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男「パン……食べるか?」 少女「……」2/2

男「パン……食べるか?」 少女「……」


男「パン……食べるか?」 少女「……」



518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 04:10:11.22 ID:RIKR+RNG0
男「なんだ少女。中華は苦手?」

少女「……いえ、あの……手伝わせて、ほしいです」

男「それはありがたいけど……、料理できるの?」

少女「いえ……」

男「んーじゃあ、ちぎりサラダでも作ってもらおうかな。包丁なくてもできるし。作り方は教えるよ」

少女「あ………はい」ニコ

女「…………」



519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 04:10:52.06 ID:6Ykeduxa0
冷たくするなら最初から
優しくするなら最後まで

ってことか



520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 04:15:47.46 ID:GZmNiTL70
でも、そんなきっちり出来る人間なんてそういないからな
結局中途半端になって他人を傷つけちゃうんだよね




 


男「パン……食べるか?」 少女「……」



522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 04:17:14.81 ID:RIKR+RNG0
女「いっただきまーす!」

男「いただきます。サラダは少女が作ってくれたんだよ」

少女「………はい」

女「うめぇ!?おかわり!」ガツガツガツ

男「はやいよ」

少女「………いただきます」



523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 04:18:33.72 ID:RIKR+RNG0
女「いやー食べた食べたー。動けないよもぅ」

男「ふふ。おかわり3回もしましたからね」

男「でも、サラダにも手をつけてくださいよ。ほとんど手をつけてないじゃないですか。野菜もとらないとダメですよ」

女「ホイコーローも野菜たっぷりだったから大丈夫!」

男「いや、ホイコーローも肉ばっか食べてたじゃないですか……」

少女「………」




527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 04:24:40.92 ID:RIKR+RNG0
男「じゃあ食器洗っちゃいますね」ガタ

少女「あ、わたしも……」

男「あーこれは僕がやっておくから、晩御飯の片付けは頼むよ」スタスタ...

少女「………はい」

女「………」

少女「………」

女「………ッザイナァ」チッ

少女「………え?」




 
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 04:28:08.74 ID:RIKR+RNG0
女「そうまでして気に入られたいんだ?」ボソ

少女「え? え……」

女「おてつだいしてぇー、あたし献身的な女ですぅってアピールしたいんでしょ」

少女「………いえ」

少女「………その、ご迷惑をおかけしてるので少しでもお返ししないとと思って」

少女「男さんにも、女さんにも、すごく、感謝してます……から………」

女「………ッ! そういうのがウザいって言ってんのよ! チラチラ チラチラ人の顔色伺って、男に媚売ってんじゃねーよ!いいかげん殺すぞテメェ!あぁ!?」







 
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 04:38:03.86 ID:RIKR+RNG0
男「!!」

男「ちょっと、女さん!どうしたんですか!?」

女「…! あ、ううんごめん、なんでもないの! ね、少女ちゃん」ニコ

少女「……………はい」

男「なんでもないって……なんでもないわけないじゃないですか。何があったんですか?」

女「ホントになんでもないから、男は気にしないで。あたし昼寝してくるねー」

女「………女ちゃん、大声あげちゃってごめんね? 許してくれる?」

少女「………はい」

女「そ。じゃあおやすみー」

バタン

男「………」





 
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 04:46:24.03 ID:RIKR+RNG0
少女「………」

男「………」

少女「………」

男「………ごめんな」

少女「………いえ」

男「………彼女も似てるんだ、君と。親に虐待されて育った」

少女「え……」




551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 04:53:21.82 ID:RIKR+RNG0
男「彼女のうちは、ちょっと、普通とは違うレベルのお金持ちでね。暮らしは何不自由ないものだった」

男「彼女には兄弟姉妹がたくさんいるんだけど、彼女一人だけがなぜか両親から無視されて育ったんだ」

少女「………どうして、なんですか」

男「わからない。親にしか分からない理由があったのかもしれない」

男「家政婦さんがいたおかげで君とは違って衣食住は保障されていたけど、でも彼女の両親は、彼女にいっさい視線を向けず、話しかけず、空気のように扱った」

男「彼女の両親は彼女の一切は家政婦に丸投げしたんだ。ある意味で君以上にひどいネグレクトを受けて育ったとも言える」

少女「………」

男「目の前で無視され続けるくらいなら、いっそ両親から遠く離れたところで成長した方がはるかにマシだっただろうね」




 
557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 05:04:17.77 ID:RIKR+RNG0
男「女さんは僕が大学1年のときのサークルの先輩でね。出会った頃は今みたいな感じじゃなくて、もっと暗くて無口だったよ」

少女「………」

男「で、だんだん話してるうちに打ち解けていって、仲良くなったんだ」

男「昨年の冬に僕の両親が自動車事故で死んでからは、特に経済的な面ですごくお世話になった。破格のバイト代がでるバイトを紹介してくれたり、格安でルームシェアを買って出てくれたり……」

男「彼女には感謝してもしきれない。返しきれないくらいの恩があるんだ」

少女「………」

少女「………お兄さんは、女さんが好きなんですか?」

男「………」

男「………うん。僕にとって、誰よりも大切な人だよ」





 
561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 05:13:39.01 ID:RIKR+RNG0
男「もちろん女さんの僕に対する気持ちも知ってるよ」

男「まぁアプローチが分かりやすすぎるだけなんだけど」フフ

男「でも、今はその気持ちに応えられない」

少女「………どうして、ですか」

男「いまの僕が生活していけるのは彼女のおかげだからね。この状況で彼女とお付き合いするのは不誠実だと思うからだよ」

少女「………?」

男「あー、つまり、今彼女の気持ちに応えると、お金ほしさに彼女とつきあってるみたいじゃないか」

男「もっとも、彼女はそんなこと気にしないだろうけど……ね」




 
563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 05:19:02.01 ID:RIKR+RNG0
女『チラチラ チラチラ人の顔色伺って……!』

少女「女さんは……だから……」

男「うん。僕に対する嫉妬もあるけど、同時に、君を見ていると昔の自分を思い出して苛つくんじゃないかな」

男「いや……。昔、じゃなくて、いま現在の自分の姿を君に見ているのかもしれない」

少女「………」

男「話はこれだけ。彼女には彼女なりの事情があって苦しんでるんだ。だから、あまり彼女の言葉を真に受けないようにしてって言いたかった」

少女「……はい。わかりました」

男「あと、今の話は内緒にしてくれな」

少女「……はい」




566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 05:24:12.33 ID:RIKR+RNG0
ーー夜/自宅

男「女さーん、晩御飯なにがいいですかー?」

女「………」

男「女さん?」

女「………」モゾ

男「布団かぶってないで出てきて下さいよ」

女「………やだ」

男「なに拗ねてんですか。晩御飯作りたいんで要望を聞きに来たんですけど」

女「………やだもん」





 

 
571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 05:31:12.25 ID:RIKR+RNG0
男「『もん』とかいい大人がやめてください。いったいどうしたんですか」

女「………………………怒ってる?」

男「はぁ? なんで僕が怒るんですか」

女「うそ………怒ってるんでしょ。もう私のことなんか嫌いになったんでしょ」

男「怒ってませんから。少女も気にしてないって言ってました」

女「うそだもん。もういい。引きこもるから放っておいて。今日から布団人間になる。布団人間ベムだもん」

男「………はぁ。まったく」

男「………………」

男「今すぐ出てきたらキスしてあげても、いいかもしれませんが」ボソ




 
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 05:36:14.94 ID:RIKR+RNG0
ガバァッ!!

女「出た!出たよ!ほらキス!いまキス!あそこにチュー!」

男「………す、すごい勢いですね」

女「嘘かもしれないと思っても全力で釣られるクマー!ほらキス!はやく!」

男「………じゃあ、目をつぶって下さいよ ///」

女「えっ!うそ本当にしてくれるの!はい目閉じたよ!さあばっちこいやぁ!」

男「薄目開けてるのバレバレですよ、もう」

男「………」チュッ



575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 05:37:51.34 ID:RIKR+RNG0
女「いやーご飯がおいすぃーわー!おかわり!」

男「昼にあれだけ食べたのにすごい食欲ですね」

少女「………」

女「このきゅうりの浅漬けもいい感じよん♪」

男「あー、……ちなみにそれは少女が作ったんです。な?」

少女「あ………はい………」ビク

女「そうなんだー、いい出来よこれ!明日もつくって!」

少女「あ……」

少女「は、はい!」ニコ

男(…………ふぅ)


ーーこうして穏やかな四日目の夜もまた、過ぎていった




 

 
646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 08:39:58.45 ID:RIKR+RNG0
女さんはあの日以来機嫌がよく、少女との仲も良好のようだ

少女もぎこちなさを残しつつ、しかし少しずつこの生活に慣れてきたようだった

そんな穏やかすぎる日が続いたせいだろうか

少女との1週間が終わったことに、8日目の朝、玄関からの呼出音ではじめて気がついた




 
648 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 08:44:54.13 ID:RIKR+RNG0
婦人「おはようございます。少女はいます?」

男「………あ、あぁ。どうも」

男「少女なら奥にいます……けど………」

婦人「そう。出してもらえるかしら」

少女「………ママ」

婦人「あら、1週間見ないうちに随分血色がよくなったわね。こっちにいらっしゃい少女」グイッ

少女「あっ……」

婦人「それじゃお世話様でした。あなたのおかげで旅行が楽しめました。感謝しています。それでは」

男「………ッ」




 
651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 08:50:42.47 ID:RIKR+RNG0
男「あなたは」女「ふざけんじゃないわよあんた!!」

婦人「ッ!」

女「『旅行が楽しめました。感謝しています』ですって? その前に子どもを預かってもらったことに礼を言いなさいよ!」

婦人「……………ええ、そうね。失礼したわ。娘を預かってくれてありがとう。さ、行きましょう少女」

男「待って下さい」

婦人「……まだ何か?」

男「あなたは、娘さんを虐待していますよね」



656 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 08:57:55.88 ID:RIKR+RNG0
男「『児童虐待防止法』って知ってますか。18歳未満の子どもに保護者が行う虐待を防止するための法律です。あなたのお子さんへの振舞いは、明らかにこの法律に抵触するものですよ」

婦人「……それで?」

男「あなたが考えや振舞いを改めないというのであれば、しかるべき場所に訴え出させてもらいますが」

婦人「へぇ。でもこの娘はなんて言うかしら」

少女「……」

婦人「ねえ少女?わたし、あなたにひどいことしてる?」

少女「……」フルフル

婦人「そうよねぇ?じゃあ、私がお巡りさんに連れて行かれちゃってもいいと思う?」

少女「……」フルフル




 
663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 09:03:49.86 ID:Dla4jkpa0
まとめブログ禁止



















赤でお願いします


664 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 09:04:24.61 ID:RIKR+RNG0
女「ッ」ギリ

女「そんなの……てめぇにおびえてる奴がその本人の前で言えるわけねーだろうがこらぁ!」

男「少女がなんと言おうと、発育不良な身体や、身体中にみられる傷、これらはあなたが彼女を虐待している明らかな証拠です」

男「また少女本人の口から、着替えの服を他に一着も持っていないこと、毎日玄関で眠らされていること、食事は一日に一回少量しか与えられていないことなどを確認しています」

婦人「………へぇ。そう」チラ

少女「……ッ!」ビク

男「あなたや、あなたの娘さんが何を言おうと、しかるべき機関によって強制的にあなた達親子を切り離すことは可能です。そのことを──」

少女「やめてください!」





 
667 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 09:09:58.69 ID:RIKR+RNG0
男「!ッ」

男「……少女」

少女「わたし虐待なんてされてません。だからお母さんと離れ離れにしないでください」

婦人「………うふ、ふふふふ。うふふふふふふふふふふふ」

婦人「あーおかしい。ですってよ、うちの娘はこう言ってるけど?」

女「少女!あんた、このまま母親におびえて生きていくつもり?あんたが一言助けてって言えば全力で助けてあげられるのよ?」

少女「わたしは虐待なんてされてません。虐待なんてされてません。虐待なんて……」

男「少女……」

婦人「もういいわよね。それじゃ1週間ありがとうございました。また機会があったらお願いするわ」フフ

女「くッ」ギリリ…

男「……」




 
675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 09:18:22.48 ID:RIKR+RNG0
ーー自宅

女「どうするのよ、あれ……」

男「………」

女「私は、少女がなんて言おうと警察に届け出るべきだと思う」

男「………」

女「それにしてもあの糞女めちゃくちゃ腹がたったわ。目ん玉スプーンで繰り抜いてピラニアの餌にして高笑いしてやりたいくらい」

男「………」

女「………ねえ。男聞いている?ちょっと」

男「………え?あ、あぁすみません、少し考え事をしてました」



676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/01/06(金) 09:18:56.59 ID:tCIgu6oaO
少女の反応がリアルだ…


虐待されてるのに、何故か親から離れたがらない子っているよな


677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/01/06(金) 09:20:57.47 ID:drzk78AN0
だってその世界しか知らないし、助け求めるなんてどうなるか分からないし


678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 09:21:35.65 ID:+yUK3k3x0
今の自分しか知らないから環境がかわるのが怖いんだよ




 
681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 09:26:00.17 ID:RIKR+RNG0
女「ちょっと、しっかりしてよ。」

男「いえ、少女はなんであんなに頑に虐待の事実を否定してたんだろうと思って……」

男「その……すみません、こんなことすごく聞きにくいんですが」

女「なに?」

男「その、女さんのときにはどうだったんだろうか、と思いまして」

女「……ああ。そうねー、でも私のは参考にならないわよ。さっきの母親と少女の関係を見たら明らかでしょ。明らかに恐怖で支配してる」

女「わたし、父親と母親に何とか振り向いて欲しくて媚を売ってたけど、恐怖は感じてなかったもの。感じてたのは………寂しさだけよ」

男「………そう、ですか。すみません言いにくいこと聞いちゃって」




 
685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 09:33:50.57 ID:RIKR+RNG0
男「いずれにせよ、ここで警察や児童相談所に電話するのは早計かもしれません」

女「はあ?なに悠長なこと言ってるのよ。あの娘、今日からまた虐待されつづけるのよ」

男「もちろんわかってます。いざと言うときには問答無用で110番しましょう」

男「ただ、この世には『良かれと思ってしたことが、最悪の結果を招く』こともありますから、もう少し慎重に動きたいんです」

男「それに非情なようですが、彼女は虐待を10数年間も受けてきたんでしょう。だったら彼女にとってそれはもう日常なんです」

女「………それは」

男「すぐにでも虐待を止めたいところですが、逆に、すぐに虐待を止めなくても彼女に命の危機が訪れるわけじゃありません」

男「急がないといけませんが、急ぎすぎては事を仕損じるかもしれません」




 
690 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 09:41:36.49 ID:RIKR+RNG0
男「………はぁ、それにしてもここまで深入りしたくはなかったんですけど。でも、1週間彼女を自宅に泊めてしまったこと自体がもう泥沼の入り口ですよね」

女「赤の他人の問題に深入りしない男くんにしては、今回はずいぶん熱血入ってるよね?」

男「まったくです。きっかけは100円ぽっちのパンを気まぐれにあげちゃったことですよ?」

男「その責任をとるために1週間彼女を預かったはいいものの、1週間も一緒に過ごせばそりゃもう『赤の他人』じゃないですよね。そんなの……助けざるをえないじゃないですか」

女「ふふ。そんなことに今更気づくなんて意外と間が抜けてるのね」

男「むっ。そういう女さんこそ、一時の不機嫌が嘘なくらい少女に肩入れしてるじゃないですか」

女「そりゃあそうよ! 正直私は赤の他人はおろか、それが知り合いだとしても、苦しもうが死のうが知ったことじゃないわ。今回の件がなかったら隣人の虐待問題も無視し続けたでしょうし」

女「でも今やあの娘は特別! だって───彼女は私の恋のキューピッドだったんだから♪」


 

 


 
701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 09:48:45.04 ID:RIKR+RNG0
ーー夜/自宅

隣室(…………オマエナンカシネ!!)

男「これは……」

隣室(…ガン!!……ガンガンガンガン!!!…イヤッ!!………ゴメンナサイッ…ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイッ……)

女「………あの……糞女ッ!」

男「行きましょう」

女「うん!」





 
706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:00:45.75 ID:RIKR+RNG0
ピンポンピンポンピンポン

男「すいません!」コンコン!

女「出てこいクソ女!火ぃつけんぞオラ!」ガンガンガン!!!

ガチャ

婦人「………なんですか。近所迷惑じゃないですか」

女「どの口が言ってんだよコラ!てめぇのヒステリーがうちの部屋まで聞こえてくんだよおい!」

婦人「………あら、ごめんなさい。次からは声量を抑えるわね」

女「んなこと言ってんじゃ……!」

男「……どうしてですか」

婦人「え?」

男「なぜ、こんなことをするんですか?」




 
710 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:07:18.48 ID:RIKR+RNG0
男「楽しいですか? お腹を痛めて生んだ我が子を痛めつけて、気持ちがいいとでも?」

婦人「………はあ?」

男「少女を育ててきて、これまで一度も彼女をかわいいと思ったことがないんですか?」

婦人「……………」

男「あるんですね? よかった。それじゃあなたは全くの冷血女ってわけじゃなさそうだ。ところで、今のご自身の行為を当時のあなたが見たらなんて言うと思いますか?」

婦人「なにをッ………………ふん。くだらないわ。他人の家のことなのにベラベラと……口出しがすぎるんじゃなくて?」

婦人「ま、おおかた少女を預けてるうちに情がわいたんでしょうけど、そういうその場的なお節介をね、『偽善』って言うのよ。少女!出かけてくるから片付けておきなさい!いいわね!」

女「ちょっと、あんた待ちなさいよ!」

婦人「………」スタスタ





 
712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:16:39.28 ID:RIKR+RNG0
男「………少女、大丈夫か」

少女「………はい」

男「片付け………手伝うよ」

少女「………いえ。自分でやりますから………」

女「水臭いこと言わないの、もう。ほら男はそっちやって」

男「はい」

少女「………ごめんなさい」

男「片付けが終わったら、うちに行こう。晩御飯食べてないんだろ?」

少女「……………ごめんなさい」







714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:17:55.20 ID:tCIgu6oaO
もしや母親も被虐待経験者か


715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/01/06(金) 10:19:42.53 ID:cos+eCni0
>>714
なん・・・だと・・・


716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:20:29.09 ID:RIKR+RNG0
男「………うまいか?」

少女「………はい。おいしいです」

男(たった一日でこんなに顔色が悪くなって……。精神的なストレスか……)

女「そうでしょそうでしょ!今日のは自信作なんだから!」

男「作ったのは僕でしょ。手柄を横取りしないでください」

女「なによー。そういうときは黙って華を持たせてくれてもいいじゃない!けちー」

少女「………」

少女「………フフ」ニコ



717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:24:08.34 ID:RIKR+RNG0
男「さて、人心地ついたところで……少女、君に尋ねたいことがあるんだけど」

男「その、正直答えづらいことなら無理にとは言わない」

少女「………」

男「えっと、だね、その……………君のお母さんはどうして君をあんなに目の敵にしてるんだろう? 何か理由があったりするのかな」

少女「………」

男「あー、特に心当たりとかがないならいいんだけど、………」

少女「………」

少女「………わたしが、パパを殺したから」



 
722 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:27:10.88 ID:RIKR+RNG0
男「…………」

女「…………」

少女「…………」

男「えっと、詳しい話、聞かせてもらってもいいかな」

少女「…………」

少女「…………まだ、わたしが4才か5才くらいの頃」

少女「パパと二人で遊園地に行って、帰りの車が事故にあって、パパが死んで……」

男「…………」

女「…………」



723 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:27:52.73 ID:GXbqsKIG0
パンを買ってきたけどドアの前に少女がいなかった。なんでだ




 
725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:30:41.32 ID:lzmpkBfx0
>>723
お前家から出てないじゃん



 
728 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:33:36.05 ID:RIKR+RNG0
少女「ママは、わたしがワガママを言ったから、パパは疲れてるのに遊園地に連れていったって……」

少女「わたしがワガママを言わなかったら、パパは死ななかった」

少女「パパを殺したのはお前だ、って」

男「…………」

女「…………」

少女「わたしはワガママだから、ワガママを直さなくちゃいけない、って」

少女「食事も、お風呂も、寝る場所も、叩かれるのも、ぜんぶわたしのワガママを直すためだ、って」

女「…………ッ」ギリ





 
732 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:38:57.13 ID:RIKR+RNG0
少女「だから………わたしは………」

女「あんたは悪くない!」

少女「!」

女「………ッッッ」ポロポロポロ…

女「あんたは悪くない!あんたのせいじゃない!」ギュッ

少女「………どうして………泣いてるんですか?」

女「あんたが泣けないから、かわりに泣いてるの! いい!? あんたは悪くない! あんたのパパが死んだのはあんたのせいじゃない!」ギュゥッ

少女「………」

女「分からないなら何度でも言ってあげる! あんたは悪くない! あんたのせいじゃない! あんたは責められるようなこと、なにもしてないんだから! だから、あんたが苦しむ必要なんてない!」

少女「…………………」

少女「…………………………」

少女「………………………………あったかい」キュッ





 
740 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:49:49.43 ID:RIKR+RNG0
男「………ふぅ。二人して手つないで寝ちゃって」フフ

男「まぁ、少女は今日一日だけでも随分疲れてたみたいだし」

男「女さんは泣き疲れだろうけど」

男「……………」

男「それにしても、これからどうすべきか……」

男「虐待の動機が分かったのは一歩前進だけど、それを直接的な解決の糸口にするのは難しそうだ」

少女「………………」スヤスヤ

男「少女はきっと、母親への恐怖と、長年で刷り込まれてきた罪の意識から、母親に逆らえない状態なんだろう」

男「最初から分かっていたことだけど………素人がどうこうできる次元をはるかに超えてるよな」

男「これ以上どうしようもない。次に隣室から悲鳴が聞こえたときには……警察を呼ぼう」





 
746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 10:59:50.66 ID:RIKR+RNG0
ーー翌早朝/自宅

少女「………ママが帰ってくるまでに、部屋に戻らないといけないから」

女「少女、あんたは必ず私が助けてあげる。私の命にかえてでも救ってみせるから。絶対に見捨てたりしないからね」

少女「………」

女「お腹がすいたらうちにおいで! 絶対だよ! おいしいご飯つくってあげるから」

男「作るのは僕ですけどね」

女「ちょっと!いまいいところなんだから邪魔しないでよもう!」

男「………気をつけてな」

少女「………ありがとうございました」





 
753 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 11:08:26.56 ID:RIKR+RNG0
ーー夜/自宅

隣室(…………シネ!!……キエロ!!……)

隣室(……ガシャン!!……ゴンガンガン!!!……ハグッ!!………)

女「………男、もう、いいよね………私、もう限界」

男「………ええ、限界ですね」

女「あは♪ むしろこの手で引き裂いてやろうかしら! ね! そっちの方が楽しそう! どんな拷問がいいかな!? 」

女「うふ、うふふふふ……そうね。裁判になんてかけるよりも、ジクジクとゆっくり時間をかけて私が………」

男「女さん、落ち着いて。また歯止めがきかなくなってます」

男「行きましょう。そして終わらせましょう」




 
760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 11:15:16.77 ID:RIKR+RNG0
ピンポンピンポン

男「すいません」ドンドン

女「………麻酔をかけて、足元から5mmずつスライスしていく拷問とかどうかしら。いやん♪」クネクネ

ガチャ

婦人「………またあなた達。しつこいわね」

男「失礼しますね」グイッ

婦人「………なに!? ちょっと! いきなりなんなのよ」ギチ…

男「女さん!少女を確保して!」

女「えっ!あ、うん!」

男「すみませんが、問答無用で警察を呼ばせてもらいます。その際、万が一にでもあなたが少女に対して凶行に及ぶことを危惧して、まずはこうして拘束を」

少女「ッッ!」





 
770 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 11:23:54.58 ID:RIKR+RNG0
少女「だめ!お兄さんやめてぇッ!!」

男「悪いがそれは聞けない。君は恐怖と罪悪感で正常な判断ができていない」

男「これ以上は、さすがに見過ごせない」

少女「やだぁッ!ダメ!!」ブンブン

女「あッ!ちょっと!」バッ

タタタッ…ドン!!

男「ッ! 携帯を!」





 
776 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 11:29:08.91 ID:RIKR+RNG0
バッ

婦人「………ッ。こんな真似をして! あなた達タダじゃすまさないわよ」

男「………くっ」

少女「………う………ぁ……」ブルブル

女「少女、どうしてよ! そんな虐待するしか能のないクソ女、もうあんたの母親でも何でもないわ! 生きる価値すらない!」

女「いい加減目を覚ましなさい! 恐怖でおかしくなってるのは分かるけど、私達が守ってあげるから!絶対に約束するから! だから信じて!」

少女「ダメです……お母さんと、離れ離れにしないでください………」

男「少女、携帯を返すんだ。女の言う通り、僕達が君を守る。なんだったら、僕と女さんが、君の家族になってもいいんだ。だから僕達を信じて」

少女「ダメです………ダメ……」ガクガク





 
783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 11:35:32.39 ID:RIKR+RNG0
婦人「…………ハァハァ」

婦人「ふぅ、………………ほんと、つくづく下らないわね」

婦人「もういいわ、どうでもいい。結局あんたのワガママは直らないままだったわね、少女」スゥッ

少女「……ひッ」

婦人「ふふ………いっそのこと、あんたを殺して私も死のうかしら。ここまでの騒ぎになった以上、私もつかまるのは避けられないだろうし」

女「………やめてよ、……もうやめてよォ!! なんで自分の子どもに刃物を突きつけるの!?」

女「なんでそんなことするのよ!? あんた親なんでしょ! 親、親が、親なのに、なんで……なんでそんなことするのよぉォッ!!!」ポロポロ…

男「やめろ、馬鹿な真似はよせ! そんなことして何になるっていうんだ!」





 
790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/01/06(金) 11:40:01.16 ID:UYh3w7tO0
badendだったら俺彼女と別れる事にする



 
792 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 11:40:44.83 ID:hsfkSzcn0
>>790


まじか
BADENDも見たくなっちまった


793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 11:40:52.19 ID:iE9UbyCM0
>>790

お前彼女いないじゃん



 
795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 11:42:04.86 ID:RIKR+RNG0
婦人「………ほら、少女、最後だから恨み言ぐらい聞いてあげるわよ?」ギリギリ

少女「くッ!」

婦人「私のことが怖いでしょう?憎いんでしょう?自分のことが嫌いでしょう?世界を呪ってるんでしょう?」

婦人「ぶちまけちゃいなさいよ!いつもは声を発するものなら即座に殴りつけてたけどね。最後だから許してあげるわ」

少女「………ッ」

婦人「ほら!言いなさい!『私はママから離れられません!だってママが憎くて怖いからです!私はお兄さんとお姉さんが信じられません!』って言ってごらんなさいよ!ほら!言え!」

少女「………あ、」ガクガク

少女「わ、た」

婦人「聞こえないわよ!お兄さんとお姉さんに聞こえるくらいもっと大きな声で!ほら!」





 
798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 11:43:43.03 ID:RIKR+RNG0
少女「わた、し、は」ガクガク

少女「わたしは、ママから、離れられません……」

男「………ッ」

女「少女………ッ」ポロポロ

少女「だって、………」

少女「だ、っ…て………………」




少女「だっ、て、わたしがいなくなったら─────ママが、ひとりぼっちになっちゃうから」






808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 11:49:38.34 ID:RIKR+RNG0
婦人「────………え?」

男「……………」

女「………………少、女?」

少女「わたしよりも、………ママの方が、ずっと、ずっと痛いから」ポロ…

少女「わたし、よりも、………ママの方が、もっと、ずっと、苦しいから」ポロポロ…

少女「だから、ママが壊れちゃわないように………、わたしがそばにいてあげなくちゃいけないのッ……」ポロポロポロポロ…

婦人「…………………」

婦人「…………………なによ、それ。なによそれ」





 

 



 
818 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 11:56:41.54 ID:RIKR+RNG0
警察A「こちらで通報があったのですが!何事ですか!?」

男「えっ!?」

警察B「こちらの階の住人から通報がありました。署の方で事情を伺いたいのですが」

男「……………はい」

女「………」

少女「………」ポロポロポロ…

婦人「……………ウソヨ、ウソ……」

ーーこうして、僕と女さんと少女との隣人付き合いは、わずか10日程度で幕を閉じた





 
825 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 12:05:29.95 ID:RIKR+RNG0
ーーエピローグ


男「結局のところ」モグモグ

女「ん?」モキュモキュ

男「勘違いしていたのは僕達でしたね」ンググ

女「………んー、そうねぇ」

男「『他人の心なんて、本当のところはよく分からない』ってこと、分かってるようで分かってなかった」

女「………」モキュモキュ

男「『利他主義は自分本位なものに陥る可能性を孕む』………、僕達がやった手助けはきっと自分本位なもので、それが少女にとって本当に良かったことかどうかは分からない」

女「………」





 
832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 12:15:45.40 ID:RIKR+RNG0
男「一番強かったのは彼女だった」

女「………」モキュモキュモキュ

男「母親に従うという『自滅』を覚悟しながら、自分のことではなく純粋に『母親のため』だけに10年以上も虐待に耐え、そして、その結果が『最悪の結果』を招きかねないものだとしても、その運命すら自分で引き受けようとしていた」

女「………」ガサゴソ…

男「『我々はどのように他人に優しくする』のがよいのか?」

男「きっと彼女こそが、その答えなのかもしれません」

女「………」ハムハムハム

男「彼女が見せた強さを、その遺志を無駄にしないためにも──……って」

女「………」ズゾゾゾゾゾゾゾゾ

男「………聞いてます人の話?」

女「んふぅ?はぁ、ふぃーへるふぃーへる」モッチュモッチュ





 
837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 12:25:35.77 ID:RIKR+RNG0
女「ゴクゴク………ふはぁ………あと、勝手に殺さないようにね。あの娘元気に生きてるから」

男「ああ、すみませんつい……」

男「でも、その節は助かりました。あの娘が働きたいって言い出したときはどうやって止めようかと思いましたが」

男「同年代よりも小さな身体で、しかも小中高と学校に通ってこなかった彼女を雇ってくれるところなんて、そうはないですから」

男「女さんに感謝です」

女「別に男に感謝されるいわれはないわよ。わたしは、あの娘の幸せを全力で応援することに決めたんだから。同時に、あの娘を不幸にする存在を全力で排除もするけど」

男「なんというか、好悪に関してつくづく極端な人ですよね女さんは……」

男「………っと、噂をしてるとやって来ましたよ」

少女「………」トテトテ



840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 12:29:17.67 ID:DFo/0vs00
少女って140cmで24kgくらいなんだろうな



 
844 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 12:33:50.55 ID:RIKR+RNG0
少女「お嬢さま、食後の紅茶になります」

女「もう、『お嬢さま』はやめてってばー。これまで通り『女』でいいって言ってるでしょ。あと堅っくるしい話し方も禁止!」

少女「いえ、お嬢さまへの接し方については、家政婦長から厳命されております」

少女「主人との関係にケジメをつけることが、家政婦道の第一歩だと」

女「あーもう、わーかったわかった。でも本邸のときだけね。うちでもその態度を貫こうものなら、あんたの処女膜に幕を下ろしちゃうんだからね」

少女「………かしこまりました」

男(スルー力たかいなぁ……)





 
852 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 12:47:40.15 ID:RIKR+RNG0
女「それで、仕事の方はどう?もう慣れた?」

少女「はい、皆さんよくして下さいます」

女「ほんとにぃ?もしイジメられたりしたら言いなさいよ!ソイツらを即クビにしてやるんだから」

少女「………いえ、皆さん仕事に関しては厳しいですが、普段の生活のことで色々と気を遣ってくださる優しい方々ばかりです」

女「そう。ならよかった。困ったことがあったら言いなさい。週末はうちで3人で暮らしてるわけだしね」

男「俺達で力になれることがあるなら、何でも言ってくれ」

少女「………はい」ニコ



853 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 12:48:26.43 ID:uEoyVkiM0
おかん留置場か?



 
855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 12:49:01.25 ID:p4EVuzTV0
yes.




 
858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 12:52:52.50 ID:RIKR+RNG0
少女「それで………あの………」

女「ん?あぁー、あんたのママの件ね。やっぱり心神喪失状態にあったかどうかが争点になるみたい」

女「まぁムショ行きか病院行きか、どっちがいいのか分からないけど」

少女「……………そう、ですか」

女「……………」

女「………まぁでもなんか、反省……、してるみたいよ。なんか憑き物でも落ちたみたいに『娘に償いたい』って言ってるらしいわ。はっ、今更なに言ってんのって感じだけど。虫唾が走るわね」

少女「………っ」キュッ

男「………」




 
860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 13:00:12.31 ID:RIKR+RNG0
女「……………。はぁ」

女「ほら!そんな顔しないの!ママが出所したら、立派になった自分を見せて、一から親子をやり直すんでしょ?」

少女「………はい」

女「正直、あんたがあのクソ女にこだわる理由が私には1ナノも分からないけど、でも、それを目標にして頑張れるってんなら、頑張りなさい」

男「ふふ。女さんは言葉は悪いけど、君達親子のことを応援してるんだよ」

少女「………はい。わかっています」ニコ

女「ちょっとぉ!変なまとめ方しないでよもう!///」

男「ははは」

少女「ふふ」

---
--
-




 
864 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 13:06:39.41 ID:RIKR+RNG0
みんながみんな お互いに優しくなれたら一番いいけど
ひとはみんな お互いに傷つけあったり無関心だったりするから
このお話もきっと 色々な偶然が折り重なったものだってわかってる

はじまりはひとつのパン パンひとつ分のちっぽけな優しさ
でもわたしには それがとてもとても嬉しかった
気まぐれでも 同情でも 私に向けられたはじめての優しさ
ありがとうお兄さん あれは私にとって───奇跡みたいな出来事でした



──── 男「パン……食べるか?」 少女「……」 fin.





 
866 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 13:07:59.02 ID:1tw+XsGW0
乙。たまの夜勤も良いもんだこの時間までゆっくり見れた




 
882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 13:12:56.53 ID:RIKR+RNG0
はじめてのSSで稚拙なところが多かったと思いますが
最後まで読んでくれた人、ありがとう

書き溜めなしで考えながら書いてたので細部でおかしな点があったら脳内補正をお願いします
最初は皆殺しエンド、ホラーエンド、後味悪すぎエンドなどを考えていましたが、
やっぱり男と女と少女の三人が笑って終わる結末を書きたくなって色々無理な方向修正をしました

疲れましたが書き終えると達成感がありますね
機会があればまたどこかで!




 
894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 13:16:06.87 ID:5abKsv0Q0
人間って悲しいね だってみんな優しい
それが傷つけあって庇いあって


895 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 13:16:17.36 ID:GXbqsKIG0
皆殺しエンド、ホラーエンド、後味悪すぎエンドってどれをとっても女さんが大活躍するイメージしか湧かない




 
898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 13:22:35.25 ID:h47ta6mE0
最近読んだ中で一番面白かったな
途中まで読んでいらいらしてたけどハッピーエンドですっきりした
バッドエンドだったら今日明日最悪の気分になってたわ



 
911 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 13:37:58.23 ID:J5rhJZBm0
皆殺しにホラーだと・・・どう違うんだ



 
913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 13:44:12.56 ID:gtMjPq6o0
皆殺し→女が嫉妬して全員道連れに無理心中
ホラー→少女だけ虐待が悪化して死んで壁や玄関の扉をガンガン叩く音がする

みたいな感じじゃね




 
915 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 13:58:57.47 ID:qMBihIsW0
女さんみたいなキャラ嫌いじゃないけど、女性としては見れないと思った。
まぁ実際あんな感じのいるけどさ




 
921 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 14:14:10.31 ID:njwCBGe/0
色々分からない点があるんだが
男の破格給料のバイトってどんな仕事なんだ?




927 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 14:28:29.12 ID:DFo/0vs00
>>921
風俗嬢の送迎とか?



945 名前:忍法帖【Lv=14,xxxPT】[sage]投稿日:2012/01/06(金) 15:10:34.31 ID:QuWmWJKW0
なんで寒いのに目から汗が出るんだろう






 
947 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 15:14:25.89 ID:cRsiu/fp0
あれ、画面が良く見えないぞ




 
953 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/01/06(金) 15:29:59.74 ID:JiIEmc7s0
>>116
賠償金が後遺症残って生き延びるより死んだ方が安いとかなんとか


954 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 15:37:08.83 ID:MBXhxGCr0
泣きすぎて禿げた


955 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 15:38:24.55 ID:4R+YxQUW0
>>954
そりゃあんた、もとからだよ


 
957 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/01/06(金) 15:42:07.32 ID:NzJPjtgg0
筆の早さとクオリティがここまで両立してるSSは見た事ない
>>1乙、GJすぐる



 
981 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 17:15:38.79 ID:44cQ0XvC0
うまくまとめたなー乙




 
984 名前:忍法帖【Lv=40,xxxPT】[]投稿日:2012/01/06(金) 17:27:30.76 ID:QDKHqQHS0
乙!
深く考える男くんカッコイイ!




 
996 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 17:50:32.59 ID:9NW0n25s0
俺は赤色大文字で

感 動 し た ! ! !



 
1000 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/06(金) 17:52:40.14 ID:MgzlWzsE0
>>1000なら世界中の幼女が幸せになる


 

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夫「この先何があろうと、僕が守るから」 妻「………」
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