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勇者「すごい美人で有能な僧侶と魔法使いをお願いします」13/14

勇者「すごい美人で有能な僧侶と魔法使いをお願いします」


勇者「すごい美人で有能な僧侶と魔法使いをお願いします」



882 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 01:00:52.44 ID:reOp6s80o
―――廊下

勇者「はぁ……」

少女「どうした?随分と陰鬱な顔で出てきたな」

勇者「姫様に王にならないかといわれのです」

少女「すごいな。お前が一国の主か。見てみたい気もする」

勇者「いや、側室をいっぱい作るなら王族になったほうが好都合といえば好都合ではあるけど」

少女「……」

勇者「んー」

少女「おい」

勇者「なんです?」

少女「ただ責任を感じて、あの姫に同情しているだけなら断ったほうがいい」

勇者「同情では……」

少女「お前に民を導く才能があるかどうかは俺にはわからない。だが、それだけの理由で王の座に着くと後悔するぞ?」

勇者「分かっています」

少女「気負うな。まだ、これからが本番なのだからな」



元スレ
勇者「すごい美人で有能な僧侶と魔法使いをお願いします」
SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServise掲示板




883 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 01:04:29.72 ID:reOp6s80o
勇者「……」

少女「じゃあな」

勇者「待ってください」

少女「なんだ?」

勇者「ありがとうございます」

少女「か、勘違いするな。俺はお前がしゃきっとしないと……色々困るだけだ」

勇者「ちょっと付き合ってもらえませんか?」

少女「どこに連れ出す気だ?」

勇者「貴女とは二人きりで談話をしてみたいと思っていたところです」

少女「……」

勇者「ふふ……」ジリジリ

少女「よ、よるな……ケダモノが」ジリジリ

勇者「ドラゴンの貴女に言われたくないですね」

少女「それもそうか」

勇者「さあ、夜のデートと行きましょうか」


885 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 01:09:43.79 ID:reOp6s80o
―――中庭

少女「ここは……」

勇者「ここが無事でよかった」

少女「なんでこの場所に来た?」

勇者「ここ、いいところでしょう?」

少女「ま、まあな」

勇者「今ならドラゴンに戻っても騒ぎにはなりませんよ?この場所は大丈夫です」

少女「馬鹿言うな。この姿でなければパニックになるだろうが」

勇者「嫌なんでしょう?」

少女「お前……」

勇者「もう割り切ったみたいな態度でいますけど、本当は人間の姿になんかなりたくないんですよね?」

少女「余計なお世話だ」

勇者「僕らでいうなら足を骨折して不自由になったみたいな感じでしょう?」

少女「よくわからんが」

勇者「ほらほら、ここなら大丈夫ですって」


886 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 01:16:05.54 ID:reOp6s80o
ドラゴン「―――ふぅ」

勇者「星が綺麗ですね。―――君が変身する女の子の姿が一番綺麗だけどね」

少女「……そうか」

勇者「ああ、嘘です。ドラゴンの姿も十二分に魅力的です」

ドラゴン「……」

勇者「この尻尾が特にかっこいいですよねー」モミモミ

ドラゴン「で、なんの話だ?」

勇者「魔王は今、どこに?」

ドラゴン「恐らく、孤島にある城にいるだろう。そこで魔法銃の対策、そして俺への対抗策を練っている」

勇者「ずっと疑問だったことがある」

ドラゴン「なんだ?」

勇者「魔王はどうしてそこまで用心深いのか……」

ドラゴン「……」

勇者「たかが人間に対して、前線にも出てこず、全ては部下任せ。何かあるのか?」

ドラゴン「……魔法銃が全ての原因だ」


887 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 01:29:34.83 ID:reOp6s80o
勇者「魔法銃が?」

ドラゴン「魔法銃により魔王様は重症を負った」

勇者「みたいだな」

ドラゴン「魔法様はそれまでニンゲンという下等生物など害虫同然だと思っていた。なのに、その害虫に深手を負わされた」

勇者「もしかして……その一敗で魔王は慎重派に?」

ドラゴン「絶対の勝利に拘り始めたのは間違いなく、その敗戦が原因だろう」

勇者「数百年前の敗戦は魔王にとってよほどショックだったのか」

ドラゴン「そうでなくても魔王様の力は衰え始めていたからな。自身の老いを目の当たりにしてしまったのかもしれない」

勇者「なに……?」

ドラゴン「古代においては神と魔族の戦いもあり、常に次代の魔王様が用意されていたみたいだが……」

勇者「ここ何千年は住み分けがきちんとでき、不文律があった」

ドラゴン「ああ。故に魔王様の交代もなかった。急に起こった戦争のために次の魔王様はいなかった」

ドラゴン「平和ボケしていたと言われればそれまでだがな」

勇者「この数百年の間に次代を担う魔王は現れなかったのか?」

ドラゴン「候補はいた。だが、魔王になるまでには至らない者たちばかりだ。何千年も戦ってこなければ当然だな」


888 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 01:45:15.02 ID:reOp6s80o
勇者「もしかして、貴女も候補?」

ドラゴン「どうだったかな。とにかく魔族は過去の力を取り戻しつつある」

勇者「それはキラちゃんのあれ?」

ドラゴン「その通りだ。あの魔道士が開発した生命エネルギーの抽出が役に立っている」

勇者「国民を皆殺しにするのは、そのエネルギーを手っ取り早く回収するためか」

ドラゴン「いや、あの人形は相手を殺すことでエネルギーを吸収していたが、俺たちにはそういうことはできない」

勇者「じゃあ、拉致か?」

ドラゴン「植民地化していた土地でニンゲンを生かしていた。今はもう崩壊してしまったが」

勇者「まさか!!あの魔道士!!」

ドラゴン「そう。あの魔道士の役目はニンゲンを集めることにある。集めたニンゲンの8割は魔王様の下に送られていた」

勇者「なら、どうして装置を持って攻めてこない?」

ドラゴン「エネルギーを吸い上げる装置は持ち運べず、また破壊されては事だ。それができるなら魔道士もやっていただろう」

勇者「一気に大人数を捕らえることはしなかったのか?」

ドラゴン「それは魔道士の仕事だった。魔王様はニンゲンと小競り合いを続けて、魔道士のことをニンゲンに気づかせないようにしていただけだからな」

勇者「戦争をやっていれば人身売買や拉致はあまり注目されないからな。戦争を魔族復古のためのカモフラージュにしていたのか」


889 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 01:58:39.91 ID:reOp6s80o
ドラゴン「そういうことになる」

勇者「なるほど……。過去の勇者たちもそのことに気づいていれば……」

ドラゴン「もしかしたら、魔王様は倒されていたかもしれないな」

勇者「部下を簡単に切り捨て、自分だけが生き残る戦いをするのはそういう理由もあったわけだ」

ドラゴン「魔王様が前線に出てきたとき、それは全てが完了したということだろう」

勇者「だが、今は人間を集める術は……」

ドラゴン「魔道士がいなくなったことは報告済みだ。そろそろ代替案を実行してくる可能性もある」

勇者「代替案?」

ドラゴン「海には大勢のニンゲンが浮いている」

勇者「海賊艦隊を狙うのか」

ドラゴン「一人残らず生け捕りにすることはできなくても、あれだけの規模だ。2割も捕らえる事が出来れば相当な栄養素になる」

勇者「魔王が今まで海賊に手出ししなかったのは……」

ドラゴン「海賊が帰還せずとも海で散ったとしか思わないだろう。拉致して戦力に変えるなど想像すらしないはずだ」

勇者「なら、早く戻らないといけないか」

ドラゴン「焦る必要はない。あれだけの数を捌くのは、それなりの日数がかかる」


890 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 02:03:12.18 ID:reOp6s80o
勇者「そうだな……。キャプテンたちも弱くないわけだし」

ドラゴン「お前が勝てなくても誰も責めはしない。心配するな」

勇者「負ければ誰も側室にできないだろう?それはちょっとなぁ」

ドラゴン「言っていろ」

勇者「……」

少女「―――そろそろ戻る。寝坊するなよ?」

勇者「分かりました。ありがとうございます。愛してますよー」

少女「黙れ。軟派者めが」

勇者「えへへ」

少女「褒めてないっ!!」

勇者「おやすみなさい」

少女「ふんっ」スタスタ

勇者「……ふぅ……」

勇者「力を取り戻しているとすれば……」

勇者「よし……」


891 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 02:07:56.86 ID:reOp6s80o
―――姫の自室

勇者「よろしいですか?」

姫「どうぞ」

勇者「姫様。夜分遅くに申し訳ありません」

姫「いえ」

勇者「姫様。先ほどの問いに対する答えを出しにきました」

姫「なんでしょうか?」

勇者「約束はできません」

姫「……」

勇者「僕は貴女を側室にしたい。心からしたい。もう今すぐにでもしたいぐらいです」

姫「勇者さま……」

勇者「でも、王になる約束だけはできません」

姫「どうしてですか?」

勇者「僕はただの平民です。王の器ではありません。勇者というのも称号に過ぎません。だから、王にはなれないと思うのです」

姫「でも、私を側室にするというのなら……」


892 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 02:13:26.38 ID:reOp6s80o
勇者「姫様を側室にしたい。でも、王にはなりたくない。―――それって身勝手ですか?」

姫「はい」

勇者「ふふ……ですよね」

姫「しかし、私に勇者さまを批判するだけの資格はありません。私もまた身勝手な姫だったのですから」

勇者「……」

姫「国民のために……国のために……そういう心構えができません」

姫「可愛い服を着たい。友人とお茶を飲みながら話したい。殿方と恋がしたい」

勇者「姫様……」

姫「そういう想いのほうが強いのです」

勇者「そうですか」

姫「最低な王族ですね……私は……」

勇者「嫌ならやめてしまいしょう」

姫「……へ?」

勇者「王族を捨てると言ったではないですか」

姫「そ、それは……勇者さまが王としてこの国を支えてくれるならという意味で……」オロオロ


893 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 02:19:11.09 ID:reOp6s80o
勇者「僕は魔王を倒し、世界の英雄となります。そのときまでに決めておいてもらえますか?」

姫「な、なにをですか?」

勇者「僕の側室になるか。それとも王族として生きるか」

姫「……!」

勇者「でも、答えは分かりきっていますが」

姫「勇者さま……」

勇者「姫様。次に会うときは大英雄ですからね」

姫「あ……」

勇者「では、おやすみなさい」

姫「勇者さま!!」タタタッ

勇者「え―――」

姫「もう行ってしまうのですね……」ギュッ

勇者「姫様……」

姫「戻ってきてとはいいません。ですが……私は貴方のことを愛しています……それだけは覚えていてください……」

勇者「ありがとうございます……姫様……」


895 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 02:26:22.53 ID:reOp6s80o
姫「勇者さま……今夜は……ここで……」

勇者「姫様」バッ

姫「そう……ですか……」

勇者「次に会うときまで生きていてください。姫様を必ず側室にしてみせます」

姫「……では、勇者さまが戻ってくるまで私はこの国と生きていきます」

勇者「ええ。それがいいでしょう。―――それでは」

姫「勇者さま!!」

勇者「……」

姫「……」

勇者「行ってまいります」

姫「旅の無事を祈っています」

勇者「この上ない誉れです」

姫「行って……らっしゃいませ……」

勇者「貴女は素晴らしい女性だ。誰が手放すものですか」ニヤッ

姫「……うそつき……」


896 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 02:30:52.61 ID:reOp6s80o
―――廊下

勇者「……」

少女「あ、いたいた」

勇者「くそっ!!!」ガンッ

少女「ど、どうした?」

勇者「え?いや……ちょっとかっこつけすぎたと思いまして」

少女「ほう?断ったのか」

勇者「僕はあの王様のようにはなれないと思います」

少女「どうしてだ?」

勇者「王が国にいる全ての美女を側室にしちゃまずいでしょ?」

少女「ああ、そうだな」

勇者「というわけで、魅力的なお誘いでしたがやめておきます。―――で、貴女はこんなところでなにを?」

少女「寝室が分からない。案内してくれ」

勇者「……じゃあ、こっちです。楽しみましょう」グイッ

少女「やめろ!!貴様!!違う場所に連れ込む気だろうが?!」


897 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 02:34:59.46 ID:reOp6s80o
―――翌朝

勇者「いててて……」

僧侶「もう朝から怪我なんて何があったんですか?」ギュッ

勇者「ぬほほぉ……いや、猛獣に殴られまして」

僧侶「猛獣?」

魔法使い「おはよう」

少女「……」

エルフ「どうしたの?機嫌悪そうだけど」

少女「なんでもない……」

勇者「まさか、あれほど暴れるとは思いませんでした」

少女「……ふんっ」

魔法使い「……ねえ?」

勇者「なんですか?」

魔法使い「何かあったの?」

勇者「え?別になにもありませんが?―――ちょっとした身体検査をしただけですよ、はい」


898 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 02:39:03.48 ID:reOp6s80o
魔法使い「身体検査って―――」

兵士長「勇者殿!!」

勇者「どうしました?」

兵士長「これを」スッ

勇者「これは……手紙?」

兵士長「ご武運を」

勇者「はい」

僧侶「誰からですか?」

勇者「この匂いは……」クンクン

エルフ「犬みたいなことやめなよ」

勇者「姫様からの手紙ですね」キリッ

僧侶「きっとラブレターですよ!!」

勇者「ふっ。もしかしたら婚姻届かもしれませんね」

魔法使い「アンタねえ?!一国の姫様になにしてんのよ?!」

勇者「姫様は肉親を失った身。僕だけでも優しく包んであげないといけないでしょう?優しくしてどこに問題があると?いや、ないですよね?」


899 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 02:44:23.45 ID:reOp6s80o
少女「早く出発したほうがいいぞ?」

勇者「ですね」

ドラゴン「―――乗れ」

魔法使い「……」

僧侶「勇者様!ラブレター読んでください」

勇者「乙女の秘密でしょうし、今は時間が惜しいです」ペラッ

エルフ「あ、読むんだ」

魔法使い「……」ソーッ

ドラゴン「飛ぶぞ!!」バサッバサッ

勇者「ふむふむ……なるほど……」

魔法使い「なんて書いてあるのよ?」

勇者「貴方のことを想うと股間が大洪水になります。早く、この火照った体を冷ましにきてーあっはーん―――と書いてますね」

エルフ「へー。顔に似合わず淫乱なんだ」

勇者「もうね、エロエロです」

魔法使い「嘘いうな!!!あの姫様がそんなこと書くわけないでしょうがぁ!!!」


900 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 02:50:17.76 ID:reOp6s80o
勇者「僕の側室になる女性はエロくなくてはいけません」

僧侶「そ、そうなのですか?!」

勇者「オフコース」

僧侶「あぁ……そ、そんなぁ……」ガタガタ

ドラゴン「怖いならしっかり捉まっていろ」

魔法使い「またいい加減なことを……」

エルフ「いやらしい女じゃないとダメってこと?」

勇者「エッチな女性って……素敵やん?」

僧侶「あぁ……エッチな女性なんて……どうしたら……」オロオロ

魔法使い「馬鹿じゃないの?気持ち悪いこといわないで」

勇者「しかし、性に貪欲なほうがこっちも嬉しいですね」ニコッ

ドラゴン「ニンゲンのオスはそういうメスが好きなのか」

勇者「だーいすきです」

エルフ「性欲あるほうが面倒だと思うけどなぁ」

勇者「はぁぁぁぁ?!―――もう一度言います。はぁぁぁぁぁぁ!?」


901 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 02:58:33.89 ID:reOp6s80o
エルフ「な、なに?」

勇者「いいですか?男女共に性欲があるとどれだけのメリットがあると思っていますか?!」

エルフ「そ、そんなの考えたことないけど」

勇者「バッカだなぁ!!毎日、エッチなことしか考えない恋人同士ならよぉ!!毎日がもうドキドキじゃん?」

魔法使い「意味がわからないわよ」

勇者「いいか?!性欲は二人の関係を冷めさせないための大事で重要で大切でしかも肝心なものなんだぜぇ?!それぐらいわかるだろう?!」

僧侶「好きだけじゃダメですか?」

勇者「ダメだな。エッチも好きじゃないとダメだな」

僧侶「うぐ……」

ドラゴン「交尾などただの作業だろうに」

勇者「そう!!作業だ!!だが、その作業がすっごく気持ちよくて楽しくて、毎日でもやっていたいと思うのは良いことです」

エルフ「どうして?」

勇者「子宝に恵まれる。そして僕が嬉しい」

僧侶「なるほど……エッチになれるようにがんばりますっ」

魔法使い「女に囲まれながら何を口走ってるのよ、馬鹿ね……もう……ホントに……」


902 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 03:04:17.13 ID:reOp6s80o
勇者「貴女はもう体がスケベですけど……ぬふふ……」

僧侶「そ、そうですか……?」

勇者「もう……うひょー」

魔法使い「ちょっと、この変態どうにかしてよ。今から魔王と戦いにいくっていうのに、緊張感の欠片もないじゃない」

エルフ「緊張を解そうとしているんじゃないの?」

魔法使い「まさか……単なる私利私欲を放出しているだけよ」

エルフ「そうかなぁ」

魔法使い「それに緊張を解すために選ぶ話題じゃないでしょう?」

エルフ「それはそうかもね」

勇者「とくにこの二の腕とか……」モミモミ

僧侶「あんっ」

魔法使い「ほら、離れて!!」グイッ

勇者「なにすんだこらぁ!!!!青空の下で脱がないお前らが悪いんだろうがぁ!!」

魔法使い「真面目にやってよ!!」

ドラゴン「暴れて落下だけはするなよ。拾うのが面倒だからな」


903 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 03:11:00.21 ID:reOp6s80o
―――海上 海賊船 甲板

キャプテン「うてぇー!!!」

ドン!!ドン!!ドン!!」

魔物「キキー!!!」

キャプテン「うるさいよ!!!」ドォン!!

魔物「ぎゃぁ?!」

キャプテン「怯むな!!うてー!!!」

海賊「アイアイサー!!!」

キャプテン「さあ!!魔王の糞野郎!!さっさと追い詰められなぁ!!」

ゴゴゴゴ……!!

キャプテン「ん?なんだい?」

海賊「キャプテン!!海から魔物がぁ!!!」

キャプテン「海中からか!!そんなの想定内さ!!―――魚雷発射よーい!!!」

メキメキメキ……!!

キャプテン「え―――」


904 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 03:16:25.54 ID:reOp6s80o
船長「どうした?!」

海賊『報告します!!第8、9、15船団が轟沈しましたぁ!!』

船長「馬鹿な!?何があった?!」

海賊『そ、それが海底から―――うわぁぁぁっぁぁ!!!!!!』

船長「どうした?!応答しろ!!どうしたんだ?!」

船長「くそ……!!キャプテンの船は無事だろうな……!!」

ゴゴゴゴゴ……!!!

船長「な、なんだ……!?」

海賊「かしらぁ!!やべえよ!!前に出たクラーケン級がうじゃうじゃいやがる!!!」

船長「なんだと?!」

キャプテン『―――誰か!!応答しな!!』

船長「キャプテン!!」

キャプテン『全員撤退だ!!魔王のやつら、とんでもない兵力をもってやがった!!これじゃあ全滅になるよ!!』

船長「しかし!!」

キャプテン『ここはあたしが引き受ける!!逃げれる奴は全員にげなぁ!!!』


905 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 03:21:31.47 ID:reOp6s80o
キャプテン「いいかい!!逃げて態勢を立て直すんだ!!」

船長『嫌です!!』

海賊『俺たちもキャプテンと戦います!!』

キャプテン「ばかいってんじゃないよぉ!!!死にたいのか!?」

船長『キャプテンを見捨てて何が海賊ですかぁ!!!』

海賊『キャプテン!!俺たちはいつも一緒ですからぁ!!』

キャプテン「……あんたらは生きろ。これは命令だよ」

船長『そ、そんな……』

キャプテン「生きて勇者に伝えな。奴らの戦力は異常だってね」

船長『キャプテン!!!』

キャプテン「はやくいきなぁ!!!」

船長『ア……アイアイサー……』

キャプテン「……」

メキメキ……!!!

キャプテン「どうやら……あたしもここまでみたいだねえ……。ごめんよ……いい女は黙って旦那の帰りを待つもんなのに……待てなくて……ごめんよ……」


906 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 03:25:57.19 ID:reOp6s80o
海賊「キャプテン!!魚雷発射準備整いました!!」

キャプテン「よし。一斉発射だ。ただでは死なないよ!!」

海賊「「アイアイサー!!!」」

キャプテン「地獄の果てまでついてきなぁ!!!」

海賊「魚雷発射!!!」

ドォォォォン!!!

キャプテン「どうだい?!」

メキメキメキ……!!!

キャプテン「船が割れるよ!!!」

ボキィ……!!!

海賊「うわぁぁぁぁあ!!!!!キャプテェェェン!!!!」

キャプテン「くっ……!!意味がないとは……。これまでの苦労はなんだったのかねえ……」

ゴゴゴゴ……

キャプテン「情けない……結局は井の中の蛙に過ぎなかったわけだね」

キャプテン「……愛してるって……伝えたかったなぁ……」


907 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 03:30:20.90 ID:reOp6s80o
ズズズズズ……!!

キャプテン「絶対にあたしの仇……とっておくれよ……」

―――守る!!

キャプテン「……え?」

ドラゴン「―――くらえぇ!!!」ゴォォォ

クラーケン「ガァァァァ!!!!」

キャプテン「あぁ……」

勇者「ふっ」バッ

キャプテン「あ……あぁ……」ウルウル

勇者「よっと」シュタ

キャプテン「あぁぁぁ……」ヨロヨロ

勇者「もう大丈夫です」

キャプテン「うぅぅ……」ギュッ

勇者「皆さんを他の船に運んでください!!」

ドラゴン「了解だ」バサッバサッ


908 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 03:35:13.41 ID:reOp6s80o
勇者「怪我は?」

キャプテン「……っ」ゴシゴシ

勇者「泣いて―――」

キャプテン「泣いてない!!」

勇者「そうですよね」

キャプテン「わ、悪かったね……約束、守れなくて……追い詰められなかった……」

勇者「いえ。僕も魔王軍がこれほどまでの戦力を有していたのは驚きです。これでは人間が文字通り束になっても敵いません」

キャプテン「どうしたらいいんだい?」

勇者「一隻だけ船を囮に使ってもいいでしょうか?」

キャプテン「それは構わないけど……」

勇者「ありがとうございます」

ドラゴン「おい。生存者は皆、運べたぞ」

勇者「分かりました。次の仕事をお願いします」

ドラゴン「全く、人使いが荒いな」

勇者「まあまあ、がんばってください。君にしかできないことですから」


909 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 03:41:04.02 ID:reOp6s80o
―――海賊船

勇者「面舵いっぱーい!!」

僧侶「アイアイサー」

魔法使い「ふぅ……」

エルフ「クラーケンは集まってきてる」

勇者「はっ。確かに船の弱点は船底だ。だが……弱点しか狙ってこないのは馬鹿のやること」

少女「二匹ほど張り付いた!!」

勇者「よぉーし!!」

魔法使い「……網に掛かったわ!!」

勇者「お願いします!!!」

ドラゴン「のれぇ!!」

僧侶「うわ!うわ!!」テテテッ

エルフ「もっと高く!!」

勇者「―――今です!!」

エルフ「燃えろぉぉぉ!!!」ゴォォォ


910 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 03:47:21.50 ID:reOp6s80o
―――ドォォォォン!!!!

僧侶「きゃぁ?!」

魔法使い「あつっ……!」

勇者「どうだぁ!!一箇所にしか集まらないとこうなるんだよぉ!!あはっはー!!」

エルフ「大量の魚雷を同時に爆発させるなんて……馬鹿しか考えないよ」

勇者「最高の褒め言葉です」

ドラゴン「魔物は怯んでる。クラーケンも無事ではないだろう」

勇者「糞野郎どもぉぉぉ!!!!反撃の狼煙をあげろぉぉぉ!!!!」

海賊「「オォォォォ!!!!!」」

キャプテン「おまえらぁ!!!この好機をのがすんじゃないよぉ!!!」

勇者「では、行ってきます。くれぐれも無理はしないように。頃合を見て退却してください」

キャプテン「待っておくれ!!」

勇者「なんですか?」

キャプテン「あ……あ、あ……愛してるから!!!あたし、あんたが大好きだからぁ!!!」

魔法使い「ぶふっ?!」


911 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 03:52:15.05 ID:reOp6s80o
海賊「「なんだとぉぉぉお!!?!?!」」

キャプテン「はぁ……はぁ……」

勇者「どうしてそれを今?」

キャプテン「だ、だって……言いたかったんだから……仕方ないだろ……」

勇者「そうですか」

魔法使い「今、言わなくてもいいでしょう?!」

僧侶「私も勇者様のこと大好きですよ?」ギュッ

勇者「まいったなぁ」

魔法使い「もうなんでみんな真面目にやらないのよぉ!!!」

エルフ「変に固くならないだけいいんじゃない?」

ドラゴン「いくぞ。これほどまでに力をつけているなら、魔王様も恐らく……」

勇者「ええ。行きましょう」

キャプテン「絶対にもどってきなよー!!ダーリーン!!!」

勇者「分かってるよ!!ハニー!!」

海賊「「アァァァアアアアア!!!!!!俺たちのキャプテンがぁぁぁぁ!!!!寝取られたぁぁぁぁ!!!!」」


912 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 03:58:25.53 ID:reOp6s80o
勇者「魔物に動きを察知されないようにしてください」

ドラゴン「分かっている。俺を舐めるな」

勇者「え?舐めてもいいんですか?」

僧侶「ああいう告白って……いいですよねぇ……」

エルフ「そうかな?」

魔法使い「全然、そうは思わないわね。私だったら―――」

勇者「愛している」ボソッ

魔法使い「きゃぁあああ!?!」ビクッ

勇者「耳元で囁かれるほうがいいんですよね?」

魔法使い「ど、どうしてそのことを―――じゃなくて、気持ち悪いことしないで!!」

勇者「好きな人に愛してるって言われるのが嫌いなのですか?んー……変なの」

魔法使い「そういうことじゃないわよ!!馬鹿!!」

僧侶「勇者様、私にも言ってください」

勇者「……愛してるよ」

僧侶「はいっ。私もです」


913 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 04:03:55.60 ID:reOp6s80o
―――魔王の城

キマイラ「魔王様!!!」

魔王「来たか」

キマイラ「海上に勇者が現れたと」

魔王「よし……好都合だ」

キマイラ「どうされますか?」

魔王「……手筈通りでいい」

キマイラ「ははっ」

魔王「くくく……ここまで我の邪魔をしてきた者は今回の勇者が始めてだな……」

魔王「我が側近のドラゴンすら手駒にするとは驚きだが、それもここまでにしてくれる」

キマイラ「勇者さえいなくなれば、魔王様に歯向かう愚かな人間がまた減りますね」

魔王「それだけではない」

キマイラ「え?」

魔王「魔族の完全なる復活を世に見せ付けてくれる……!!!未来永劫、この我に逆らう者が現れないようになぁ!!!」

魔王「ふふふふ……!!!!ふはははははははは!!!!!!」


914 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/28(木) 04:09:15.06 ID:reOp6s80o
―――上空

ドラゴン「見えてきたぞ」

勇者「あれが魔王の城か」

僧侶「このときが遂に来たのですね」

魔法使い「やっぱりここまで来ると……体が震えちゃうわね」

勇者「それは大変だ」ギュッ

魔法使い「……」ゴォッ

勇者「あつっ?!」

エルフ「このまま直接乗り込めるかな?」

ドラゴン「厳しいだろうな……」

僧侶「ど、どうしてですか?」

ドラゴン「城の周辺を見ろ」

魔物「―――グルルルル!!!」バサッバサッ

勇者「ドラゴちゃんの迎撃部隊か」

ドラゴン「お前たちを乗せながら戦えない。お前たちを城の近くで降ろし、俺は奴らを倒してから合流に向かう。いいな?」


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[ 2012/07/08 09:42 ] 勇者「」or魔王「」 | TB(0) | CM(0)
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