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勇者「女魔王との結婚生活」1/3


勇者「女魔王との結婚生活」



1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/08(土) 22:36:35.67 ID:+l5axtdU0
勇者「魔王ー、冷蔵庫の中が空だぞ」

女魔王「そうか……では買い出しにいかんとな」

勇者「俺も行くよ。少し武器も見ていきたいし」

女魔王「お前の生まれた地だからとここに住んでいるが……武器も防具も品揃えは悪いぞ」
女魔王「これでは我の配下一人も倒せん」

勇者「もう世界は平和なんだしさ、魔物の領域に足を踏み入れなければ丸腰でも平気だよ」

女魔王「しかし人間との協定を守るやつらだろうか」

勇者「おいトップ。お前が言うな」ハァ



ID:GQVeLCmSO



元スレ
勇者「女魔王との結婚生活」






4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/08(土) 22:45:10.75 ID:GQVeLCmSO
カランコロン

店主『いらっしゃい』
店主「あっ勇者様! ようこそ武器屋へっ!」

女魔王「ひのきのぼうにこんぼう……相変わらずの品揃えだな」

店主「ひっ、まっ魔王……様」ガタガタ

女魔王「そうかしこまるな……今はこの村の基本台帳にも載っている一村民だ」

店主「は、はい……」

女魔王「どうだ? なにかめぼしいものはあったのか??」

勇者「うーん」
勇者「じゃあひのきのぼうを二つ」

店主「あ、ありがとうございます!」ニッ

勇者「行くか」

女魔王「……ひのきのぼうなんてなにに使うのだ?」

勇者「なに、大したことじゃない」

女魔王「そうか……」
女魔王「では次は食料の買い出しだな」ニコ

勇者「肉ばかりじゃなく、付け野菜にやくそうもな……」ハァ


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/08(土) 22:54:16.37 ID:GQVeLCmSO
女魔王「おおがらすの肉……」フム

勇者「やっぱり手下が食料にされるのは抵抗あるだろう」

女魔王「いや、こちらも人間を食ってるし……弱肉強食だ。こいつらも文句はないだろう」

勇者「モンスターってさ、人間よりも純粋な感じがするよ。お前らを見てると」

女魔王「そうか? まあ、人間の近所付き合いも大変だと聞いていたが……存外、相談に乗ってくれると言うし、上っ面だけでも親切じゃないか」シャリ

勇者「おい、精算前にガップリン食うなよ」

女魔王「こいつも人間に食われるよりは我の血肉になるほうが喜ぶだろう」

勇者「いや、精算前だからだって」

女魔王「おぉ、あそこにあるのはキングレオの毛皮」

勇者「……財布と相談する事も覚えてくれよー」タラ

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/08(土) 23:03:27.06 ID:GQVeLCmSO
女魔王「これは見事なモノだな」ナデ

勇者「もう一度聞くが、手下がこういう風に扱われるのは……」

女魔王「何度も言わせるな。負けた者が悪い、それだけだ」
女魔王「床に敷こうか、コートにしようか……」

勇者「防御力はそんなに高くなさそうだな……」

女魔王「これだから戦闘馬鹿は」ハァ
女魔王「"身だしなみ"は大事なものだ。ギガンテスでも知っている」

勇者「あの一枚布は身だしなみだったのか……」

『あら、綺麗な毛皮……』

女魔王「む?」

女賢者「あら……」

女魔王「ほう……久しいな、小娘」

女賢者「魔王さんこそ……幸せそうで羨ましいです」ニコ

女魔王「そう見えるか?」フフ
ダキ

勇者「おいおい……人前だぞ」

女賢者「……相変わらず、モンスターは欲求に忠実なようですね」クス


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/08(土) 23:12:10.37 ID:GQVeLCmSO
勇者「人の妻をモンスター呼ばわりするな」
コツン

女賢者「ぃたっ」
女賢者「……勇者様のコレ、久しぶりですね」エヘ

勇者「そうか? 旅が終わってから日もたつし、そうかもしれないな」

女魔王「まあいい、モンスター呼ばわりは不問に帰す」
女魔王「たしかにお前ら人間からすれば、我も魔物の一人だろう」

女魔王「行くぞ、勇者」

勇者「毛皮は良いのか?」

女魔王「良い。今度ルーラで王都にでも行く」

勇者「……ここで毛皮を買っていた方が安くすんだかもな」ハハ

勇者「でもな魔王」
勇者「マモノはマモノでも、お前は魔者だからな。人間に近いんだ」

女魔王「……そうか」
女魔王「人間に近いというのが我らにとってなんの救いにもならぬがな」フッ


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/08(土) 23:23:22.99 ID:GQVeLCmSO
勇者「で、ルイーダの酒場で呑む。と」

女魔王「酒は良いな。人間が作っても魔物が作ってもこんなに妖しく、美味だ」コク…

勇者「昼間の事は気にするなよ」

女魔王「なんのことだ?」

勇者「……気にしてないなら良いんだが」

女魔王「あんなもの、気にする労力が惜しい」ゴク

勇者「相変わらずザルだな」ゴク…ゴク

女魔王「貴様もな……」
女魔王「どうだ、久方ぶりの"平和的戦闘"は」ニヤ

勇者「……よし、良いだろう」
勇者「先に潰れた方の負けだからな」

女魔王「よし。私が勝ったら明日はキングレオの毛皮を買いに行くぞ」ゴクッ

勇者「気にしてるんじゃないか……」クス

『あれは……』

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/08(土) 23:33:25.39 ID:GQVeLCmSO
――…

ゴクッゴク… ゴクゴクゴクゴク……ゴックンゴックン…ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク

女魔王「ほれ、次を持ってまいれ」ニコニコ

勇者「こっちもだ」ヒック

女魔王「おや……」
女魔王「少し顔が赤いぞ勇者」ニィ

勇者「お前も……顔には出さないが、ニコニコニコニコと……酔いが回ってきてる証拠だぞ」ゴク

『こんちゃっす!』

女魔王「ー?」ゴクッ

勇者「? ……よう、女武闘家」ゴクゴク

女武闘家「久しぶりの再開でも飲むのはやめないんスね」クス
女武闘家「呑み比べなら私も混ぜていだだきたいなと……」ニコ

勇者「構わんぞ」

女魔王「それで、貴様が勝った時はなにを所望するのだ?」
勇者「?」

女魔王「こいつはこう見えて狡猾な女だぞ勇者……魔王の勘だ」

女武闘家「……いやいやまっさかぁ!」ハハハ

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/08(土) 23:44:21.94 ID:GQVeLCmSO
勇者「女武闘家が賢かったら女賢者に口喧嘩で一度も勝てないなんていう事態にはならないと思うな」

女武闘家「それは言わないでくださいよ勇者様」カァ
女武闘家「それで、もし私が勝った時にはですが……」

女魔王「……」

女武闘家「一日、勇者様をお借りしたいなぁ……と」チラ

勇者「俺を? 用事があるならいつでも付き合うぞ」

女武闘家「ということは勇者様はOKという事ですね」ニコ

女魔王「……いいだろう」

女武闘家「本当っ!? やった!」パアァッ

女魔王「サービスだ。貴様は、勇者と二人の合計で私にかかってこい」ニィ

女武闘家「それは……勝負になりませんよ?」

――…

女魔王「よしっ次!」グビッグビッ

女武闘家「も、もうらめ……」グデングデン

勇者「っくしょう……次は剣で勝負だ…」ヒック

女魔王「いいだろう。かかってこいかかってこい」ニコニコ

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/08(土) 23:54:43.24 ID:GQVeLCmSO
女魔王「今宵は楽しかった。小娘Bのおかげだな」ハッハ

勇者「高笑いがここまで様になるお人もいないだろうよ……」ヒック

女武闘家「小娘Bって呼びゅなあ……」クラァ~

女魔王「……女武闘家よ」

女武闘家「ふぇ?」

女魔王「遺恨は必ず残るだろうが、これからは仲良くしてほしい」
スッ

女武闘家「……共存、でしょ。頭の悪い私でも知ってるんらから」ヒック
ギュッ

女魔王「我は頭が良い人間は嫌いじゃ無いぞ」フフ

女武闘家「それはどうもっす~」ニコ

――…

勇者「千鳥足で帰っていったが……大丈夫か? あいつ」

女魔王「問題無い。あやつは強いからな」クス

勇者「……魔王は少し変わったな」

女魔王「そうか? 貴様がそう思うならそうなのだろう」ニコ


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 00:03:12.80 ID:FhWWPdzMO
――…

女魔王「スライム分が足りない」

勇者「藪から棒になにを言い出すんだ?」

女魔王「この村に来てからスライムの姿を一目たりとも見たことが無いのだ」ウズ

勇者「スライムなんて村の外に行けば……ああ、今は魔物領に移ってるのか」
勇者「で、その"スライム分"ていうのはなんだ? 栄養素かなにかか??」

女魔王「食うかバカたれが」
女魔王「スライムは愛玩魔物。魔王族に古くから伝わる伝統じゃ」

勇者「へぇ……」
勇者「…………スライムナイトは?」

女魔王「あやつは……スライムも楽しんでいるようだから例外で乗っても良い事にしている」

勇者「なるほど…」
勇者「……じゃあ、結婚してから初めての魔物領旅行と洒落込むか」

女魔王「おぉっ、それは素晴らしい名案だぞ勇者」ニコッ

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 00:16:05.52 ID:FhWWPdzMO
勇者「着替えは済んだかー?」
女魔王「あと5分待ってくれ」

――…
勇者「良いかー?」
女魔王「あと5分……」
勇者「女の支度が遅いのは人も魔王も一緒か……」ハハ

――…
勇者「少し買い物を足してから翔ぶから待っていてくれ」
女魔王「了解だ」

ヒソヒソ
女魔王「む?」

ヒソヒソ…
村民A『ひとから聞いた話なんだけどよ……』
村民B『ほうほう』

村民A『勇者様は魔王と結婚することで魔物を実質的に支配下に置き、人間に平和をもたらす。そのために女魔王と一緒になったんだとさ』
村民B『へぇ~勇者様は賢い御方だ』ハァ~

女魔王「……」
女魔王「……くだらぬ、所詮は噂話だ」フワァ

勇者「あくびなんてしてないで。ルーラで翔ぶぞ、捕まれ」
女魔王「……ああ」
ギュッ

勇者「……べつに抱きつかなくても良いんだが」タラ

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 00:25:29.30 ID:FhWWPdzMO
【魔物領】

女魔王「やはりここは空気が美味いな」フゥ

勇者「空気というより障気、といった濁りがかったソレだな」

女魔王「……なあ、勇者。こちらで暮らすというのは……」

勇者「どこで暮らすかはお前が越してくる前に話し合っただろう。お前も納得してくれたはずだ」

女魔王「住んでみて今一度確認できた」
女魔王「人間は――穢れている」

勇者「前にも言ったけど、魔物の方がよっぽど純粋だと思う。それは確かにそうだろう」
勇者「でも 女魔王「勇者にとっては守るべき大切なもの、だろう?」

勇者「ああ……すまない」

女魔王「謝るな。今のは我の落ち度だ」
女魔王「魔物領というだけあって、景観も素晴らしい」ニコニコ

勇者「一面、死骸と血にまみれている景色だけどな」アセ


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 00:34:24.20 ID:FhWWPdzMO
女魔王「……おや」

ピョン、ピョン

女魔王「おおスライム!」
女魔王「向こうにはベス! メタルにキングも!!」パアァッ

女魔王「すまぬ勇者っ、しばし待っていてくれ!」ニッ
タッタッタ

勇者「いってらっしゃい」ヒラヒラ
勇者「俺は……少し探検するか」

ヒソヒソ
勇者「ん?」

ヒソヒソ
魔物A『知ってるか? 魔王様が勇者と結婚した理由』
魔物B『ほうほう』

魔物A『魔王様が産む子は決して人間などではない、魔物の子だろう。最強である勇者の子さえ産めばその時点で勇者は用済みというワケさ』
魔物B『なるほど、確かにあの二人の子なら優秀な魔王の跡継ぎになってくれるだろう』クックック

勇者「……」

勇者「…………そうか」

勇者「子作り……その発想は無かった」

勇者「感謝する。道ゆく魔物たちよ」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 00:38:07.98 ID:oVt0fHYr0
よくやった魔物おおおおおおおおおおお


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 00:43:31.92 ID:FhWWPdzMO
――…夕方

女魔王「戻ったぞ」ツヤツヤ

勇者「おっ、スライム分は補給出来たみたいだな」ヨイショ

女魔王「ああ、心が満たされるというのはこういう事だったのだな」ハァ

勇者「今度からは、定期的にこっちにも来ようか」

女魔王「本当か!?」

勇者「ああ。スライム分を摂取したらいつまが美人なお前が更に綺麗になったからな、亭主としては嬉しい限りだよ」

女魔王「そうか……」
女魔王「褒め称えられるのは慣れているが…」

女魔王「勇者、貴様に言われるととても嬉しい気分だ」ニコ

勇者「お前は自分に正直だな……」ナデ

女魔王「ああ、我は我だからな」たゆん

勇者「うん、なんか良いお母さんになれる気がするよ」

女魔王「?」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 00:46:41.12 ID:GzKZ5Zfb0
これって勇者が先に逝っちゃうよな・・・


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/10/09(日) 00:50:56.14 ID:al6sTY440
勇者が逝って孫達が家庭を得る頃には魔王も一人の女性になってるよ


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 00:53:25.47 ID:FhWWPdzMO
【勇者宅】

ガチャッ

勇者「ただいまー」

女魔王「ただいま」

女魔王「……不思議だな」

勇者「?」

女魔王「人間領に戻ってくる時は故郷が惜しく感じたのだが…」
女魔王「ここに帰ってきて、中に入れば安心感に似たものを感じる」フゥ

勇者「ここは俺とお前の家だからな」ニコ

女魔王「そうだな」フッ

勇者「……そうだ」

女魔王「?」

勇者「三人の家になるという提案があるのだが」

女魔王「……ほう、詳しい話を聞こうか」

勇者「いや、そう神妙な表情で聞かれても言いづらいんだが」ハァ

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 01:01:20.18 ID:FhWWPdzMO
勇者「魔王さえよければ、子作りをしたいと思っている」

女魔王「こ、子作りか」

勇者「嫌か?」

女魔王「……いや、もちろん時期が来れば自然とそういう話になると覚悟していた」
女魔王「だが、なにぶん出産は初めてなものでな」

勇者「それ以前に行為もまだだからな……」

女魔王「ああ……それに…」
女魔王「……口付けすらしていない」

勇者「なんか、その一線はあるよな」

女魔王「我も、キスをしたそこから止まらなくなりそうで……」

勇者「……」

女魔王「あ、あまりじろじろ見るな」カァ

勇者「魔王」

女魔王「……う、うむ」
ヒョイッ

女魔王「ひゃっ」

勇者「……このまま連れていく」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 01:10:13.41 ID:FhWWPdzMO
ギシ…
勇者「……」

女魔王「……」

勇者「……いくぞ」
女魔王「……」コク

勇者「……」ソ~
女魔王「……っ」

チュッ

女魔王「……もう一回」

……チュッ

女魔王「……もう少し長く…」カァ

チュッ… チュパ

女魔王「……」ドキ
女魔王「んっ」ガバッ

勇者「っ?」
女魔王「言ったであろう? 口付けをしたら止まる自信が無いと……」カアァ

チュッ… レロ… ンッ

女魔王「……ん……ぁ…」トロン…

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 01:19:42.63 ID:FhWWPdzMO
チュッ… チュパ… チュパレロ…

女魔王「んっ……」

女魔王「……んむ…」チュッチュッ

女魔王「ぁ……らぁ」チュパ…レロ

女魔王「…………ぷはぁ」トロン

女魔王「……はぁっ、はぁ」

女魔王「気持ち良いものだな……これは癖になりそうだ」フフ

女魔王「? ああ」クス
女魔王「まずは服の上から触ってみてはどうだ?」

女魔王「そうだ……満足させてもらうぞ」

女魔王「ぁ……あな、た」テレ
女魔王「う、うるさいっ」カアァ

女魔王「……その前に…」
女魔王「……もう一度、口付けを…してほしいのだ」ドキ

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 01:26:24.03 ID:FhWWPdzMO
チュン…チュン…

勇者「……ん…」
勇者「朝……か」

女魔王「起きたか」

勇者「ああ……そっちこそ、昨日は」

女魔王「……」カアァ

勇者「いや、恥ずかしがることなんてないぞ」
勇者「魔王も女だからな……可愛い声で甘えたセリフを… 女魔王「だまれっ!」
ポスッ

勇者「枕投げとは……一晩で攻撃もカワイイものになったなあ」
勇者「どうしてシーツで身体を隠すんだ?」

女魔王「…………う、うるさい」カァ

勇者「その……なんだ…」
勇者「……可愛かったぞ、本当」

女魔王「だまれだまれだまれ~っ!」カアァッ


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 01:43:37.28 ID:FhWWPdzMO
――…【王都】

女魔王「さあ、今日は好きなものを買うぞっ」ルンルン
勇者「元気だな……俺は昨日の今日で未だに疲れが残ってるぞ……」

女魔王「だらしがない。それでも我と対等にやり合った勇者か」

勇者「昨日は勝ち越したはずだけどな……」

女魔王「せ、戦闘の話だたわけっ!」アセ

『……あれ? こんなところにいるなんて珍しいですね』

女魔王「この甘ったるい声は……」

女賢者「どうもお久しぶりです」ニコ

女魔王「ああ、久しぶりだな」
ギュッ

勇者「元気そうだな、賢者」ヨッ
ギュッ

女賢者「なっ……ナチュラルに腕組み……前はそんな事してなかったのに…」ハッ

女賢者「……もしかして……」ワナ

女魔王「勇者、アイアンタートルのエキスなんて飲んだらどうなるんだろうな」ニコ

女賢者「っ!」ムゥ

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 01:55:35.72 ID:FhWWPdzMO
女賢者「う、うらやましい……」

女魔王「まあ、我を腰砕けに出来るのは勇者くらいのものだろう」

女賢者「ちなみに……」

女魔王「?」

女賢者「一晩で何ラウンドほど……」ピキピキ

女魔王「これくらいだろうか?」
スッ

勇者「2? いや、3くらいじゃないか」

女賢者「三回? ま、まあ、平均じゃないかしら……?? よくわからないけど」

女魔王「三回? なにを言っておる」
女魔王「200回はカタいと言っているだろう」たゆん

女賢者「にひゃっ……3百って……」タラ
女賢者「さ、さすが勇者様……というかどちらも凄いですね、もう、本当」ハァ

勇者「当分は良いです」ゲソ
女魔王「さぁエキスは買ったぞ」ツヤツヤ


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 01:58:07.69 ID:kUBziqvy0
勇者すげぇえええええええええええええええ


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/10/09(日) 01:59:13.94 ID:uQczUGoQ0
どんだけ早漏なんだよw


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 02:21:37.38 ID:JAlCOlvGO
晩から朝まで九時間と考えて540分。200~300回なので遅くとも一回に三分と懸けずに「射っ精ぇ~ 」してますね

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 02:24:34.66 ID:yhVPgINP0
>>85
夜→夜明け→昼→夕方→夜→朝チュン という可能性も…


 
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/10/09(日) 02:24:06.24 ID:Yq2hAjd3O
えっ?キスの回数じゃなかったのかよ!



 
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 04:43:46.97 ID:FhWWPdzMO
女賢者「もう……これで勇者様が早死になんてしたらアナタのせいですからね」プンスカ

女魔王「早死に? そういえば人間の寿命はどれくらいなのだ?」

勇者「そうだなあ」

女魔王「1000年くらいか? 勇者ならもう少し上??」

勇者「いまの時代で平均寿命が60だから……」

女魔王「?」
女魔王「60……万年? そこまでゆくと冗談も面白みが褪せるぞ」ハァ

女賢者「なにを言っているんですか?」
女賢者「人間の寿命はどんなに頑張っても100以上にはなりません」

女魔王「ぇ……」

勇者「俺は長生きする自信があるから……今から50年は生きられるな」

女魔王「…………え?」

勇者「50年かぁ……まだ想像出来ないな」ウーム

女魔王「桁がいくつか違うようだが……」

女賢者「お二人の300回戦とはワケが違うんです」ハァ

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 04:56:11.22 ID:FhWWPdzMO
女魔王「50年……しか生きる事が出来ないのか?」

勇者「ああ」

女魔王「それは病が原因なら我が治療法を……」
勇者「老衰だ。健康でも100まで身体がもたない」

女魔王「…………本当、か?」
勇者「……ああ」

女魔王「どうしてだ?」
勇者「どうしてって……寿命は変えられな… 女魔王「ちがう」

女魔王「どうして、残りの刹那に等しい僅か50年を我と過ごす」
勇者「それは……」

女魔王「今から家に帰ろう、勇者」
勇者「……」

女魔王「ほんの50年なら、どこにも出かけずお前と二人で……」

勇者「……」

ポンッ

女魔王「……ひっく」グスッ

勇者「大戦でも弱音一つ吐かない魔王が泣くなよ……」

女魔王「だって……だって」ヒック


112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 05:08:52.60 ID:FhWWPdzMO
女魔王「……」
ギュ

勇者「……わるい、賢者。今日はここらで帰る」

女賢者「はい……」

勇者「行くぞ、魔王」

女魔王「……」コク

ルーーーーーーーーーバシューンーーーーーーーーーーーーーラ

女賢者「行っちゃった……」
女賢者「残り50年、かあ」

女賢者「どうにかしてあげられないかな……」

女賢者「いやっ、それは決してあの女(ひと)のタメではなく、勇者のタメであって……」

女賢者「……当たり前だけど…」
女賢者「……泣くんだ…魔王でも」フゥ


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 05:22:30.08 ID:FhWWPdzMO
ガチャッ

勇者「ただいま」

女魔王「……」

勇者「そういえば、魔王の寿命はどのくらいなんだ?」

女魔王「わからない……1万やそこらではきかないが…」
女魔王「……寿命が来るまえに死んでしまうからな」

勇者「どうしてだ?」

女魔王「先代も、これまでも……魔王は勇者に倒されるまでが寿命なのだ」

勇者「それは……すまないな」

女魔王「気にするな……その一人に負けるまで、何百、何千の勇者を屠っておる」

勇者「そうか……やっぱり強いな、魔王は」

女魔王「貴様も強い」
女魔王「我と同等に戦い、打ち負かす可能性を秘めた者の寿命が両手で数えるより少ないとは……」

勇者「指一本10年計算か、さすが魔王様だ。ふつう人間は一本をそのまま1として数えるんだ」

女魔王「スケールの違いだ……」

勇者「そういうものかな」ハハ


115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 05:33:24.57 ID:FhWWPdzMO
女魔王「我は……」
勇者「?」

女魔王「我はどうすればよい」ウル
女魔王「今から貴様になにをしてやれるのだ」ホロッ

勇者「……うーん」
勇者「じゃあなぜ俺はお前にプロポーズしたでしょうか」

女魔王「それは……戦いの最中に、お互い感じるものが…」
勇者「ちがう、まだ前だ」

女魔王「我の先制攻撃が華麗だったから?」
勇者「まだ前だな」

女魔王「戦闘前の口上が素晴らしかったから……?」

勇者「さっきから、随分自信があるんだな」クス
勇者「……その前だ」

勇者「玉座に座っているお前を見た瞬間からだよ」
女魔王「……っ」

勇者「一目惚れってやつだ。勇者が、魔王にだぜ?」
勇者「それくらい、お前は美しく、妖艶で……魅力的だった」
女魔王「……そ、そうか」カァ

勇者「機嫌、なおったか?」ナデ

女魔王「…………べつに、怒っていたわけではない……」プイ


116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 05:40:45.45 ID:FhWWPdzMO
勇者「じゃあ魔王は?」

女魔王「?」

勇者「お前は、どうして戦いの最中に告白してくるようなヤツに心を許したんだ?」

女魔王「それは……」
女魔王「あの時の貴様の仲間共の目が点になった顔といったら……」クク

勇者「おいおい、そこは触れないでくれよ……」

女魔王「ひんしにまで追いやったはずの女戦士が『えっ?』と言って起き上がったのがまた……」ククク

勇者「まあ、あれで場の雰囲気は弛んだよな、殺し合うなんて状況じゃあなくなった」ハハ

女魔王「強いていえば…」
女魔王「貴様が、強かったからだな」クス

勇者「それは……強かったら誰でも良かったのか?」

女魔王「ちがう」
女魔王「貴様だから良かったのだ……勇者」
ギュ

勇者「そ……そうか」ポリ



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 05:51:52.36 ID:FhWWPdzMO
女魔王「我と互角にやりあえる生物を初めて目にした」

女魔王「そいつは、愚直なまでに自らの種を愛し」

女魔王「純粋すぎる精神で、我を殺しにきた」ニコ

勇者「そこ、笑うところか?」タラ

女魔王「ああ、愉快ではない…」
女魔王「……嬉しいのだ」

勇者「……勿論、戦闘前には口で説得も試みたさ」

女魔王「話し合いが通じるなら初めから大戦など起こらぬ」
女魔王「……ソイツは、我の全力の攻撃を受けても倒れず…」

女魔王「最大呪文を受けても、なお直進してくる。我から見ても十分な化物であった」

勇者「怖かった?」

女魔王「そんなハズがない」フルフル
女魔王「倒しても倒れず、殺しても死なない。無二の親友に出会ったような気分に気持ちが高揚し、えにも言えぬ幸福感にこの身は包まれていた」

勇者「確かに……魔王目線から見ても、化物だな。ソイツは」ポリ


119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 06:04:08.28 ID:FhWWPdzMO
女魔王「そうしてどちらがいつ地に伏してもおかしくはない極限状態の最中に…」
女魔王「……『惚れた』などと言われれば、驚くなという方が無理な話だ」ハハ

勇者「それで、お前はこう言ったんだ」

勇者「『いっ、一週間待て……返事は追ってする』」クス

女魔王「な、なにが面白い」カァ
女魔王「我は真面目に答えたのだ。興味が無ければ必殺呪文と一緒に返事を突き返しておったわ」

女魔王「それで……いまさら、あの時の話などをして……どういう腹持ちだ?」ジト

勇者「なに、なんてことない」
勇者「俺は……魔王、お前と一緒にいられるだけで幸せなんだ」ニッ

女魔王「っ」

勇者「お前がなにをするでもなく、俺は、お前によって既に幸せなんだ」
ナデ

女魔王「な、撫でるな……」カアァ


140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 09:03:47.65 ID:FhWWPdzMO
勇者「それで、寿命の話に戻るんだけど」ハハ

女魔王「……」ジト

勇者「そんな顔をするな、こう言ってはなんだが……俺の人生は魔王討伐のためにあった」

女魔王「……そのようだな」

勇者「しかし、それが思ったよりも早く、思いもしない最高の形でその役目を果たすこととなる」
勇者「ただ倒すだけでは今のような平和にはならなかったのかもしれない」

女魔王「……そこでひとつ良いか? 勇者」

勇者「……いいぞ」

女魔王「共存、と耳に心地良い言葉を使ってはいるが…」
女魔王「……今の段階ではただの"住み分け"だ。貴様の目指す平和とは少し違う気がするのだ」フム

勇者「俺が掲げる共存は、人間も魔物も分け隔てなく暮らしていける世界だからな……」

勇者「だがどちらもどちらともを食す状態で、理想ばかりでは……」ウーム

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 09:19:07.09 ID:FhWWPdzMO
女魔王「まあ、今する話でも無かったか……すまぬ、話が逸れた」

勇者「逸れる大いに結構だ」ニコ
勇者「これからは指標の無い中での人生」

勇者「ただ漫然と生きるわけではなく、俺の人生だけじゃない……それこそ子孫代々に続いていくんだ」
勇者「子育てが一番のメインになるかもしれないな」

女魔王「子育てか……」
女魔王「……その子は人間として育てるのか? 魔物として育てるのか」

勇者「どちらでもないと思うな……」
勇者「俺と魔王の子供。それだけで良い、育て方はその都度産まれてくる赤ん坊に合わせていけば良いだけさ」

女魔王「随分達観しているな……なにを悟っている、それとも諦めか?」

勇者「悟っているわけでも諦めたわけでもないよ」
勇者「人生に希望を持っているだけだ」ニッ

女魔王「それは……勇者らしい生き方だ」クス


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 09:29:57.49 ID:FhWWPdzMO
女魔王「……よかろう」
女魔王「寿命の方については、我も色々と考えておく」

勇者「変に思い込まないようにな」

女魔王「わかっておる……だが今はこうして勇者も生きているわけだ」

勇者「おう、たぶん世界一元気だぜ」ハハ

女魔王「そうだな……ではとりあえず…」
ガチャ

女魔王「……買い出しにでも行くか」クス

勇者「あー、冷蔵庫が空だな」

勇者「それじゃあルーラで……」
女魔王「待て」

女魔王「また頭をぶつけるぞ……その場で翔ぶ癖を直せ。外に移動するぞ」フゥ

勇者「天井のシミの数より多いかもなあ……頭突きの跡」ハハ



 
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 09:45:15.49 ID:FhWWPdzMO
――…

女魔王「そうだ勇者」

勇者「?」

女魔王「夜の方の話なのだが」ズイ
勇者「は、はい」

女魔王「やはり精力を奪われるのは酷だろう……」
勇者「まあほどほどが一番だと思うぞ……」

女魔王「ほどほどとはどれほどだ? 50? 100??」

勇者「これくらいかな」スッ

女魔王「人差し指に中指、薬指の3本か……30回か、妥当だな」

勇者「だから人間は一本を1と数えるんだって」
勇者「3回から……まあ俺は体力もあるし、5回もすれば多いほうだろう」

女魔王「なっ……ご、5回……だと……」アゼン
女魔王「…………」モジ

勇者「ん?」

女魔王「6回じゃ……ダメ、か?」カァ

勇者「……10回でも20回でもっ」グッ
勇者「(萌え殺しが一番心臓に来る……な)」ハァ



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 09:52:37.64 ID:FhWWPdzMO
――…

女賢者「ご懐妊ですね……」スチャ

女魔王「……そうか」ナデ

女賢者「私に診察させるなんて嫌がらせですか?」

女魔王「いやなに…」
女魔王「……これから見せるところは見せるワケだ。信頼のおける人間に視てほしいと思うのが普通だろう」ニコ

女賢者「そうですかそうですか」ハァ

勇者「実感が湧かないな……」

女魔王「嬉しいが、少し残念な部分もあるな」

勇者「?」

女魔王「これからは、あの全身が痙攣するような絶頂を味わう数も減るわけだろう」フム

勇者「ははは……人前ではそういうの言っちゃダメだからな」

女賢者「私の前も人前なんですけどっ」タラ


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 10:05:29.58 ID:FhWWPdzMO
『すみませーん』

女賢者「はーい」

勇者「この声は……」

女戦士「賢者さん、この前お借りした……っ!」

勇者「久しぶりだな」

女戦士「ゆ、勇者様……お久しぶりですっ」ペコッ

勇者「相変わらず律義だな……」

女魔王「おや、その小娘も見覚えがあるな……」

女戦士「……魔王…」

女魔王「戦士の割りに華奢で……やたら若い…ああ」ポン
女魔王「小娘Cではないか」ニコ

女戦士「小娘Cという名ではありません……」キッ

女賢者「そうか……戦士ちゃんまだ余裕で10代半ばだもんね…うらやましい」ハァ

勇者「それで、魔法の杖なんて借りて……なにに使ったんだ?」

女戦士「は、はい……その…………ええと」ボッ

女賢者「若いわねえ……」クスッ


155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 10:13:40.89 ID:FhWWPdzMO
女戦士「実は……魔法を習っていまして」カァ

勇者「魔法……」

女戦士「魔法も修得すれば、更に勇者様に近づけるかと……」カアァ

勇者「確かに鍛錬は大事だが…」
勇者「……これからの時世、冒険に出る必要もないからそこまで強くなることもないんじゃないか?」

女戦士「でも……」
女戦士「前に、勇者様が……『俺より強くなったら…」ゴニョ

勇者「どうだ? 魔王から見て、戦士の才能は??」

女魔王「素養はあるみたいだが…」
女魔王「容姿的に、いま流行りの職業、アイドルでもやっていた方が合うぞ」

女戦士「それは貴方にそっくりそのままお返しします」ニコ

勇者「戦士……目が笑ってないぞ」ハァ

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 10:19:56.09 ID:FhWWPdzMO
女戦士「そういえば……お二方はどうしてここに?」

勇者「ああ、すこし診察にな」

女賢者「ご懐妊です」ニコ

女戦士「っ! それはおめでた…」

女戦士「……い…ことで……」チラ

女魔王「?」たゆん

女戦士「くっ……」
女戦士「やっぱり大きいのが一番なんだ……」ブツブツ

勇者「おいおい、明るくなったり暗くなったり……忙しいやつだな」

女賢者「気をたしかにもって、戦士ちゃん」グッ

女戦士「……私たち、いや…女武闘家さんにも持ち合わせていない武器をあの女は……」
女賢者「そっ、それは言わないでよ……」ハァ

女魔王「?」たゆんたゆん


158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 10:29:22.59 ID:FhWWPdzMO
――…
女魔王「~♪」

勇者「いつになく上機嫌じゃないか」

女魔王「勇者こそ、珍しく買い物も奮発して……顔が弛んでるぞ」フフ

勇者「そ、そうか……」ニタ

女魔王「一人では成し得ない経験も、貴様と二人なら休む暇なく享受する毎日だ」

勇者「俺もだよ、楽しなあ……毎日」

女魔王「楽しい……それもそうだが…」チラ

勇者「ん?」

女魔王「幸せだなっ、それが一番当てはまる」ニコッ

勇者「……ああ」

勇者「幸せだな……」ニッ

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 10:45:10.38 ID:FhWWPdzMO
――…

勇者「世界中からお祝いの品が届いているんだが……」

女魔王「人間からも、魔族かも……か」

勇者「人間からはベビー用品がわんさか来るし……」

女魔王「魔物達からは身体に効く薬などと……ゴールドか」

勇者「旅に出ていた頃はいつも思ったんだが、モンスターはどうしてゴールドを持っているんだ? 倒せば落とすし」

女魔王「我も末端まで詳しく把握しているワケではないからな……」

勇者「……にしても祝いの電なんだが」

『魔物から平和を末永く守ってくれる勇者様の子孫を!』
『魔物の力を確かなモノにするために強い魔王様の系譜を!』

勇者「好き勝手に言うなあ……」ハハ

女魔王「そういうものだろう。不安なのだ、皆一様に」フッ


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 11:37:04.56 ID:FhWWPdzMO
コンコン

『ごめんくださーい』

女魔王「……客だな…」

勇者「お前は休んでろ」

ガチャッ

――…

女戦士「お久しぶりです」

女魔王「……ああ、やはりお前か」

女戦士「わかっていたんですか?」

女魔王「気配とか諸々でな……」

女戦士「……元気が無いようですが」

女魔王「……人間との出産方法の違いだ」
女魔王「我の魔力を供給して育てているからな……時期が近くなると、自然と気性も穏やかになる」クス
女魔王「見舞いにきてくれたのか」

女戦士「……その件なんですが…」

――…
勇者「合図があるまでしばらく二人きりにしてほしいとな……」フゥ


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 11:51:18.14 ID:FhWWPdzMO
女戦士「"境目の街"である噂を耳にしまして……」

女魔王「魔物領と人間領の唯一の境……土産話を聞かせてくれる…という表情ではないな」フフ

女戦士「あそこは人間領に踏み入ようとする魔物を相手に、修行にうってつけの地なので…」
女戦士「……"魔王は、勇者の子を産むだけのために今の生活に身を投じている"と断末魔代わりに教えてくれた魔物がいましてね」

女魔王「ほう……それは、穏やかではないな」クス

女戦士「私は真面目な話をしに来ているんです」

女魔王「それで、勇者を外に出したわけか……」

女戦士「……事実確認をしに来たんです」

女魔王「そうだな…」
女魔王「確かに、そう告げた」

女戦士「っ! 」キッ
スチャ

女魔王「物騒だな。魔物でも身重の時分なのだが……」

女戦士「覚悟して、ここに来ているんです」チャキ


185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 12:03:06.05 ID:FhWWPdzMO
女戦士「……お腹の子には悪いですが、全ての怨恨は私が引き受けます…」
女戦士「……勇者様にも二度と会う事は無いでしょう」

女魔王「……今の状態でも我は一人で人間を根絶やしに出来るであろう」クク

女戦士「……それが、最後の言葉ですか」

女魔王「だが、貴様は強くなった」

女戦士「……貴方が残虐な魔王のままでいてくれて、あの玉座に座していてくれたならば……今、この瞬間を楽しめていたはずです」スゥ…

女魔王「ああ、勇者…とまではいかないが、勇者を名乗るに値する力だ……」

女魔王「……どうだ? それだけ強くなって」

女戦士「……惑わそうとしても…」

女魔王「いま、その身体を包むのは幸福感か? いや、違うだろうな……」

女戦士「私に貴方を刺す気が無いとでも思っているのなら、それはとんだ無謀、とんだ楽観です……」
ズサッ


189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 12:13:22.31 ID:FhWWPdzMO
女戦士「……っ」

女魔王「おっと、枕が破れてしまったわ」

女戦士「この初撃を枕で軽々と受けきるなんて……余裕みたいじゃないですか」

女魔王「今の動きが最後の抵抗だ」
女魔王「まあ、言っても信じはせんだろうが…」

女魔王「……その噂話は事実であり、事実ではない」

女戦士「……くだらない問答で時間稼ぎですか…」

女魔王「あの場ではああ言うしか他の魔族を納得させる事が出来なくてのう……魔王といえど、一人の魔界を動かす一つの歯車にせんということだ」

女戦士「……勇者様を一人占めにして…」

女魔王「それが本音か?」クス

女戦士「……っ」カアァッ

女魔王「よい……貴様も人間と…勇者を想っての此度の無礼なのだろう…」
女魔王「我は問題にせん、不問に帰すぞ」

女戦士「…………話は終わっていません……」ジャキッ

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 12:25:05.56 ID:FhWWPdzMO
女戦士「助けを求めないんですね」

女魔王「貴様は賢しい……勇者は良い仲間に恵まれたな」フッ

女戦士「これが愚かな行為だということは百も承知…」
女戦士「……それでも、私は…」

女魔王「誰のために?」

女戦士「人間の……」

女魔王「……」フゥ
女魔王「我はこの数ヶ月、勇者を死なせない…死んでもこの世に残す方法を模索していた」

女戦士「また、時間稼ぎ……」

女魔王「ああ、そのことだが…」
女魔王「……勇者には、貴様が訪れたらこうなるだろう事は告げてある」

女戦士「!」

女魔王「すまぬな……貴様とは腹を割って話をしてみたかったのでな」
女魔王「実際に腹を割かれては困るが」クックック

女戦士「魔王ジョークですか、笑えませんね……」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 12:37:48.43 ID:FhWWPdzMO
女戦士「愛する貴方が窮地に立たされているのを見過ごす勇者様じゃありません……」

女魔王「アイツは信じているからな……」

女戦士「仲の良いことで……羨ましいです」

女魔王「なにを勘違いしておる。勇者が信じているのは貴様の方だ……女戦士」

女戦士「っ」
女戦士「今日はよく舌が回るみたいですね……」

女魔王「そう誉めるな」クク
女魔王「話せばわかり合えると思ったからこそ、二人で会う事を認めているのだ」

女魔王「信頼されているのだ、貴様も」

女魔王「長い旅を連れ添った仲間なのだろう……無理に我を信じろとは言わん…」
女魔王「だが……我を信じる、勇者を信じる事は出来るのではないか?」

女戦士「っ……」
女戦士「……卑怯ですね、やっぱり……貴方は魔王です」ウル

女魔王「ああ……我は魔王だ」ニィ

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 12:48:47.50 ID:FhWWPdzMO
女戦士「私は……まだ未熟です」
女戦士「もしかしたら、ここで貴方を手にかけなかった事を後悔するかもしれません」

女魔王「勇者に対する信頼の、何分の一くらいは我を信じてみてはどうだ」ニコ

女戦士「無理ですね」
女魔王「随分とハッキリと言うものだな……」

女戦士「だって……」
女戦士「勇者様は私の……初めての人ですから」ポウッ

女魔王「……」ピキッ

――…
勇者「話は終わったようだな……」

女魔王「勇者。ちょいと、我の前に顔を近づけてくれ」ニコ

勇者「……おいおい、客の前でなにをするんだ?」テレ
女魔王「我としては優秀な遺伝子を他にばらまくのに魔族として否定はしないが…」

勇者「んー?」スッ
バキッ!!

勇者「ぶべらっ!?」バゴーンッ

女魔王「なぜだか……えにも言えぬ苛立ちが生じてな…………」ニコッ

女戦士「……おっかないです…」サアァ


216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 13:07:01.14 ID:FhWWPdzMO
勇者「誤解でふ……」

女魔王「まったく……紛らわしい言い方を…」
女魔王「……すまん」ペコッ

勇者「いや、俺も油断していたからな……」
勇者「……女戦士も」

女戦士「は、はい……」モジ

勇者「その……あのキスは事故で…」

女戦士「わかってますよ」ニコ
女戦士「でも……私にとっては大事なことなんです……」カァ

勇者「そうか……」チラ

女魔王「……」ニコ

勇者「……」タラ
勇者「……お前は、可愛い妹のような存在だからな…可愛い後輩でもあるし……」

女戦士「わかってます」クス
女戦士「まだ、始まったばかりですから」ニコッ

勇者「……なにが?」チラ

女魔王「……我に聞くな」ジト


220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 13:25:58.05 ID:FhWWPdzMO
――…
女戦士「はい、飲みものです」

女魔王「……すまぬな」

――…

女戦士「着替え、ここに置いていきますね」ニコ

女魔王「…………ああ」

――…

女魔王「おい、勇者」

勇者「どうかしたか?」

女魔王「あの小娘C、どうしてあれから良くするのだ」
勇者「よくわからないんだけどな……自分の時のために色々出産について知っておきたいらしいぞ」

勇者「さっきも『まるで勇者様と子育てをしているみたいで嬉しい』って、なにが嬉しいかはわからないが良い子じゃないか」ウンウン

女魔王「……あの小娘め…」

女戦士「勇者様っ、今日の夕飯の献立はなにが宜しいですか?」ニコッ

女魔王「出ていけ!!」

勇者「家事もやってくれてるんだし……そう邪険にするなよ…な?」タラ


222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 13:32:36.34 ID:FhWWPdzMO
少しだけ会社の上司に会ってきます。
始末書の問題だけなので長くはかからないと思います。


223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 13:34:30.76 ID:S1mF//TT0
なにやらかしたwww

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 15:40:46.15 ID:FhWWPdzMO
4時あたりに帰れます

うちの会社の場合、10万円以下の損失は顛末書になるみたいです
今回は片手分なので始末書ですね。

……4時ちょいに投下していきます…



261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 15:41:35.71 ID:INMeMsKB0
>>260
なにをしたんだお前


262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 15:46:05.74 ID:DCIzx7Lt0
>>260
50万?

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 16:16:56.33 ID:FhWWPdzMO
保守ありがとうございます。投下していきます。

>>262
自分の一本は100万なんです


275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 16:18:07.18 ID:H9bVRzbT0
100万~500万ワロタwwww


ワロタ……


277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/10/09(日) 16:18:29.98 ID:UQJuHXRh0
>>274
お前さんざん人間は指一本を1で数えるとか言っておいて


279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/10/09(日) 16:18:49.90 ID:S1mF//TT0
スケールの違いか

 
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