手に従うようにゆっくりと腰を持ち上げる
振り向くな、という命令はしっかりと聞き届けているようだ

眼鏡「ど、どうし……」

男(女)「だ、だめ……、目、瞑って……っ」

鏡から、姿が見えてしまう
彼女はけなげにも、目を瞑った

既に俺の両足は立てられていたその中心にあるそれは、彼女を確実に射程におさめている

手は柔肌を撫でた

眼鏡「あ、う……っあ……」

それをなぞるように、婀娜っぽい声が上がる
彼女はもう、腰を曲げて、上半身を壁で支え、そして両足で、立っていた


 
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 15:23:39.31 ID:XELzicwT0
そのときふと、鏡に自分の姿映ったのが見えた

男(女)(まるで、獣……)

それを感じた時、一瞬すっと冷え切った瞬間
俺は勢いよく曇りガラスを開けた

眼鏡「せんせ!?」

バスタオルを引っつかみ、そのまま洗面所へと転げ出る

男(女)「あ、ああ……」

罪悪感に体が震えていた

男(女)「なにを、してるんだ……ッ」

しばらくおれは、動くこともできなかった



 
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 15:30:19.38 ID:XELzicwT0
二人とも、寝巻きに着替えて、床に就く

体はもう、元に戻っていた

眼鏡「せ、先生……」

男(女)「ん……」

眼鏡「ご、ごめんなさい、私……」

男(女)「いや、大丈夫、だ」

眼鏡「私その、先生が、女の子同士でしたくなるって、知らなくて……」

男(女)「……」

そう取ってくれたのは、不幸中の幸いではあった
男になりかけていた事のほとんどは、彼女に悟られていなかったから

男(女)「今日は、もう寝ろ」

眼鏡「私その、先生、なら……」

男(女)「ばか、生徒と先生ってのは、いけない」

男(女)「おやすみ」

眼鏡「……」



 
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 15:35:01.43 ID:XELzicwT0
翌朝、二人で登校する
ご両親には、朝電話をした

男(女)「なんでそう、ひっつく……」

眼鏡「先生が私に欲情してくれるんだな、って……」

男(女)「欲情言うな……」

ギクシャクしてしまうかと思っていたのに、まさかこう、転ぶとは思わなかった

眼鏡「えへへ」

男(女)「あー、あんまりひっつくなー」

眼鏡「いいじゃないですかあ」

眼鏡「私も、女の子同士もいいかなって、思いました」

男(女)「どうしてこうなった……」


178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 15:38:10.04 ID:XELzicwT0
黒髪「ち、ちょ、ちょ、ちょっとおおおおおおッ!?」

男(女)「うわ」

保健室につこうかというところで、見つかってしまった

黒髪「そ、それ、なんですか」

男(女)「あー、えーと……」

黒髪「二人でご登校……ですかぁああ……?」

眼鏡「はいっ」

男(女)(はいじゃないが)

黒髪「説明してください」

眼鏡「昨日先生に、お、お持ちかえられました……っ」

黒髪「――――」

絶句していた

 
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 15:46:40.32 ID:XELzicwT0
男(女)「違、違うんだ、聞いてくれ」

俺は正しく、説明をする
ただし昨日の夜のことは伏せた

黒髪「鍵を……、なるほど、それなら、仕方な――」

眼鏡「一緒にお風呂も入ったじゃないですかあ」

もう何も言わないでください

黒髪「お、おふ、おふ……っ」

男(女)「い、いや、普通に、な。普通に」

眼鏡「えへへー」

男(女)「こんどほら、お前らも入ったらどうだ、なんならウチを貸してやるぞ……?」

黒髪「いいです。うちでやります」

黒髪「今日うちに泊まって。ね。わかった」

眼鏡「さ、さすがに二日連続で帰らなかったらおこられちゃうよお……」



 
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 15:50:42.99 ID:XELzicwT0
ツインテ「おっ姉様ァとお風呂にィいいい――ぐッ」

黒髪「ね、おねがい。明日でもいいから」

ツインテ「おなかに、おなかにお姉様の拳が……」

眼鏡「う、うん、分かった……」

黒髪「よし、一緒に洗いっこしよう」

眼鏡「う、うん」

黒髪「よーしきまり! 楽しみだねー!」

男(女)「だ、大丈夫か、元気印の娘」

ツインテ「ま、まけないです……」



 
281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 22:52:01.68 ID:XELzicwT0
三人とも一度保健室にはあつまったのだが、HRが始まる前には教室へと戻っていった

男(女)「元気でなにより」

男(女)「よし、俺も仕事をしよう」

ぱらぱらと、ノートを開く
そろそろ、普段の仕事以外のことにも手をつけていこうと思った

男(女)「保健室だより、かな」

十一月号では、インフルエンザについて書くらしい

男(女)「インフルって、案外どうしようもねえからなあ」

とはいえ注意喚起があるとないでは、少しは違うかもしれない
俺は仕事をこなしつつ、内容を考えるのであった


286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 22:59:39.91 ID:XELzicwT0
冬の到来を感じさせる昨今である
窓を開けると、すうと寒い空気がはいってきた

男(女)「風邪引きそうだなあ……」

チャイムがなるごとに、グラウンドでは入れ替わり立ち代り生徒が走っていた
体育の授業では、どうやら体力づくりの時期のようだ

男(女)「先生大変だなあ、がんばれ」

二時間続けてグラウンドにいるのも普通に見かける
動いていればまだ暖かくもなるだろうが、大体は生徒を見守っているのだ
当然寒いだろう

男(女)「……あ。免疫力と抵抗力、なんて記事がいいかもな」

風邪対策、なんて

男(女)「よしよし、保険室だよりっぽい」

男(女)「イラストとか練習しておいたほうがいいんかな……」

保健室の先生が、段々と板についてきた気がする



 
290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 23:03:43.96 ID:XELzicwT0
栗毛「先生、こんにちはっ」

男(女)「はい、いらっしゃい」

男(女)「あれ、三時間目は?」

栗毛「その、体育なんです」

男(女)「サボりか? こら、いかんぞー」

栗毛「そう、なんですけど……」

男(女)「ん?」

栗毛「着替えに、教室にいるのが大変で……」

男(女)「ああ……なるほどね」


291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 23:07:44.86 ID:XELzicwT0
男(女)「今までどうしてたんだ?」

栗毛「体育の日は休んだり、影でこそこそ着替えたり……」

栗毛「いつも危うくて……。だから今日は、こっちに避難です」

男(女)「そうか、バレちゃいけないんだもんな」

栗毛「それも、そうなんですが……」

男(女)「ん?」

栗毛「女の子が着替えてるところに、いられない、っていうか……」

男(女)「ああ、そっち……」

栗毛「はい……」

栗毛「隠れて着替えるのはもう慣れてしまったからいいんですけど」

栗毛「問題は周りが女の子ということに、どうしても慣れないことで……」



 
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 23:13:12.93 ID:XELzicwT0
男(女)「男として、ってことか」

栗毛「……はい」

男(女)「問題だなあ」

栗毛「だ、大丈夫な日もあるんですよっ」

栗毛「でもやっぱり……、気持ちがおかしなことになる事も多くて……」

男(女)「そりゃそうだよなあ」

男(女)「女の子の肌は、男には凶悪でしかないからな」

栗毛「はい……」

男(女)「一つでも大変なのに、それが十や二十もいたら……」

なんとなく、先日の風呂場の出来事を思い出す
体育の着替え程度ならばさすがに局部は見えていないとはいえ――

男(女)「……お前、よくがんばってたなあ」

栗毛「あ、あはは……」



 
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 23:17:36.98 ID:XELzicwT0
男(女)「ちょっと興味本位で聞くんだが」

栗毛「は、はい……?」

男(女)「着替え中に、どうしても収まりがつかなくなった場合、どうするんだ?」

男(女)「その後の体育にも差しつかえが出そうだー、ってくらいの時」

栗毛「えっ!? あ、えーと……」

栗毛「とりあえず、教室からでます」

男(女)「ほうほう」

栗毛「……トイレに、駆け込みます」

男(女)「それでそれで」

栗毛「……」

男(女)「ほうほう」



 
304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 23:25:55.87 ID:XELzicwT0
男(女)「その後にトイレへ入った女子がいうんだな」

男(女)「なんだろうこのトイレ……、変なにおいがする」

男(女)「かいだ事のない……、でも、不思議なかほり……」

男(女)「じゅんっ」

栗毛「ち、ちょっと先生……っ!」

男(女)「ははは」

栗毛「ひ、ひどいですよ……」

男(女)「なに、男として話すなら、下ネタのほうがそれらしいと思ってな」

栗毛「ふ、普通の男の人って、こんな話ばっかりするんですか……?」

男(女)「ばっかりってわけでもないが、話せば大体は盛り上がるぞ」

栗毛「な、なるほど……」



 
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 23:34:07.05 ID:XELzicwT0
栗毛「じ、じゃあ、やっぱり僕もそういう話をするように……」

男(女)「ああいや無理はするな無理は」

男(女)「体は男とはいえ、女として育てられたんだもんな」

男(女)「こういうのは苦手だったか」

栗毛「確かに苦手、ではあるのですが……」

栗毛「……じ、じつは」

男(女)「ん?」

栗毛「ちょっと雰囲気は違うのですけど……」

栗毛「女の子の中でも、そういう話は結構……でてたりして」



 
308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 23:39:06.34 ID:XELzicwT0
男(女)「む、それは詳しく聞きたいところだな、あくまで保健室の先生として」

栗毛「え!? い、いやその……」

男(女)「話しちまえっ。女ってのはどうなんだっ」

栗毛「あ、あの、えっと……」

男(女)「ええい、なんだ男のくせに女々しいなちょっとこっちこい」

栗毛「わああち、ちょっとなにするんですかっ!」

男(女)「なんだか俺も楽しくなってきた。ベッドでゆっくり話をきいてやる」

栗毛「な、なんでベッド!?」

男(女)「押し倒したくなった」

栗毛「ち、ちょ、先生、だめ、あ、ぁ」

男(女)「抵抗がよわいぞお。女の先生に押し倒されて本当はちょっといい気分なんだろう」

栗毛「ち、ちが……」

男(女)「さあ大丈夫、今は保健室には二人以外に誰もいない」

男(女)「洗いざらい話をしてごらんなさい。男から見る女の園は、どんななんだあ……?」

栗毛「せ、先生、ち、ちょ、や、ぁ、ぁああぁああああっっ!!!」



 
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 23:48:53.67 ID:XELzicwT0
三時間目終了のチャイムがなった

金髪「体調を崩したというから様子を見に来てみれば……」

金髪「……何がありましたの?」

美しいブロンドの髪の持ち主は、さげすむような目で俺を見た

栗毛「ぁ……ぅ」

男(女)「……なんでも、ありません……」

男(女)(やってしもうた……)

栗毛の少年を見ていたら、つい女としてノってしまった
どうも彼は、受け身が良すぎるというか嗜虐心を刺激するというか

金髪「何もないにしては、服の乱れがすごいですけど」

男(女)「さ、さああ、なんでですかねぇ……」


 
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/30(日) 23:56:35.17 ID:XELzicwT0
放課後

男(女)「うーん、早退者おおいなあ……」

午後から、数名の早退者が現れた

男(女)「インフルエンザはまだ流行ってないみたいだし……」

眼鏡「風邪、ですかね……こほんっ」

男(女)「ああお前もじゃないか」

黒髪「だ、大丈夫……?」

眼鏡「はい、なんとか……」

そういえば、昨日の今日である
彼女が風邪をひくのは、仕方ない

男(女)「今日はもう帰れ」

眼鏡「……はい」

明日からは、忙しくなりそうだった



 
318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 00:06:16.31 ID:0nFvq2Ge0
思ったとおり、翌日からは体調を崩す子が徐々に増えだした
ベッドで少し休憩をして体力がもどる程度の子が多くて、
大事というではないのだが……

昼休み

黒髪「あの子、今日はお休みだって」

男(女)「みたいだね……、早く良くなるといいけど」

黒髪「お泊り会、なしになっちゃったなあ……」

黒髪「残念」

ツインテ「なら私とッ!」

黒髪「んー、今日はお見舞いに行ってあげようと思うから、また今度ね」

ツインテ「ならそれに私もついていきますっ」

黒髪「うん」

黒髪「……邪魔にならないように、今日は引き上げますね」

男(女)「ああ、すまないな」

黒髪「いえ。では」



 
322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 00:15:14.48 ID:0nFvq2Ge0
男(女)「ふうー……」

放課後、生徒が帰ってようやく、いつもの仕事に手をつける
結構残ってしまった

金髪「お疲れのようですわね、先生」

男(女)「お? どうした」

金髪「いえ、生徒会の雑務がありまして、帰りに少し顔をだしてみただけです」

男(女)「へえ、生徒会なんだ」

金髪「そうですよ。特に目立たないですけれど」

金髪「何か、手伝いましょうか?」

男(女)「あー……」

一瞬断ろうと思ったが――まだ仕事が残っている思うと、その前に少し話し相手がほしいなとも思った

男(女)「お茶でも入れてくれるとうれしいな」

金髪「分かりましたわ」



 
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 00:21:30.38 ID:0nFvq2Ge0
男(女)「もう五時だけど、時間はいいのか?」

既に辺りは暗い

金髪「いえ、むしろ少し、遅く帰りたい気分ですから」

金髪「それに私は車で送ってもらっていますから、電話すればすぐに車がきますわ」

男(女)「お嬢様なのね」

金髪「大したものでもありませんわ」

入れてくれたお茶をすすりながら、書類に向かう

金髪「お仕事のお手伝いは、出来なさそうですわね」

男(女)「そこで話し相手になってくれるだけで助かるさ」

金髪「そうですか。なら、お言葉に甘えまして」



 
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 00:26:24.31 ID:0nFvq2Ge0
男(女)「んー、休みが増えてるなあ」

出席簿を、ぱらぱらと捲る

金髪「もう冬ですからね」

男(女)「そうだなあ……、この前まで暑かったのに」

季節が過ぎるのは早いなあ、と思う

男(女)「……あ」

そこで久しぶりに、気づく事があった

男(女)「なあ、この人達、しってるか?」

金髪「はい?」

それは前に、謹慎といわれた一年線の子と――そして全く同時期から欠席をしている、二年や三年の数名
たぶん同じ理由での謹慎なんだろうな、とは前から当たりはつけていたが、
あまり話題に上がることはなかったのだ


 
329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 00:31:02.35 ID:0nFvq2Ge0
金髪「……ああ」

前に眼鏡の少女に聞いたときは、良くわからないといわれたんだっけ

金髪「たしか、喫煙と暴行、いじめ……、噂には援助交際もあったとかいう不良のグループですわね」

男(女)「えっ……?」

金髪「初めて聞いた、という表情ですか」

金髪「教師なら、むしろ詳しく聞いていませんの?」

男(女)「いや、初耳だ」

金髪「……? ですがこの子たちは、丁度この謹慎がおこる寸前まで」

金髪「この保健室でたむろしていた連中ですが……」

男(女)「…………え……?」


330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 00:35:11.31 ID:0nFvq2Ge0
金髪「皆怖がっていたのを、知っているでしょう?」

金髪「ですから、緊急の時以外はほとんど保健室は利用されなかったではありませんか」

金髪「相談事など、もっていけるような空気ではなかったですし」

男(女)「……ち、ちょっとまってくれ」

男(女)「いや、え……?」

金髪「全く記憶にございませんの?」

男(女)「い、いや……」

記憶にない――当然だ
俺がこの学校へ保健室の先生としてやってきたのは、この子たちが謹慎処分された後
その前にどうなっていたかなど、いないのだから知るわけが無い

男(女)(どういう、ことだ……?)



 
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 00:38:37.08 ID:0nFvq2Ge0
男(女)「一つ聞きたい」

金髪「はあ」

男(女)「俺はいつから、この保健室で先生をやっているんだっけ」

金髪「……不思議な事を、聞かれますね」

男(女)「深く考えず、とりあえず教えてくれないか」

金髪「かまいませんが……」

金髪「そうですね、さすがによく覚えておりますわ」

金髪「なにせ貴方がこの保健室の先生になられたのは」


金髪「今年の春から、ですもの」


ぞくり
背筋に嫌な悪寒が、走った


 
336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 00:44:35.45 ID:0nFvq2Ge0
男(女)(忘れていた……!)

俺は何のために保健室で先生をやっていたのか
目的は保健室の先生になる事じゃない

紳士を自称するあいつが、何を隠しているのか
それを探ることだったんじゃないのか

紳士「おかえりなさいませ」

男(女)「おい」

紳士「おい、とはまた――」

男(女)「夕食は後だ、話を一つ進めるぞ」

紳士「……ほう」



 
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 00:51:29.07 ID:0nFvq2Ge0
男「“俺”があの学校へ行き始めたのは、いつだ」

紳士「“貴方”が行き始めたのは、二週間ほど前ですね」

男「そうだな」

男(女)「なら――“私”があの学校へ行き始めたのは、いつだ」

紳士「……」

男(女)「今年の、四月か」

紳士「……然様」

男(女)「……、……なるほど、な」

今でこそ、“俺”は“私”
しかし“俺”が“私”になる前は――


男(女)「“俺”は、誰を演じている」



 
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 01:00:32.36 ID:0nFvq2Ge0
紳士「はて、どういうことか」

男(女)「この“私”は、過去のある人物」

紳士「……ほう」

男(女)「しかし今の“私”の中身は、“俺”だ」

男(女)「だから、それまで中に入っていたはずの“本来の私”の記憶を、“俺”は“私”なのに知らない」

男(女)「では――過去にいた“本来の私”とは、誰だ」

紳士「……く、くくくく」

男(女)「もっと言ってやろう」

男(女)「俺は俺で、そして、彼女は彼女なんだ――つまりどちらも、別の人間。特定の、誰か」

男(女)「そして俺は、お前の力でそのどちらもになることが可能で、そして何故かどちらも演じる事ができる」

男(女)「……あたっているな?」



 
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 01:06:56.27 ID:0nFvq2Ge0
紳士「……く、くく」

男(女)「……」

紳士「……その、通り。大正解ですよ、お客様」

男(女)「やっぱりな」

男(女)「俺が女体化しているのではなく、既存の女性の体を借りている」

男(女)「そういうことだな」

紳士「それもまた、その通り」

男(女)「……ここまで来たんだ、答えろ」


男(女)「お前は誰で、“私”は誰だ」



 
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 01:11:00.49 ID:0nFvq2Ge0
紳士「……言ったでしょう」

紳士「私は、職業斡旋家の紳士です」

男(女)「……」

紳士「提供するのは貴方の言ったとおり、仕事そのものではなく」

紳士「誰かが歩むべきだった道、つまり人間そのもの」

男(女)「……そういうことか」

紳士「いやよく気づきました。貴方と彼女が別の人間であると」

紳士「ですがあ……」


紳士「チェックメイトには、程遠い」


男(女)「――ッ!?」



 
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 01:16:11.20 ID:0nFvq2Ge0
紳士「ええ、確かに気づいた事はほめました」

紳士「でもそれは、ごめんなさい。社交辞令のようなもの」

紳士「なにせこんなこと、最初の最初からヒントだらけだったのですから」

男(女)「な……ん、だと……」

紳士「不思議に思いませんでしたか?」

紳士「なぜあの学校にその姿ではいる事ができて」

紳士「そして誰にも疑われなかったのか、と」

紳士「いえ、思ってはいたのでしょう」

>ふと落ち着いて、思う
>状況の違和感が、ものすごい

>男(女)「……どうなってんだろうなあ、俺」

紳士「貴方はその違和感に気づいてはいた」

紳士「だが――考えていなかった」




 
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 01:22:54.68 ID:0nFvq2Ge0
紳士「十月号までの保健室だよりはだれがだしていたんですか?」

紳士「それまでの行事は誰が行っていたんですか?」

紳士「そもそもなぜ、こんな時期になって貴方の仕事がはじまった?」

紳士「ええそれこそそれまでの出欠確認は誰がまとめていたんですか?」

紳士「前任の担当? ならなぜ引継ぎが無い? 誰もいない?」

男(女)「あ……ぁ……、あ……」

紳士「考えなかった結果が、これ」

紳士「こんなにも遅れて、貴方はやっと気づく」

紳士「いかにあなたの目が、節穴だったのか、と」


男(女)「あ……、ぁああ、アアアアああああああああああああああああああああああああああああああ」



 
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/31(月) 01:36:29.30 ID:0nFvq2Ge0
かくりと、膝をつく

紳士「……さあ、続けてください」

紳士「はじめに言いましたとおり」

紳士「これは貴方がやめなければ、終わらない妄想の魔法」

紳士「ですが、この問答でヒントは得たはずです」

紳士「ですからどうか、続けてください」

紳士「明確な答えはいまだ闇の中」

紳士「もう少し、先へ進んでみては」


紳士「いかがでしょうか」


幕が降りる
視界は段々と細まり
そして暖かな暗闇が、全てを隠したのだった



 

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