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魔王「食事は部屋の前に置いておけといつも言ってるだろ!」4/4【完】

魔王「食事は部屋の前に置いておけといつも言ってるだろ!」






魔王「食事は部屋の前に置いておけといつも言ってるだろ!」




782 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 17:16:35.36 ID:4t+xuUVv0
兵士1「××王!」
兵士2「報告します!」
王様「どうした、騒がしい」
兵士1「魔王が現れました!」
王様「なんだと!?××王国にか!?」
兵士2「はい!」
王様「報告している場合か!早く兵を送れ!」
王様「・・・くそ・・・またしても私は・・・!!」
兵士1「・・・それが・・・王」
王様「・・・なんだ」
兵士2「魔王の様子がおかしいのです」
王様「・・・?」



783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 17:19:33.40 ID:4t+xuUVv0
兵士1「暴れるでもなく・・・逃げるでもなく・・・」
王様「どういうことだ・・・?」
兵士2「自ら捕まりに来まして・・・」
王様「なんと・・・!?」
兵士1「××王に会わせろ、話がしたいと・・・」
兵士2「今兵が見張っているところですがいかがいたしましょう・・・」
王様「・・・」





元スレ
魔王「食事は部屋の前においておけといつも言ってるだろ!」




785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 17:24:18.49 ID:4t+xuUVv0
王様「・・・」
王様「・・・魔王か」






魔王「・・・」
魔王「・・・ああ、そうだ」




 


 
795 名前:◆AK/VZdOeZs []投稿日:2009/04/06(月) 17:38:40.47 ID:4t+xuUVv0
時間は少し遡り魔王城

魔物1「・・・魔王様、一体何を」
魔王「・・・」
魔物1「・・・」
魔王「人間達にはまだ魔王が交代したことを知られていない」
魔王「そうだな?」
魔物1「・・・ええ、おそらくは」
魔物1「魔王様の代わりに戦っていた頃は私は魔王様に変身していましたし・・・」
魔物1「私が魔王に就いてからに至ってはまだ1人も勇者は現れていません」





 
801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 17:45:54.79 ID:4t+xuUVv0
魔物1「人間達も焦りすぎたんでしょう・・・」
魔物1「次から次へと勇者を送り出していた1年前とは違い」
魔物1「今は魔王まで辿り着ける力を持つ勇者はほとんどいない」
魔王「・・・そう・・・かもしれないな」
魔物1「・・・?・・・」
魔王「・・・」
魔物1「・・・それが・・・何か・・・」
魔王「・・・」





803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 17:50:59.71 ID:4t+xuUVv0
魔王「・・・」
魔物1「・・・」
魔王「・・・勇者は」
魔王「勇者は、ここで死んだ、ということにする」
魔物1「!?」
魔王「魔王である、おれと戦ってな」
魔物1「・・・え・・・」





 
808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 17:55:43.21 ID:4t+xuUVv0
魔王「これからおれは魔王の姿に戻り、××王国へ行く」
魔物1「・・・」
魔王「・・・勿論あちらで暴れるつもりはない」
魔王「捕まりに行く」
魔物1「捕まりに!?」
魔王「ああ」
魔物1「殺されに行くおつもりですか!?」
魔王「・・・」




809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 17:59:36.62 ID:4t+xuUVv0
魔王「おれがここに至るまで魔物達に一切手を出さなかった理由・・・」
魔物1「・・・」
魔王「人間も」
魔王「魔物も」
魔王「守りたいと、そう思ったからだ」
魔物1「・・・まさか」
魔王「・・・」
魔王「・・・おれの首を差し出す代わりに」
魔王「人間、魔物、双方の不可侵を約束させようと思っている」
魔物1「!!!」





 
814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:04:28.84 ID:4t+xuUVv0
魔王「おれを助けてくれた人間のな」
魔王「両親は・・・魔王軍の者に殺されたらしい」
魔物1「・・・」
魔王「大層魔王を怨んでいたよ」
魔王「・・・おれはその人間とずっと暮らしていきたいと思っていたんだ」
魔物1「・・・」
魔王「・・・その人間に対してきっと好意も持っていたんだろうな」
魔物1「・・・魔王様」





 
818 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:08:20.15 ID:4t+xuUVv0
魔王「けどその人間は・・・」
魔王「おれなんかよりも平和が欲しかったんだ」
魔物1「・・・」
魔王「きっと平和だったなら」
魔王「おれはこの人間と一緒に暮らしていけたんだろう」
魔王「平和な世界を作ろうとしなかった」
魔王「魔王としての責務を手放した」
魔王「自分の責任だ」
魔王「自業自得だと思ったよ」
魔物1「・・・」






 
820 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:12:23.94 ID:4t+xuUVv0
魔王「奪って良い命はない」
魔王「父の口癖だったな」
魔物1「・・・」
魔王「しかしおれの不始末によって多くの命を奪ってしまった」
魔物1「・・・しかし、それは人間だって」
魔王「・・・怨みは連鎖するものだ」
魔王「どこかで断ち切らなければならない」
魔王「断ち切るためには」
魔王「誰かがその恨みを受け止めなければならない」
魔物1「・・・」





 
825 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:15:59.49 ID:4t+xuUVv0
魔物1「しかし・・・」
魔王「勇者は魔王と戦って死んだ」
魔王「しかし魔王は勇者に気付かされたんだ」
魔王「このままではいけない、と」
魔王「勇者が必死に魔王を説得したんだ」
魔王「平和にしよう、と」
魔王「勇者の死をもって魔物達の」
魔王「魔王の死をもって人間達の」
魔王「それぞれの心に平和を与えようと」
魔物1「・・・」
魔王「魔王は勇者に負けたんだよ」
魔王「心でな」




830 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:19:31.11 ID:4t+xuUVv0
魔物1「しかし何故魔王様が・・・」
魔物1「今の魔王は私です!」
魔王「・・・」
魔物1「首を差し出すのならば現在の魔王である私の首を・・・」
魔王「・・・」
魔物1「今勇者はあなたで、魔王は私です!」
魔物1「あなたが私の首を持って帰ればそれで・・・」
魔王「それじゃあ、人間も魔物も両方守れない」
魔物1「!?」



831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2009/04/06(月) 18:20:05.14 ID:1z+rAhwJ0
魔王「だがな・・・俺にもやり残したこともある」
魔物1「やりのこした・・・・事・・・?・・・まさか!?」
魔王「そうだ・・・・・・流石に人間の女には手出しが出来んのでな・・」
魔物1「今・・・魔物の女を呼んできます」
魔王「いや・・・その必要はない」
魔物1「・・・・?」
魔王「お前がいるじゃ無いか・・・こいよ魔物1」
魔王「で、ですが・・・私は男で・・・・・あっ・・・・あぅ・・・・」
魔王「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」
魔物1「や・・め・・・あぁぁぁぁっっっ!!!!!」ビュッビュッ!!!

 


844 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2009/04/06(月) 18:28:32.78 ID:E7R8SmVz0
魔王「だがな・・・俺にも言い残したこともある」
       魔物1「言いのこした・・・・事・・・?・・・まさか!?」
       魔王「そうだ・・・・・・魔物1・・・・好き、だ・・・」
       魔王「で、ですが・・・私は男で・・・・・あっ・・・・あぅ・・・・」
       魔王「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」
       魔物1「や・・め・・・あぁぁぁぁっっっ!!!!!」ビュッビュッ!!!

 


834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage投稿日:2009/04/06(月) 18:20:53.87 ID:7exM9ZdA0


      魔王「魔王に280のダメージ!」
      >魔王「魔王はたおれた!」
      >魔王「・・・」
      >魔物1「・・・」

      この辺の沈黙にも深い意味があったんだな…



 



836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:22:03.43 ID:myiKEkiMO
成長したな魔王…
でも誰かが犠牲になって手に入れた平和なんて本当の平和じゃないって誰かが言ってた



 
839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2009/04/06(月) 18:24:15.69 ID:qimLXbIW0
>>836
その方はきっとおばあちゃんだ

 




837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:22:12.34 ID:4t+xuUVv0
魔王「おれは××王を信用している」
魔王「理由もある」
魔王「・・・しかしお前の言う通り条約が破られる可能性もある」
魔王「もっと言えば王の手の届かないところで魔物達が襲われるかもしれない」
魔物1「・・・」
魔王「そして魔物達だって勝手に人間を襲うかもしれない」
魔王「現に魔物2だってお前の意向を無視して街を襲ったわけだからな」
魔物1「・・・」








 
840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:25:33.04 ID:4t+xuUVv0
魔王「お前が死んだら誰が魔物達を守る?」
魔王「お前が死んだら誰が魔王軍をまとめる?」
魔物1「!!」
魔王「魔物2か?魔物3か?」
魔物1「それは・・・魔王様が・・・」
魔王「おれにはもう無理だ」
魔王「一度失った信頼を取り戻すことなんてできない」
魔物1「・・・」
魔王「お前もわかってるだろ」
魔王「・・・いや、一番お前がよくわかってるはずだ」
魔物1「・・・」
魔王「だからおれが魔王城を去る時」
魔王「何も言えなかったんだ」
魔物1「!!・・・」





 
843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:28:26.80 ID:4t+xuUVv0
魔王「魔物達に危機が生じた時・・・」
魔王「お前が守ってやれ」
魔王「魔王軍がばらばらになりそうになったら・・・」
魔王「しっかりお前がまとめろ」
魔物1「・・・」
魔王「おれはお前にしかできないことだと思っている」
魔王「お前だから頼めるんだ」
魔物1「・・・魔王様」
魔王「おれの最後の我侭だ」
魔物1「・・・」
魔王「頼む・・・」
魔物1「・・・」
魔物1「・・・左様で」








 
850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:32:54.46 ID:4t+xuUVv0
魔王「昔、倒した勇者を街に送っていた、あの呪文でおれを王国まで飛ばすことはできるか?」
魔物1「・・・はい」
魔王「よし」
魔物1「・・・」
魔王「じゃあ変身の呪文も解かないとな」
魔物1「・・・」




853 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:37:04.68 ID:4t+xuUVv0
魔王「じゃあいくぞ」
魔王は変身の呪文を解除した!
魔王は元の姿に戻った!
魔王「・・・これで勇者は死んだ」
魔物1「・・・」
魔王「この姿も久しぶりだな・・・」
魔物1「・・・」
魔王「・・・じゃあ、行ってくる」
魔物1「・・・はい」
魔王「・・・頼んだぞ」
魔物1「・・・はい」
魔物1は呪文を唱えた!
魔物1「いってらっしゃいませ・・・魔王様」




854 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:39:40.76 ID:4t+xuUVv0
王様「何故自ら捕まりに来た」
王様「何か企みでもあるのか?」
魔王「・・・」
王様「・・・勇者を1人送ったはずだがな」
魔王「・・・あいつはおれが殺した」
王様「!!・・・・・・」





 
856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:41:56.89 ID:4t+xuUVv0
王様「ならば何故自らここへ・・・」
魔王「・・・あいつは死ぬ間際までおれを説得し続けた」
魔王「・・・世界の平和を」
魔王「人間も魔物も」
魔王「共に生きる道を」
王様「・・・」
魔王「・・・だが魔物にとって勇者は敵だ」
魔王「・・・倒さねばならない」





 
860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:44:48.39 ID:4t+xuUVv0
魔王「だから勇者とおれは決めたんだ」
魔王「2人とも死んで」
魔王「・・・それで終わりにしよう、と」
王様「・・・」
魔王「××王よ」
魔王「おれの首をくれてやる」
魔王「その代わりに」
魔王「人間と魔物」
魔王「双方の不可侵条約を結んで欲しい」
王様「・・・」




863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:48:49.09 ID:4t+xuUVv0
魔王「これは勇者の意思であり」
魔王「おれの意思でもある」
魔王「魔王軍にはもうすでに話をつけてある」
王様「・・・」
魔王「・・・」
王様「・・・何故だ」
魔王「・・・」
王様「何故魔王である貴様が平和など望む!?」
王様「魔物が支配する世界が欲しいのではないのか!?」



 
867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:52:25.70 ID:4t+xuUVv0
王様「それに・・・仮に条約を結んだとして」
王様「貴様達魔王軍が攻めてこないという確証がどこにあるというのだ!?」
魔王「・・・」
魔王「・・・」
魔王「・・・1人の人間を」
魔王「愛したから」
魔王「・・・おれの苦しみを」
魔王「和らげてくれたのが」
魔王「人間だったからだ」
王様「・・・!?」




873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:55:47.81 ID:4t+xuUVv0
魔王「魔王軍は必ず条約を守る」
魔王「おれの首をかけて来たんだ」
魔王「それでも信用ならんか?」
王様「・・・」
魔王「人間を滅ぼすつもりならわざわざ魔王であるおれがここへ来る意味がない」
王様「・・・」
魔王「わかっている筈だ」





 
877 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 18:59:51.92 ID:4t+xuUVv0
王様「・・・」
魔王「・・・」
王様「・・・我々がその条約を破るかもしれないぞ」
魔王「・・・このおれの首が貰えるんだ」
魔王「・・・大方の人間はそれで満足するだろう」
王様「・・・」
魔王「そしてこれは勇者の意思でもある」
王様「・・・」
魔王「自分達を代表して命懸けでおれのところへ来た勇者の意思だ」
王様「それを聞けば納得せざるを得ないだろう」
魔王「・・・それに」
魔王「おれはお前だから、頼みにきたんだ」
王様「・・・!!・・・」




880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:03:02.51 ID:4t+xuUVv0
魔王「父がいつか話してくれたんだ」
王様「・・・」
魔王「現状がなんとか維持できているのは××王のおかげだ」
魔王「彼も人間、魔物双方が平和に暮らしていける平和を誰よりも望んでいる」
魔王「きっと彼のおかげもあっておれもこうして生き延びているのだろう、と」
王様「・・・しかし・・・彼は・・・」
魔王「けれども憎しみは広がるばかり」
魔王「いつか王も手に負えなくなるだろう」
魔王「現におれも手に負えなくなってきている」
魔王「いつか・・・誰かがその憎しみを全て受け止めなければならないのかもしれない、と」




886 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:05:55.10 ID:4t+xuUVv0
魔王「それからしばらくして父は殺された」
魔王「・・・今思えば憎しみを受け止め、戦争を終わらせるつもりだったのかもしれないな」
魔王「お前もそのつもりだったんだろ?」
王様「・・・」
魔王「ここまで来たらどちらかが潰れるしかなかった」
魔王「だから勇者を次から次へと送り込んだ」
王様「・・・」
魔王「戦争の終結を早めようと思った」
王様「・・・」





 
889 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:08:17.82 ID:4t+xuUVv0
王様「・・・私は」
王様「君が思っているような人間ではないかもしれないぞ?」
魔王「財政が厳しい中あれだけの金をおれのために女に渡すような真似」
魔王「普通の王様ならできないさ」
王様「・・・?」
王様「・・・!!!」
王様「人間を愛した・・・」
王様「・・・まさか君は!」
王様「・・・あの時の・・・?」
魔王「・・・」




 
896 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:11:19.14 ID:4t+xuUVv0
魔王「・・・信じてるさ」
王様「・・・」
魔王「・・・信じてる」
魔王「・・・父が、そうしたように」
王様「・・・」
魔王「頼んだぞ・・・」
王様「・・・」
魔王「・・・」
王様「・・・ああ、わかった」
王様「必ず、必ず、誓おう」
魔王「・・・」
魔王「・・・ありがとう」



897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:13:13.92 ID:N1RDNJKKO
魔王「…という夢を見たんだ」

魔物1「左様で」



898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:14:34.46 ID:geJqg89aO
>>897
ビール噴いたwwwww


899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:14:35.20 ID:4t+xuUVv0
王様「・・・」
兵士1「王」
王様「・・・彼の息子の代になってから・・・魔物達は今まで以上に人間を襲うようになっていた」
兵士1「・・・?」
王様「・・・私はもう魔王軍は完全に人間の敵となったと思っていたが」
王様「どうやら私は間違っていたようだ」
王様「・・・」
王様「彼なら・・・信じることができる」
兵士1「・・・王?」
王様「・・・勇者が戦死したことを全世界に伝えろ」
王様「同時に魔王を捕らえたこともな」
兵士1「はっ!」




 
903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:17:12.63 ID:4t+xuUVv0
その日。
勇者が死んだことは国中に伝えられた。
女「・・・!!」
子供1「そんな・・・!」
子供2「・・・!!!」
子供3「おにいさん・・・」

同時に魔王が捕らえられたことも伝えられた。
兵士1「それと女さん」
女「・・・?」
兵士1「王があなたにお会いしたいと」
女「・・・・・・?」





 
906 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:20:49.17 ID:4t+xuUVv0
不可侵条約は結ばれたが、それを知るのは××王国軍のみ。
秘密裏に人間と魔物の領土が決められ、
領土の境には王国の厳しい見張りにより一般の人間は近付くことが許されなかった。

王国軍以外の人間には、魔物は滅んだと伝えられた。
勇者が命懸けで魔物を根絶やしにし。
魔王を瀕死にまで追い込み。
王国軍が瀕死の魔王を捕らえることに成功したと。

王「これで・・・人々も納得するだろう」
兵士1「はい」






908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:23:02.37 ID:4t+xuUVv0
王様「君の処刑についてだが」
王様「・・・公開処刑にしようと思う」
魔王「・・・」
王様「・・・」
魔王「・・・ああ、それがいい」
魔王「・・・その方が人間達も気が済むだろう」
王様「・・・」




 
911 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:25:30.90 ID:4t+xuUVv0
女「・・・」
子供1「せんせー!」
女「あら、おはよう、どうしたの?」
子供2「どーしたのじゃないよ!きょうはまおうがしけいになるひだよ!」
女「・・・」
子供3「おにいさんのぶんもいっしょにみよ?」
女「・・・」
女「・・・うん、そうね」






 
915 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:27:58.72 ID:4t+xuUVv0
魔物1「不可侵条約の内容については以上だ」
魔物10「はっ!」
魔物1「しっかりと、頼むぞ」
魔物10「はっ!」
魔物1「・・・」
魔物1「・・・魔王様・・・」
魔物1「・・・あなたの意思」
魔物1「しっかりと受け取りました・・・」




 


 



921 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:30:32.43 ID:4t+xuUVv0
王様「これより!」
王様「魔王の処刑を始める!」
国民1「魔王-!!死ねー!」
国民2「よくもうちの子を殺してくれたわね!!」
国民3「糞がー!!」
魔王「・・・」
国民4「勇者さんを返せー!」
国民5「地獄に落ちろ!!」
国民6「旦那をよくも殺してくれたわね!!」
魔王「・・・」




 
926 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:35:07.09 ID:4t+xuUVv0
国民7「おれがお前を殺してやりたかったよ!」
国民8「今頃後悔しても遅いぞー!!」
国民9「ざまーみろ!!」
魔王「・・・」
国民10「勇者さんのカタキー!!」
国民11「死ね!!死ね!!」
国民12「みんなで叫んでやれ!!」
魔王「・・・」








928 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:38:25.97 ID:4t+xuUVv0
「死ねー!!」
「死ねー!!」
「死ねー!!」
魔王「・・・」
「死ねー!!」
「死ねー!!」
「死ねー!!」
魔王「・・・」

王様「・・・」



929 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2009/04/06(月) 19:39:24.11 ID:ZALsvn7z0

oi
ミス
oi
これじゃあ魔王が犠牲になっただけでぜんぜん報われないぞ
紀伊店のかoi


930 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:40:30.41 ID:4t+xuUVv0
子供1「もうはじまってる!」
子供2「ほんとだ!!」
子供3「まおーのばかー!!」
女「・・・!!!」
子供1「まおーしね!!」
子供2「よくもおにーさんころしたな!!」
子供3「えーん!!」
女「・・・」
子供1「あ!おい!」
子供2「!こっちみてる!しねー!!」
子供3「・・・えーん!!」
女「・・・!!!」






 
934 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:44:02.24 ID:4t+xuUVv0
信じられなかった。
信じたくなかった。
けれど。

本当だ。
王様の言った通りだった。


顔は変わっても、姿は変わっても。
あの雰囲気。
目。


彼だ。

彼だ。



935 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:44:22.40 ID:GaKx55L+O
ドラゴニックオーラを使わなければ
あの程度の呪文でも死ねるだろう…



938 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:47:30.48 ID:4t+xuUVv0
王様にお金を貰ったとき、私は彼を説得するように言われた。
王様「君たちは見たところ親しそうだ」
王様「聞けば一緒に暮らしているそうじゃないか」
女「・・・」

王様に彼のことを紹介したのは私。
紛れもない私。
平和を望んでいる私。
彼に、魔王を倒して欲しい私。

けれどこの時、私の中にもう1つの感情があった。
平和を望んでいる心とは相反する矛盾の感情。

彼にどこにも行って欲しくない私。





942 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:49:52.91 ID:4t+xuUVv0
彼にどこにも行って欲しくない私が王様の言葉に反応した。

いやだ。
行って欲しくない。

もしかすると死ぬかもしれないのに。
私は王様を見て、拒もうとした。

私の目に映った王様は悲しげだった。
これ以上誰も死地へ向かわせたくない。
できるなら自分がなんとかしたい。
そんな表情だった。



945 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:52:43.18 ID:4t+xuUVv0
目の下には隈ができていた。
頬もこけていた。

多くの犠牲者を出してきた責任に押し潰されそうな王様がいた。

苦しいのは私だけじゃない。
矛盾する気持ちを抑えているのは、私だけじゃないんだ。
そう思った。

女「・・・わかりました」
女「必ず、説得します」

もう1人の私を、殺した。




951 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:54:35.45 ID:4t+xuUVv0
勇者が死んだと伝えられたとき。
私は自分を怨んだ。
悲しみよりも自分への恨みで一杯だった。
なんであの時あんなことを。

彼は・・・
私と一緒にいたいって。
私と同じ気持ちだったのに。
女「・・・」
兵士1「王がぜひ会いたいと」
女「・・・・・・?」




952 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:56:30.78 ID:4t+xuUVv0
王様「・・・このことは君にしか話さないでおこうと思う」

私は王様から全てを聞いた。
あの勇者が魔王であろうこと。
今回のことは全て彼のおかげであること。
彼は誰よりも平和を望んでいたこと。

彼が1人犠牲になって。
全ての憎しみを受け止めようとしているであろうこと。

王様「全て、私の予測にすぎないがな」





 
956 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 19:58:52.98 ID:4t+xuUVv0
俄かには信じられなかった。
けれど、今彼を見て確信した。

彼だったんだ。
私が愛した。

彼だったんだ。

気が付けば涙が溢れていた。

私は声の限り、叫んだ。


女「・・・ありがとう・・・!!!!」





959 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:01:29.04 ID:4t+xuUVv0
人々がおれに罵声を浴びせている。

ゴミや石が飛んでくる。

痛い。

痛い。

これが憎しみか。

父上。

憎しみというやつは予想以上に痛いです。

これがおれが生んだ現状。

憎しみ。

ならば受け入れよう。

心静かに死のう。





964 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:03:58.54 ID:4t+xuUVv0
魔王父「ここだけの話、おれと××王は昔友達だったんだ!」
魔王「えー!?ちちうえはにんげんとともだちだったのですか!?」
魔王父「馬鹿野郎!友達に人間も魔物も関係ないんだよ!」
父上、あなたの友人を信じて良かったのですよね?

魔物1「始めまして、魔物1申します」
魔王「おまえだれだ?」
魔物1「今日からあなたの側近となる者です」
魔王「そっきん」
魔物1「ずっとお傍にいる者のことです」
魔王「ふーん」
魔物1、今まで本当にありがとう。
おれは幸せだった。



965 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2009/04/06(月) 20:05:43.36 ID:WaKVOU+hO
現時点で涙腺が半壊してる


967 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:06:42.91 ID:9W9018if0
>>964のせいで涙腺がやばい(´;ω;`)


968 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:06:58.52 ID:4t+xuUVv0
女「あ!気が付いた?」
女「早く食べちゃって!」
女「だいじょうぶ、傍にいるから」

心残りがあるとすれば・・・


子供1「・・・・・!!・・!!」
子供2「・・・!!!」
子供3「・・・・!!!」

あれは・・・

子供たちと・・・
女「・・・」

女!



969 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:10:05.12 ID:4t+xuUVv0
罵声に掻き消されてなんて言ってるのか全然わからない。

子供1と2はきっと死ねーだとか言ってるんだろうな。

あいつらは強い勇者になりそうだ。

子供3は・・・

はは、泣いてるな。

女の子だもんな。

それでも、きっと強い勇者になるだろう。

女は・・・。





971 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:13:03.79 ID:4t+xuUVv0
「死ねー!!」
人間達が罵声を浴びせる中、
女は1人泣いていた。

女?なんで泣いてるんだ?

そうか。

勇者が死んで悲しいんだよな。

・・・そうだよな。

わかってるさ。

わかってる。



974 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:15:28.12 ID:4t+xuUVv0
その時女がおれに向かって何か叫んだ。



勘違いか?
しかし、確かに彼女はこう言った。

はっきりと、こう聞こえた。

「ありがとう」







976 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2009/04/06(月) 20:16:34.45 ID:BtjqcBP5O
女の声は届いたのか…


977 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:16:37.33 ID:nKGdnfhXO
あの日、あの場所、全てに「ありがとう」思い出した






979 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:18:25.34 ID:4t+xuUVv0
そうか。

そうか。

良かった。

全てが許された。
そんな気がした。

おれは間違ってなかったんだ。
良かった。


ありがとう。



981 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:20:33.80 ID:4t+xuUVv0
魔王は静かに微笑んだ。







魔王は、処刑された。



986 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:22:36.54 ID:4t+xuUVv0
それから後。
争いが治まった平和な世界に2つの像が作られた。

××王国に名も無き勇者の像。

魔王城に元魔王の像。

2つ、作られた。


姿形、それぞれ全く違う像。

しかしそれは紛れもない、

たった1人の男の、生きた証。







996 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2009/04/06(月) 20:24:27.58 ID:4t+xuUVv0
魔物達に嫌われ、
人間達から憎まれ。

それでも人間、魔物、双方を愛した、
元魔王。
名も無き勇者。

彼の話は誰も知らない。

だから私が、語ることにしよう。
この像の前で。

誰も信じないような。
嘘みたいなこの話を。

誰よりも平和を愛した、
彼の話を。

おわり



 

 

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[ 2012/01/14 18:03 ] 勇者「」or魔王「」 | TB(0) | CM(1)
ちょっと泣いた
[ 2012/01/16 13:32 ] [ 編集 ]
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