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後輩「ちょっと先輩!晩御飯どうするんですか!」1/5


後輩「ちょっと先輩!晩御飯どうするんですか!」



1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 19:44:32.05 ID:hqlVYEyt0
先輩「あぁ? んなもんそこらへんのカップ麺でも食ってろよ」

後輩「もう無くなっちゃいましたよ。全部」

先輩「はぁああ? 何個か残ってただろ。イケル麺だかなんだか言うやつが」

後輩「今日のお昼の時点で残り一個でしたよ」

先輩「そうだっけ? まあ、そうなったら最後の一個食った奴がどうにかするのが筋だわな」

後輩「それ、先輩です」

先輩「……お前にもやっただろ」

後輩「一口だけですけど」



元スレ
後輩「ちょっと先輩!晩御飯どうするんですか!」




3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 19:45:25.78 ID:hqlVYEyt0
先輩「……あ、明日は作るから。今日はなんか頼むよ。今日はどうもダルい」

後輩「あー、またそんなこと言って」

先輩「いや、本当だって」

後輩「約束ですよ! じゃあ、ほら、指きりしましょ」

先輩「えー、ガキじゃねーんだから」

後輩「何言ってるんですか! ほら指きりげんまん! 嘘ついたら針千本のーます!」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 19:47:16.05 ID:hqlVYEyt0
先輩「おい、パソコンやらせろ」

後輩「嫌です。今私がやってるでしょ」

先輩「どうせエロサイトでも見てんだろ」

後輩「まさか、先輩じゃあるまいし」

先輩「誰がそのパソコン初期設定してやったと思ってんだ」

後輩「ガッツリ共同作業でした。っていうか先輩横から文句言うだけだったじゃないですか」

先輩「チッ、もういい。寝るから消せよ。眩しいんだよ」

後輩「布団にでも潜ってりゃいいじゃないですか。あと目隠しとか」

先輩「……お前私のこと嫌いだろ」

後輩「そんなことないですよ? むしろ好きです。大昔のアラン・ドロンの次くらいに」

先輩「お前たまに真顔でわけのわからん嘘つくよな……」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 19:49:41.06 ID:hqlVYEyt0
後輩「せんぱぁ~い」

先輩「なんだよ、気持悪い声出すなよ」

後輩「あのぉ、ひとつぅ、お願いがあるんですけどぉ」

先輩「倫理学か? それとも社会心理学? あるいは法学概論とか?」

後輩「……なんだ、わかってるんじゃないですか」

先輩「お前がまともに後輩してるのは過去問とレジュメねだる時だけだからな」

後輩「まあまあ、後輩への過去問引継ぎは先輩の義務ですよ。公共政策論のノートあります?」

先輩「あー、あれレジュメ配んねーもんな。まあ、どっかにあんだろ。勝手に探せよ」

後輩「あざーっす!」

先輩「まあ、私は落としたけどな。カタキを討ってくれ」

後輩「……そのノート、役に立つんですか?」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 19:51:02.76 ID:hqlVYEyt0
後輩「ううぅう……ぎぼぢわるい……」

先輩「吐くなよ。おい、吐くなよ。何度でも言うぞ、吐くなよ」

後輩「いやぁ、大分やばいっす……うっ!」

先輩「うっ!?」

後輩「……まだまだぁ」

先輩「はぁ……なんでいっつも吐くまで飲むんだよ」

後輩「先輩が止めてくれないから……」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 19:52:31.47 ID:hqlVYEyt0
先輩「止めたよ何度も! そっからジョッキ2杯行った馬鹿はどこのどいつだ!」

後輩「いやぁ~、覚えてないですぅ」

先輩「まったくこのアル中女が……よし、これからは厳しくいくからな。今度は力ずくでも止めるぞ。お前のためだ」

後輩「せんぱいこわ~い……うっ」ダバー

先輩「……あー、もうっ、アホッ!」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 19:54:37.30 ID:hqlVYEyt0
後輩「日本をインドに!!」

先輩「……は?」

後輩「ノリ悪いなぁ」

先輩「な、なんの話だ?」

後輩「……もういいです。まあとにかく、カレーを作ります!」

先輩「おー、頑張れ」

後輩「で、カレーってどうやって作るんですか!」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 19:56:14.77 ID:hqlVYEyt0
先輩「……知らないのか?」

後輩「はい」

先輩「じゃあなんで作ろうと思ったんだよ……」

後輩「いやなんか急に大学生ならカレーだろ! という強迫観念に襲われまして」

先輩「わけわかんねーなお前は……」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 19:59:29.91 ID:hqlVYEyt0
テレビ「ワーワー」

先輩「あれ、このタレントって謹慎中じゃねーのか?」

後輩「もう解禁なんじゃないんですか?」

先輩「そもそも何やったんだっけ? 喧嘩か?」

後輩「覚せい剤とかじゃありませんでした?」

先輩「ヤクザとつるんでバクチ打ってたって気もしてきたぞ」

後輩「素人の人妻と不倫した、とかどうですか?」

先輩「提案されてもなぁ。……気になるな。おいちょっとネットで調べろ」


後輩「……あー、謹慎中なのって別の人ですね。多分」

先輩「……なんだよそりゃあ」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:02:41.01 ID:hqlVYEyt0
後輩「あー」

後輩「ねむいー」

後輩「ねむいよー」

先輩「……」

後輩「なぁあああー……」

先輩「寝ろよ!」

後輩「いやだって、今日起きたの十二時まわってたし、今寝たら確実にこの二日で起きてる時間より寝てる時間の方が長いことに」

先輩「別にいいだろ。ハムスターだって一日12時間寝るんだ」

後輩「げっ歯類と同じにしないで下さい!」

先輩「まあお前はハムスターよりはカピバラよりだけどな」

後輩「どういう意味ですか!」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:04:26.75 ID:hqlVYEyt0
後輩「先輩って足ほっそいですよねー」

先輩「うん。知ってる」

後輩「わぁー予想外」

先輩「そりゃ毎日お前の足とケツ見せられてたら、自分に自信も持てるってなもんだ」

後輩「なっ! 失礼な! 先輩こそ逆に言えば貧乳のくせに!」

先輩「はっ。チチなんかどうせ脂肪の塊だろーが。腹についてるのか胸についてるのかの違いだけで」

後輩「うわぁ、開き直ってるぅ」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:06:31.24 ID:hqlVYEyt0
先輩「んなもんでわーわー騒ぐ男のほうがおかしいんだよ」

後輩「……先輩、なんか過去にトラウマでも?」

先輩「なっ、ね、ねーよ! なんだよトラウマって!」

後輩「先輩、くわしくは聞きませんから……」

先輩「こらっ! なんだその哀れみを込めた目は! なんにもねーつってるだろ!」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:09:36.83 ID:hqlVYEyt0
後輩「先輩、ドイツ語教えてください。わけわかんないです」

先輩「無理」

後輩「いや、先輩第二言語ドイ語でしょ」

先輩「無理無理」

後輩「……あ、もう忘れたんですね、全部」

先輩「なにおう。こう見えても私は語学を落としたことはないんだぞ」

後輩「へー。じゃあ教えてくださいよ」

先輩「よぉーし。やー、いっひりーべでぃっひ」

後輩「ほうほう」

先輩「り、りーぷと、じーべん、どぅるひっ! えーっと……ツヴァイ!」

後輩「……いや、もういいです」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:12:11.35 ID:hqlVYEyt0
先輩「お前夏休みどうすんだ? 帰省すんのか?」

後輩「んー、めんどくさいなぁ。いや、盆くらい帰って来いとは言われてますけどね」

先輩「盆だけ帰るってもだりーな。それぐらいならいっそ来学期まで帰るだろ」

後輩「まあ、多分こっちでダラダラします」

先輩「そうか。じゃあ私もこっちにいるかな」

後輩「えー、せっかく一人でのびのびできると思ったのにぃ」

先輩「お前一人じゃ生活できねーだろ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:14:25.05 ID:hqlVYEyt0
後輩「先輩の面倒見なくちゃいけないよりマシです。っていうかまるっきりこっちの言葉です」

先輩「なんだとー」

後輩「じゃあ、今日の晩御飯お願いしますね」

先輩「よーし、私に任せるなら晩飯はこのキャラメルだ。これと水で腹を膨らませよう」

後輩「……なんでインスタントカレーを無視するんですか」

先輩「じゃあ飯炊けよ。私が寝てる間に」

後輩「……やっぱり先輩一人じゃほっとけないです」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:17:23.98 ID:hqlVYEyt0
後輩「でぇ~、そのバイト先の人がすっごいカッコいいんですよぉ~」

先輩「……この間のコンビニ店員はどうした?」

後輩「いやぁ、なんかもうどうでもよくなっちゃいました」

先輩「本人のあずかり知らない所で勝手に惚れられて勝手に振られてちゃたまんねーなー」

後輩「別に惚れたとは言ってませんけどね」

先輩「それにしてもお前とっかえひっかえやれどこのどいつがカッコいい、あいつがカッコいい言ってるけど
   一人もモノにしてきたことねーな?」

後輩「えー? まあなんていうか、見てるだけで満足しちゃうんですよねー。相手も私のことなんか知らないだろうし。
   それに付き合いたいとかは……うーん……
   まあ、思わないこともないですけど、わざわざ自分で動こうとは思いませんね」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:19:50.12 ID:hqlVYEyt0
先輩「んなこと言ってたら一生彼氏なんかできっこねーぞ」

後輩「先輩にだけは言われたくないです」

先輩「はぁ? どういう意味だよ!」

後輩「そのまんまですよ。……っていうか、先輩好きな人とかいないんですか?」

先輩「好きな人ぉ? いねーなぁ」

後輩「芸能人じゃ阿部寛が好きなんですよね。まさかあのレベルを求めてないですよね」

先輩「んなわけねーだろ。私だって現実くらいわかってるつもりだぞ。
   そうでなくてもロクな男がいねーもんはしょうがねーだろ」

後輩「まー、先輩美人ですもんねー、そうそう釣り合う男の人なんていませんよねー」

先輩「……どんだけ棒読みだよ」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:22:03.91 ID:hqlVYEyt0
後輩「せんぱーい。ここ空いてますか?」

先輩「ん、おう。なんだ三人か?」

後輩「これ、いつも言ってる先輩」

男1「こんちわー」

男2「先輩って、廣田さんと相部屋の?」

先輩「これ言うな。なんだお前ら? 廣田の知り合いか?」


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:23:54.81 ID:hqlVYEyt0
男2「藤原です。こっちが柳」

男1「サークルが一緒なんですよ」

先輩「ふーん、まあ座れや」

男1「あっ、じゃあとりあえずカバンだけ」

男2「俺らメシ買って来ますんでー」

後輩「私はお弁当だから、いってらっしゃーい」


後輩「しかし先輩相変わらずいっつも一人でご飯食べてますね」

先輩「うるせー」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:26:03.39 ID:hqlVYEyt0
男1「廣田の先輩、美人だったなぁ……」

男2「まあ、確かに美人だったけど、あの格好はどうなんだ?」

男1「すげぇダサかったなぁ……」

男2「なんか田舎のヤンキーみたい感じだよな。金髪だし」

男1「つっかけだし」

男2「いくら寮が近いつってもなぁ」

男1「ああいうの残念美人っていうんだろうな」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:27:29.60 ID:hqlVYEyt0
男2「でも残念美人って言葉は、もっとエロい身体のイメージだな。こう、色々もてあましてる的な」

男1「いや、全然分からん」

男2「どっちかっつーと廣田さんの方が近いよな」

男1「廣田、残念美人か?」

男2「美人は美人だろ」

男1「……ほっほー」

男2「なんだよその反応」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:30:34.62 ID:hqlVYEyt0
後輩「いだだだだだ無理無理無理無理」

先輩「お前どんだけ身体固いんだよ」

後輩「昔っからなんですよぉ。高校の体育テストでも長座体前屈マイナスでした」

先輩「いや、それは多分なんかの間違いだと……まあ、運動神経悪そうだもんなぁ、お前」

後輩「むぅ、そんなに言うなら、交代してください!」

先輩「別にいいけど、お前の助けはいらんぞ」グニャー

後輩「な゛ッ!!!」

先輩「まあ、これくらいはヨユーよ(ドヤァ」ガバァー

後輩「うわぁ、キモッ! え、なんかやってたんですか?」

先輩「こう見えても小学校の頃はバレエ少女だったからな」

後輩「へー! バレエ!? 凄い! 信じられない! 信じたくない!」

先輩「……喧嘩売ってんのか?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:33:18.79 ID:hqlVYEyt0
後輩「んーんーんんーんーんんー」

先輩「おいどうした。苦しそうだな」

後輩「は?」

先輩「いや、あんなにうめき声をあげて……腹でも痛いのか」

後輩「なっ! 失礼な! 人の鼻歌をうめき声呼ばわりですか!?」

先輩「鼻歌ぁ? うそつけ。死にかけの牛にしかきこえねぇぞ」

後輩「なお悪くなってるじゃないですか!」

先輩「つーか何の曲だよそれ」

後輩「春よこい」

先輩「……」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:36:18.35 ID:hqlVYEyt0
ガタガタガタッ
後輩「うおわわわわわわわわわ!」

後輩「地震ですよ地震ですよ先輩地震ですよ!!!」ガシッ

先輩「知ってるよ……大騒ぎしすぎだ。あと離れろ。暑苦しい」

後輩「今のはでかいですよ! 震度5はあるかと!」ヒシッ

先輩「いや、私の勘では……2か3だな。ってか離れろっつーの!」

後輩「そんなことないですよ! テレビテレビ!!」


後輩「……」

後輩「あれっ」

先輩「な、3だろ」

後輩「あんなに揺れたのに!?」

先輩「この寮のボロさをわかってないな、お前は」

後輩「……ほんとに震度5がきたら潰れるんじゃないんですか、ここ」

先輩「……多分な」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:38:24.49 ID:hqlVYEyt0
男2「あれ、なんでこの人いるの?」

先輩「あぁ? この人ってなんだよ」

男2「あ、ごめんなさい」

後輩「先輩、去年落としたんですよね、58点かなんかで」

男1「えー、この授業楽勝だって聞いたから取ったんですけど」

先輩「楽勝だよ実際。私の知り合いで落とした奴いないもん」

後輩「……あの、なんでビミョーに誇らしそうなんですか?」

男1「あっ、じゃあ過去問とかあります?」

先輩「さぁー、探したらあるだろうけど、まさかタダとか言わねーよな」

後輩「柳君、私が先輩から奪ってくるから大丈夫だよ」

先輩「こら、勝手なマネすんなよ。私の貴重な昼飯を邪魔すんな。ここから何食分稼げるかの勝負なのに」

男2「……なんか怖い人だな」

後輩「まだまだ、こんなの猫被ってるよ。本性はもっとこう、蛇に近い」

先輩「聞こえてんだよ」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:40:19.20 ID:hqlVYEyt0
後輩「……せんぱーい」

先輩「……あー?」

後輩「ちょぉおー暇っすー」

先輩「へぇ、お前と意見が合うとは珍しいな」

後輩「なんかお話してー」

先輩「昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。二人はとても仲がよく、同じ日に大往生を遂げました。おわり」

後輩「……ひどすぎる」

先輩「お前こそ、なんか暇つぶし考えろよ」

後輩「……ゴリラ」

先輩「いやそれ普通はリンゴとセットだろ……ラクダ」

後輩「ダライ・ラマ」

先輩「……マッコウクジラ」

後輩「らんら、らんら、るーんるーん。あー、んがついちゃったー」

先輩「……なんだそりゃ」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:42:14.43 ID:hqlVYEyt0
男2「先輩と廣田さんって声似てますよねー」

後輩「はぁ?」

先輩「そうかぁ?」

男1「あー、言われてみれば」

男2「口調が違いますけど、そこ直したら聞き分けつきませんよ」

先輩「そんなことはねーだろ」

後輩「そうそう、そんなことはねーだろぉ」

男1「おー。これ電話でこっそり入れ替わっても気づきませんよ」

先輩「マジかよ。よぉーし、じゃあ今度こいつにかかってきた電話に勝手に出てやろう」

後輩「ちょ、やめてくださいよ、そんなこと」

先輩「そんでもってここではとても口に出しては言えないあんなことやこんなことを……」

後輩「こら! もし本当にやったらこっちもやりますよ!」

先輩「冗談だよ」

後輩「先輩の場合、なんか冗談に聞こえないんですよ!」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:44:43.34 ID:hqlVYEyt0
ゴォオオオオオ
後輩「た、たらいまぁ……」

先輩「おお、大丈夫……じゃなさそうだな」

後輩「死ぬかと思いましたぁ……台風今何処ですか?」

先輩「もうすぐ上陸するぞ。直撃コースだ」

後輩「ひぃい。と、とりあえずお風呂入ってきますぅ…」


ギシギシギシ
後輩「……なんか、この寮ヤバイ音してませんか」

先輩「こんなもんだろ」

ミシミシミシ
後輩「か、風で揺れてますよ!」

先輩「そうだなぁ」

後輩「大丈夫なんですかここ……」

先輩「さあ……」

後輩「さあって……」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:46:40.71 ID:hqlVYEyt0
後輩「でも、台風が来た時って、なんかわくわくしませんでした?」

先輩「相変わらずガキっぽいなぁお前は」

後輩「子供の頃の話ですよ!」

先輩「まあやっぱり、普段と違うからな。非日常ってのは楽しいもんだ」

後輩「学校が休みになりますしね!」

先輩「……大学になるとあんまりうれしくないけどな」

後輩「……どうせ補講ですもんね」

パッ

後輩「うぎゃぁあああああああああ!」

後輩「せ、先輩! どこですか! せんぱぁあああああい!! あっ、いた!」ガシッ

先輩「うるせーな。停電しただけだろ」

後輩「うわあああああああああん! 暗いの怖いよぉおおおおおお!」ヒシッ

先輩「……お前、それ演技だろ」

後輩「あっ、バレました?」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:49:25.62 ID:hqlVYEyt0
先輩「おうおう兄ちゃん、金出しなー」

男1「はっ、な、なんすか?」

先輩「オラ、ジャンプしてみろよ。ポケットにも小銭入ってんだろ」

男2「こえー、カツアゲだぁ」

後輩「えー、要するに先輩の今月の食費が大ピンチということです」

先輩「このままじゃあ、こいつなんかに金を借りることになる。オラ、金だよ金」

男1「いや、普通に廣田に借りればいいじゃないですか」

男2「俺ら関係ないっすよ」

男1「部外者っすよ」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:51:21.74 ID:hqlVYEyt0
先輩「なに言ってやがる。こう見えても私こいつに結構奢ってるんだぞ。酒とか酒とかビールとか」

後輩「いや、私その分ちゃんとお返ししてますから。ギョーザとかチャーハンとかラーメンとか」

先輩「サークルメンバーの責任は連帯責任だろぉ?」

後輩「あっ、聞いてない」

男1「いやぁ、うちはそんなおカタイところじゃないんでぇー」

先輩「固かろうが柔らかかろうが関係ねーんだよ。こいつがお前らを連れて来た時点でもう変えられない運命なんだよこれは」

男1「そんな無茶な……」


男2「……大変だな、廣田さん。あの人と四六時中一緒って」

後輩「あ、分かる?」

先輩「なんだお前らその目は。なに若干かわいそうなひとを見るような目で見てんだコラ。同情するなら金をくれじゃねーんだよオイ」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:53:43.47 ID:hqlVYEyt0
後輩「先輩、猥談でもしましょうか」

先輩「藪から棒どころかミサイルが出てきたレベルの振りだな」

後輩「……い、いきなりそっち系の下ネタですか?」

先輩「……」ピキピキ

後輩「……ごめんなさい」

先輩「実際なんなんだよいきなり」

後輩「いや、今日柳君達が女同士の猥談ってエグいんでしょ、とか言ってまして。よしここは一つ男の馬鹿な夢をかなえてやろうかと」

先輩「意味わかんねー」

後輩「そういうわけで、さあっ」

先輩「……いや、さあっ、って言われても」

後輩「ここは年上の先輩がリードしなきゃダメですよ!」

先輩「よし、寝ろ」

後輩「えー」

先輩「そういう話なら、ベッドの中でたっぷり教えてやるよ……」

後輩「……ベッドありませんけど」


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:56:17.50 ID:hqlVYEyt0
男1「キャッキャッ」

男2「ウフフ」

後輩「キャッキャッ」

男2「ウフフ」

先輩「おうおう、てめーら楽しげになに相談してやがる」

後輩「あっ、先輩。サークル旅行の計画です」

先輩「……」スッ

男1「すげー、俺無言で真顔で中指立てられたの初めてだ」

先輩「死ね」スッ

男2「死ねって言われながら両手クロスで中指立てられたのも初体験です」

後輩「なんですか? 先輩行きたいんですか?」

先輩「だぁれが行くかよ。お前らみたいな馴れ合いサークルの旅行なんざ」

男1「いや、今から入ってもらうってのも全然アリですよ。メンバーは多い方がいいし」

先輩「やーだねー。っていうかそもそもお前らどういう活動してんだよ」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:57:51.99 ID:hqlVYEyt0
男1「グッ……!」

男2「オゥフッ……!}

後輩「ミギャァッ……!」

先輩「……おう、思ったよりもクリティか」

男1「い、一応英語系の……」

先輩「おら、目ぇ見て話せや」

男2「実際、校内でダラダラしてあとたまに飲み会行ってるだけだよな」

後輩「サークルと言えるかどうか非常に微妙なとこです」

先輩「やっぱりな……」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 20:59:42.35 ID:hqlVYEyt0
男1&2「じゃー、また」

後輩「またね」

先輩「……なあ」

後輩「なんですか?」

先輩「ヤリサーじゃねぇだろうな」

後輩「なっ、そんなわけないじゃないですか!!」

先輩「誰ともやってねぇんだな?」

後輩「やってませんよ! いくら先輩とはいえ怒りますよ!」

先輩「……じゃあ、いいんだ」

後輩「まったく!」

先輩「そう怒るなよ。今日の晩飯私が作るからさ」

後輩「ぷんぷん!」

先輩「……やっぱ、ヤメだ」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:01:54.21 ID:hqlVYEyt0
チャプチャプ
後輩「細っ」

先輩「知ってる」

後輩「白っ」

先輩「知ってる」

後輩「すっべすべ」

先輩「……知ってる」

後輩「薄っ」

先輩「どこがだコラ」

後輩「じ、上下」

先輩「……テメー、沈めんぞ」

後輩「い、いやぁ、よく見たら下はそんなに薄くは……」

先輩「……本気で絞めるぞコラ」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:03:05.09 ID:hqlVYEyt0
後輩「っていうか当たり前ですけど……髪は金髪でもそっちは黒いんですね」

先輩「……んなとこ染めるほど馬鹿に見えんのか? 私が。っつーか、よく見んな! 気色悪い!」

後輩「いやぁ、こうやって一緒にお風呂に入りでもしないと先輩の全裸なんか拝めませんからねぇ」

先輩「拝まんでいい!」

後輩「あー、照れてるー」

先輩「……」

先輩「沈め!」バシャッ

後輩「がばっ!? ごぼば! ばぼばがばっ!」バシャバシャ

後輩「がぼばばっ……! ぶはぁ! 殺す気か!!」バッシャーン

先輩「馬鹿は死んでも治らないって言うだろ」

後輩「じゃあ尚更殺す意味ないでしょ! もーう許さん! おかえしだー!」バシャッ

先輩「あっ! こら! やめがごぼばっ!」バシャバシャ


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:05:29.48 ID:hqlVYEyt0
後輩「ちょっと、狭いですったら」

先輩「いいじゃねーか。寒いんだよー」

後輩「自分の布団があるでしょ。一人で寝なさい!」

先輩「これもかけたらもっとあったかいだろー」

後輩「ちょっと、あんまりくっつかないでくださいよ」

先輩「あったけー」

後輩「まったくもう……先輩?」

先輩「スー…」

後輩「早っ」


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:07:32.15 ID:hqlVYEyt0
後輩「……」

後輩「ま、確かにあったかいか……」

後輩「……おやすみなさい」

先輩「うん、おやすみ」

後輩「わっ!」

先輩「はっはっはー、寝たと思った?」

後輩「おとなしく寝てくださいよ……」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:09:22.25 ID:hqlVYEyt0
後輩「ひぃいいいいいい」チラッ

先輩「……」

後輩「ひゃぁあああああ。きゃぁあああああああ」チラッ

先輩「……」ボリボリ

後輩「こらっ! 後輩が悲痛な叫び声をあげてるんだから、お尻掻いてないで振り向くぐらいしたらどうですか!」

先輩「ああ、悪い。F級ホラー映画でもやってるのかと思った。どうしたんだ? ゾンビでも出たか?」

後輩「れぽぉおおおとがぁああああ、おわらないんですぅうううううう」

先輩「そうか。よし、わかった。わかったわかった。うん、わかった」

後輩「たすけてくださぁいいいいいいい」

先輩「どう助けろって言うんだよ」

後輩「代わりに……」

先輩「はいボツ」

後輩「……ご飯」

先輩「……チッ」

後輩「やったー!」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:12:06.87 ID:hqlVYEyt0
後輩「あ゛~……」

先輩「お、38度6分。大台乗ったな。この分だと39度あるぞ」

後輩「死ぬぅぅ~……」

先輩「死なねーよ。ちょっと風邪ひいたくらいで大げさな。……医者行くか?」

後輩「ん~……いや、出かけるのもしんどいです」

先輩「そうか? じゃ、この薬箱らしきものに入っていたわけのわからん風邪薬っぽいなにかでも飲むか?」

後輩「……大丈夫なんですか? それ」

先輩「使用期限が……去年の8月か。そろそろいい具合に熟成して飲み頃だな」

後輩「……やめときます」

先輩「しょうがねーなー。買ってきてやるよ、クスリ……なんか他にいるもんあるか?」

後輩「果物と、ゼリーとアイスと……快気祝い用にいい肉とビール。あ、やっぱワイン。赤。いややっぱりロゼ」

先輩「調子乗んなコラ。ま、その分なら大丈夫そうだな……けど、帰ってくるまでちゃんと寝てろよ。ほら、冷えタオルも乗せとけ」

後輩「先輩……優しい」

先輩「……バーカ、さっさと治ってもらわねーと私にうつされんだろーが。バーカバーカ」

後輩「ふふ……」


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:14:23.35 ID:hqlVYEyt0
後輩「不味いですねーこのサラダ。芯しか入ってませんよ」モグモグ

先輩「死ぬ」

後輩「え、そ、そこまで不味くはないかと……」

先輩「どうせ私なんてこの世に必要ない存在なんだ……」

後輩「ちょっと、どうしたんですか?」

先輩「誕生日だというのにだれも祝ってくれるわけでもなく、プレゼントをくれるわけでもなく……」

後輩「……いや、あの、誕生日なんて聞いたこともないんですけど。今日なんですか」

先輩「ああ、今日が誕生日だと自分でアピールする女のなんと醜いことよ……だが、それが真実……」

後輩「えーっと、じゃあ、おめでとうございます」パチパチ


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:16:32.27 ID:hqlVYEyt0
先輩「……終わりか?」

後輩「ダメですか?」

先輩「もっとこう、生まれてきてくれてありがとう御座います! とか、今日を国民の休日にしましょう! とかあんだろ」

後輩「特に後者はないっすねー」

先輩「あと、ごめんなさい! すぐプレゼント買ってきますから! 何がいいですか? 予算10万までOKです! とかよ」

後輩「いやぁ、もう何もかもないっすねー」

先輩「……チッ、もういいよ」

後輩「いや、あの……本当におめでとうとは思ってますよ?」

先輩「あーあ、下手な慰めはいらねーよ」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:18:30.22 ID:hqlVYEyt0
後輩「と、言うわけで、先輩があんまりスネるもんだから、一日遅れでパーティーです」

男1&2「お誕生日おめでとうございます!」

先輩「おうおう者ども今日はよく来てくれた。さ、さ、ゆるりと楽しむがよい」

男1「よぉーし飲むぞぉー」

男2「……ケーキにビールは流石にどうかと思うんだけど」

後輩「えーでは、プレゼントタイムです!」

男2「早ッ」

先輩「ほっほっほ、下々の者にこんな気遣いをさせて悪いのう。だが、せっかくの気持、受け取っておこうかのう」

後輩「皆で色々話し合った結果……これです!」

男1&2「ワーワー」

先輩「ほっほっほ、なにかのう。楽しみじゃのう。開けるぞよ。どらどら……」

肩叩き券

先輩「……わりゃぁああああああ!」ガシャーン

3人「ひぃいいいいいいい!」

先輩「コロス! 絶対コロス! 皆殺しだぁああああああ!」


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:20:37.49 ID:hqlVYEyt0
後輩「……ごめんなさいですってば」

先輩「……」

後輩「ホントに時間がなかったんですよぉ」

先輩「……」

後輩「まあ、あの激怒の状態で食べ物の乗ってる机はちゃぶ台返ししなかったあたりさすがというか……」

先輩「……」

後輩「……あの、これ」

先輩「……あ?」

後輩「前、先輩が欲しがってたCDです。その……あとで渡すっていう作戦で……」

先輩「……それ、もう自分で買ったよ」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:22:41.78 ID:hqlVYEyt0
後輩「えっ……」

先輩「まったく……何もかもが段取りわりぃんだよ」

後輩「……ごめんなさい」


先輩「……ふう」

先輩「まあ、いいって。私だっていきなり誕生日だなんて言って悪かった。暴れたりして大人気なかったな。
   他にも色々……まあ、それなりに反省してるよ。こうやって、祝ってくれるだけでも嬉しいから。……ありがとうな」

後輩「せ、せんぱぁい……」ポロポロ

先輩「こ、こら、泣きながら抱きつくな!」

後輩「だいすきですぅうう~」

先輩「や、やめろ! 気持悪いんだよ! こら! 放せ!」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:25:07.82 ID:hqlVYEyt0
後輩「どひぃいいいいいいい」

先輩「……」

後輩「のぉおぁああああああああ。どぇええええええええ」

先輩「うるっせぇんだよ!」ブンッ

後輩「痛い! ちょっと先輩! 悲痛な叫びをあげている後輩に箱ティッシュ投げつけるってどういうことですか!」

先輩「レポートぐらい黙ってやれ!」

後輩「だってもうカツカツなんですよぉおおおお」

先輩「だからちょっとは計画的にやれと……あ? なんだよお前この授業諦めるって言ってたじゃねーか」

後輩「ええ、多分出席足りないです」

先輩「じゃあ、なんでレポート書いてるんだよ!」

後輩「え、いや、なんとなく……せっかく資料集めたし……ちょろっと書き始めたし……ひょっとしたら単位あるかも……」

先輩「その分の時間が無駄だろうが! 他にもあんだろレポートとかテストとか!」

後輩「まあ、そーなんですけどぉ、私って一旦やるって決めたら、もうやらなくてもよくなっても、やらないと気持悪いんで……」

先輩「はぁ? なんだそりゃ。損な性格だなそりゃぁ」

後輩「真面目って言って欲しいなぁ」


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:27:34.31 ID:hqlVYEyt0
ガラッ
先輩「ただい…? おいなんでこんな暗……」

シーン

先輩「……ああ、あいつサークル旅行か」

先輩(まったく、自分ばっかり遊びやがって)

先輩「飯めんどくせーなー」


ティッティロティッティロティッティロティーン
先輩(あ? メール?)

後輩《先輩! ご馳走です!!》

先輩「……あのヤロー、カニ食ってやがんのか」

先輩「こちらときたら……」

ワカメラーメン

先輩「……《死ね》っと」

先輩「あー」

先輩「……寒」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:29:22.96 ID:hqlVYEyt0
テレビ「おおロミオ! どうしてあなたはロミオなの!」

テレビ「そう、私はロミオ……私はモンタギュー……これは変えられない運命……!」

テレビ「ああ! なんて恐ろしい運命!」

先輩「……」ボケー

テレビ「……だがしかしロミオとは世を忍ぶ仮の姿! 私の本当の名前はアルセーヌ・ルパン! 秘宝アイヌの涙を狙っていたのだ!」

テレビ「なにぃっ! キサマ謀ったな! このジュリエットを愚弄するとは、許さん! 肉団子にしてくれる!」

テレビ「はははは! そうこなくてはな!」

先輩「……なんだこりゃ」

先輩「ひどすぎる……」ボリボリ

先輩「……」

先輩「何故このひどさを直子と共有できない……! なんて恐ろしい運命……!」

先輩「……早く帰ってこないかな」

テレビ「ふはははは! さらばだ明智君! また会おう!」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:31:17.78 ID:hqlVYEyt0
後輩「先輩、ただいま帰りました!!」

先輩「おー、思ったより早かったカニ。外は寒いカニ。さあおこたに入るカニ」

後輩「……先輩、そんなにカニのこと妬んでるんですか?」

先輩「私は同じ八本足でもクモが笹船だとしたら、カニはノアの箱舟だというくらいに好きなんだ」

後輩「いや、全然伝わってこないんですけど」

先輩「お前今日からご飯を一粒ずつ数えて食え。そして一口ごとに私だけカニさまを食べてごめんなさいと言え」

後輩「まったく、そんなこと言ってるとお土産あげませんよ」

先輩「はっ。土産ごときで懐柔される私と思ったか。さあ早く出せ。さあ一刻も早く」

後輩「ふっふっふ、単純ですねぇ。はいっ! これです!」

先輩「なんだこりゃ? やたらでかいし、重いし……開けるぞ」

先輩「……」

でっかいカニの爪の置物

ガッ ブンッ ブンッ
後輩「ちょっ! あぶな! 振り回さないで下さいそんなもん!」

先輩「死ね! やっぱり死ね!」

後輩「た、高かったんですよそれ! いやぁー! 殺されるぅー!」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:33:40.98 ID:hqlVYEyt0
後輩「あー、頭いたー……飲みすぎたぁ……」

後輩「あ、先輩だ。おーいせんぱ……」

男3「ペチャクチャペチャクチャ」

先輩「ははは、馬鹿じゃねーのかそいつ」

男3「ナンダカンダナンダカンダ」

先輩「ひでーなそりゃー」

二人(笑)

後輩「……」

後輩「……誰だろう?」

後輩「楽しそうだな……」

後輩「むむむ……」

後輩「なんだこの気持ちは……」

後輩「……二日酔いかな?」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:35:40.17 ID:hqlVYEyt0
後輩「先輩、今日誰と話してたんですか?」

先輩「あ? なんの話だよ」

後輩「ほら、お昼ごはんの時、食堂で」

先輩「昼飯ん時……?」

後輩「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

先輩「お、おい。なんだその殺気は。一体どうしたんだ」

後輩「……なんか、知らない男の人と……」

先輩「あー?……あー。はいはい。そういや今日はあれと飯食ったんだっけか。忘れてた」

後輩「誰なんですか?」

先輩「ゼミの奴だよ。名前忘れたけど。今度の発表で組んでるから、その打ち合わせだよ。奢るっつーからさ。
   なんだ見てたのか? 声かけりゃあお前の分も奢らせたのに」

後輩「ふーん……」

先輩「なんだよその態度」

後輩「別にぃ……」

先輩「……変な奴だな」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:38:05.41 ID:hqlVYEyt0
後輩「えーっと、だからですねぇ、柳君が先輩のことが好きで、林さんが柳君のことが好きで、高田君が林さんのことが好きっていう状況です」

先輩「待て、誰だハヤシとかタカタって」

後輩「サークルの人です。それで、林さんが会ったこともない先輩に敵対してて、一方高田君が面識もない先輩の味方です。
   あと私と藤原君が中立です」

先輩「なんなんだよそれは……」

後輩「要するに三重の片思いが生み出したサークル内抗争です」

先輩「勝手に人のことをややっこしい人間関係に巻き込んでんじゃねぇよ!」

後輩「別に私が巻き込んだわけじゃ……というか、おかげでなんか変な雰囲気なんですよぉ。うちのサークル」

先輩「知るかよそんなもん! 私はカンケーねーだろ!」

後輩「いやぁ、柳君、先輩に紹介する前は林さんとそこそこいい感じで、皆付き合ってると思ってたんですけど
   そうでもなかったみたいで。でも林さんはそのつもりだったみたいで、先輩が寝取ったみたいに思ってるみたいで」

先輩「いやだから知らねーっつーの! 誰が寝取るかあんな男!」

後輩「それで林さんが一度会わせろとか言ってるんですよ。会ったら先輩のこと刺しかねない勢いで」

先輩「はぁ? なんだよそれ」

後輩「多分寮のこと知ってるから、下手すりゃ待ち伏せされますよ」

先輩「冗談じゃねぇーよぉー……」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:40:04.07 ID:hqlVYEyt0
女「……」

男1「……」

男4「……」

後輩「えーっと……」

男2「せっかく先輩来てくれたんだし、ここは皆お互い自分の考え言っちゃおう……よ?」

女「……抜け抜けとよく来れたもんね」

男1「……先輩に失礼なこと言うなよ」

女「ハァ? そもそもこの女のせいじゃん。なんかややこしくなったの」

先輩「……こっちの台詞だっつーの……」ボソッ

男1「それはお前、勝手すぎるだろ」

女「だって、実際そうじゃん」


男2「いきなり不穏な空気ですなぁ……」

後輩「嫌な予感しかしないよ……」


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:42:54.56 ID:hqlVYEyt0
女「だから、この女が全部の原因でしょ。それは間違いないじゃん」

男1「先輩は関係ねーよ。お前が勝手に感情的になってるだけだろ」

女「ハァ!? アンタ、よくその口で言えんねそれ?」

男1「何がだよ。言っとくけど、俺も関係ねーよ。別に俺が誰を好きでも勝手だろ」

女「勝手に好きとか嫌いとか知らないけど、それで周りを振り回さないでって言ってんの!」

男1「振り回してんのはそっちだろうがよ!」

女「ナニ!? その言い方ぁ!?」

男2「ま、まあまあ二人とも、冷静に冷静に」


男4「……あの、なんか俺ここに居辛いんすけど」

後輩「……頑張って」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:45:27.96 ID:hqlVYEyt0
女「とにかく、もう柳君に会わないでもらえます?」

男1「だからさ、なんでお前がそんなこと言うわけ? 関係ないって言ってんだろさっきから」

女「関係なくないの!」

男1「関係ねーよ! なんでお前はいつもそんな勝手なんだ! 先輩に謝れよ!」

女「そっちこそ謝ってよ!」

男1「先輩、謝ることないっすよ! こいつちょっと今頭いっちゃってますから!」

女「いっちゃってるぅ!? 本気で喧嘩売ってんのぉ!?」

男1「お前落ち着いて自分の発言考えてみろよ!」

男2「どうーどうーどうー。両者クールに行きましょ。クールに。ね?」

女&男1「お前は引っ込んでろ!!」

男2「うーゴメンナサイー……」


男4「……あの、っていうかなんで俺が林さんのこと好きってバレてんの?」

後輩「いや、それは見れば……」


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:47:28.04 ID:hqlVYEyt0
皆「ワーワーギャーギャー」

先輩「……おいコラ」

後輩「せ、先輩?」

先輩「さっきから傍から見てりゃぁ、ギャーギャーギャーギャーピーチクパーチク何わけわかんねぇこと言ってんだ?
   青春喧嘩ごっこなら、私抜きで自分らだけでやれや」

女「はぁ? 青春喧嘩ごっこぉ? なにそれぇ? なにキレてんですかぁ?」

先輩「とりあえずテメーは人を逆恨みする前に、そのからっぽの頭ん中どうにかしろや。
   自分が他人にどう思われてるのかぐらいちったぁ察しろ。空気を読め」

女「なっ、なっ……」プルプル

先輩「それからえーっと、高、高……高島?」

男4「……高田です」

先輩「ああもう、誰でもいいんだよ。お前こんな女のどこに惚れてんだ? 理解できねー。
   さっさと見切りつけて新しいの見つけろ。つーか女見る目ねーんだよお前」

男4「……初対面で、随分な言いかたっすね」


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 21:49:31.30 ID:hqlVYEyt0
先輩「それから、柳。お前もお前で人の気持ちは考えろ。お前一人の問題じゃねーんだ。
   あと、私はお前にこれっぽっちも興味がないから諦めろ」

男1「……えっ」

先輩「以上。……もう帰るぞ私は」

後輩「あっ、ちょっと先輩! 待ってください! じゃ、じゃあ、あとはよろしく!
   柳君はざんねん! っていや、うん、なんていうか……ごめん!」ダッ


女「な、なんなのよあの女ー! ムッカつく! ムカつくムカつく!」シュッポーシュッポー

男4「ちょっとひどいよねぇ……」

男1「……」ウルウル

男2「……やっぱり怖い人だな」


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