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幼馴染「超能力?」2/3


幼馴染「超能力?」




93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:12:29.34 ID:vL1dntpK0
 翌日――放課後、公園

男「今日……来ないな」

幼「なにかあったのかなぁ? 風邪とか~~」

男「さぁな、まぁ、もう少し待って。来なかったら帰ろう」

幼「……うん」

 一時間後

男「来ないな」

幼「うん」

男「帰るか」

幼「……うん」



元スレ
幼馴染「超能力?」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:13:51.01 ID:vL1dntpK0
 夜――公園

女「へー、いつも、夕方に遊んでる娘が来なかったということですか?」

幼「うん、そう」

男「まぁ、体調崩したのかもしれないし、なんか用事があったのかもしれない」

幼「なんだかな……」

女「少女さん家知ってるでしょう? 行けばいいじゃないですか」

男「え? い、いや、そう簡単に行けるもんじゃないでしょう」

女「そうですか? 本当に仲良いのなら行くんじゃないですか?」

男「……ま、まぁ、そうだね」

女「体調崩してるんなら、お見舞い。用事なら、また今度って感じで」

幼「……う、うん、なるほど~~」

女「というより、連絡先は? 少女さんは幼いみたいですし、携帯は無いとしても、家電があるでしょう?」

男「な、なんか女さんって、結構、積極的なんですね」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:15:38.61 ID:vL1dntpK0
幼「ちょ、ちょっと、びっくりした~~」

女「そうですか? まぁ、確かにわたしは何事も行動しないと……とは思ってますが」

男「すごいですね。なんていうか、俺はあんまり積極的じゃないから」

幼「わ、わたしも」

女「……」

男「え……なに、その視線」

女「いえ、普通積極的じゃない人が見知らぬ少女さんに話しかけたり」

幼「……あ、あれはなんというか好奇心が」

女「見知らぬ女の人にナンパなんてしないと思いますけど」

男「……え?」

幼「は? ナンパ?」

男「頼む! そのハサミをしまってくれ!」


97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:17:29.45 ID:vL1dntpK0
男「ちょ、ちょっと待ってよ! 俺、ナンパなんかしてないよ!?」

女「え? でも、いきなり――」

女「よぉ、お前、俺様の最愛の人、幼馴染に超似てるな。超好みだから付き合えや」

女「――みたいなこと言って迫ってきたじゃないですか」

幼「さ、最愛だなんて……でも、浮気は良くないよね~~」

男「言ってないから! 確かに幼に間違えたのは確かだけど!」

女「嘘は良くないですよ。正直、わたし、俺様系好きじゃないんです」

男「そ、そうなんだ。いやいや、そうじゃなくて、嘘ついてないって、俺」

幼「……お、俺様系かぁ。男ちゃんは、俺様系に属するならヘタレ俺様系だよね~~」

男「威張ってる癖にヘタレてんのかよ。嫌だ……ただの痛い奴じゃねぇか」

女「やっぱり、わたしは、いつも優しくて頭とか撫でてくれていざという時に頼りになって頭も良くて」

男「そんな完璧人間居ません」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:18:53.00 ID:vL1dntpK0
男「まぁ、そうだよな。明日、来なかったら、少女ちゃん家に行こう」

幼「うんっ、行こう!」

男「よーし! なんで昨日来なかったこと問いただしてやる!」

幼「そうだよね~~すっご~~く寂しかったし、わたし」

女「そうそう、貴方たちはそういうのが似合うんですから」

男「な、なんか、馬鹿にしてない?」

女「いえ、そんな……夫婦でいつもアホみたいな漫才してる方がお似合いだなんて、そんな」

男「や、やっぱり馬鹿にしてる! 幼もなんか言ってやれよ、俺たちはそんな馬鹿じゃないって」

幼「え、えへへ、夫婦がお似合いだなんて~~え、へへ、こ、困るよ~~」

女「うん、やっぱりお似合いです」

男「待ってくれ。俺は違う。俺だけはあの馬鹿とは絶対違うから!」


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:20:20.39 ID:vL1dntpK0
 ―――

少女「え……? パパ帰って来れないの?」

父『ごめんな?』

少女「なんで! 約束したよ! わたし約束守ったよ~~!」

父『うん、わかってる。今回はパパが悪い』

少女「わたしは約束守ったのに! パパ、約束守ってよ~~!」

父『ごめん』

少女「嘘つき……パパの嘘つき!」

父『ごめん、本当にごめん』

少女「パパなんか! パパなんか大っ嫌い!」

父『あ――』

少女「知らない!」ガチャッ

母「こ、こら、少女!」

少女「……」タタタタタ

 ―――


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:22:59.42 ID:vL1dntpK0
 翌日――夕方、公園

男「来てないなぁ……」

幼「来てないね~~」

女「来てないですね」

男「女さんもついてきて貰っていいんですか?」

女「はい、言いだしっぺの法則ですから」

幼「よ~~~し、少女ちゃん家に行くぞ~~」

男「そうだな」


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:24:26.88 ID:vL1dntpK0
 ―――

少女「パパの……嘘つき」

母「……少女」

 トゥルルルルル

母「はい。もしもし」

母「え……夫が?」

母「は、はい! わかりました!」

母「某病院ですね! はい、今すぐに向かいます!」

母「少女! 病院に行くよ!」

少女「え? どうして?」

母「いいから!」ギュッ

少女「マ、ママ?」

 ―――


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:25:39.89 ID:vL1dntpK0
 少女の家

男「き、緊張するなぁ」

幼「へ、へたれ~~」

男「お前の方がガチガチじゃないか」

女「さっさとインターホン押してください」ポチ

 ピンポーン

男「あ」

幼「あ」

女「……出ませんね。留守ですかね?」

男「そうかもな」

幼「帰ろうっか?」

女「仕方ないですね」


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:27:21.53 ID:vL1dntpK0
 ―――

 某病院

医者「色々手を尽くしましたが」

母「そ、そんなぁ」

少女「え……パパ、大丈夫なの?」

母「うぅ……少女、少女!」

少女「どうしたの?」

看護婦1「かわいそうに」

看護婦2「まだあんなに小さい子なのに」

少女「ねぇ、ママ」

母「うぅ……ぅ」

少女「どうしてママは泣いているの……?」

 ―――


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:29:33.66 ID:vL1dntpK0
 公園

男「結局、ここに戻るだな」

幼「なんか、ここが拠点になっている気がする」

女「まぁ、実際そうですね」

男「会えなかったなぁ、少女ちゃん」

幼「お母さんも居なかったし、一緒に買い物とか?」

女「一緒に病院かもしれませんね」

男「……仕方ない、帰ろうか」

幼「そうだね」


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:31:27.68 ID:vL1dntpK0
 ―――

 病院

母「はい、はい、ありがとうございます」

少女「……」

少女「パパ」

少女「……」

 家

祖母「辛かったでしょう?」

母「ううん、ありがとう、お母さん」

祖母「……少女ちゃん」

少女「……」

母「さっきまでずっと泣き続けてたんだけどね」

祖母「そう」

少女「……ママ、トイレ行ってくるね」

母「え? うん、いってらっしゃい」


110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:33:06.64 ID:vL1dntpK0
 廊下

少女「……」

親戚「ええ、そう、殺されたらしいわ」

親戚「え? そうなの?」

親戚「テロだそうよ。ほら、父さん警察官でしょう?」

親戚「殉職ってこと?」

親戚「そう。傷の具合から例の組織の首謀者に――」

少女「……」

親戚「……能力者の子よ、行きましょう」

親戚「……ええ」

少女「テロ……首謀者」


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:35:32.01 ID:vL1dntpK0
 棺

少女「……パパ」

父「……」

少女「大嫌いなんて……もう言わないから」

父「……」

少女「パパ……ごめん、なさい……もう、わがまま、言わないから」

父「……」

少女「ぱぱぁ……ぱぱぁ……うぅ、やだよぉ……ぱぱぁ」

父「……」


112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:37:21.06 ID:vL1dntpK0
 外

少女「……」

?「そんなとこでどうしたの?」

少女「え……誰」

?「わたし? わたしは貴方のお父さんの古い知り合い」

少女「パパの?」

?「そう。昔はよくお世話になったわ」

少女「パパは……パパは……」

?「ええ、知ってる。今はパパより、貴方のお母さんに会いたいの」

少女「ママに?」

?「ええ、貴方のママに」


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:39:07.44 ID:vL1dntpK0
少女「呼んでこようか?」

?「いいえ、心配ご無用。ここまで来たら、自分で呼べるから」

少女「え?」

?「ほら、ちゃ~~~んと見ててね。貴方のお父さんを殺した能力」パチンッ

少女「え……」

母「え?」シュン

少女「マ、ママ!」

?「びっくりしました? 驚きました?」

母「あ、あなたは」

?「お久しぶりですね」


115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:40:53.58 ID:vL1dntpK0
母「ど、どうして、あなたがここに」

?「そんなに警戒しなくても、わたしはただ会いにきたんです」

母「誰に……?」

?「貴方にですよ」

母「どうして……?」

?「部下が何人も死に、捕まりました」

母「……」

?「本当、貴方の夫には苦労させられましたよ。全く」

少女「……」フルフル

?「こちらがいくら仲間に誘っても、断って、こちらが損害受けるんですから、たまったもんじゃありません」


117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:42:35.92 ID:vL1dntpK0
母「なにが……言いたいの?」

?「つまり、埋め合わせが欲しいんです。わたしの仲間になりませんか?」

?「そちらのお子さんも相当な能力者だと伺ってます」

母「……」

?「あ、動かないでくださいね? お子さん、殺しますよ?」

母「……」

?「仲間になるんですか? どうなんですか?」

母「ふざけないで! あなたにあの人を殺されたのよ! 死んだ―――」

?「あまり大声出さないでください。気付かれたどうするんです?」

?「幻覚で貴方の偽物を用意してますけど、大声出されると流石にバレますよ」

母「――――」


118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:44:25.24 ID:vL1dntpK0
?「さぁ、わたしの仲間になるなら首を縦に、嫌なら横に。まぁ、横に振った瞬間――」

少女「……」

?「この子の命は無いと考えてくださいね?」

母「――――」

?「ねぇ、少女ちゃん」

少女「……っ」

?「あなたはおかしいと思わない? この世の中。能力者はみんなから嫌われてる」

?「なにも悪いことしてなくても、悪い奴と決めつけられてる」

?「あなたもなにか心辺りあるんじゃない?」


120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:46:20.32 ID:vL1dntpK0
少女「……友達居ない」

?「そう! 能力者には友達が出来ない。おかしいと思わない?」

?「能力者は他の無能な連中より全然優れているのに!」

?「奴らはわたしたちを怖がって、不当な扱いを強いている。最悪、無罪で殺される」

?「こんなの絶対おかしい。もっとわたしたちはまともな待遇を受けるべき」

少女「……」

?「ねぇ、少女ちゃん。お父さんを殺したことは謝るわ。でも、あれは事故なの」

?「わたしはね、お父さんには仲間になって欲しかったのよ?」

?「でも、あの人はなかなか受け入れてくれなかった……本当……馬鹿な人」

?「あなたは能力者だもの。わたしたちの気持ちがわかるはずよ?」


121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:48:14.65 ID:vL1dntpK0
?「少女ちゃん、わたしの仲間になって?」

少女「ふ、ふざけっ――――――」

?「少女ちゃん、よく考えて? お母さんの命は今わたしが握ってるんだよ?」

少女「――――」

母「――――」パチパチ

少女「―――――(ウィンク……能力を使えってこと?)」

?「さぁ、少女ちゃん、答えて? イエスなら首を縦にノーなら横に」

少女「――――(い、嫌だ。ママを置いて、そんなの!)」

母「――――」ニコ

少女「――――(泣きながら笑ってる……能力……使うよ、ママ)」

?「さっきから、どこを、まさか!」

少女「――――」シュン


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:50:03.75 ID:vL1dntpK0
?「き、消えた……どこに、そんなに遠くへテレポート出来ないはず」

?「全然……見つからない。どういうこと? あんな小娘がそんな遠くいけるはずが」

?「……わたしが探れないほどに遠くへ行ったというの?」

母「――――」

?「……」パチンッ

母「ぷっはっ……はぁ……はぁ」

?「どういうこと? あの娘はどこへ行ったの?」

母「あなたには追えないわ」

?「へー、このわたしが? 追えない? そんな冗談は良いから教えなさい」

?「なにかからくりがあるんでしょう?」

母「そうね……からくり。そのからくりが解けたとしてもあなたは追えないわ」

?「そう……言わないのね。今のわたしはとてもイラついてるわ。早く答えを言いなさい」

母「……」

?「そう、じゃあ、死になさい」パチンッ

 ――――


123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:51:33.05 ID:vL1dntpK0
男「ああああああああああ!」ガバッ

幼「わわ! ど、どうしたの?」

男「い、いや」

女「叫びながら起きる人初めて見ました。お化けにでも襲われました?」

男「はぁ……はぁ……」

女「茶化す場面じゃなさそうですね」

男「出かけてくる」

幼「え?」


124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:53:24.27 ID:vL1dntpK0
 少女の家前

 忌中 告別式執行 少女家

男「マジかよ……」

親戚「……」ジロジロ

男「あ……」タタタタ

 公園前

男「……」

少女「……」

男「あ……少女ちゃん、なんでこんなところに?」

男「少女ちゃんは確かテレポートで遠くに行ったはず」


126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:55:13.59 ID:vL1dntpK0
 公園

男「少女ちゃん……?」

少女「……」

男「……あ、いや、すごく辛かったと思う」

少女「お兄ちゃん」

男「うん」

少女「わたしのお父さんとお母さん、殺されたんだ」

男「……」

少女「しかも、原因はわたしなんだ」

男「え?」


128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:57:08.77 ID:vL1dntpK0
少女「わたしが超能力者だから、危険だから殺そうとしたんだって」

男「……」

少女「お父さんもお母さんもわたしを庇ってくれたの」

少女「でも、わたしは逃げた。お父さんとお母さん置いて逃げたの」

男「……(違和感……この娘はただそう感じてるのか?)」

少女「もう……やだよ……助けて」

男「え……」

少女「助けて……お兄ちゃん」

男「な、なんだ」


129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:58:39.10 ID:vL1dntpK0
 ―――

少女「もう……やだよ……助けて」

男「……」

少女「助けて……お兄ちゃん」

男「……」

少女「お……兄ちゃん?」

男「……」スタスタ

少女「おにいちゃん、待ってよっ……おにいちゃん!」

男「……」スタスタ

少女「……はは、そっか……そうだよね……そうだよ」

少女「特殊能力者は……嫌われて……当然……なんだ」

 ―――


130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:00:18.34 ID:vL1dntpK0
男「……」

少女「お、お兄ちゃん? 大丈夫?」

男「……少女ちゃん、俺は、なんてことを……」

少女「……お兄ちゃん」

男「ごめん、ごめんね」

少女「え……? なんのこと?」

男「きみは、俺が助け―――」

女「――に近付くなぁ!」ドンッ

少女「きゃっ!」


133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:03:55.45 ID:vL1dntpK0
男「お、女さん? な、なにを」

女「……」

少女「い、痛い……なんで……なんでこんなことするの……」

女「ちっ……こいつで!」バシッ

少女「!」シュンッ

女「くっ! 瞬間移動」

男「女さん! やめろ! そんな警棒みたいなもので少女を殴りつけないで!」

少女「はは……そう……わたしを、狙うの……また、わたしから奪うの」

女「奪う? 奪った癖に!」シュンッ

男「消えた?」

少女「瞬間移動したって無駄だよ? わたしにはわかるの、どこに――え? どこ?」

女「ここ!」バシッ

少女「うっ……こんなので! ……あれ? 特殊能力が」

女「使えないでしょう?」



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:07:16.07 ID:vL1dntpK0
―――

―――

の間は現実ではなく未来の出来事です


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:09:12.70 ID:vL1dntpK0
男「お、女さん! やめてくれ!」

少女「くっ……なんで、こんなので」

女「貴方は危険なのよ。すごく危険。だから、ここで処理されるべき人間なの」ガチャッ

少女「手錠……これも、特殊能力が……使えないっ」

男「女さん! なに言ってるんだ!」

少女「……殺すの? お母さんやお父さんみたいに!」

女「そうね。そうした方が世の中の為なんでしょうね」

男「た、頼む! やめてくれ!」

女「男さん、この娘は未来、どんでもない犯罪者になるの」

男「え……?」

女「組織を作り、そのリーダーとなり、そして、わたしの両親を、殺すの」

男「……」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:10:38.74 ID:xBFlP5GU0
呪いの人形だかの探偵少女の人?


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:10:52.08 ID:vL1dntpK0
女「それだけじゃない、たくさんの人間が組織によって殺される」

男「……」

女「男さん、こいつはね、貴方の大切なものも奪ったんだよ」

男「え……」

女「貴方がもっとも大切にしていたおじいさん、お父さん、お母さん、そして」

男「……」

女「幼馴染さん」

男「な」

少女「……」

女「そんな奴を生かしておけるの?」



143 名前:>>138違います[]投稿日:2012/02/04(土) 23:12:27.65 ID:vL1dntpK0
男「俺は……この娘を助けたい……」

少女「……」

女「ど、どうして!」

男「たぶん、この娘が未来、そんな風になったのは俺の所為だから」

女「そんなこと、そんなことない! こいつが勝手に暴走しただけ!」

男「でも、俺は、助けたいんだ」

少女「おにい……ちゃん」

男「ごめんね、痛い思いさせて……」

少女「……」

男「女さん、鍵を」



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:13:39.71 ID:vL1dntpK0
女「そ、そんなの……だめ……だめ!」

男「……」

女「そ、そんなことしたら! そいつ、貴方を殺すよ? 殺されちゃう!」

男「いいから、鍵を渡すんだ」

女「いや……そんなこと出来ない」

男「渡すんだ!」

女「っ……いや……嫌、嫌わないで……渡すから、嫌わないで」

男「ありがとう」

少女「……」


146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:15:07.61 ID:vL1dntpK0
少女「おにい、ちゃん」

男「ごめん、ごめんな。俺はきみを助けるから」

少女「……」

男「きみを絶対、守るから」

少女「うぅ……うわああああ、おにいちゃん」ギュッ

男「大丈夫。大丈夫だから」

女「なんで……そいつは……」

男「もう、俺は、見捨てたり、しないから」

少女「うぅ……おにいちゃん」ギュッ

女「……未来は変わらないの?」シュンッ



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:16:22.82 ID:vL1dntpK0
 公園

女「……」シュンッ

女「一時間後だし、居ないか」

女「……」

 男の家

幼「じゃあ、少女ちゃんは――」

男「ああ、親戚に引き取られるそうだ」

幼「そっか、それは仕方ないね……」

男「幼、俺、ひとり暮らししようと考えてる」

幼「え?」


149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:18:02.42 ID:vL1dntpK0
男「少女ちゃんが預けられる家はそこまで田舎じゃないし、近くに大学もある」

幼「もしかして」

男「ああ、そこの大学に入ろうと俺は考えてる。母さんは大学に行かせたがってるし」

男「どうせ、行くなら、少女ちゃんを見守れるそこにしようと思う」

幼「いいの? それで」

男「本当は……少女ちゃんを自分の手で育てたいけど」

幼「うわ……第三者が聞くと、かなり危ない人だ」

男「うるさいな。で、まぁ、そういうわけだから、たぶん、ここから離れると思う」

幼「そっか~~、やっぱり、男ちゃんは弱い者の味方だね」

男「そんなこと……ないよ。俺は、最低だったから」

幼「まぁ、そうなると、男ちゃんのお目付役としては~~ついて行くしかないかなぁ」


150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:20:10.61 ID:vL1dntpK0
男「お目付役って……いや、べつについて来なくても」

幼「なに~~~もしかして~~~少女ちゃんが大人になったら少女ちゃんと結婚するとか言うの?」

男「い、いや、言わないから」

幼「本当かな~~」

男「はぁ……まぁ、俺がなに言っても、どうせ少女ちゃん心配してついてくるんだろうし」

幼「そうだね~~、男ちゃんからそういう心得を学んでますので~~」

男「だから、俺はそういう聖人君子じゃないの。もっと、最低な奴だったんだって」

幼「わかってる……でも、男ちゃんはそれを過ちだったって気付けたんでしょ~~?」

男「……どう、だろ。後悔して、ただ償いたいだけかもな」

幼「それでも……後悔して、そこから成長出来る男ちゃんは、本当に優しいんだよ」

男「はぁ……相変わらず、お前は俺のそういう奴にしたがるな」

幼「そうだね~~」


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:21:12.37 ID:vL1dntpK0
 夜――男の家前

男「じゃあな、また、明日」

幼「はいはい。夜更かししちゃだめだよ~~」

男「餓鬼じゃないんだからしないよ」

幼「じゃあ、おやすみ」

男「おやすみ」

男「……」

男「俺も家に入るかな」

女「……」シュンッ

男「うわっ」


154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:24:07.76 ID:vL1dntpK0
女「……」

男「お、女さん」

女「こんばんわ、男くん」

男「……こんばんわ」

女「そんなに警戒しないでください。もう、あの娘には手を出しませんから」

男「……」

女「仲直りがしたいんです」

男「え?」

女「あんなことがあって、このまま、男さんや幼さんと別れるのは嫌ですから」

男「そ、そうか」


155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:26:15.51 ID:vL1dntpK0
女「仲直り……してくれますか?」

男「え? あ、うん。女さんが良いなら」

女「ありがとうございます。これからもよろしくお願いしますね」

男「あ、うん」

 公園

男「そうだったんだ……未来予知」

女「はい、わたしは未来予知が出来るんです。それから、瞬間移動じゃなくて、高速移動」

男「やっぱり、超能力者だったんだね」

女「はい」


156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:28:08.78 ID:vL1dntpK0
男「どうして……俺や幼を助けようとしたんだ?」

女「それは、未来で、わたしがあなた達に命を助けられるんです」

男「え? 俺たちに?」

女「はい、特殊能力者であるわたしをいつも優しくしてくれました」

男「……でも、それは未来の話なんだよね」

女「そうですね。それでも、未来に優しくしてくれる人たちが死ぬのは嫌です」

男「……未来は変わらないのか。少女ちゃんはまだ俺たちやそれ以外を恨んでるのかな」

女「いえ、変わりましたよ。少女さんはもう犯罪者じゃありません。立派に社会人として未来に生きてます」

男「そう、なのか? じゃ、じゃあ、もう解決したんだな!」

女「そうですね。男さんはあの時、あんな風に解決するなんて思ってもみませんでした」


157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:29:40.37 ID:vL1dntpK0
男「そっか、あれで正しかったんだな……」

女「はい、とても、正しい判断でした」

男「はぁ、良かった」

女「引っ越すんですよね」

男「え? あ、うん。一人暮らししようと思ってさ。てか、未来予知ってすごいな」

女「なにがですか?」

男「いや、そんなことまで判るんだなってさ。そういや、俺も未来予知みたいな夢見るんだよ」

女「え……?」

男「いや、女さんほど高性能じゃないと思うけどね。最近は見ないけど」

女「ど、どんな未来が見えるんですか?」

男「まぁ、親子の夢とかかなぁ。母親と娘の夢、最初、この夢、少女ちゃんだと思ってけど、違ってたし」

女「……」


159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:31:13.13 ID:vL1dntpK0
男「それから……俺が少女ちゃんを見捨てる未来も見えたよ」

女「え?」

男「あの公園の時ね、本来の俺は彼女を見捨てたんだ」

女「嘘……」

男「ううん、嘘じゃないよ。助けてって言われた時、俺は無視して家に帰った」

女「そんな……」

男「なんで、あんなことをしたのか……たぶん、俺が相当屑だったんだと思う」

女「じゃ、じゃあ……だから、あの人は変わった? あんな風になった?」

男「たぶんね。俺は最低だった。だから、償いたいんだ」

女「……あの人は……本当は……」


160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:32:44.54 ID:vL1dntpK0
男「うん……だから、あの娘を俺は見守ってあげたいんだ」

女「そっか。そうだよね……それが一番かもしれない」

男「ん? 女さん?」

女「ううん、なんでもないです」

男「そう?」

女「男さん、お願いがあります」

男「お願い?」

女「はい」

男「なに?」

女「わたしとデートしてください」

男「え?」



162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:34:32.89 ID:vL1dntpK0
 男の部屋

男「デートってあのデートだよな」

男「ついOKしてしまったけど」

男「週末か……あんなことあったけど、俺、女さんに惹かれてるんだよな」

男「異性であんなにも気になる娘ってあの娘が初めてだし」

男「やっぱり……好きなんだろうか?」

男「まぁ、それを確かめる意味でも良いかもしれない」

男「もし……女さんと付き合うことになったら」

男「幼はどう思うだろうか……」


163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:36:37.89 ID:vL1dntpK0
男「なんで俺は幼のことなんか気にしてるんだ?」

男「そうだよ、あいつは関係無いじゃないか」

男「あいつは、ただの幼馴染で」

男「妹みたいな存在で」

男「そうだよ、あいつはそういう目で見ちゃダメなんだ」

男「……」

男「もう、寝よう」


164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:38:24.49 ID:vL1dntpK0
 夜中―――公園

女「もうすぐ、あの人は外国へ行くことになる」

女「その時、あの人は……」

女「それさえ、阻止出来れば、わたしの計画すべてうまく行く」

女「そして、あの人は気付くはずだ、必然的に。この事実に」

女「その時、わたしは伝えよう」

女「わたしの計画を、求めている未来を」

女「きっと納得はしてくれない。でも、それでもわたしのお願いなら」


165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:40:34.68 ID:vL1dntpK0
 翌日

幼「おっはよう~~~~」

男「……」

幼「おっきろ~~~~」

男「あ……ああ、幼か」

幼「もう、朝ですよ~~」

男「わ、わかったよ、起きる」

幼「あれ? 今日は素直だね」

男「べつに」

幼「ふ~~~~ん?」

男「(べつにやましいことなんて無い。だって、幼と俺はつきあってるわけじゃないんだから)」


166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:42:45.00 ID:vL1dntpK0
 少女の家

幼「もう、少女ちゃん、居ないんだよね」

男「そうだな」

幼「……」

男「まぁ、来年、会えるし、電話もしてるし」

幼「そっか。ちゃ~~~んと電話してるんだ」

男「一応な、メールも結構着てるよ」

幼「ふ~~~~~~~ん」

男「な、なんだよ」

幼「べっつに~~~~~~」


167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:44:09.72 ID:vL1dntpK0
男「お前だってメールしてるだろ」

幼「してるけど……少女ちゃん、最近、男ちゃんの話する時の反応がアレなんだもん」

男「アレってなんだよ」

幼「……教えない」

男「き、気になるだろ?」

幼「ぜっ~~~~~~~たい、教えない!」

男「な、なに怒ってんだよ」

幼「ふんっ! 男ちゃんの女ったらし~~~~~~~!」タタタタタ

男「……な、なんなんだよ」

男「(幼の言葉で、どうしてか……女さんの事で後ろめたく感じた)」


168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:46:29.11 ID:vL1dntpK0
 夜―――公園

女「あ、こんばんわ。おと……?」

男「もう飽きません? そのネタ」

女「確かに飽きたかもしれません」

男「はい、じゃあ、そろそろ普通に男って呼んでください」

女「残念です。ネタにかこつけて、ぱぱぁって呼びたかったんですが、仕方ないですね」

男「はは、ネタって大切ですよね! おと……? って、またですかぁ? 違いますよ」

幼「今日も準備万端。今日はこのハサミを使おうかな~~」

男「じゃあ、そろそろ真面目に話をしましょうか」


170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:48:26.02 ID:vL1dntpK0
女「そうですか……少女さんは、もう、お亡くなりに」

男「亡くなってません、親戚の所へ行っただけです。しかも、そのネタ、洒落になりません」

幼「でも、思ったより元気そうだから、良かったよ~~」

男「そう……だな。あの歳で両親を失うって、相当辛いことだし」

女「……」

幼「空元気……かも、しれないね。だからこそ、支えて行きたいね~~」

男「そうだな。まぁ、俺はなるべく少女ちゃんの家の近くのアパート借りるつもりだし」

女「うわ……ストーカー宣言ですか? 警察呼びますよ」

男「微妙に否定出来ないから、やめてください」


171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:50:23.22 ID:vL1dntpK0
幼「わたしも男ちゃんについて行きたいと思ってるけど……お母さんはOKだけど、お父さんがなぁ」

男「許してくれるだろ? それに幼の家は微妙に金持ちだし」

幼「微妙って」

女「みんな酷いです……!」

男「いや、すごくお金持ち言ったら遠慮するだろ? だから、敢えて微妙にしてみた」

幼「う、う~~~ん、もっと他に言い方あると思うんだけどな~~」

女「……」


172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:53:07.11 ID:vL1dntpK0
女「みんな酷いです……!」

男「最近、なんか寒くなってないか?」

幼「あ~~~、うん、確かに。男ちゃんは風邪引かないようにしてよね~~」

男「いや、餓鬼じゃないんだから自己管理くらい出来るって」

幼「本当かな~~~?」

女「そろそろ、わたしを無視するの、やめてください……これでも、すごく、傷付いてます」

男「あ、いや、言い方的にロクなことじゃないだろうな、と」

幼「あ、はは、またハサミを使うことになるかと思って」

女「最近、わたしへの遠慮というか、敬意が無くなってるような気がします」



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:55:26.72 ID:vL1dntpK0
女「とにかく、酷いです。ふたりとも、もう少女さんの所に行く気満々らしいですけど」

女「わたしはここに残るんですよ?」

男「あ、そ、そうか」

幼「そうだよね~~女さんはここに住んでるんだし。そう簡単に移住なんて出来ないだろうし」

男「無神経で……すみません、女さん」

女「本当ですよ。もう、わたしのことなんてどうだっていいんですか?」

男「そ、そんなわけないじゃないですか」

幼「そ、そうですよ~~」

女「じゃあ、ある条件で許してあげます」


 
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:58:59.34 ID:vL1dntpK0
男「条件ですか……?」

女「べつに、大したことないですよ。ただちょっと、幼さんにはきついかもしれません」チラチラ

幼「え……ま、まさか」ゾワゾワ

男「な、なんだろうか。百合百合しいオーラを感じる」

女「幼さんに精神的なダメージがあるかもしれない条件ですが、飲んでくれますか?」

幼「む、無理に決まってるでしょ~~~!」

女「残念、これの決定権は男さんにあります」

幼「な、なんでよ~~~~!」

男「……し、仕方ないな。許して貰う為にはこれしかないのだから」

幼「か、勝手に決めないでよ~~~! わ、わたしの貞操は、お、おとっ……に、う~~~!」


178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:00:23.52 ID:+Lmel28o0
女「OKってことで良いんですね。では、条件を言いますね?」

男「はいっ! あ、ああ、なんだろう。他人事なのに、このトキメキはっ」

幼「や、やめて~~~! わ、わたしにはお、お、男ちゃんが~~~!」

女「男さん、わたしと付き合ってください」 

男「え?」

幼「え?」

女「いや、だから、男さんはわたしと付き合うんです。男さんはもうOKしてくれましたよね?」

男&幼「えええええええええええええええええ!」


 
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:02:58.08 ID:+Lmel28o0
男「な、なに言ってるの? だって、あの、幼と、そのそういう関係に」

女「それなら、決定権は幼さんに委ねますよ。この条件だから男さんに委ねたんですよ」

男「い、いや、そうだけど」

女「じゃあ、今日から彼氏彼女の関係ですね」

幼「ま、ま、待って! 本気じゃないよね~~~?」

幼「そ、そうだよね~~。どう考えたって、今のネタの流れだったもんね~~」

女「わたしは本気ですよ」

幼「え……」

女「わたしは本気で男さんと付き合いたいと思ってます」


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:04:50.15 ID:+Lmel28o0
幼「は、はは、そっか。でもでも! 男ちゃんは違うよね~~?」

男「え……」

幼「男ちゃんは~~わたしと女さんの、その、百合みたいなの想像してたわけだし~~」

男「そ、そうだな……」

幼「ほ、ほら! だから、女さんと付き合わないよね~~~?」

男「……」

幼「な、なに、黙ってるの……? そ、そんな焦らしても面白くないぞ~~」

男「……」

幼「お、男ちゃんはその条件はネタと思ってたし、女さんと付き合うわけないよね~~」



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:07:03.10 ID:+Lmel28o0
男「お、俺は」

幼「お、俺は~~? つ、付き合わない? だよね~~?」

女「幼さん、やめてください。そういうの誘導尋問って言うんですよ」

幼「……っ」

女「男さん、幼さんに遠慮しないで答えてください」

男「お、俺は……お、女さんとつき――」

幼「あ~~~あ、馬鹿らしいなぁ~~~! お、男ちゃん、帰ろう? もう夜遅いし!」ガシッ

男「あ……」

女「その手を離してください。幼さん。まだ、男さんが答えてません」ガシッ

幼「……っさい」



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:09:14.39 ID:h9k9G0V20
女「なんですか?」

幼「うるっさいって言ってるのよ! 帰るの! わたしと男ちゃんは家に帰るの~~!」

女「……逃げるんですか?」

幼「は、はぁ? な、なに? 逃げるって? た、ただ、帰るだけだし!」

女「逃げてますよね? 男さんの答えから」

幼「に、逃げてないもん~~~~~!」

女「じゃあ、聞いてくださいよ。どう考えたって、こんな無理矢理な条件飲むはずありませんよ」

女「わたしの事が好きじゃない限り」

幼「……」チラッ

男「……っ」

幼「聞かない、帰る」


188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:11:20.13 ID:h9k9G0V20
女「どうして、聞かないんですか?」

幼「……」

女「自信が無いんじゃないんじゃないですか? 男さんが、わたしと付き合わないという答えを出す事に」

幼「っさい。そんなわけない」

女「言っときますけど、男さん、週末、わたしとデートすることになってます」

幼「っ!」

男「……あ、いや」

幼「帰る」スタスタ


190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:13:41.56 ID:h9k9G0V20
女「男さんとキスしちゃいますよ」

幼「……」ピタッ

女「このまま、答えを聞かずに帰ったら、今ここで男さんとキスします」

女「いえ、それ以上のことも、男さんとひと――」

幼「やめて! 聞きたくないっ!」

女「じゃあ、ここに居てください。そして、男さんの答えを聞いてください」

幼「……っ」

男「……」

女「男さん、答えてください。わたしと、付き合うんですか?」


191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:16:25.71 ID:h9k9G0V20
男「俺は……」

幼「……」

女「……」

男「俺は……女さんと」

幼「……」

女「……」

男「……付き合いたい」

幼「っ……」タタタタタ

男「あ……幼」


192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:18:14.09 ID:h9k9G0V20
男「……」

女「男さん、落ち込まないでください」

男「俺は……こんなこと、望んで」

女「わたしたちは正式に恋人となったんです」

男「……でも、幼は」

女「幼さんは……あなたに依存し過ぎていたんです」

男「……」

女「デート、楽しみにしています」

男「……ああ」



196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:20:35.56 ID:h9k9G0V20
 公園――

女「いつまでも、好きな男の傍に居て、現実から目を逸らして、幼馴染という肩書に甘えてる馬鹿」

女「好きな癖に妹でそういう対象ではないと自分に言い聞かせて、他の女を好きになろうとする馬鹿」

女「……馬鹿ばっかり」

女「あの人はどうしてわたしを好きになったのか、それすらわからないんだろうな」

女「……」

女「でも、これですべて終わる」

女「わたしの計画は順調に進んでいる」


197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:22:37.38 ID:h9k9G0V20
 男の家

男「週末……明後日か」

男母「男? なにやってるの? 準備しなさいよ」

男「え? なに?」

男母「なにって……幼ちゃんから聞いてないの?」

男「……聞いてない」

男母「結局言ってないのね。あの娘」

男「なんだよ」

男母「だから、幼馴染家、外国に引っ越すのよ」

男「え……?」

男母「そのことは自分で話すから言わないでくれって幼ちゃんに言われてたんだけどね」

男「な、なんだよ……それ」



199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:24:33.43 ID:h9k9G0V20
男母「いやね、元々、幼ちゃんは日本に残るつもりだったらしいんだけど」

男母「幼ちゃん、ずっと日本の大学通いたいって言ってたから」

男母「でも、昨日になって意見変えちゃって、外国に行くことにしたんだって」

男「……」

男母「まぁ、寂しくなるけど、仕方ないわよね。仕事の都合らしいし」

男「……行ってくる!」タタタタ

男母「まだ、時間あるのに」

 幼馴染の家

男「お邪魔します!」

幼母「あら、まだ、時間じゃないわよね? ちょっと早いような」

男「幼はどこに居ますか?」

幼母「幼ちゃんなら二階に」


200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:26:14.97 ID:h9k9G0V20
 幼の部屋前

男「おい、幼! 居るんだろ!」ドンドン

男「開けろって! おい、幼!」ドンドン

幼「……なに」ガチャッ

男「お、お前、なに外国に行くこと黙ってたんだよ!」

幼「……わたし、外国に行くことになったから。これで良い?」

男「ふ、ふざけるのもいい加減にしろよ! こんな大事なこと――」

幼「煩いんだけど」

男「な……」

幼「わたし、荷物色々整理してて、忙しいから」

男「……」

幼「……」バタンッ

男「……」


201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:28:35.56 ID:h9k9G0V20
 男の家

男「……」

 トゥルルル

男「はい、もしもし」

女『男さんですか?』

男「……うん」

女『まだ落ち込んでるんですか? 幼さんならいつか判ってくれますよ』

男「あいつ……外国に行くんだ」

女『え? そうなんですか?』

男「ああ、あいつ、俺に何の相談も無く」

女『そうなんですか。まぁ、でも男さんには関係ないことですし、仕方ないんじゃないですか?』

男「か、関係無くなんか! 俺はあいつとは幼馴染で!」


203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:30:25.52 ID:h9k9G0V20
女『幼馴染っと言っても、所詮、他人ですし』

男「他人って、お前、俺とあいつが、他人……?」

女『そうですよ。幼さんだって、いつかは好きな人が出来て、恋人が出来て、結婚するんですから』

男「……っ」

女『いつまでも、幼馴染面して、傍に居るなんておかしいですよ』

男「……お、おかしい……?」

女『そういうことで他人が干渉して良いのは――――恋人だけですよ』

男「……」

女『男さん、あなたの恋人はわたしですよ。幼さんよりもわたしのことを気にしてください』

男「……そう、だな」

女『はい、あんまり幼さんばかり気にしてると、焼きもち焼いちゃいますよ?』

男「は、はは」

女『それで明後日のデートの話なんですが――――』

男「うん……(これで……良いんだよな。俺は、もう、あいつに干渉しなくて、良いんだよな)」



206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:32:12.12 ID:h9k9G0V20
 レストラン

幼「……」

男「……」

幼姉「あんたらどうしたの?」

男「い、いや、べつに」

幼姉「……ねぇ、なんかあったの?」ボソッ

男「え?」

幼姉「あいつ、急についてくるとか言ってるし」

男「……それは」

幼姉「まぁ、ただの喧嘩ってわけじゃなさそうよね。ついてくるって言うくらいだし」

男「……」


207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:34:14.36 ID:h9k9G0V20
幼姉「ま、最後なんだし、後悔無いようにね」

男「……」

幼「……」

男「幼」

幼「……」

男「反応してくれよ」

幼「……」

男「これが最後なんだぞ!」

幼「……なに」


209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:36:20.48 ID:h9k9G0V20
男「……本当に行くのか」

幼「……行くよ」

男「日本に残るつもりじゃなかったのか」

幼「……」

男「おじさんやおばさん、許してくれてたんだろ」

幼「……」

男「じゃあ、残ればいいじゃないか。日本に残って、少女ちゃんの世話するんだろ?」

幼「……」


210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:38:27.36 ID:h9k9G0V20
男「少女ちゃんの傍に居るんじゃなかったのかよ。無責任だろ。彼女を支えるじゃ――」

幼「やめてよっ」

男「……」

幼「卑怯だよ……そんなの」

男「……」

幼「無責任だって……わかってるよ。こんなの、自分勝手で、最低だって」

男「……」

幼「それでも……わたしは、あなたと居たくない」

男「……」

幼「居れるほど……強くない」

男「……」



212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:39:40.08 ID:h9k9G0V20
 翌日

男母「わかってるだろうけど、明日、向こうに行くそうよ」

男「あ、明日? 早くないか? 荷物は?」

男母「荷物は送るみたいだし。もし、残りがあればウチで処分するから」

男母「長い付き合いなんだし、それくらいいいでしょう」

男「……」

 電話

女『こんにちわ、おと……?』

男「明日……あいつ、向こうに行くんだ」

女『スルーですか』


213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:41:16.03 ID:h9k9G0V20
男「だから、明日のデート無理だ」

女『そうですか』

男「ごめん」

女『いえ、お見送りってことですか』

男「ああ、そうなる……」

女『じゃあ、わたしもついていきます』

男「え……」

女『わたしも幼さんのお見送りに行きます』

男「……それは」

女『わたしだって、短い間でしたが、幼さんとは仲良くさせて貰ってたんですよ』

男「……わかった」


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[ 2012/02/19 13:53 ] 幼馴染「」 | TB(0) | CM(0)
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