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魔王「失脚してしまった・・・今後の生活どうしよう・・・」3/4



魔王「失脚してしまった・・・今後の生活どうしよう・・・」



380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 15:40:27.09 ID:vkV6/VnX0


―――数日後―――



戦士「や、やっとふもとの村が見えた・・・」ヨロ…

僧侶「長かったですね・・・」

魔王「かなり足止めをくらいました。迂回したほうが早くいけたかも知れませんよ」

勇者「あそこが目的地?」

僧侶「あの村からさらに数日歩いたところにある港町です」

勇者「えー、まだあるの?」

僧侶「ぶーたれないでくださいよ。私だって疲れてます」

魔王「早めの休息が必要ですね」

勇者「おいしいものが食べれるといいけどなー」

僧侶「小さな村ですからね。宿があるかどうかも怪しいところですね」

戦士「ま、いこうぜ。私は安心して眠れたらどうでもいい」


魔物(やけに空気がざわついているな・・・)





元スレ
魔王「失脚してしまった・・・今後の生活どうしよう・・・」




382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 15:44:51.83 ID:vkV6/VnX0


・・・


魔王「もうだいぶ近くまできましたね」

僧侶「え・・・・ねぇ・・・あれ・・・」

勇者「けむりだー・・・!」

戦士「お、おい・・・アレ燃えてんのか!?」

魔王「なぜ村から火の手が・・・!」

僧侶「い、急ぎましょう!」

魔王「先行します」


ヒュン――――


勇者「あー! まってよー!」タタタッ


魔王(まさかとは思いますが・・・!!)


ヒュン――――



386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 15:51:05.12 ID:vkV6/VnX0
>>381 誤字  ◯魔王



――燃え盛る村――


魔王「・・・・これは・・・」

小悪魔A「クキャキャキャキャ」

小悪魔B「ゲラゲラゲラ」

魔王「なぜです・・・あなたたちは積極的に人を襲う種ではないはず」

小悪魔A「キャキャキャ」

魔王「誰の命令で動いているのです」


ズズ…

デーモン「俺だよ」

魔王「! あなたは」



勇者「魔王さんまってよー!!」


390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 15:57:28.67 ID:vkV6/VnX0

デーモン「クハハ・・・こりゃあお笑いだぜ」

デーモン「世捨て人のてめぇがまさかこんな事をしてるとはな。クハハハ現魔王様が聴いたら爆笑だろうよ」

魔王「勇者様きてはいけません!」

勇者「えっ」

デーモン「ようこそお嬢さん方。俺様の領土へ」

戦士「どういうこった!」

僧侶「どうしてこんなことをするのです!!」

デーモン「地方分権ってやつさ。いまの魔王様はふとっぱらでよぉ」

デーモン「俺みてぇな貴族たちに島単位で統治することを許してくださった!」

戦士「ふっざけんなよ! そんなもんてめぇらの勝手じゃねえか!」

デーモン「あぁ? 俺の土地を俺がどうしようと当然勝手だろうが」

僧侶「ここはあなたたちの土地ではありません!!」

デーモン「だから全部奪うんだよ。土地も、命も、財産も! この力でなぁ!!」


勇者「・・・・」



395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:04:19.90 ID:vkV6/VnX0

魔王「地方分権ですか・・・。それは、世界征服と言い換えても?」

デーモン「そうさ! あんたがやろうとしなかったことをやってるだけだぁ!」

デーモン「頭がすげ替えられたら政策も変わる! ごく当たり前だよなぁ元魔王さんよぉ!!」

魔王「・・・ですね」

勇者「魔王さん・・・どういうことなの?」

魔王「ただ歴史を重ねることしかできない保守派のくせに、急進的改革とは笑わせる・・・」

勇者「ねぇ魔王さん!」

デーモン「てめぇみてーな口だけ野郎が上にたつとめんどくせぇんだよ」

魔王「それが閣僚たちの本音ですか」

デーモン「さぁなぁ! ただ俺たちはいままでずっと力で権威を示してきたんだろうが!!」

僧侶「そんなのよくありません!」

デーモン「てめぇらが言うかよ」

戦士「あたしらはどう言われようが魔王を潰すぜ」

魔王「えぇ、でなければ旅だった意味がありません」



405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:10:07.20 ID:vkV6/VnX0

デーモン「やってみろよ・・・そうだぜぇ、俺はそっちのほうがシンプルで好きだ・・・ククク」

デーモン「魔王を殺してみろ! 俺を殺してみろ! まずはこいつらに勝てるもんならなぁ!!」


ザワザワ…

▼まものの大群があらわれた



勇者「うわっ!!」

戦士「囲まれてるっ!」

僧侶「勇者様をお守りします!!」

魔王「・・・!!」


デーモン「ひゃははは! 勇者たちを血祭りにあげろ!」

デーモン「そうすれば俺は豪族・・・貴族、いや・・・魔王なることさえ可能!!」

デーモン「お嬢ちゃん達、てめぇの生まれの不幸を呪いな」


魔王(多勢に無勢・・・どうすれば・・・!)


419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:17:32.82 ID:vkV6/VnX0

小悪魔「クキャキャキャ!!」

大目玉「食っちまえ!!」

魔術師「ふぉっふぉっふぉ。わしらも若い子と楽しんでええんですかな」

デーモン「好きに殺れ。いたぶってもかまわんぞ」

魔術師「だが元魔王がおるぞい」

デーモン「大丈夫だ。奴にたいした魔力はない。もともとただの管理職、誰から見ても冴えないおっさんだ」

大目玉「やれやれ、なぜそんな愚鈍なものが王座についたのやら」

デーモン「同じくして愚衆どもにはヤツの戯言が物珍しかったのだ、ただそれだけのこと」

小悪魔「キャキャキャキャキャキャキャ!! コロセー!」


魔王「・・・」

勇者「ど、どうしよう・・・魔王さん・・・」

戦士「殺られるわけにはいかねぇ。勇者、びびんなよ」

僧侶「・・・うぅ」


???「……」コソ ガサガサ…


428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:22:56.60 ID:vkV6/VnX0

デーモン「お祈りはすんだか? 元魔王さんよぉ」

デーモン「あいつとおんなじところに送ってやるゼェ・・・!!」

魔王「・・・ッ!!!」

ヒュン――

勇者「魔王さん! いまいっちゃだめぇ!!」

デーモン「ひゃははは! 正面からくるとは馬鹿が! 頭に血がのぼってやがる! ヤッちまえ!」


魔術師「思う壺ですな! 死ねぇ!!」ボォオオ!

グレムリン「あはははくらえー!」ボゥ!

魔王「・・・クッ――」

勇者「魔王さん!!」


猿達「ウキャーーー!!」ガサガサガサガサッ

デーモン「!」

大目玉「な、なんだこいつらっ! ぐあっ、来んじゃねぇ!!」



435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:29:01.90 ID:vkV6/VnX0

勇者「猿さんたち!!」


デーモン「下等な山猿どもがぁあ!」

ボス猿「ウキャキャー!(貴様なに俺様の花嫁に危害くわえとんじゃ!)」

ベキッ

デーモン「ガッ・・・ペッ、蛮族がぁ!!」

ボス猿「ウキャ!(無事ですか、愛しの人よ・・・)」

勇者「猿さん! きてくれたの!?」


戦士「いまだ! 反撃するぞ!」

僧侶「はい!」


魔王「デーモン・・・お前はここで殺しておく! もうこの世界から消え去れ!」

デーモン「杖ももたねぇ魔導師風情が笑わせる!! ろくに魔法もつかえねぇくせによぉ!!」

魔王「・・・なら!」

ヒュン――



436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:34:21.46 ID:vkV6/VnX0


魔術師「ぐえ・・・・?」ズシュ…ボトリ


大目玉「お、おいお前・・・首が・・・」

魔術師「は・・・? が・・・・!? がああああああ!!!」


魔王「この杖・・・ずいぶんと安物だな・・・だがもらっておくぞ」


大目玉「す、すでで引き裂いただと!?」


魔王「事務職をなめてもらっては困るな」


魔王「ひさしぶりに力が湧いてくる・・・」ズズ…

大目玉「おおおお!! よくもおおお!!」

魔王「お前には魔力は必要ないな」


▼魔王は左手で空を払った


▼放たれた真空波が魔物たちの体を切り刻む


 
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/11/15(火) 16:34:45.44 ID:NzIH3liY0
おお、魔王がイケメンに


439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:35:17.46 ID:sW/hEvE60
魔王覚醒キターーー


440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:35:51.93 ID:HHBKwISI0
事務職・・・ぇ


441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:36:04.39 ID:5NXikQET0
これで弱いってどういうことですか?



442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:36:07.14 ID:ATpXbGln0
キター!


443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/11/15(火) 16:36:57.94 ID:srmHSIjU0
つまりあれだろ?

力の支配構造を管理職



444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:37:10.03 ID:bMsG1L6aO
魔物が驚いているから予想外の強さ?


445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:39:51.11 ID:5NXikQET0
本当は強いけど敢えて弱く見せていたと?
訳わからん


446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/11/15(火) 16:40:13.30 ID:HQxExIaR0
魔王でこれだと現魔王どんだけ強いんだよ

448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:41:50.40 ID:vkV6/VnX0


デーモン「ば、ばかな・・・お前がこんなに・・・・」

魔王「どうした。お前を助けてくれるやつはいないぞ」

デーモン「つかえねぇクソどもが!!」


戦士「形勢逆転だな」

勇者「・・・」

僧侶「・・・」

ボス猿「・・・」ポキポキ

魔王「・・・」ズズ


デーモン「はっ! 元魔王よ。てめぇ、爪を隠してやがったか」

魔王「私は力で全土を統一する気はない。ずっとそう掲げてきただろう? 行き過ぎた力など、不要なのだ」

デーモン「・・・ふざけやがって・・・! なめくさりやがって!!」

デーモン「うおおおお! まとめて消し炭になりやがれ!! ジゴ・・・スパーク!!!」バチバチ…


▼デーモンは地獄の雷を放った


456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:48:49.02 ID:vkV6/VnX0

魔王「そう、力はあらゆる手段にはなるだろう。それを否定しはしない」

魔王「・・・だが貴様らのように、それを結果にしてしまうおろか者共が世に蔓延っているから」

魔王「いつまでたっても平和にならないんだ!」


▼魔王は魔法反射障壁を繰り出した

▼反射した雷はその威力を何倍にもふくらませ、デーモンを飲み込んでゆく


デーモン「!!!!!」

デーモン「がああああ!!!」


勇者「!!」

戦士「なんつー光だよ!!」


デーモン「・・・が・・・は・・・あ」

魔王「まだ生きていたか。さすがにタフだな」

デーモン「な゛ぜ・・・きさまほどの・・・・・・力・・・・統治・・なん・・で」

魔王「・・・それが本当の私の業なのかもしれないな」


464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 16:56:02.79 ID:vkV6/VnX0

勇者「・・・魔王さん」

魔王「さぁ、とどめをさしてください勇者様」

勇者「・・・・でも」

デーモン「ぐぎぎ・・・があ・・・ゆう・・じゃ・・」

魔王「・・・悪虐非道の魔物にとどめを」

勇者「・・・・魔王さんがやっつけたんだから魔王さんがとどめをさせばいいのに」

魔王「・・・救ってあげてください」

勇者「・・・え?」

魔王「勇者の剣は、邪を払う聖剣」

魔王「あなたに殺されて、ようやく魔物たちは、清らかな魂と昇華し、天へと召されます」

勇者「そう・・・なの・・・?」

魔王「私は死んだことないからほんとうかどうかは知らないんですけどね」

勇者「・・・・・・うん」チャキ

デーモン「・・・ぐ・・ぁ」

勇者「・・・・・・ッ!!」ザクッ


467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 17:01:59.71 ID:vkV6/VnX0

デーモン「――」


勇者「・・・死んだ」

僧侶「・・・勇者様」ギュ

勇者「・・・」

魔王「お見事です。勇者様」

魔王(待たせてごめんな・・・仇はうったよ・・・君はこんなこと、望まないかもしれないけど)

魔王(いまの私には・・・こうすることしかできない・・・)


戦士「結局、滅ぼしあうしかないのかな」

魔王「そんなことはありませんよ」

戦士「でも・・・村は焼けて、人は死んで、魔王たちも・・・」

魔王「そんなことはありません。そのためにあなたたちや、私がいるんですから」

ボス猿「ウキュウ・・・」

魔王「そうですよ。私や彼らのように、手を取り合うことができる魔物もいる」

魔王「魔物には、変化の可能性が十分にあるのです。ただ彼らはしらない、あえて力を振るわない意味を」


470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 17:07:11.23 ID:vkV6/VnX0

勇者「・・・いこう。魔王を倒しに」

勇者「魔王を倒して、魔王さんが魔王になろうよ」

勇者「そうしたら・・・大丈夫なんだよね? こんな哀しい思いしなくていいんだよね!?」

魔王「そう願っています」

僧侶「一息ついたら、行きましょうか」

戦士「そうだな。いくらなんでも消耗しすぎた」

ボス猿「ウキュウ!」

勇者「あっ! ありがとー猿さんたち! 助かったよ!」

ボス猿「ウッキュウ!」

勇者「え? なぁに?」

魔王「いつでも帰りを待ってる、と言ってます」

勇者「・・・帰り? うん! 絶対みんなでこの国に帰ってくるよ!」

勇者「約束!」

ボス猿「キャウ! ウキャウウウ!!」

勇者「手がおっきくてゆびきりできないなぁー、えへへ」


475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/11/15(火) 17:10:54.29 ID:JgaB1cv90
魔王「事務職をなめてもらっては困るな」

魔王「くらえ、経費削減!!杖は没収な」
魔術師「ぎゃああああああああおニューの杖がああああああああ」

魔王「くらえ、眼精疲労!!事務職の苦労を味わえ」
大目玉「ぎゃああパソコン画面を近づけるなああ目が目があああ」

魔王「くらえ、年収公開!!元管理職を舐めないで貰いたい」
デーモン「ぎゃあああああお前らみるなあああああああああああああ」

魔王「くらえ、個人情報!!勇者と温泉に入りました」
ボス猿「ウキーキャーキャキャーキャキャーウキャキャーウキャー!!」

こんな感じで戦ってくれるのかと思ってた


479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 17:14:20.29 ID:vkV6/VnX0

――港町――



魔王「ようやくつきましたね。こちらには被害がでてないようでなによりです」

戦士「ふぉーーー! 久しぶりの街だー!」

僧侶「お風呂はいりたいです♪」

勇者「わー! お魚がいっぱいならんでるよー! おっきいよー! みてみて!」

魔王「買いませんよ」

勇者「買ってなんていってないよー!」

僧侶「勇者様は食べ物に目が無いですからね」

戦士「とりあえず酒買おうぜ」

僧侶「だめです! 一泊したら船にのるんですから。また酔っ払ったら大変でしょ」

戦士「お前がな」




480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 17:19:38.77 ID:vkV6/VnX0

魔王「ひさびさの休息ですし、すき放題羽をのばすのもいいでしょう」

勇者「やったぁ!」

魔王「ただし勇者様はお勉強がついてますけどね」

勇者「え~~~!? もう嫌だよー」

魔王「あらかじめ魔王を倒したあとのことを視野にいれておかないとダメなんです」

勇者「小言ばっかり・・・」

魔王「がんばって集中してお勉強できたらそこのアンチョビのサンドイッチを買ってあげましょう」

勇者「えっ!? ほんと!?」

戦士「イワシで勇者を釣る・・・」

僧侶「勇者様すぐつられちゃって可愛いですね」

勇者「さっそく宿にむかおう!」

魔王「安宿探しからですね」

戦士「街について最初にすることがそれって・・・・しみったれた旅だなぁ・・・」

僧侶「どうしてこんなにお金ないんでしょうね?」

戦士「さぁ・・・・貧乏神でもついてんじゃねーの・・・」


482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 17:25:06.55 ID:vkV6/VnX0


―宿―


店主「一部屋か二部屋か・・・」

店主「どっちなんだい!!!」ムキッ

魔王「・・・この予算で二部屋いけますか?」

店主「どっちなんだい!!」

戦士「足りないか。じゃあ一部屋で」

勇者「あのー」

店主「なんだい!」

勇者「以前会いませんでしたか」

店主「うちの兄弟はみんないろんな街で宿屋をやってるよ!!」

戦士「へぇ」

僧侶「どうでもいいですよ上の階いきましょ」

勇者「早くお風呂にはいりたーい!」



486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 17:31:11.21 ID:vkV6/VnX0


戦士「お、やっすい割には部屋風呂ついてんじゃん」

僧侶「あ、いいですねぇ。ここから海もみえますよ!」

勇者「はいりたーい!」

魔王「では私は船着場で明日の乗船手続きをしてきます。どうかごゆるりと」

勇者「・・・」ギュ

魔王「?」

勇者「えへー」

魔王「・・・・・いやいやいやいや、さすがにそれは無理ですよ。ダメです」

戦士「魔王さーん、勇者様のご指名だぞー」

僧侶「む・・・勇者様、私が体ならあらってあげますから!!」

勇者「じゃあ僧侶と三人ではいろー! この間の続き!」

魔王「!!」

戦士「しらねぇぞー・・・お と う さ ん」

魔王「グゥ・・・ほんとやることたくさんありますので、すいませんすいません」ペコペコ




488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 17:36:39.02 ID:vkV6/VnX0


勇者「にげた・・・」

僧侶「いくじなしですねぇ」

戦士「いじめんなよ」

勇者「いじめてないよ! 魔王さんすっごく喜んでたよ!」

戦士「お前が言うとそれはちょっと危ない表現だなー・・・」

勇者「?」

僧侶「罰ゲームでも考えときましょうか」

勇者「罰ゲーム! やりたいやりたい!」

僧侶「魔王さんに、です」

戦士「やっとけやっとけ。酒と昼飯かってくる」

勇者「はーい!」

僧侶「私葡萄酒で」

戦士「お前にはやんねー」

僧侶「もうっ!」



494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 17:45:35.17 ID:vkV6/VnX0


・・・・



魔王「ただいま戻りました。無事乗船許可がおりました」

魔王「・・・おや」


勇者「・・・」グデー

僧侶「おい勇者様ァ! もっとガーンと向かってこいよ、私の胸に飛び込んでこいよ」ユッサユッサ

勇者「あ゛~~~きもちわるいよー」

魔王「なんなんですかこれは・・・昼間っから・・・まったく」

戦士「あははは! でたー! 説教だー!」

魔王「戦士さんまで・・・」

戦士「お前も飲め飲めー! あ、それとも私と一緒にあそこでのむ?」

魔王「あそこ?」

戦士「 お ふ ろ ♪」

魔王「・・・・お水いれてきますね・・・」




 
496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 17:51:27.18 ID:vkV6/VnX0

戦士「あんだよー! 寂しい独り身をなぐさめてやってんのによー!」

魔王「余計なお世話ですし、あなたたちなんて私からしたら小娘ですよ」

戦士「その小娘に・・・あはははは! あはははは!!」

魔王「何がおかしいんですか」

戦士「プッ、真っ赤になってんのだーれだ!」

魔王「なってませんよ。ほら、これ飲んでください。あなた以前、酔うまでは飲まないって言ってたのに」

戦士「だーーーってぇ、忘れたいこといっぱいあるしぃ」

魔王(この人はこうやって鬱憤晴らしをしているのか・・・?)

戦士「ほれ、美女の酒だぞ。のまんかい」

僧侶「そうだぞー飲めー! 大人として失礼だぞー!!」

魔王「質の悪い酔っぱらいの処理をするのも大人の勤めです」

勇者「うえー・・・」

魔王「勇者様も飲んだのですか?」

戦士「この街16から飲めるんだってさー! あははは勇者のやつ馬鹿だからジュースだとおもってしこたま飲んでさー」

魔王「・・・大丈夫ですか?」


498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 17:56:14.60 ID:vkV6/VnX0

勇者「大丈夫だよ・・・ごめんね魔王さん・・・」

魔王「いえ・・・謝らなくてもいいですよ」

勇者「ごめんなさああああいいいい!! びえーー」

魔王「え・・・」

勇者「ああああああん! ごめんなさいいいい!!」メソメソ

魔王(めんどくさいことになったな・・・)

僧侶「ほぉら、せんしさんとわたし、どっちか愛してるほうのお酒のむといーよぉ」

戦士「選ばなかったら罰ゲーーーーむ!」

魔王「もうすでに罰ゲームじゃないですか」

勇者「じゃあもう一個追加だよ!!」ドン

僧侶「はぁい! 三つの中から選んでくださーい!」

魔王「・・・」

戦士「・・・ほれほれー、どうしたぁ? 迷ってるのかな? いっっっちばん好きな人の入れた酒飲めよな!!」

魔王「はぁ・・・・・・いいですよわかりました・・・」

グビッ…


501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 18:00:44.51 ID:vkV6/VnX0

グビ… グビ・・・


戦士「・・・・」

僧侶「・・・・」

勇者「ほえー・・・」


魔王「・・・ふー、これちょっと甘すぎですね」


戦士「全部のむなよぉ・・・」

僧侶「もーー! はっきりしてくださいってぇ!!」

勇者「うえええん、みんな嫌いってことだよーー!!」

魔王「・・・」

僧侶「・・・ほんとずるい大人ですね」

魔王「ずるい大人ではなくて、大人はずるいんです」

魔王「もうみなさん寝てください」


▼魔王はラリホーマを唱えた




503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 18:05:52.28 ID:vkV6/VnX0

僧侶「ふぁ・・・・zzz」

戦士「う・・・・・zzz」

勇者「びえええええ!!」


魔王「あれ・・・? もう一度」

▼魔王はラリホーを唱えた

▼しかし効果はなかった

勇者「うわあああん!! 魔王さんに嫌われたー!!」

魔王「おかしいですね・・・さすが勇者というべきか、魔法にかなり耐性があるのですね」

勇者「うぅ・・・・なんだか眠たくなってきた」

魔王「私の魔法よりお酒のほうが上ですか」

勇者「えへへ・・・魔王さぁん」のそのそ どすん

魔王「・・・う」

勇者「おやすみなさぁい・・・zzz」

魔王(参ったな・・・また動けなくなってしまった)



511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 18:13:19.69 ID:vkV6/VnX0

魔王(この子は運命の子)

ナデナデ

勇者「うにゃ・・・」


魔王(正義の象徴。闇をきりひらく剣)

魔王(新しい世界の樹立には、絶対に必要な存在・・・)


魔王(嫌なものだな・・・どうしてこういつも私は打算的なんだ)

魔王(しかし・・・きたるべき日は、もうすぐそこまで迫っている)

魔王(なんとしてでも守りぬかねばならないな。どんな手をつかっても)


勇者「ふぁ・・・zzz」

魔王(おっと・・・これ以上なでてはいけないな)

魔王(私の手は穢れきっている・・・この子には、毒にしかならない)

魔王(それともあなたは、こんな私の悪魔の手ですら、清めてくれるのだろうか)

魔王(君がかつてそうしてくれたように・・・)


 
518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/11/15(火) 18:19:14.12 ID:4QmfznNp0
マハムドオンとか唱えだしても困惑する


519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 18:21:16.08 ID:vkV6/VnX0


――――十数年前


  
 デーモン「殺してやった! ひゃはああ!!」

 ゴースト「こんなやつ束でかかればたいしたことはない!」

 デーモン「おい、どうした? なんでてめぇ手を貸さなかった」

 私「・・・」

 デーモン「ひゃはっ、なぁんてな! 俺はなんでもお見通しなんだよ!」

 デーモン「てめぇがこいつに入れ込んで、裏から小細工してたことはよ!!」

 私「・・・そんな事実は一切ない」

 デーモン「あぁ、そう答えるのが利口だぜ。出世したかったらな、クハハハ!」

 
 私「・・・」

 私「・・・・」

 私「・・・すまなかった。私のせいだ・・・」

 私「やっと・・・これから全てうまくいくと思ったのに・・・!!」  



521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 18:26:31.98 ID:vkV6/VnX0
 
 私「馬鹿だな・・・」

 私「こんなことになるなら・・・出会わなければよかった」

 私「君を弱くさせたのは私だ・・・・」

 私「私を弱くさせたのは君だ・・・・」

 

 ゴースト「おい、帰るぞ。本国の魔王様がお呼びだ。きっときゃつを始末した褒美をもらえる」

 私「・・・」

 ゴースト「おい! きいているのか」

 私「亡骸は、どこへいった?」

 ゴースト「さぁな。そのへんで喰い散らかされてるんじゃないか」

 ゴースト「楽しい戦いだったぜ。お前もくればよかったのに」

 私「・・・そうか」

 ゴースト「お前、杖はどうした? いつも肌身離さずもっていたろ」

 私「・・・あぁ、もういらないんだ」

 私「・・・魔術師は、やめたから・・・」


526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 18:31:26.90 ID:vkV6/VnX0



――――――



魔王「はっ」

勇者「わー! 魔王さん起きたよー!」

僧侶「めずらしいですね、居眠りなんて」

魔王「もう夜・・・か・・・」

戦士「いい夢みたか?」

魔王「夢・・・・・・あぁ・・・はい。お酒ぬけました?」

勇者「うん大丈夫だよ! それでね、いまから晩御飯さがしにいくんだよ!」

僧侶「魔王さんよっぽど疲れてたんですね。いいですよまだ寝てて」

勇者「うん! 魔王さんの分買ってきてあげるよ?」

魔王「いえいえ、一緒にいきますよ」

僧侶「なーんか休日のお父さんみたいでした」

魔王「はぁ・・・」


529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 18:35:58.88 ID:vkV6/VnX0



―街中―



勇者「あとでもう一回お風呂はいるんだぁ」

魔王「そうですかそうですか」

僧侶「あ! そうでした罰ゲーム」

魔王「・・・しっかり覚えてたんですね」

僧侶「だめですよ、こんどはずるいことして逃げちゃ」

魔王「あんまり難しいのは勘弁してくださいね。逆立ちで街を一周とかもできませんので」

僧侶「とーっても簡単ですよ!」

戦士「ぷぷっ。あ、いやなんでもない続けて」

魔王「?」

僧侶「発表します! 魔王さんは、この街をでるまで私達のことを『ちゃん』づけで呼んでください♪ プッ」

魔王「え・・・」

勇者「わくわく!」


532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 18:40:28.28 ID:vkV6/VnX0

僧侶「さぁ!」

魔王「・・・・僧侶さん、ちゃん」

僧侶「ぶぶー! そんなのだめでーす!」

魔王「そういう系はやめてくださいよ。私の歳を考慮してください」

戦士「した上で、だよなぁ?」

僧侶「はいもちろん!」

勇者「わくわく! はやく呼んでよ!」

魔王「・・・勇者ちゃん」

勇者「ほぅ!」

魔王「そ、僧侶ちゃん」

僧侶「うふふ・・・僧侶ちゃんだって」

魔王「せ、せんし・・・ちゃん」

戦士「・・・うわーなんかねちっこさがあってキモいなぁ。素でゾワってなった」

魔王「私もです」

戦士「なんだとぉ!!」


537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 18:45:15.16 ID:vkV6/VnX0

勇者「戦士ー、耳あかいよ」

戦士「お、おこってんだよ!」

僧侶「勇者様。戦士さんはですね、魔王さんに戦士ちゃんって呼ばれて嬉しいんですよ!」

勇者「へー」

戦士「だぁぁぁまれー」

魔王「それで僧侶さん。もう旅支度はできてるんですか」

僧侶「僧侶ちゃん。です」

魔王「・・・あなたはいつも一貫してますね」

僧侶「好きになりましたか?」

魔王「・・・そうですね。気に入りましたよ」

僧侶「ほらそうやってまたボカすでしょー。まぁそういうとこ魔王さんらしくて私は『気に入って』ますよ!」

魔王「・・・ずいぶんと手厳しい」

僧侶「だって私は勇者様一筋ですからー!」

勇者「魔王さん! もっかい呼んでー」

魔王「・・・勇者ちゃん」


539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 18:51:25.79 ID:vkV6/VnX0
戦士「旅の支度はできたよ」

魔王「そうなんですか戦士ちゃん」

戦士「!! て、てんめぇ・・・今の絶対わざとだろ」

魔王「そんなことないですよ戦士ちゃん。ルールですから」

戦士「・・・うっ、もうしらねーからな! 晩飯は各自!! 解散! 私飲み屋にいくから!」

僧侶「えーー!」


僧侶「あらら、行っちゃいましたね・・・。戦士ちゃん・・・ぷぷ」

魔王「これだれが得してるんですか?」

僧侶「罰ゲームってそんなものですよ? 常識ないですねー」

魔王「すいません・・・魔王なもので」

勇者「ご飯食べたいなー。アンチョビたべたいよー」

魔王「そうですね。では買って帰ったあと一緒に食べて」

勇者「わぁい!」

魔王「勉強しましょうね」

勇者「・・・・嫌い」




 
541 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 18:57:21.06 ID:vkV6/VnX0


――翌朝――



主人「おはようさん。昨晩はおたのしみだったかい?」

魔王「えぇ」

主人「お、そりゃうらやましいねぇ!」

勇者「うーーー・・・痛いよー・・・歩きにくいよー・・・」

主人(えっ、こんな小さい子と!?)

戦士「あーイテー・・・調子こいでやりすぎた・・・」

主人(こっちの美人さんとも!?)

僧侶「もうっ、加減をしらないからそうなるんですよ。また魔王さん大変だったんですから」

僧侶「まぁかくいう私もかなりご迷惑をかけてしまいましたが」

主人(このべっぴんさんともかい!!! なんちゅう罪なやっちゃ!!)

魔王「お世話になりました」

主人「お、おう・・・・」



546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 19:01:24.87 ID:vkV6/VnX0

―船着場―



魔王「ほら、まっすぐ歩いてください」

勇者「だってぇ・・・頭いたいよー」

戦士「ばーーか・・・飲み過ぎるからだ・・・」

僧侶「そういう戦士さんこそ、ふらふらじゃないですか」

戦士「うるせー、店で飲んで部屋でも飲んだからそりゃこうなるって・・・」

僧侶「一日何回も飲むもんじゃありませんね・・・イツツ」

魔王「ほどほどにしてください。これから船にのるっていうのに」

戦士「潮風あびたら治るかな?」

魔王「酔いが覚めるのとはまた違いますから」

僧侶「さいてーな朝です・・・」

魔王「お酒は毒にも薬にもなるってことを体でしっかり覚えてくださいよ」

勇者「おんぶー・・・おんぶーしてー魔王さん・・・」

魔王「やれやれ・・・」


547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 19:02:54.23 ID:QyiDYF/s0
魔王さんが大人でよかった
俺が魔王なら酒に飲まれてそのまま乱痴気騒ぎだったわ……



551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 19:08:21.39 ID:vkV6/VnX0
船長「さて、予約してたのはあんたたちだな」

魔王「えぇ・・・」

船長「大人三人子供一人で間違いねぇか?」

勇者「僧侶、子供だって」

僧侶「勇者様のことですよ?」

勇者「そうかな。もうお酒も飲めるし十分大人だよ! きっと聞き間違いだよね!」

船長「んじゃ。乗ってくれ。隣の島には半日ほどでつく」


魔王「よろしくお願いします」

戦士「船かー、揺れるのかなー」

僧侶「私も初めてなんです! たのしみですね!」

勇者「でも半日は暇そうだねー」

魔王「・・・勇者様」ポンッ

勇者「・・・え? 嫌だよ? 勉強しないよ?」

魔王「半日もたっぷり時間があってやりがいがあります」

勇者「嫌だよ!? 釣りするんだもん! いま決めました!!」



554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 19:14:20.62 ID:vkV6/VnX0

魔王「逃げ場はないですよ」

勇者「ええー・・・僧侶ぉ」

僧侶「だめ♪ です♪」

船長「たぶん今日は雨がふるからよぉ、船室にこもっててくれや」

戦士「だそうだぞ」

勇者「うわーーーん! いじわるな人ばっかり!!」



船員「イカリをあげろー!!」

船長「よっしゃぁいくぜ!!」

勇者「ま、まずい。こうしてる場合じゃない」タタッ

僧侶「どうしたんですか?」

船長「おいお嬢ちゃん、あんま舳先に行くとあぶねーぞ」

勇者「うひひ・・・・・・・スゥー」

勇者「 ふ な で だ ー ! !」

僧侶「あぁ・・・それがやりたかったんですね・・・」


559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 19:20:00.32 ID:vkV6/VnX0


魔王「気がすみましたか?」

勇者「すっきり!」

戦士「おまえほんとガキなのな」

勇者「ちがうよ! これは船の旅の常識だよ!?」

戦士「だれにきいた」

勇者「この人」ビッ

僧侶「いやんっ、指さしちゃヤです♪」

戦士「・・・おまえ、他にもあらぬこといろいろ吹き込んでるだろ」

僧侶「そんなことありません!」

魔王「まぁまあ、僧侶さんが勇者さんの人格形成に深くかかわってるのは確かに心配ですが」

僧侶「なんてひどい!」

魔王「決して悪い人ではないですし。それはまだ良かったなと思います」

僧侶「あ、そうですか・・・」




560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 19:24:14.22 ID:vkV6/VnX0

魔王「勇者の力とは、やはり誰にとっても絶大です」

魔王「それが右に振れるか左に振れるかで、世界情勢が大きくかわってきたりもします」

僧侶「いまはどちらに触れているんですか?」

魔王「そうですね・・・」

勇者「?」

魔王「この先、勇者様自身がどうなさるかで決まるかと」

戦士「こいつはあんまり善悪に頓着がねーからなぁ」

魔王「そうですね」

魔王(そこがまた、少し不安で、危険なのです・・・)

魔王(私は押し付けがましくも、また同じ過ちを繰り返してしまうのではないか・・・と・・・)


勇者「みんなが笑って暮らせる世界になればいいね!」

戦士「そういうことを笑顔で言えるのは世界でもお前くらいなもんさ」ムニッ

勇者「うにゃ・・・なにすんのぉ」

戦士「あはは、変な顔。ほっぺたやわらけー」

589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 19:57:31.02 ID:vkV6/VnX0

僧侶「私にもやらせてください」ムニー

勇者「うあー! いいっていってにゃい!」

僧侶「あははははっ! たてたてよこよこ♪」グニーン

勇者「ひひょいよー」

魔王「・・・」

僧侶「魔王さんもします?」

魔王「遠慮しておきます」

僧侶「ぷにっぷにですよ! スライムよりぷにぷにかもしれませんね」

勇者「うぅ・・・」サスリサスリ

魔王「仕返ししなくていいんですか?」

僧侶「しかえししてこないから、いじめ放題なんですよー」

戦士「やめてやれ」

僧侶「最初にやったの戦士さんじゃないですかー」

勇者「うぅぅ・・・」サスリサスリ

魔王(確かにやわらかそうではあるな・・・少女特有のというか、彼女個人の特徴だろうか?)


590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:02:02.97 ID:vkV6/VnX0

勇者「魔王さん、なぁにじっとみて」

魔王「あ、いえ・・・」

僧侶「やりたいんでしょー。大人はすぐ我慢我慢でなかなか素直になれないんですから」

僧侶「ほらどうぞどうぞ」グイッ

勇者「うわあああっ」

戦士「他人のほほを差し出すな」

魔王「・・・」

勇者「・・・ま、魔王さん・・・」ウルッ

魔王「・・・し、失礼します」

グニッ・・・みょーん

勇者「あ゛~~!! いひゃい~~!!」

僧侶「ね?」

魔王「確かに・・・この指を掴んで決して離さない感触、スライムのそれを凌駕しているかもしれませんね」

戦士「つかんでんのはお前だろ」

勇者「はなひへ~~!!」



593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:08:17.15 ID:vkV6/VnX0

魔王「はっはっはっは!」みょーん

勇者「わりゃわないへ!!」


戦士「魔王が笑ってる・・・」

僧侶「なんか本気で笑うと気味悪いですね」

戦士「言うな。私もちょっと思った」


魔王「はっはっはっは!」

勇者「はなへ~~!!」ジタバタ

僧侶「やっぱ魔王って悪い笑いかたするんですね」

戦士「肩書きのせいで完全にそう映ってるだけだろ」

僧侶「そうかもしれません」

船長「おぅい、そろそろ船室にいってくれー、嵐が近づいてるぞー」

僧侶「いきましょうっか」

戦士「おう」

勇者「魔王さんのばーか! もう次は絶対だめー!」


598 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:12:09.43 ID:vkV6/VnX0

船長「ここだ。嵐をくぐりぬけたら声かけるぜ」

魔王「わかりました」


ガチャ カチャリ…



―船室―


勇者「みんなに遊ばれてヒリヒリするよぅ」

魔王「申し訳ございません」

勇者「うー・・・」

僧侶「じゃーん、そんなときは僧侶にお任せ! どんな傷も一瞬で回復!」

勇者「え?」

僧侶「うふふ、逃げ場はないですよー・・・」

勇者「なになに!? も、もしかして!」

僧侶「ベホイミ!」ちゅ レロ…

勇者「わー!! それ絶対いらないでしょ!!」


599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:17:15.68 ID:vkV6/VnX0

魔王「やめてくださいこんなところで。勇者様嫌がってるじゃないですか」

僧侶「・・・」じー

魔王「私の顔になにか?」

僧侶「・・・してほしかったり?」

魔王「いいえ」

僧侶「・・・してほしくなかったり?」

魔王「はい」

僧侶「フッ・・・そうやってチャンスを棒にふってるから独り身なんですよ」

魔王「余計なお世話です」

勇者「・・・うぅー、スライムよりきもちわるいよー」ゴシゴシ

僧侶「こっちはこっちで失礼しちゃいます」

戦士「最初はびっくりしたけどなんかもう見慣れた」

魔王「私には少し刺激が強いので、控えてくれるとありがたいです」

僧侶「じゃあ私と勇者様が事に及ぶときは、あの『ヒュンッ』って魔法で消えたらいいじゃないですか」

魔王「あれかなり魔力食いまして」


602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:21:36.02 ID:vkV6/VnX0


―しばらくして―



戦士「おかしいな」

勇者「なにがー?」

魔王「・・・確かに」

勇者「なにがー?」

僧侶「・・・どういうことでしょう」

勇者「なーにーがー!!?」

戦士「嵐に突入してんだよな? 全然揺れねぇぞ?」

魔王「・・・少し外の様子を見てきましょうか」

僧侶「危なくないですか?」

勇者「みにいこ! 嵐ってどんなのかな!」


ガッ・・・ガンガン ガチャガチャガチャ

魔王「おや・・・? 鍵がしまってます」



606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:27:32.95 ID:vkV6/VnX0


戦士「おっかしいな? 嵐ぬけたら呼んでくれるっていってたのに」

魔王「私が様子をみてきましょうか」

勇者「ヒュンってやつやるの!? ヒュンってやつやって!」

僧侶「そういえばあれってどういう魔法なんですか?」

魔王「目で見える光景や、鮮明に覚えている場所に移動するだけです」

僧侶「ぶつからないんですか?」

魔王「一般的な移動魔法とは違い、空間を転移していますから」

僧侶「よくわかんないですね」

魔王「魔族の中でも一部の血筋しか使えない、割りと高等な魔法なんですよ」

戦士「へー・・・まぁとりあえず頼むよ」

魔王「はい」


ヒュン――


勇者「わぁー! 何度見てもかっこいいなー」


613 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:33:57.21 ID:vkV6/VnX0


ヒュン――


魔王(・・・霧!? いくらなんでも濃すぎる。なにも見えん)

魔王(嵐ではなかったのか・・・?)

魔王(なぜ嘘を・・・!?)

魔王(・・・だんだん晴れていく・・・)


魔王(闇・・・!!?)

魔王(もう夜・・・!? いや、違うな・・・これは・・・・ッ!!!)


魔王「なんてことだ、嵐なんてものじゃない・・・・くっ」


魔王「勇者様ァ!! いますぐ扉を破って外へ!!!」


船長「へへ。もうおそいぜ・・・クククク」

船員「ヒヒヒ・・・」ニヤニヤ

魔王「貴様ら・・・!」


614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:34:02.00 ID:5zLlybjS0
普通に魔王の姿はカーネルサンダースでいいよもう


615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:35:11.00 ID:vSTyu+GK0
幽霊船は鉄板だな


616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:35:55.51 ID:RI+MDxxVO
勇者×魔王SSってまおゆう以外に面白いのある?


617 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:36:37.25 ID:R/TRdImC0
なんとなく若い頃の藤田まことで想像してる


618 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:37:42.36 ID:vkV6/VnX0

バコン バタン!


勇者「魔王さん!」

戦士「な、なんだこの風景!? 真っ暗だぜ」

僧侶「おかしいです。まだ時間的には陽が高いはず!!」


魔王「答えろ・・・」ズズ

船長「へははは!! 地獄への船出だぜ魔王さんよぉ」

船長「そして勇者ご一行様!!」

勇者「!?」


船長「ようこそ、魔の国へ・・・!!」


勇者「!!」

魔王(ハメられたか・・・!)



620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:42:49.84 ID:vkV6/VnX0


戦士「魔の国!?」

僧侶「う、嘘です!? 魔の国へいく方法は限られているはず」

船長「人間は知らねぇ特殊な海流にのった。あとはなにもしなくても漂着するぜ」

魔王「・・・なぜだ、なぜ私たちを連れてきた」

戦士「船ごと沈めちゃかたは付くはず」

船長「魔王様はご立腹だ。てめぇだよてめぇ元魔王」

魔王「・・・」

船長「てめぇが失脚した後、国中血眼になって探したんだ」

船長「だがてめぇは見つからなかった」

魔王「・・・」

船長「どうやってかしらねぇが国外へ逃亡していたんだな」


僧侶(転移魔法・・・! ということは魔王さんは私たちの島へ来たことが!?)




625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:49:18.10 ID:vkV6/VnX0


船長「そして例の件だ。デーモン隊長が倒され、ようやく尻尾をあらわした」

魔王「・・・うまくあぶりだされたということか・・・村ひとつを焼き払って」

船長「へははは! いまの魔王様は実に凶悪なことを考えなさる」

船長「てめぇの性分もよくわかってる」

魔王「あぁ、やり手だな」

船長「へははは! なに冷静なふりをしてやがる。ションベンちびりかけのくせによ」

魔王「・・・ここで私たちを沈めない理由がしりたいな」

船長「当然だろうが。魔王様の力を全土に示すには、どうしてもてめぇの生首がいるんだよ!」

魔王「わかった」


勇者「ね、ねぇ・・・どういうことなの?」

魔王「どうあっても自分の手で私を殺したいようです」

船長「おまけの勇者も一緒に血祭りだ」

戦士「・・・わけわかねーこといってんじゃねぇぞ」

僧侶「・・・でも魔の国・・・魔物の総本山・・・いまの私たちには早すぎます・・・!」



628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 20:54:43.48 ID:vkV6/VnX0

勇者「ううん。違うよ僧侶」

僧侶「・・・?」

勇者「こんなに早く魔王を倒せる日がくるなんて思わなかったもん!!」

勇者「はやければはやいほど良い!!」ブル…

僧侶「勇者様・・・」ギュ

勇者「うぅ・・・」


船長「あんしんしろよぉ。なんなら勇者はここで首だけにしてやるからよぉ」

船長「コエー思いして魔王様にたちむかわなくていいんだぜ? あ?」


勇者「う・・・」

戦士「殺すぞ」

船長「お仲間はどうでもいいんだよ。海に沈めて魚の餌にしてやる」

魔王「聞き苦しいな。あまり都合のいいことばかりべらべらしゃべらないほうがいい」

船長「あ? それはてめぇが過去数年にわたりさんざんやってきたことだろうが無能野郎」

魔王「そうだな。だから・・・私は舞い戻ってきた・・・まだやり遂げていないから」


634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 21:02:00.93 ID:vkV6/VnX0

船長「かっこつけんなよモヤシの事務のおっさんごときが」

魔王「お前たちには大きな過ちが三つある」

船長「・・・は?」

魔王「一つ。勇者様も一緒に連れてきたこと」

勇者「?」

魔王「二つ。私を連れてきてしまったこと」

船長「あ?」

魔王「三つ。私のことを知らなさ過ぎたこと」


ヒュン――


▼魔王は瞬く間に鋭い爪で海賊船長の首を切り落とした


船長「が・・・」

船員「ひぇええええ!!」

魔王「到着するまで船室でおとなしくしておけば命は見逃す」


639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 21:04:45.58 ID:Ligk6qNE0
やはり格好いいおっさんはいいなあ


640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 21:06:17.72 ID:Y6bC6ysl0
半端ない強さは家柄なのかねえ


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[ 2012/02/21 21:16 ] 勇者「」or魔王「」 | TB(0) | CM(0)
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