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勇者「すごい美人で有能な僧侶と魔法使いをお願いします」5/14

勇者「すごい美人で有能な僧侶と魔法使いをお願いします」


勇者「すごい美人で有能な僧侶と魔法使いをお願いします」




308 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 22:05:01.60 ID:AIccCtSXo
―――エルフの家

エルフ「……」パァァ

僧侶「うぅ……ぅ……」

エルフ「これで大丈夫でしょう」

勇者「本当ですか?」

エルフ「ええ」

魔法使い「よかったぁ……」

エルフ「だけど、しばらくは安静にしておかないと……」

勇者「……」

エルフ「それでは、ボクはこれで」

勇者「待ってください」

エルフ「なに?」

勇者「……ありがとうございました」

エルフ「……ごゆっくり」

勇者「……」





元スレ
勇者「すごい美人で有能な僧侶と魔法使いをお願いします」
SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServise掲示板




309 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 22:10:35.29 ID:AIccCtSXo
僧侶「すぅ……すぅ……」

魔法使い「本当によかった……」

勇者「いやー、死ぬかと思いましたね」

魔法使い「ねえ……どういうことなの?この子は魔力がなくなってたはずなのに」

勇者「以前、彼女に携帯させた物を使ったのですよ」

魔法使い「え?」

勇者「すぐに魔力が枯渇する彼女にとって最大の武器に成り得る……これを」スッ

魔法使い「それ……非常食?」

勇者「僕を庇う直前に食べるように言っておきました。魔力は睡眠か食事を取ることで回復するとのことですので」

魔法使い「死んだらどうするつもりだったの?」

勇者「そのときは……諦めるしか……」

魔法使い「……」

勇者「申し訳ありません。僕は最低の手段を選び、彼女を危険に晒しました。どんな罰も受けるつもりです」

魔法使い「私に言われても……困るわ……」

勇者「申し訳……ありません……」


310 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 22:18:44.04 ID:AIccCtSXo
―――長老の家

長老「魔王様……」

魔王『結果は?』

長老「勇者は生きております」

魔王『殺し損ねたか。下等種族では荷が勝ちすぎていたか?』

長老「勇者らの体質を知っていれば、負けはしませんでした」

魔王『言い訳はよい。して、体質とはなんだ?』

長老「勇者は魔法の類を一切使えぬ人間であり、剣術に長けています」

魔王『ふむ……』

長老「そして二人の術者ですが……こやつ等が一癖ありまして……」

魔王『早く言え』

長老「一人は魔力の放出ができず、相手に接触しなければ傷を負わせることが叶いません」

長老「治癒魔法を操る者は常に魔力が漏れている状態で、魔力が尽きぬ限りは自身と自身に触れた者を癒します。ですが、魔力はすぐに尽きてしまいます」

魔王『欠陥の特異体質というわけか。ふはははは……そうか……感謝するぞ、エルフの長よ。これで我の勝利は約束された』

長老「はい……」


311 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 22:24:08.84 ID:AIccCtSXo
―――エルフの家

僧侶「……」

勇者「……」

魔法使い「いい加減、休んだら?」

勇者「……」

魔法使い「目が覚めるまでもう少しかかるわよ」

勇者「ですが……」

魔法使い「いいから。もしかしてアンタ、無意味に服を脱がせたりしようなんて考えてないわよね?」

勇者「そんなこと考えていません」

魔法使い「本当かしらぁ?」

勇者「僕の所為で……彼女は……」

魔法使い「……いいから、休んで。アンタだって、傷ついてヘトヘトのはずよ?」

勇者「……」

魔法使い「これは命令。休め」

勇者「わかりました……」



313 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 22:31:15.38 ID:AIccCtSXo
―――エルフの里

勇者「……」

エルフ「何をしている?」

勇者「……」

エルフ「怒っているの?」

勇者「はい」

エルフ「でも、貴方たちだってボクたちに対して……色々と酷い仕打ちを……」

勇者「自分が許せません」

エルフ「え……?」

勇者「僕が囮になるべきだった……!!」

エルフ「……」

勇者「生き残れる可能性があると分かったとき……僕は最も可能性が高い方法を手にとってしまった……」

勇者「二人を守る立場にいる僕が……」

エルフ「でも、誰が囮になっても失敗したらみんな死んでいた。なら、成功率が高い手段を選ぶのは当然だと思うけど……」

勇者「誰が囮になってもよかったのなら……僕がなるべきだったんです……!!」


314 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 22:38:47.20 ID:AIccCtSXo
エルフ「……」

勇者「すいません。貴女にこんなことを言っても……仕方ないですね……」

エルフ「別に……」

勇者「……」

エルフ「貴方達三名は現時刻をもって、解放されることになりました」

勇者「ありがとうございます」

エルフ「できればすぐにでも立ち去ってもらいたいのですが」

勇者「それは……」

エルフ「わかっています。一人は重傷ですから、暫くの間は面倒を見ます」

勇者「もしかして僕だけを……?」

エルフ「ええ。元はといえば、貴方が騒ぎを大きくしたわけですから。貴方がこの里からいなくなれば、誰も文句はいいません」

勇者「わかりました。なら彼女たちだけでも―――いや、それはしないほうがいいですね……」

エルフ「え?」

勇者「こちらの弱点は魔王を通じて他の魔族にも伝わっているはず。彼女たちだけを置いていくことは……もう出来ません」

エルフ「そうですか……」


315 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 22:44:35.08 ID:AIccCtSXo
勇者「……」

エルフ「道中、お気をつけて」

勇者「はい?」

エルフ「それでは」

勇者「ちょっと待ってください!!」

エルフ「なんですか?」

勇者「おかしいなことを言わないでください」

エルフ「は?」

勇者「貴女がどうして旅の成功を祈る側にいるのですか?」

エルフ「だって……」

勇者「貴女は祈られる側ですよね?」

エルフ「なんで?!」

勇者「あれー?約束……忘れたなんて言わないですよね?誇り高きエルフ族が、そんな馬鹿なこと……」

エルフ「な、なんのこと……?」

勇者「僕たちが勝てば貴女は僕の側室になるって約束……しましたよね?」


316 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 22:49:36.00 ID:AIccCtSXo
エルフ「あ……!!!」

勇者「ぬほほぉ!!」

エルフ「ボクは……!!」

勇者「ダメ」

エルフ「待って!!ボクはエルフだ!!人間と関係を持つことは許されない!!そういう戒律がある!!」

勇者「あっそ。いや、でも、約束は守ってくださいね」

エルフ「待って!!エルフ族に伝わる妖精の剣と鎧を貴方に差し上げるから!!!」

勇者「そんなのいりません」

エルフ「じゃあ、盾もつける!!」

勇者「いりませんて」

エルフ「兜もあげるぅ!!!」

勇者「僕はね……貴女が欲しいのですよ」キリッ

エルフ「そんなぁ……」

勇者「では、すぐに支度を整えてください」

エルフ「待って!!お願い!!あれはなかったことにぃ!!!」


317 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 22:58:15.98 ID:AIccCtSXo
―――エルフの家

魔法使い(アイツ……大丈夫かしら……)

魔法使い(すごく自分を追い詰めてたみたいだけど……)

魔法使い「はぁ……ああいうとき……どう声をかけたらよかったの……?」

魔法使い「ねえ……?」

僧侶「すぅ……すぅ……」

魔法使い「私って……やっぱり……ダメね……」

魔法使い「気の利いたことも言えないなんて……」

勇者「ただいま戻りました」

魔法使い「あ。さっきは―――え?」

エルフ「おねがいしますぅぅ!!!許してくださぁぁぁい!!妖精の妙薬もあげますからぁぁぁ!!!」ギュゥゥゥ

勇者「だから、貴女以外いらないのですよ。分からない人ですねぇ」

エルフ「戒律を破るとボクが処刑されるんですよぉ!!!」

勇者「なら僕が生涯をかけて匿ってあげます。ほら、解決した」

エルフ「ちがうぅぅ!!!そういう問題じゃないぃぃ!!!」



320 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 23:06:56.47 ID:AIccCtSXo
魔法使い(元気そうね……)

勇者「まだ、目覚めてないのですか?」

魔法使い「ええ」

勇者「少々酷ですがいつでもここを発てるようにしておいてください」

魔法使い「え……!!でも!!」

勇者「エルフ族は仲間意識が非情に強いですから。ここに留まることは危険です。色々と」

魔法使い「それって……他の魔物を呼んで私たちを……」

エルフ「そんなことはしない!!」

魔法使い「でも……魔族は魔族でしょ?―――あと、ソイツから離れてくれない?」

エルフ「あ……」パッ

勇者「ちっ」

エルフ「我々は人間と友好関係を築いていた過去がある。そのため、他の魔族からは敵視されているぐらいだ」

魔法使い「じゃあ、魔王とも敵対関係なの?」

エルフ「中立……といいたいところだけど、魔王が何か命令してきたら逆らえない。逆らえばきっと……一族が滅びるから」

勇者「それは酷い。こんなに美しい一族を葬るなんて……魔王!!許さん!!」


321 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 23:13:41.27 ID:AIccCtSXo
魔法使い「まあ、いいわ。要するに魔王には絶対服従なのね?」

エルフ「……」

勇者「僕たちは魔王に目をつけられていますからね。処刑命令が出てもおかしくありません」

魔法使い「わ、私は嫌よ!!もう一度、エルフと戦うなんて!!」

勇者「それは僕もです。だから、彼女が目覚め次第、いつでも動けるようにしておきましょう」

魔法使い「……仕方ないわね」

勇者「貴女もですよ」

エルフ「ちょっ……!?」

魔法使い「え?どういうこと?」

勇者「彼女とは約束しましたからね。僕たちが勝てば僕の側室になると」

魔法使い「あー……」

エルフ「だ、だからぁ!!!あれはその場の勢いで……!!!」

勇者「約束も守れないのか!!!それでも誉れ高きエルフ族か?!えぇ!!おい!!!こっちは命かけたんだ!!お前も命かけろ!!!」

エルフ「め、めちゃくちゃじゃないですか……」ウルウル

勇者「おっと。すいません。つい熱くなってしまいました。でも、大丈夫です。僕の側室になれば将来は約束されたようなものですから」


322 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 23:18:56.07 ID:AIccCtSXo
エルフ「いやぁ……なんで……こんなことにぃ……」メソメソ

勇者「僕に惚れられたのが運の尽きですね」

エルフ「全くです……」

魔法使い「ちょっと……ということは、このエルフもこれから一緒に行動するの?」

勇者「はい」

魔法使い「それって……あの……」

エルフ「あの……妖精の笛もつけますから」

勇者「そんなに嫌ですか?」

エルフ「はい……」

勇者「わかりました……」

エルフ「えっ?!」

勇者「そこまで嫌だというなら……僕も考えましょう」

エルフ「ほ、ほんとうに?!」

勇者「無理強いなんてさせたくありませんからね」

エルフ「よ、よかった……理解ある人間で……」


323 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 23:25:45.47 ID:AIccCtSXo
勇者「貴女が一緒にこないというなら、僕たちはこの里のことを号外で人間たちに伝えます」

エルフ「えぇぇぇ?!」

魔法使い「それは流石に……!!」

勇者「そうなったらこの森に何万という人員が投入され、貴方達は……喰われますよー!!がおー!!!」

エルフ「いやぁぁぁ!!!」

勇者「さぁ!!!どうする?!貴女一人が犠牲になって里を救うか、それとも人間たちから逃げ隠れる道を選ぶか!!!」

エルフ「そんなの酷いっ!!」

勇者「好きなほうを選んでください。無理強いなんてさせたくないですから」

魔法使い「あんた……悪魔なの……?」

勇者「さぁ?どうするんですかぁ?」

エルフ「くっ……」ウルウル

勇者「ぬほほぉ……」

エルフ「……ます……」

勇者「え?」

エルフ「行きます!!ボクも連れて行ってぇ!!!」



325 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 23:30:12.87 ID:AIccCtSXo
―――夜

魔法使い「一応、いつでも出発できるようにはしておいたわ」

勇者「ありがとうございます」

魔法使い「……」

勇者「軽蔑しますか?」

魔法使い「いや……アンタらしくないなと思って……」

勇者「どうしても必要でした」

魔法使い「側室に?」

勇者「……はい」

魔法使い「あきれた……」

勇者「……」

魔法使い「ねえ……それじゃあ……私たちはここまでなの?」

勇者「え?」

魔法使い「エルフがいるなら……私たちはいらない……でしょ?エルフ一人で攻撃も治癒もできる……し……」

勇者「何を言ってるんです?」


328 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 23:36:45.33 ID:AIccCtSXo
魔法使い「だって……」

勇者「お二人も必要ですよ。無論、連れて行きます」

魔法使い「でも……一回、別れてるし……」

勇者「こうして再会できました。これも赤い糸で結ばれている証拠ですよ」

魔法使い「はぁ!?」

勇者「それに一緒に行動してもらわないと困ります。魔王は僕たち三人を狙っているわけですから」

魔法使い「そうだけど」

勇者「もう休んでください。彼女の看病は僕が引き受けましょう」

魔法使い「……」

勇者「どうしました?」

魔法使い「あ……ありがとう……」

勇者「何に対してですか?」

魔法使い「バーカ」

勇者「……?」

勇者「まあ、いいか」


329 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 23:41:56.00 ID:AIccCtSXo
勇者「……」

僧侶「……」

勇者「……申し訳……ありません……」

僧侶「……勇者様……自分を責めないでください……」

勇者「……!!」

僧侶「あのときはああするしか……無かった……」

勇者「しかし……」

僧侶「貴方は最善の策を……」

勇者「違う。貴女を危険に晒すことなく突破できた……のに……」

僧侶「それだと……勇者様が……私のような目に……」

勇者「……」

僧侶「いつもそうですね……」

勇者「なにがですか?」

僧侶「貴方はいつも……全部一人で解決しようとしていました……。わざと別行動をとったのも……」

勇者「やめてください。あれは僕の失言が原因です。意図もなにもありません」


331 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/13(水) 23:53:07.42 ID:AIccCtSXo
僧侶「エルフを探そうと考えたのは……私たちだけではドラゴンに……魔王に勝てないと判断したからですよね?」

勇者「魔王。今まで誰も魔王と対峙することが叶わず散っていったために、その力は未知数でした」

勇者「ですが、おとぎ話の怪物を従えていると分かり、愕然としました。恐らく……いや、確実に人間では敵わないと悟った」

僧侶「……」

勇者「貴女たちの能力が劣っているから、僕が勇者としては未熟だからなんて理由ではない。絶望的な力の差がある」

僧侶「だから……私たちを突き放して……同じおとぎ話のエルフ族を仲間に……?」

勇者「貴女たちの目的が復讐だと聞き、きっと簡単には別れてくれないと思いました。だから……」

僧侶「勇者様……」

勇者「あの時は酷いことを……そしてこの度も……」

僧侶「よかった……」

勇者「何がでしょうか?」

僧侶「少しだけ……あれは本心だったのではないかって疑っていました……でも……勇者様はやはり……お優しい……」

勇者「……」

僧侶「好きです……そんな勇者様が……。だから……傍にいさせてください……」

勇者「……何を言っているのですか。貴女は側室候補。傍にいてもらわないと僕が困りますよ、はい」


332 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/14(木) 00:03:19.30 ID:yGKIhs8Xo
僧侶「ふふ……嬉しい……」

勇者「え?」

僧侶「私は側室で構いません……よ……?」

勇者「えっ?」

僧侶「……」

勇者「あの……」

僧侶「すぅ……すぅ……」

勇者「……おやすみなさい」

エルフ「あのー」

勇者「おや、どうされました?」

エルフ「いつ出発するの?」

勇者「明朝にします」

エルフ「わかった。ボクは森の外で待ってるから……」

勇者「こっそり出るのですね」

エルフ「当然でしょ!?見つかれば極刑だし……。もうこの里には戻れないし……うぅ……」ウルウル


339 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/14(木) 23:26:18.34 ID:yGKIhs8Xo
―――翌朝

魔法使い「起きて……ねえ……起きて……」ユサユサ

勇者「ん……?」

魔法使い「ほら、顔でも洗ってきて」

勇者「あ……はい……」

魔法使い「もう……」

僧侶「おはようございます」

勇者「おお!!もう大丈夫なのですか?」

僧侶「はいっ。勇者様が一晩中、お傍にいてくれたおかげです」

勇者「それはよかった」

僧侶「ふふ……」

勇者「……」

僧侶「あの……なにか?」

勇者「いえ。では、洗顔してきます。そのあと、すぐに出発しましょう」

僧侶「はい」


340 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/14(木) 23:32:59.69 ID:yGKIhs8Xo
魔法使い「顔色もいいし、もう大丈夫みたいね」

僧侶「ご心配をおかけしました」

魔法使い「いいのよ。―――それよりも……アイツが心配だわ」

僧侶「勇者様がですか?」

魔法使い「あんたを傷つけたって、すごく落ち込んでたから」

僧侶「そうみたいですね……」

魔法使い「まだ引き摺ってなきゃいいけど……」

僧侶「……」

勇者「―――お待たせしました」

魔法使い「はい、荷物」

勇者「ありがとうございます」

魔法使い「さ、行きましょ」

勇者「そうですね。きっとボクっ娘さんも待っていますし」

僧侶「え?誰ですか?」

魔法使い「エルフよ。こいつ、ついに人外にまで手を出したのよ。呆れちゃうでしょ?」


341 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/14(木) 23:39:13.91 ID:yGKIhs8Xo
僧侶「その方も……側室候補なのですか?」

勇者「はい」

僧侶「そうですか」

魔法使い「それだけ?もっと批難すべきよ、これは」

僧侶「いえ。人間とエルフの恋は実際にあったと聞きます」

魔法使い「え?」

僧侶「それは悲恋だったようですが……。でも、勇者様ならきっとエルフとも純愛を貫けると思います」

魔法使い「ちょっと!!側室10人って時点で不純じゃないの!!」

僧侶「私は……勇者様のお傍に居られたら……」

魔法使い「はぁ?!」

僧侶「あ……すいません。失言ですね」

魔法使い「……」

勇者「ふっ。僕は正妻と10人の側室を区別しません。変わらぬ愛情を注ぐ覚悟があります」

僧侶「それで十分です……勇者様……」

魔法使い「あの……え……?」


342 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 00:03:53.80 ID:5AluVXmCo
―――エルフの森

勇者「それでは色々とお世話になりました」

僧侶「ありがとうございました」

魔法使い「本当、色々とお世話になったわね」

長老「……もう会うことはないだろう」

勇者「あの、一つだけよろしいですか?」

長老「なんだ?」

勇者「この里、随分と見つかりやすい場所にあったようですが……今まで、人間に見つかったことはないのですか?」

長老「おぬしらが倒した神官たちの力を合わせれば、結界を張り集落そのものを不可視にすることも可能だ」

魔法使い「不可視ですって?」

僧侶「そんな……でも……私たちには今もこうして見えてますよね?」

勇者「そのようなことができるのに、僕たちの侵入を許したのですか?」

魔法使い(そうよね。こんなにあっさり見つけられるんじゃ、大勢の人間に見つかっているはず……)

長老「……」

勇者「やはり魔王ですか?」


343 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 00:12:55.34 ID:5AluVXmCo
長老「魔王から勇者一行が近くにいると伝えられた。そして勇者が目の前に現れれば、その能力を測れともな」

勇者「やはりそうでしたか」

長老「初めは一人だけだったから、また我らの身柄を狙う不貞の輩と思ったがな」

勇者「不可視にできるのに拉致されるのですね」

長老「人物そのものを透明にすることはできん。特定の場所に結界を張ることで初めて不可視になるのだからな」

勇者「透明人間……というわけではないと?」

長老「そんな魔法ありはせん。誘拐されるエルフは決まって狩りの最中だからな。結界の中に居続けるのは難しいからな」

勇者「優秀な神官がいるからこそ広範囲で不可視にできるが、個人だと範囲が狭まると?」

長老「そういうことだ。その範囲も人一人で限界だろう」

勇者「……」

魔法使い「覗きに使えるとか思ってないでしょうね?」

勇者「どうして僕はエルフじゃないのでしょうか。神様は酷いことをしますね」

魔法使い「この……!!」

長老「さぁ、もういいだろう。早く行ってくれ」

勇者「はっ。それでは、お元気で」


344 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 00:19:39.30 ID:5AluVXmCo
勇者「里が見えなくなっていく……」

僧侶「すごい……」

魔法使い「あー!!!」

勇者「どうしました?下着を着忘れたとか!?」

魔法使い「違うわよ!!私たちの重大な欠点を直して貰うっていう目的があったじゃない!!」

僧侶「そうでした。色々あって忘れていましたね」

勇者「欠点?」

魔法使い「魔力を上手くコントロールできるようになるかもって思って、私たちはこの森にきたのよ」

勇者「僕の側室になるために追ってきたのではないのですか?」

魔法使い「違うわよ!!あんたからも言ってあげて!!」

僧侶「……」モジモジ

魔法使い「え?」

勇者「まあまあ、とにかく今は森を出ましょう。―――外でエルフが待っているのですから」

魔法使い「そうよ……そうだったわ。エルフが仲間になったのよね」

僧侶「そうですね。ボクっ娘さんというエルフが仲間になってくれたのなら、私たちの欠点を改善することも―――」


345 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 00:24:35.00 ID:5AluVXmCo
―――フィールド

エルフ「無理」

魔法使い「え……」

僧侶「本当ですか?」

エルフ「貴女たちはそういう特異体質だから。魔力を調整することで改善されることはないよ」

魔法使い「そんなぁ……」

勇者「残念でしたね」

魔法使い「他人事だと思って……!!」

エルフ「でも……補強はできるかもしれない」

僧侶「補強?」

エルフ「定期的に魔術による補強を行えば魔力が一時的に漏れないようにすることはできる」

魔法使い「それでもいいわ」

僧侶「お願いします」

エルフ「かなり面倒だけど……。まあ、これから先のことを考えれば―――」

勇者「ゆるさんっ!!!!」


346 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 00:30:50.22 ID:5AluVXmCo
魔法使い「なっ?!」

僧侶「ひぐっ」ビクッ

エルフ「どうして?」

勇者「ならん!!!お母さんから貰った体を大切にしないやつなんて、俺は嫌いだ!!!」

魔法使い「何言ってるのよ?!旅を続けるなら―――」

勇者「ダメー!!!!絶対にノー!!!ノォォォ!!!!」

エルフ「ど、どうしてそこまで……」

僧侶「勇者様……?」

魔法使い「どうしてよ!?私たちが一般的な魔力の扱い方ができれば、戦いだって劇的に楽になるわよ?!」

勇者「貴女たちの体質が改善される……それすなわち、他の魔法使いや僧侶と同じになるということ」

僧侶「そ、そうですね」

勇者「つまり、治癒をするとき対象の人物に触れなくても大丈夫になるってことですね?」

僧侶「はい」

魔法使い「いちいちくっつきに行くのはタイムロスだし、離れた場所からでも治癒ができるって相当いいことじゃない」

勇者「没個性じゃん!!!なにいってんのぉ?!」


347 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 00:37:05.33 ID:5AluVXmCo
エルフ「没個性って……。そんな考えで魔王と戦うつもりだったの?」

勇者「何か問題でも?」

エルフ「いや……」

魔法使い「ちょっと。アンタの足りない脳みそでよく考えなさいよ」

勇者「僕の頭には欲望がぎっしり詰まってますが」

魔法使い「いい?私たちは基本的に前線で戦えない」

勇者「当然です。前に出て戦うのは僕の役目ですから」

魔法使い「でしょ?なら、離れたところから治癒ができるってすごく便利よね?」

勇者「そうですね」

魔法使い「分かってくれたのね」

勇者「はい」

魔法使い「じゃあ、補強を―――」

勇者「ならんっ!!!」

魔法使い「なんでよ?!」

勇者「するなら魔力が漏れないようにするだけ!!治癒は今までどおり抱きつかないとできないようにしなさい!!!」


348 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 00:42:48.41 ID:5AluVXmCo
魔法使い「なんの解決にもならないでしょ!?」

僧侶「それに魔力の漏れを防いでしまうと、密着しての治癒は不可能になりますよ」

勇者「そうなのですか?!じゃあ、だめ!!今のままでいい!!自然体っていいですよね!!!」

僧侶「え……」

勇者「ね!?」

僧侶「は、はい……」

勇者「さあ、いざ行かん!!魔王の城!!!」

エルフ「え?結局、補強はしなくてもいいってこと?」

魔法使い「ちょっと!!デメリットが消せるのよ!?」

勇者「黙ってくださいよぉ!!」

魔法使い「拒む理由を言って!!」

勇者「理由?そんなの……一つしかないですよ……」

エルフ「あ……もしかして、二人の特異体質を利用して相手の意表を突く作戦を色々考えているとか?」

魔法使い「そうなの?」

勇者「違う。―――僕がぁ!!!いや、俺がぁ!!!合法的に女体に触る機会が減るでしょう!?分かってくださいよぉ!!!」 



352 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 00:50:48.30 ID:5AluVXmCo
エルフ「は……?」

勇者「普段からガード固いくせに……更に強化するとか……マジで勘弁してくださいよぉぉ……」ウルウル

魔法使い「……」

僧侶「勇者様……私に抱きつかれるの……お嫌いじゃないんですか?」

勇者「なんで?!むしろ好きですよぉ!!!」

僧侶「そ、そうですか……よかった……」ホッ

魔法使い「待って」

勇者「なんですか?」

魔法使い「あの……その……なんて言ったらいいか……分からないんだけど……」

エルフ「サイテー……こんな人間が勇者って……」

僧侶「あの……きっと勇者様にもお考えがあってのことでは?」

魔法使い「考えって!!たった今、本音を語ったじゃない!!!」

僧侶「目に見えること全てが本質とは限りません」

エルフ「やけに肩持つね。何かあったの?」

僧侶「い、いえ……私は勇者様のことを信頼しているだけでして……」


353 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 00:59:09.07 ID:5AluVXmCo
勇者「流石ですね。貴女の側室度が5ポイント上がりました」

僧侶「わーい」

魔法使い「ちょっと!!!なによその不愉快なポイントは!!」

勇者「ええい!!とにかく、今のままで何も問題はありません!!!」

魔法使い「嘘でしょ……」

勇者「本当です」

エルフ「ボクはどっちでもいいけど……どうする?」

勇者「……」

魔法使い「……私はまだいいわ。でも、こっちはどうするのよ」

僧侶「わ、私ですか?」

魔法使い「この子は常に魔力が漏れている状態、休んだり食事をとったりしないと1時間ほどで魔力が無くなるのよ?」

勇者「……」

魔法使い「今後、内部が複雑な塔や洞窟を探索するようなことがあればどうするの?」

勇者「そのためにエルフ族を仲間にしたのですが?」

魔法使い「おい!!!いい加減にしなさいよ!!!」


354 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 01:07:07.62 ID:5AluVXmCo
僧侶「えっと……勇者様……私は……不必要ということですか?」

勇者「何を言っているのですか。貴重な側室候補なのに、必要ですよ」

僧侶「ゆうしゃさまぁ……」

エルフ「あのー……」

魔法使い「あのねえ!!!!」

勇者「とまあ、冗談はこれぐらいにして」

エルフ「どういうこと?」

勇者「定期的に魔術を施しても一時的にしか効果が得られないのであれば、労力の無駄遣いでしょう」

エルフ「それは……」

魔法使い「……」

勇者「もっと効率のいい方法はないですか?―――例えば普段は魔力漏れを完全に遮断し、治癒が必要なときだけそれを解放させるとか」

僧侶「いいですね」

勇者「ええ。それなら長時間の活動もできるようになります」

エルフ「なるほど。うん。それなら魔力を封じる装飾品を身につければできるかもしれない」

魔法使い(反論したいけど……できないわ……悔しい……)


355 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 01:13:48.05 ID:5AluVXmCo
勇者「では、その方法で試してみましょう」

エルフ「わかった。じゃあ、作業に集中できる場所に行きたいのだけど」

勇者「それなら街に向かいましょう。宿屋で道具の製作を」

エルフ「街……か……」

勇者「……?」

僧侶「この道をまっすぐいけば着くはずです」

魔法使い「これからのこともそこで考えたほうがいいわね」

勇者「はい。情報収集もしないといけませんし」

僧侶「あの……勇者様」

勇者「なんでしょうか?」

僧侶「人身売買を行っている組織のことご存知ですか?」

勇者「人身売買?」

魔法使い「ちょっと」

僧侶「今から行く街にその組織があると……噂で……」

勇者「……」



357 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 01:21:20.79 ID:5AluVXmCo
魔法使い「それ今、言っても仕方ないでしょ?」

僧侶「でも、私は放っておけません」

勇者「人身売買……ですか。組織ぐるみでそんなことを」

僧侶「もしかしたらエルフ族を拉致している人もいるかもしれません。いえ、きっと居ます」

エルフ「だろうね。人間はそういう生き物だ。見方によってはボクだって誘拐されたようなものだし」

勇者「営利誘拐です」

エルフ「はっきり言わないで」

勇者「わかりました。勇者としてもそのような非人道的行為を看過することは出来ません」

僧侶「ありがとうございます」

魔法使い「でも、裏世界の話よ?どうやって調べるの?」

勇者「裏世界の人物に聞けばいいだけの話です」

僧侶「どうやって……?」

勇者「こちらには今、いいエサもありますし。ね?」

エルフ「え?」

魔法使い「まさか……」


359 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 01:29:34.77 ID:5AluVXmCo
―――街 宿屋 寝室

エルフ「完成。できたよ」

僧侶「このブレスレットが魔力を封じる……」

エルフ「そう。名づけて魔封じの腕輪」

魔法使い「そのまんまね」

エルフ「うるさい。道具の名称なんて分かりやすいほうがいいに決まっているからね」

魔法使い「そういう魔法の道具を精製するのもエルフの専売特許なの?」

エルフ「魔法に関する全てのモノはエルフ族発祥。厳密に言えば、魔族発祥だけど」

魔法使い「ふーん。じゃあ、店で普通に並んでいる魔法の杖とかもそうなのね」

エルフ「多分、そういうのはレプリカじゃないかな」

僧侶「これ、可愛いですね。ありがとうございます」

エルフ「ふん……」

魔法使い「ねえ……?」

エルフ「なに?」

魔法使い「どうしてついてきたの?アナタなら無理についてこなくても……」


360 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 01:38:40.87 ID:5AluVXmCo
エルフ「脅されたの聞いてたでしょ?」

魔法使い「ええ……でも……」

エルフ「……」

魔法使い「あんな最低な人間に従うぐらいなら、死んだほうがマシとか考えなかったの?」

エルフ「それは……」

僧侶「あの!勇者様に対して失礼ですよ!」

魔法使い「そりゃ、トロルと戦ったときは結構かっこいいとかも思ったわよ?でも、最近のアイツは度が過ぎているというか、調子に乗っているというか」

僧侶「ちゃんと勇者様なりに考えているはずです」

エルフ「ボクもそれは思う」

魔法使い「え?」

エルフ「彼、色々隠してる気がする」

僧侶「隠してる?」

エルフ「側室とか結婚とか色々言ってるけど……実際のところ―――」

勇者「ただいま戻りました!!!」

僧侶「お、おかえりなさいませ!」


361 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 01:44:15.67 ID:5AluVXmCo
勇者「猥談の最中でしたか?!」

魔法使い「違うわよ!!!」

勇者「毛の処理法を言い合ってるものと思って、こうしてノックなしに突撃したのに……」

エルフ「……馬鹿なの?」

勇者「え?毛が無いのですが?」

エルフ「どこ見ていってるの!?」バッ

魔法使い(本当に色々考えてるの……こいつ……?)

僧侶「勇者様、それで組織のことは……?」

勇者「しっぽは掴めました。今から行きましょう」

魔法使い「嘘!?もう!?」

僧侶「私たち、1日かけても何の手がかりも得られなかったのに……」

勇者「酒場で強面の男性中心に色々聞きましたからね。すごく怖かったですよ」

エルフ「なんて言って近づいたの?」

勇者「いい女がいるんだけど、いくらで買う?って言いました」

魔法使い「ばっ?!」


362 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 01:51:50.49 ID:5AluVXmCo
エルフ「それだと貴方が人身売買をしている商人になるんじゃないの?」

勇者「ええ。それでいいんです」

僧侶「どういうことですか?」

勇者「見たこともない同業者が己の縄張りを荒らすと、黙っていられない人たちっているんですよ。裏社会には特に」

魔法使い「同業者の振りをしておびき出したってわけ?」

勇者「はい。数十分で怖そうな人たちが僕に近づいてきました」

僧侶「何か乱暴をされたのでは?!」

勇者「いえいえ。こちらにはエルフがいると言ったら、目の色を変えて僕の話を聞いてくれましたよ」

エルフ「ボクのこと!?」

勇者「偶然、森でエルフと出会い、恋人関係になった。でも、もう別れたい。別れるなら、金にしたい。そう説明しました」

エルフ「ぬあぁぁぁぁぁ!!!!!!どうして!!なんで!!!そんなことが平気で言えるのぉ!!!」

勇者「待ってください。将来の側室候補を渡すわけないでしょう。全ては組織の人間を釣るためのエサに過ぎません」

僧侶「では……これから、その組織の人間と接触して……」

勇者「組織を潰しましょう」

魔法使い「で、できるの……そんなこと……?」


363 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 02:04:23.04 ID:5AluVXmCo
勇者「待ち合わせ場所は町外れに倉庫でとのことでした」

エルフ「ボクは行かないから」

勇者「え?」

エルフ「人間同士の問題にまで首を突っ込むことはしたくない」

勇者「はい。むしろ僕から貴女にはお留守番をお願いしようと思っていました」

エルフ「……はい?」

魔法使い「エルフ族を連れていくって考えじゃなかったの?」

勇者「不測の事態も考えられますからね。もし本当に連れ去られたら大問題ですよ」

エルフ「ふーん……」

勇者「しかしながら、エルフ族の売買もやはり行われているようですので、貴女にとっても無関係とは言えないでしょう」

エルフ「うっ……」

勇者「仲間意識が強いエルフ族が同胞を見捨てるような真似……できませんよね?」

エルフ「……貴方は本当に卑怯だ」

勇者「じゃあ、協力してくれますね?」

エルフ「わかった……する。ボクだって、同胞を助けたいし……」


367 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/06/15(金) 09:35:23.68 ID:xNX9+5uR0
側室度ポイントのくだりがマジキチすぎるww


369 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2012/06/15(金) 23:18:56.54 ID:5AluVXmCo
エルフ「それで?ボクは本当に留守番をしていればいいの?」

勇者「はい。ここで大人しくしていてください」

エルフ「不安なんだけど……」

勇者「では、その不安を打ち消すために……口付けを……」

エルフ「へえ……」

魔法使い「ふぅん……」

勇者「冗談ですから……あの……殺さないで……」

僧侶「や、やめてください!!」

魔法使い「何か作戦があるんでしょうね?」

勇者「勿論です」キリッ

エルフ「作戦って……」

勇者「聞きましたよ?貴女もアレ、できるんでしょう?」

エルフ「あれ?」

勇者「対象域の不可視化」

エルフ「で、できるけど……精々、人一人を隠す程度だよ?」


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[ 2012/07/08 09:59 ] 勇者「」or魔王「」 | TB(0) | CM(0)
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