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魔王「失脚してしまった・・・今後の生活どうしよう・・・」1/4



魔王「失脚してしまった・・・今後の生活どうしよう・・・」



1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/14(月) 23:22:11.34 ID:T90A0LXo0

魔王「明日から私はどうしたらいいんだ」

魔王「この歳で再就職なんてそうそうみつからないし・・・」

魔王「あ、そうだ・・・人間の国にいけばバイトくらいなら募集あるかも・・・」

魔王「はぁ・・・・家族がいないのが唯一の救いか・・・」


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/14(月) 23:22:33.19 ID:YuRyQPZz0
ほほう?


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/14(月) 23:22:58.35 ID:Hp/+p2A10
今日からマのつかない自由業!




元スレ
魔王「失脚してしまった・・・今後の生活どうしよう・・・」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/14(月) 23:25:21.67 ID:T90A0LXo0


――――


とある国の酒場



勇者「あのぅ、あと一人仲間を探してるんですけど」

店主「へぇ、どんな人が好みだい?」

勇者「うーんと……できれば魔法が使える人がいいです」

店主「そうだなぁ、ちょっとまってくれよ登録者のリストを確認するから」ペラペラ


店主「お、この人なんてどうだい? 魔法経験の長いベテランさんだよ!」

勇者「紹介してください」

店主「いま呼ぶからまってろ」


店主「おーいマオウさーん! 勇者様がおよびだよー」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/14(月) 23:30:08.94 ID:T90A0LXo0


魔王「・・・あ、ど、ども。ご指名ありがとうございます」ペコッ

勇者「わー! はじめまして! 勇者をやってます16歳です!」

僧侶「私は勇者様のお供の僧侶です」

戦士「戦士だ」

魔王「あ、あー、そうですかぁ。みなさん若いですね」

勇者「マオウさんって魔法使いさんなんですか?」

魔王「あーはい、まぁ、魔法使いっていうか。元魔王なんですけど」

戦士「あ?」

魔王「いやー、この年にもなるとまぁいろいろありまして・・・・」

僧侶「魔王?」

魔王「えぇ、そういう役職についてたこともあります・・・」

戦士「おい勇者。こいつ頭が変みたいだからやめとこう」

魔王「えっ、あ・・・・その」

勇者「・・・うーん」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/14(月) 23:36:10.90 ID:T90A0LXo0

魔王「・・・そ、そうですよね。みなさん若いですもんね」

魔王「私みたいな年寄り・・・」

勇者「いいよ! 一緒にいこ!」

魔王「え・・・」

勇者「魔王さん役に立ちそうだから仲間にする! ね、いいでしょ?」

戦士「勇者がそういうんなら」

僧侶「私は勇者様のご意向に従います」

勇者「じゃあよろしくね魔王さん!」

魔王「あ、あ、どうもありがとうございます」ペコペコ

魔王「首にならないよう精一杯がんばりますので」

勇者「かしこまらなくていいよー。もう仲間なんだから」

魔王「・・・あはは」

勇者「じゃあ早速出発しよう♪」


魔王(ふぅ、なんとか仕事にありつけた・・・よし、がんばるぞ!)

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/14(月) 23:41:29.75 ID:T90A0LXo0


▼まもののむれが現れた



勇者「うわぁ!! いっぱいきたよ!!」

戦士「くそ、初めての戦いだっていうのに」

僧侶「勝てるでしょうか……」

魔王「あーみなさん落ち着いてください。右からおおがらす、おおみみず、一角ウサギといいます」

魔王「個々の戦闘力はたいしてありませんので、冷静に動きを見極めて一撃あたえれば倒せるかと」

勇者「ほんと!?」

魔王「あー、はい。お約束はできませんが。一角ウサギの角には十分気をつけてください」

魔王「菌が沢山付着していますので、ささるとその部分が化膿してしまいます」

勇者「それは大変だ! 魔王さん詳しいね!」

魔王「えぇまぁ。前職は管理職みたいなものでしたので」

戦士「おっしゃならビビらずいくぜ!」


ザシュ


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/14(月) 23:48:17.41 ID:T90A0LXo0

▼まもののむれをやっつけた



魔王「お見事でした」

勇者「わー! 見てた見てた!?」

魔王「はい、勇者様のご武勇拝見させていただきました」

戦士「お前は戦わないのかよ!」

魔王「そ、そうですよね。申し訳ございません」

勇者「魔王さんは十分に活躍してくれたよ!!」

魔王「そういってもらえるとありがたいです。戦闘はやや苦手なもので・・・」

僧侶「勇者様お怪我をなさってます」

勇者「え? こんなの平気!」

僧侶「いけませんよ。私が治してあげますね。ホイミ!」ペロペロ

勇者「わっ! やめてよ僧侶のそれ気持ち悪いよ!!」

僧侶「動いちゃだめですよー」ペロペロ

勇者「やめてよー!!」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/11/14(月) 23:51:25.70 ID:b6bwJuhaO
事務特化の魔王かよww







僧侶ェ…


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/11/14(月) 23:52:11.54 ID:kc/EqGYV0
どんなホイミだよ


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/14(月) 23:53:38.50 ID:T90A0LXo0

魔王「・・・若いっていいですね。治癒力も盛んで・・・」

戦士「ちなみに魔王あんた何歳くらいなの?」

魔王「・・・・えっと」

戦士「すまん。ていうかいまさらだけど歳上には敬語つかうべき? なんか馴れ馴れしくってごめんな」

魔王「あ、いえ結構です。私のほうが後輩にあたりますし」

戦士「だよな! だよな! よかった。敬語苦手なんだよ」

魔王「私にはあまり気をつかわないでくれると嬉しいです」

戦士「おうおう、同世代だと思って接するよ」

魔王「この先よろしくお願い致します」

戦士「あんたが他人行儀になってどうするんだ」

魔王「あ、すいませんつい」

戦士「ま、そのうち慣れていくさ」


勇者「うあああっこっちこないでよー!!」

僧侶「勇者様! まだ治ってないとこたくさんありますよ!! おとなしくしてください!!」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:01:35.44 ID:vkV6/VnX0

――夜――



戦士「今日はここまでだな。野宿の準備すっか」

勇者「わー! 野宿はじめてなんだよ! たのしみ!!」

戦士「お前なぁ、こんな魔物だらけの森で野宿する危険わかってるのか?」

僧侶「大丈夫です! ご就寝中の勇者様には指一本ふれさせませんから」

戦士「お前が不安だよ逆に」

僧侶「え? そそそそんなっ、ほんとに何もしませんよ! ね、勇者様♪」

勇者「・・・」ゾゾッ

魔王「私闇には強いので見張り番しますよ」

戦士「まじ? でも寝たほうがいいぞ。次いつ休めるかわかんねーからな」

魔王「いえいえお気遣いなく」

勇者「おなか空いたよー!」

戦士「考える前に飯にすっか」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:03:19.42 ID:iT/Yjh0EO
魔王が失脚したのにこの勇者らは何を目指して冒険してるのか


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/11/15(火) 00:05:20.41 ID:YlN32QelO
>>23
前任者を失脚させた戦闘特化の武闘派魔王


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:10:49.92 ID:vkV6/VnX0

・・・

勇者「もぐもぐ」

戦士「そういやまだ聞いてなかったな。僧侶はどうして勇者と旅をしようと思ったんだ?」

僧侶「え?」

勇者「もぐもぐ?」

戦士「私が仲間になるより前からずっと旅してたんだろ?」

僧侶「うーんそうですねぇ。私はもともと勇者様の住む街の小さい教会で働いていたんですが」

僧侶「ずばり言うと神の啓示をうけたからです!」

勇者「ごくん。そうなんだよ! 僧侶ったらいきなり家に押しかけてきてさぁ行きますよって!!」

僧侶「はい♪」

戦士「迷惑な奴だな・・・ほかにも僧侶いただろうに」

魔王「あの、ところで勇者様は・・・失礼ながら性別は・・・? すいません見た目では判断つきにくくて」

勇者「え? ひどいよ! そんなの当然…」



どっち?


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:12:31.34 ID:v2X0cnxG0
魔王の性別と逆で


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:13:46.97 ID:1dTTD0ff0
女の子


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:14:14.85 ID:mCPFDI6E0
女だろJKふひひ


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:14:23.03 ID:Kcnx+Tz50



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:21:10.05 ID:vkV6/VnX0

勇者「女に決まってるじゃん!! ほんとに失礼しちゃうなー」

僧侶「そうですよ。こーんなに可愛い勇者様が男なわけないでしょ!!」

魔王「あ、すいません・・・最近の若い人はほんと区別しにくくて」

戦士「・・・え? 女だったの?」

勇者「えぇ!?」

戦士「いやー悪い悪い。うん・・・・(まじかよ・・・)」

僧侶「勇者様かわいそうです・・・なぐさめてあげますね、よしよし」

勇者「いらないよ! 魔王さん聞いて! あのね、僧侶はすぐ子供扱いするんだよ!!」

魔王「そうですか・・・たのしそうですねぇ・・・」

勇者「僧侶はむにむにしてるから暑苦しいからっ! はなれてよ!!」

僧侶「えー、勇者さまぁ。もっと甘えていいんですよ?」

勇者「もう大人だから! 勇者をなめないでよ!」

魔王「えぇえぇ、勇者様はお強いですよ。先程の戦闘では見事な剣さばきでした」

勇者「でしょ!」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:28:38.13 ID:vkV6/VnX0

魔王「なるほどなるほど。あの軽やかな身のこなしはご婦人ならではの物ですよね」

勇者「うんうん。魔王さんもっと言って」

僧侶「私だってたくさん褒めてあげてますよ!?」

勇者「僧侶は黙ってご飯たべてるといいよ」

僧侶「う゛ー・・・」

魔王「魔法はまだ覚えたてにも関わらず、大変お上手でした」

勇者「だよね! だよね!」

魔王「この調子だと強力な魔法を使いこなせるようになるのはすぐでしょうね」

勇者「がんばるよ! 魔王さんいろいろ教えてね!」

魔王「はい、私なんかで役にたてるならなんでも教えましょう」

僧侶「なんでも!? だ、だめですよー! 私も手取り足取り教えたい事たっっくさんあるんですから!!」

戦士「剣は私がおしえてやる」

勇者「みんなありがと!」

僧侶「たっっっっくさん教えてあげますね!! まずはホイミから」

勇者「それはいいや・・・」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:37:45.53 ID:vkV6/VnX0

魔王「僧侶さんは回復魔法が得意なようですね」

僧侶「得意ですよー。勇者様の玉のような肌に絶対に傷を残すわけにはいきませんからね」

戦士「そんだけ向上心がありゃあうまくもなるよな・・・」

勇者「たしかに助かってるけど・・・あんまりすきじゃないなぁ僧侶のホイミ・・・」

僧侶「文句いわないでくださいよ。回復はパーティの要ですよ?」

戦士「でも私には普通にかけるよな? なぁ?」

僧侶「・・・・♪」

勇者「魔王さんはどんな魔法つかえるの? ホイミできる?」

魔王「ええとですね。ごめんなさい勇者様。私回復系は扱えないのです」

勇者「そうなんだ・・・・」

僧侶「勇者様」ギュ

勇者「・・・・」プイッ

僧侶「こっちむいてくださいよ。私たちもはや一蓮托生です」

魔王「仲がいいことは結構なことです。私にも古い友人ならおりますが、昔は楽しかった」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:44:20.44 ID:vkV6/VnX0

勇者「ふぁーなんだか眠くなっちゃったよ」

戦士「お、じゃあそろそろ寝るか」

僧侶「たき火は消したほうがいいのでしょうか?」

魔王「そうですねこの辺の魔物は獣の習性が強いので火があったほうが良いかと思います」

勇者「ほわわ・・・あしたは街へつけるといいなー・・・おやすみ・・・」

僧侶「じゃあ私も」モゾモゾ

戦士「くれぐれ勇者に変なことするなよ」

僧侶「まぁ、戦士さんったら・・・・たとえ私と言えどもさすがに外では///」

戦士「なっ・・・/// 早くねろ!!」

魔王「では戦士さんもおやすみなさってください」

戦士「・・・いいのかほんとに見張り任せちまって」

魔王「はい。これぐらい役にたたなくては」

戦士「・・・・少ししたら起きるよ。そこで交代な」

魔王「お気を使わなくても」

戦士「こっちのセリフ。じゃ、お先に。おやすみ!」


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:51:49.30 ID:vkV6/VnX0



・・・・


魔王「ふぅ・・・」

魔王「人の世からみる月のなんと綺麗なことか」

魔王「私の国は濃い霧に覆われて、何も見えなかった」

魔王「というよりも、私には空を眺める暇がなかったというべきか」

魔王「・・・魔王を失脚して勇者の手伝いとは、皮肉なものだ」

魔王「だがもう過去など忘れよう」

魔王「私は新しい人生をむかえたんだ・・・いまさらなにも文句は言うまい」


僧侶「ムニャムニャゆうしゃさまー、うふふ・・・・zzz」ギュウウ

戦士「う゛ーーん、あづいーー・・・zzz」


魔王「仲間か・・・・」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 00:57:49.84 ID:vkV6/VnX0

勇者「・・・・zzz ・・・うん?」

勇者「ぅー・・・・ねーねー」

魔王「! おや、勇者様」

勇者「どうして起きてるの?」

魔王「見張り番です」

勇者「え!? 魔王さん見張り番しててくれたの!?」

魔王「私が好きでやってることですので、勇者様は引き続きお休みください」

勇者「でもー・・・」

魔王「私は大丈夫ですから」

勇者「目、覚めちゃったよ・・・・あ、そうだ、お話しよ?」

魔王「いいですよ。なんでも聞いてください、私がわかることならなんでもお教えいたします」

勇者「何歳?」

魔王「うぐ・・・ストレートな質問ですね・・・」

勇者「?」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 01:02:06.15 ID:vkV6/VnX0

魔王「うーんと・・・私にもし仮に娘がいたらきっと勇者様くらいの年頃でしょう、とだけ」

勇者「えー、わかんないよ」

魔王「大人には秘密が多いのです」

勇者「なんでも教えるっていったのになー」

魔王「勇者様は16歳なんですよね?」

勇者「そうだよ?」

魔王(にしてはちょっと幼いような・・・)

勇者「あーあ、早く大人になりたいなー。そしたらもっと力も強くなって魔物を蹴散らしちゃうのに」

魔王「旅の中で嫌でも成長しますよ」

勇者「魔王を早くやっつける力が欲しいんだ!」

魔王「そうですか」

勇者「あれ、魔王さんは魔王なんだよね?」

魔王「元、ですよ。やっつけないでくださいね」

勇者「ってことは強いの?」

魔王「・・・・・ふっふっふ、強いですよ。怖いですよ」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 01:08:12.03 ID:vkV6/VnX0

勇者「・・・・」

魔王「勇者様みたいな小さな子一口で食べちゃいますよ?」

勇者「・・・・ていっ」ベシッ

魔王「いたっ」

勇者「あー、よわいなー・・・魔王さん魔王むいてないよー」

魔王「・・・確かに、向いてなかったんですねえ」

勇者「向いてないからやめちゃったの?」

魔王「いえいえ、やめさせられたというべきでしょうか」

勇者「だって弱いもんね!」

魔王「・・・・ははは、まぁそういうことにしておきましょう」

勇者「じゃあ次の魔王は強いの?」

魔王「そうですねぇ、すくなくとも私よりは強いですよ」

勇者「絶対倒すよ! そしたらその後また魔王さんが魔王やればいいじゃん!」

魔王「おやおやそれだとまた魔王が生まれてしまいますよ」

勇者「あれ? そっか! じゃあ魔王さんも倒さなきゃ!」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 01:18:36.48 ID:vkV6/VnX0
魔王「さぁもうお休みなさってください」

勇者「えーもっとお話したいよ」

魔王「だめですよ明日起きられなくなります」

勇者「うー・・・」

魔王「寝る子は育つ。私の国でもそういう言葉はあります」

魔王「たくさん寝ないと魔力も体も育ちませんよ」

勇者「わかった・・・じゃあさ」ゴロン

魔王「?」

勇者「おやすみ魔王さん・・・明日こそいっぱいおしゃべりしようね・・・・zzz」

魔王「困った子だ・・・」ナデナデ

勇者「スゥーー、スゥーー・・・zzzz」


魔王(この小さな身体で、一体どれほどの宿命を背負っているのか)

魔王(いずれ重さに耐えかねて、すべて飲み込まれてしまうかもしれない)

魔王(人の世もまた、なんと愚かしい・・・)


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 01:25:44.43 ID:vkV6/VnX0


――朝――



勇者「よし! 出発するよ!!」


戦士「・・・・」

僧侶「・・・・」

勇者「あ、あれれ。どうしたの? 次の街めざそうよ・・・」

戦士「・・・・」

僧侶「・・・・そ、そうですねあはは」

戦士「おまえ、次からは離れて寝ろ・・・・」

僧侶「わ、わかってますよぉ! 好き好んで戦士さんなんて抱いて寝るわけないじゃないですか!!」

勇者「よくわかんないけどケンカはだめだよー」

僧侶「いきましょ勇者様! 朝からすっごく気分が悪くなりました」

戦士「お前なぁ! ちょっとは悪びれる様子をみせたらどうなんだ」

僧侶「シクシク、危うく汚れてしまうところでした・・・・」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 01:33:09.45 ID:vkV6/VnX0

勇者「けがれる?」

戦士「いーのいーの! お前は前歩いてろ」

僧侶「私・・・御存知の通り聖職者なんですよ・・・なのにこんなのってあんまりです。うえーん」

戦士「どこが聖職者だ! 勇者には時も場所もかまわず抱きついてるくせによ!!」

僧侶「勇者様は子供ですから」ケロリ

勇者「子供じゃないよ?」

僧侶「子供です」ナデナデ

勇者「あふっ」

戦士「魔王、なんとかいってやってくれよぉ。こう、説教とか得意そうだし」

魔王「そうですねぇ・・・では僧侶さんに一言よろしいですか?」

僧侶「なんですか?」

魔王「あんまり邪な心をもっていると、回復蘇生魔法の精度が落ちますよ。というおせっかいを」

僧侶「ななっ・・・・・だ、大丈夫ですよぉ、やだなぁ魔王さんったら」

勇者「よこしま?」

魔王「勇者様はどうぞ安心して前を歩いていてください」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 01:38:38.48 ID:vkV6/VnX0


――――



▼まもののむれが現れた


勇者「わー! これ知ってる! スライムだ!!」

魔王「スライムですか・・・うーむ」

勇者「どうしたの?」

戦士「よっしゃー! 本日一発目いただきぃ!」

ベニョン

戦士「あれ? なんだこの手応え」

スライム「ピキー!」

魔王「スライムはその特有の体質から物理攻撃をほとんど無効化してしまうのです」

勇者「あははほんとだー! 叩いてもぷにぷに跳ね返ってくるよ」ベシベシ

僧侶「ゆ、勇者さま危ないですよっ!」

スライム達「ピキーーー!!!」シュルシュル


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/11/15(火) 01:42:15.04 ID:xiEJozFX0
本来はスライムってのは恐ろしいクリーチャーなんだよな


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 01:42:55.40 ID:vkV6/VnX0

ニュルリ…

勇者「うわわっ! どうしよっ絡み付いてくるよ!!」

戦士「ふりほどけねぇ!! 畜生つかまった!!」

魔王「という結果を生むので、魔法攻撃がない状態で挑むのは無謀です」

僧侶「そんなこといってないで助けなきゃ!!」


スライム「ピキピキー!」

シュルシュル

僧侶「きゃあああ!! やめてください離して!!!」

勇者「あははは、なんかべたべたするー!」

戦士「わらってる場合か!!」

僧侶「やだっ、なんとかしてください戦士さん」

戦士「このやろっこのやろっ」ベシベシ

スライム「ピキキーーーー!!!」ニュルニュル

戦士「わぁあああごめんごめん!! もう叩かないから許して!!」


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 01:49:45.29 ID:vkV6/VnX0

魔王「困りましたね・・・」

戦士「おい魔王! 魔法つかえんだろ!! なんとかしろって」

魔王「いえ、それが攻撃魔法なるものは使えなくてですね」

戦士「役にたたねぇなああ!!」

魔王「すいません・・・ですが大丈夫です」

戦士「なにがだよ!」

魔王「スライムの捕食行為は人体にほとんど害はありません」

僧侶「捕食って!?  これ食べられてるんですか!! きゃあああ!!」

魔王「主に人間の体表の老廃物や、体液、少量の魔力などを餌にします」

勇者「やーーくすぐったいよぉーあははは」

戦士「でっ、どうすんだよこれ!!」

魔王「いまからですと、そうですねぇ、お昼時には終わると思いますよ」

魔王「ですから安心してください。私、なにかお昼にあわせて食べられる物を探してきます」

僧侶「ちょっ、ちょっとぉ!! 薄情じゃないですか!!」

魔王「いえいえ、私には・・・・少々刺激が強い光景ですので」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 01:56:24.13 ID:vkV6/VnX0

僧侶「溶かされちゃったりしないんですか!?」

ニュルニュル…

魔王「ありません。毒性の強いバブルスライムだとかなり危なかったですね」

戦士「で、でもさっ!! いま他の敵に襲われたらやばいだろ!!?」

魔王「スライムの捕食中に手を出す魔物なんていませんよ。そこまでおろかじゃありません」

ニュルニュル

勇者「ひゃうっ・・・うぅ・・・あはは、なんかへんなかんじー」

魔王「・・・で、では失礼します。必ずもどってきますのでごゆるりと・・・」

戦士「おいこら! なにがごゆるりとだ! このやろ、このやろ!」ベシベシ

スライム「・・・」ムラッ

魔王「あ、捕食中に危害を加えようとすると怒ってますますひどく・・・って遅かったですね」

スライム「ピキーーーー!! ピキーーー!!」

ニュルニュルヌルヌル

戦士「わぁあああごめんなさいごめんなさいいいい!!」

僧侶「戦士さんの馬鹿ああああ!!!」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 02:03:40.20 ID:vkV6/VnX0

――昼頃――



魔王「ただいまもどりました。いやー川辺で良い魚が手に入りましたよ」


戦士「・・・ハァ、ハァ」

僧侶「うぅ・・・・ハァ」

勇者「・・・・んぅー・・・・」グッタリ


魔王「なかなか手ひどい目にあったようで」

戦士「ちくしょー・・・・・体べったべただ・・・・」

僧侶「許しませんあのスライム・・・・・聖職者である私をこんな恥ずかしい目に・・・・」

勇者「うぅー・・・・」

魔王「・・・」


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 02:09:03.89 ID:vkV6/VnX0

魔王「しかしいままで以上にみなさんお肌がつやつやしていますよ」

僧侶「え?」

魔王「魔界ではスライムの捕食の習性を利用した美容がいま流行りなんです」

僧侶「ほんとですか!?」キラキラ

魔王「嘘です」

ベシッ

魔王「アイタッ・・・結構元気残ってますね」

勇者「うぅーー」

魔王「勇者様。お怪我はございませんね?」

勇者「うううう!!!」

魔王「?」

戦士「あーあー・・・怒ってる怒ってる・・・」

魔王「これがスライムという生物です。単純がゆえに危険でしょう?」

勇者「・・・最初はたのしかったのにやっぱり楽しくなかったよ!!」

魔王「そ、そうですか・・・そこは私が知る由ではありませんのでどうとも・・・・」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 02:16:49.48 ID:vkV6/VnX0

勇者「剣がつよくてもだめだなんて・・・」

戦士「私もしかして永遠にスライムに勝てない?」

魔王「そうですねぇ。せめて火が使えれば追い払うことはできるのですが」

僧侶「旅の商人はスライムからの護身をかねて魔法の杖などを持ち歩くそうです・・・忘れてました」

魔王「どうもいつも魔物が迷惑かけてます」

戦士「いえいえこちらこそー・・・ってお前さぁ!! 魔王なんだろ! 命令してなんとかしろよ!」

魔王「『元』です」

勇者「火の魔法をおぼえたらスライムをぶっころそう!」

僧侶「だめですよそんな下品な言葉つかっちゃ。戦士さんみたいになっちゃいますよ」

戦士「うるせーなー」

魔王「敵として立ちはだかる以上は倒すのもやむを得ないですね」

魔王「私としてはこころ苦しいものですがそれも割り切りましょう」

戦士「当然だ。魔物も味方したらいの一番にぶっ倒すからな」

魔王「はい」

勇者「うぅー・・・むかむかするなーーー」


97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 02:24:19.48 ID:vkV6/VnX0

僧侶「まぁまぁ、次に会うときまでに魔法おぼえましょ?」

勇者「うん・・・」

僧侶「お昼にしましょうか。魔王さんの採ってきてくれたお魚いただきましょう」

勇者「そうだね! いつまでも怒っててもしかたないよね!」

戦士「そうそう。切替が大事だ」

勇者「それにちょっと体も軽くなったし! とっても気持ちよかったし! よかったよね!!」

魔王「・・・」

戦士「・・・こ、こらぁあー!!」

勇者「??」

僧侶「聞かなかったことにしてあげてください///」

魔王「はい・・・」

勇者「え? 気持ちよかったよね!?」

僧侶「もうっ! 勇者様!!///」ペシペシ

勇者「お腹すいたね!」


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 02:33:44.43 ID:vkV6/VnX0

――また夜――



勇者「わー! やっと街についたよ!」

戦士「はぁーやっとかよ・・・」

僧侶「朝のアレがなければもっと早く着いていたのに・・・」

魔王「なかなか広そうな街ですね」

戦士「とりあえず酒場さがそうぜ」

僧侶「えー、飲むんですか?」

戦士「いやいや、私の街もそうだけどこういうとこはだいたい酒場が案内所も兼ねてんだよ」

魔王「なるほど・・・」

僧侶「じゃあ行きましょうか」

勇者「おなか空いたなー。酒場でなにかおいしいもの食べれるかな?」

僧侶「そうですねぇ、私はその前にお風呂に入りたいのですが」

勇者「えー先にたべたいよー!」

僧侶「わかりました。そうしましょうねー」


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 02:41:02.65 ID:vkV6/VnX0
―街の酒場―


店員「へいらっしゃい。4人?」

戦士「おう。どうする? ほんとにたべてく?」

店員「うちのグリル肉はうまいよ。他の街からもわざわざ食べに来る客がいるくらいだ」

勇者「食べたい食べたい食べたい食べたい!」

戦士「いくら?」

店員「飲み物をつけて一人前68Gだよ」

戦士「高いな」

勇者「食べたい食べたい食べたい食べたい!」

僧侶「お金あんまりないですよ? 今晩の宿代もいるし・・・」

勇者「えーー!!」

魔王「しかたないです先に宿を探しましょうか」

勇者「うわーーーん!! お腹すいたっていってるのにー!」

戦士「貧乏旅なんだから我慢しろって。お前それでも勇者か・・・って私ら勇者だけど割引だめ?」

店員「ムリですね」


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 02:46:56.42 ID:vkV6/VnX0


僧侶「いきましょうか。良い匂いでますますお腹すきますし」

店員「たべてってよぉ! ほんとおいしいから」

戦士「あーわかったわかった。また来るって(そのうち)」

魔王「お尋ねしたいのですが、この辺に手頃な宿はありますか?」

店員「そうだなぁ、大通りにはたくさんあるぜ」

魔王「ありがとうございます。では行きましょう勇者様」

店員「絶対きてね!」


勇者「ぶー」

僧侶「あはは、むくれてる勇者様可愛いですっ」ナデナデ

勇者「たべたかったのにぃ・・・はぁ、しかたないか・・・さよならグリル肉」

魔王「・・・」



・・・

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 02:54:08.08 ID:vkV6/VnX0


―宿屋―


主人「いまから宿泊かい?」

魔王「えぇ、大人3人と子供1人です」

勇者「子供じゃないって!!!」

主人「じゃあ・・・小部屋二つでいいかい?」

魔王「え? あぁ、そうですね」

戦士「金かかるじゃん一部屋でいいだろ」

魔王「ですが・・・さすがに私と一緒は・・・」

戦士「いいんじゃねーの別に」

勇者「そうだよ! 魔王さん一緒に寝ようよ!」

僧侶「なっ!! それは絶対絶対だめです! 勇者様は私と一緒に寝るんですからー!!」

戦士「こいつに誤って抱きつかれたくないから別部屋ってのはありだな・・・」

主人「・・・どっちなんだい」

魔王「・・・すいません一部屋でお願いします」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 03:00:31.72 ID:vkV6/VnX0


―部屋―


勇者「ぼっすーん! わぁー! 久々のベッドだ!!」

戦士「きたねーからそのまま乗るなって」

勇者「ふかふかー・・・・・かな?」

僧侶「微妙ですね・・・まぁしかたないですこの値段ですから」

勇者「よし! 早速着替えてごはんたーべよ!」ヌギヌギ

魔王「・・・では私外にいますので」

勇者「えー?」ヌギヌギ

戦士「悪いな・・・やっぱ無理してでも二部屋したほうがよかったカナ」

魔王「いえいえ。どうぞごゆっくりお着替えください。終わったら声かけてください」

僧侶「はい。なるべく急ぎます」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 03:03:04.44 ID:E7n6UP8fO
宿屋の筋肉店主「どっちなんだい!!!」ムキッ!!


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 03:05:46.11 ID:vkV6/VnX0


ガチャン

勇者「魔王さんどうしたの?」

戦士「おめーはもうちょっと女らしく振る舞いな」ペシペシ

勇者「いたいっいたいよ!」

僧侶「ププ、戦士さんが言うことですかそれ」

戦士「・・・毎回これじゃ魔王が不憫だ」

僧侶「それはそうですけど。私はそんなに気にしてませんよ?」

戦士「あっそ」

僧侶「戦士さんって意外と気をつかう人なんですね」

戦士「お前たちと違ってまともな神経してるから」

僧侶「女の子ですね」

戦士「うるせー!」

勇者「早く着替えようよ。魔王さん待ってるよ!!」

戦士「・・・うい」


115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 03:14:22.17 ID:vkV6/VnX0


・・・


魔王「さて、みなさん可憐な姿にお着替えおわったことですし」

戦士「それ皮肉か? なぁ?」

勇者「えへへ。服が軽いとなんだか気分も軽くなってくるね」

僧侶「おしりは軽くなっちゃいけませんよ? うふふ」ツンツン

勇者「?」

魔王「ゴホン、ではお食事にしましょうか」

戦士「時間が悪かったなぁ。宿の食堂もうしまってるみたいだぞ」

魔王「そうですか、では外で食べましょう。屋台があったような気がします」

僧侶「いいですね」

勇者「わーい!」

魔王「の前に」

勇者「?」

魔王「先に女性陣はお風呂に入られたほうがよろしいかと」


118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 03:20:56.43 ID:vkV6/VnX0
僧侶「・・・」クンクン

僧侶「そ、そうですね・・・・」

戦士「ご飯はちょっとの間おあずけな」

勇者「!!」ガーン

魔王「私のほうがだいぶあがるのは早いでしょうから、浮いた時間に何か適当に買っておきますよ」

魔王「上がった後、部屋でたべましょう」

僧侶「いいんですか!? ありがとうございます」

戦士「じゃあお言葉に甘えて。そうさせてもらおっかな」

勇者「おいしいもの買ってきてね!」

魔王「はい」


僧侶「それじゃ♪ 勇者様いきましょ♪」

戦士「風呂ずっと入りたかったんだよ」

勇者「スライムにやられちゃってべたべたのねとねとになったもんね」

僧侶「いやんっ勇者様」


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 03:28:36.58 ID:vkV6/VnX0

・・・



カポーン



魔王(静かだ・・・実にいい)

魔王(人の生み出した文化の中で、私はもっとも風呂というものが気に入っている)

魔王(命の洗濯とはよくいったものだな)

魔王(悔しいものだ。魔界にも大浴場を建設しようと、工事に着手した矢先にこのザマ)

魔王(完成していれば一体どれほどの民が喜んだものか)

魔王(まぁしかたあるまい。私に力と人望が足りなかった、それだけのこと)


魔王「ふぅー・・・」


魔王「先に酒でも買っておけば良かったか・・・」


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 03:34:02.89 ID:vkV6/VnX0

・・・


カポーン


勇者「ねーねー僧侶ー」

僧侶「はい?」

勇者「自分で洗えるから・・・・」

僧侶「勇者様のお体の管理は私のつとめ」

勇者「やだ」

戦士「あはは拒否されてるぞ」

僧侶「こうやってじっくり見ないと小さな傷を見逃してしまうかもしれません」

勇者「ないよー・・・」

僧侶「ほらありました。背中に擦り傷」

勇者「えー?」

戦士「さっき勢いよく鎧脱いだときについたんじゃねーの」


127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 03:39:42.16 ID:vkV6/VnX0

僧侶「ね?」

勇者「そんなちっちゃな傷放っておけばなおるから!」

僧侶「ホイミ」

ペロリ…

勇者「ひゃああ・・・っ!! も、もー!!」

僧侶「これすごく効くでしょ?」

勇者「スライムを思い出すからやめてよ」

僧侶「む・・・失礼な物言いですね・・・」

僧侶「えいお仕置きです」ペロッ

勇者「うわああ、やめてやめて! ねちょねちょは嫌いだから!!」

僧侶「私なんてどうせスライムですよーだ」ピトッ

ヌリヌリ

勇者「うあー、助けてください助けてください」

戦士「泣かなくても大丈夫だ。このスライムは殴ったら死ぬ」

 

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 03:47:47.02 ID:vkV6/VnX0
勇者「はぁ・・・はぁ・・・やっと解放された」

僧侶「んー、やっぱお風呂っていいですねー」

戦士「あぁそうだな。だけどお前がいると気が休まらねーよ」

僧侶「私戦士さんには何もしませんのでご安心を」

戦士「魔王には?」

僧侶「しませんよぉ。歳上趣味じゃありませんし。コブ付きにも興味ありません」

戦士「コブ付き・・・か?」

僧侶「あれくらいの歳だと普通そうじゃないんですか? 所帯染みてますし」

勇者「コブ付きってなに?」

僧侶「子供がいるってことですよ」

勇者「へー、魔王さんに?」

僧侶「そうです」

勇者「いないって言ってたよ! でも大人には秘密がおおいんだって!」

僧侶「へぇ。だとしてもなんら変わりませんけどね」



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 03:55:14.61 ID:vkV6/VnX0

勇者「魔王さんは大人だなー」

僧侶「勇者様はお子様ですよね。可愛いですよー」ナデナデ

勇者「大人っていいなー・・・えへへ」

僧侶「・・・・え?」

戦士「は!(まさか・・・・)」

勇者「大人っていいよねー・・・」

僧侶「・・・・ほ、ほーら大人ですよ! みてみてここに大人がいますよー」

勇者「・・・うるさいなぁ」ペシン

僧侶「ひゃうっ、そんなとこぶっちゃヤです」

戦士「私も勇者くらいの歳のころは大人の人に憧れてたよ」

勇者「そうなの?」

戦士「自分に足りないものを持ってるじゃん? 渋さとか静かさとか、もちろん強さも」

戦士「だから本能的に求めてしまうっていうか・・・うんうん」

勇者「だよね! 早く大人になりたいよね!!」

戦士「ん?(あ、そっちか・・・)」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 04:03:08.05 ID:vkV6/VnX0

僧侶「大人になりたいだなんて勇者様、自分が子供だって言ってるようなものですよ?」

勇者「あ!」

僧侶「うふふ」

勇者「お、大人なんてよくないなー! 大人なんてどうでもいい! 子供になりたい!!」

僧侶「勇者様は大人でも子供でもきっと勇者様のままですよ」ギュ

勇者「またくっつくー、暑いから離してよ」

僧侶「ここも早く大人になるといいですね」

ペトペト

勇者「あ゛ーーーやめてよーー!!」

戦士(私ら以外の客いなくてよかったな・・・・)

僧侶「まだまだ子供なんだから」

勇者「ちがいます16歳だから! 馬鹿にしないでください!! そこさわらないでください!!」

戦士(私が16歳のころは・・・・)

戦士(もうちょっと発育よかったかな・・・うんそうに違いない)

僧侶「見てください勇者様、あれ失礼なこと考えてる顔ですよ」


143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 04:11:11.31 ID:vkV6/VnX0

・・・・・



戦士「あぁーいい湯だったな。肩が軽くなった」

僧侶「いちいち婆臭いですよ」

勇者「お腹すいたよー」

魔王「みなさん早かったですね」

戦士「いやいやわりーわりー、コイツがいなければもっと早かったんだが」

僧侶「あ、人に指さしちゃだめなんですよ」

魔王「晩御飯買ってきてますのでいただきましょうか」

戦士「酒は!?」

魔王「安酒になってしまいましたが」

戦士「よっしゃ!」

僧侶「飲むんですか?」

戦士「飲むぜー! 僧侶はまだダメだっけ? じゃあ魔王、飲もう!」

魔王「では少しだけ」


144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 04:17:00.06 ID:vkV6/VnX0

僧侶「え、私もう飲めますよ!」

戦士「そうだっけ?」

僧侶「ふふん、知ってましたか? お城より東に位置する街では18歳以上で飲めるんですよ」

戦士「ふーん? じゃあ飲もうぜ」グビグビ


僧侶「これがお酒・・・」

魔王「どうぞ」

トクトク……

僧侶「ど、どうもすいません」

勇者「ばくばくもぐもぐ。この鳥の唐揚げおいしいね!!」

魔王「おいしいですね」


僧侶「くんくん・・・いい匂い・・・」

戦士「飲めよ聖職者」

僧侶「い、いきます・・・!!」

グビッ…


146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 04:23:19.66 ID:vkV6/VnX0

僧侶「!?」

戦士「くっく、なんつー顔してるんだよ」

僧侶「うあああー! 辛っ、ていうか喉が熱い!!」

魔王「どうぞお水です」

僧侶「うぅう・・・お酒ってなにがおいしいんですか?」

戦士「おこちゃまには早かったな」

勇者「いいなーいいなー。飲みたいなー」

戦士「だめ♪ これ私の♪」ヒョイッ

勇者「ずるいよー!」

魔王「僧侶さん、こっちの葡萄酒なら飲めるんじゃないですか?」

僧侶「あ、それがいいです!! うわぁ、綺麗な色・・・」

僧侶「くぴくぴ・・・ん、こっちは飲みやすいですね!」

魔王「ええ、私も飲んでみてびっくりしました。人間はお酒も料理もつくるのが上手ですね」

戦士「魔物は酒どうしてんの? 人からかっぱらうのか?」

魔王「いえいえ、きちんと輸入してますよ。ただ量は確保できないんですよね。贅沢品です」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 04:31:29.99 ID:vkV6/VnX0

戦士「たえらんねーなーそれは。生きる意味半減だぜ」

僧侶「それはまた嫌な人生ですね」クピクピ

戦士「お前こそ。私はガキんころから飲んでたぜ」

僧侶「・・・・べー、規律を守らない人は神のご加護を受けられませんからねっ!」

魔王「・・・とまぁ飲む経験のあるなしでかなり趣向のわかれるものですので、基本的には禁じております」

僧侶「当然です。お酒なんていいことないじゃないですか」

戦士「飲みながら言うなよ」

勇者「・・・・」

僧侶「どうしました勇者様。むくれてるんですか?」

勇者「・・・・」

僧侶「飲みます?」

勇者「いいの?」

僧侶「だれも見てませんから、ね」

魔王「僧侶さんはほんとうに神の使いですか?」

戦士「神もたまには手元が狂うこともあるんだろ」


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 04:39:14.95 ID:vkV6/VnX0

勇者「・・・・」じー

魔王「そろそろ隠せなくなりましたね」

戦士「なにが?」

勇者「ねーねー、その包みは何?」

魔王「では勇者様のメインディッシュにしましょうか」バサッ

勇者「うわっ! わわ!!」

魔王「お気に召しましたか?」

勇者「グリル肉だー!!」

戦士「おー、金足りたんだ」

勇者「すごい!! いい匂いだよ!! おっきいよー!!」

魔王「どうぞ召し上がってください」

戦士「てかまじで金たりたの?」

魔王「ご心配なく」

戦士「・・・もしかしてわざわざ身銭切ったか?」

魔王「・・・そんなことはありません」


153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 04:44:42.19 ID:vkV6/VnX0

戦士「はぁ・・・あんたほんとなんで魔王やってたんだよってくらいいい奴だよ」

魔王「いえいえ。勇者様が喜んでくれたらそれで良いのです」

戦士「勇者ー、ありがたがって食えよな」

勇者「・・・」

戦士「どした? 食えよ、ずっと肉肉いってたろ」

勇者「みんなで食べよ」

戦士「え?」

勇者「4人でわけてたべる!!」

魔王「優しいですね勇者様は」

勇者「きっとみんなで食べたらもっとおいしいよ!」

戦士「・・・じゃあ遠慮はできないな」

魔王「ありがとうございます」

勇者「魔王さんありがとう! ほら僧侶も!!」

僧侶「あ゛?」

勇者「え・・・」


155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 04:52:16.63 ID:vkV6/VnX0

僧侶「おいチビッ子。うまそうなもんくってんな、ウィック」

勇者「えぇ!? どうしたの? 顔真っ赤だよ大丈夫!?」

戦士「あーあ・・・はじめてのくせに調子のってがぶがぶ飲むから・・・」

魔王「戦士さんは酔わないのですか?」

戦士「あんまりな。こんなふうに酔っ払うまで飲んだことはないや」

僧侶「おい、その肉よこせよ」

勇者「やだよぉー・・・僧侶の分ちゃんとあるからさぁ」

僧侶「は? たんねーだろうが?」

勇者「こわいよー戦士なんとかしてー! お酒臭いよー」

戦士「殴ったら気絶する。これは覚えとけ」

勇者「できないよぉ・・・」

僧侶「それよりも勇者様って・・・・そこらの肉なんかよりもおいしそう」カプ

勇者「うわあああっ! うわあああやめてよぉ!!」

魔王「・・・・すこし酔いがまわってきたようなので夜風にあたってきます」

戦士「・・・おう」


157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/15(火) 05:01:27.62 ID:vkV6/VnX0

勇者「のらないで!! 降りてよ!」

僧侶「スライムの捕食~」

勇者「くさい! くさいからっ!!」

戦士「床でやんな。ベッド行け」

僧侶「それもそうですね、ウィック、ヒク」

戦士「私は外で飲もっと。それじゃおやすみ」

僧侶「おやすみなさ~い♪」

勇者「ぎゃああ! おいてかないでよー! ひとりにしないで!」

僧侶「私がいるじゃないですかぁ。今晩も私と寝ましょうねぇ?」

勇者「まだ寝ないし!! 夜はこれからだもん!」

僧侶「あら勇者様、お体火照ってますねぇ・・・お酒飲み過ぎですよ?」

勇者「飲んでないもーん!」ジタバタ

僧侶「うふふふ・・・・暴れちゃほかのお客さんの迷惑ですよ?」

勇者「・・・・うぅ」


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