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勇者「戦士、僧侶、魔法使いを連れていく奴は情弱。情強は――」1/2






勇者「戦士、僧侶、魔法使いを連れていく奴は情弱。情強は――」



1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:04:50.45 ID:k9u45pUC0
王「勇者よ、街にある酒場で仲間を集めていけばいいだろう」

勇者「は?」

王「いや、独り旅ではなにかと苦労が多いだろうし」

勇者「いや、酒場で仲間を得るとか面白くないし」

王「面白くないって」

勇者「俺は自力で探す。それが冒険の醍醐味っしょ」

王「おぬし、口の利き方に気をつけよ」

勇者「超絶イケメンの俺ならすげーやつを仲間にしてみせますし、魔王なんてデコピンで倒しますし」

王「……」

勇者「金くれ」

王「やらん。即刻立ち去れ」



元スレ
勇者「戦士、僧侶、魔法使いを連れていく奴は情弱。情強は――」




2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/11/06(日) 16:08:23.96 ID:k9u45pUC0
――外

勇者「さてと、国外追放された勇者とか俺が初めてなんじゃね?」

勇者「あの王は魔王倒したら、絶対に復讐してやりますし」

勇者「さてと……とりあえず噂にきいたあの場所にいってみっか」

勇者「楽しくなりそうだぜ」

勇者「できれば可愛い子もほしいな」

勇者「こっちか」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:12:19.03 ID:k9u45pUC0
――雪山

勇者「確か噂ではここに……」

「だれじゃ?」

勇者「ん?」

「誰じゃ?ここは人間が足を踏み入れて良い場所ではないぞ?」

勇者「……」

「死にたくなければ立ち去るがよい」

勇者「あんたは?」

雪女「妾のことなどどうでもよかろう。さあ、立ち去るのじゃ」

勇者「雪女さん?」

雪女「……答える義理はない」

勇者「やっぱり。なあ、俺と一緒に魔王を倒さないか?」

雪女「何を言っておる?早く去れ。氷漬けになりたくはあるまい?」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:16:35.58 ID:k9u45pUC0
勇者「俺、勇者なんすよ」

雪女「早く出ていけ」

勇者「で、仲間を集めている最中で、あんたみたいな不思議系の仲間を集めようって思ったのね」

雪女「おい、聞こえぬのか?」

勇者「なあ、仲間になってくれよ」

雪女「断る」

勇者「なんで?超絶イケメンの俺が頼んでるのに?ありえないんですけど」

雪女「己を卑下する者も美化する者も妾は嫌いじゃ。去れ」

勇者「仲間になってください」

雪女「断るといっておろうが!!」

勇者「じゃあ、どうしたら仲間になってくれるんです?」

雪女「人間の仲間になどならん」

勇者「訳あり?」

雪女「去れと言っておろうが!!」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:18:53.78 ID:k9u45pUC0
――村

勇者「くそ……吹き飛ばされた」

勇者「とりあえず寒いし、今日は宿屋で休むか」

勇者「大将、やってる?――おろ?」

店主「」

勇者「もしもーし!!」

勇者「氷漬けになってる……」

勇者「てことは……」

勇者「泊まり放題じゃん!!」

勇者「やったね!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:22:54.63 ID:k9u45pUC0
――翌日 雪山

勇者「ちーっす」

雪女「おい!!」

勇者「これお土産にドライアイス。あげるよ」

雪女「貴様は妾をなんだと思うておるのじゃ?」

勇者「雪女でしょ?あんたの力があれば魔王も倒せると思うんだけどなー」

雪女「おぬし、近くの村には行ったか?」

勇者「うん」

雪女「村の者はどうなっておった?」

勇者「氷漬けになってた」

雪女「そうだ。おぬしもそうなりたくはあるまい?」

勇者「うん」

雪女「ならば、去れ」

勇者「なんで?」

雪女「……」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:26:59.52 ID:k9u45pUC0
勇者「なんか食べる?冷凍食品をいくつか持参したけど」

雪女「妾は人間ではない。何かを口にすることはない」

勇者「マジで!?食費浮くわー、仲間になってくれ」

雪女「……」

勇者「ねえねえ、お給料も払うし」

雪女「……氷漬けになりたいのか?」

勇者「なりたくねえよ」

雪女「もう出ていってくれ……人間の顔など見たくないのじゃ」

勇者「なーんでだよー」

雪女「……」

勇者「にしてもここ寒いな。暖炉ないの?」

雪女「風邪をひくまえに去れ」

勇者「あ、俺、炎出せるんだった。すごいっしょ?」

雪女「……こいつ、嫌い」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:30:37.61 ID:k9u45pUC0
勇者「すげー!よくみたら外壁が氷だ!!マンモスとかいねーの?」

雪女「おらん」

勇者「ひゃー、冷たい!!」

雪女「……」

勇者「かき氷、何人分作れんだ?これで飢饉を乗り越えられるんじゃないか?」

雪女「おい」

勇者「なに?」

雪女「いつまで居座るつもりだ?」

勇者「雪女ちゃんの支度が整うまで」

雪女「おい。ちゃん付けはやめんか」

勇者「なんで?可愛いのに」

雪女「人間に可愛いなどといわれとうない!!」

勇者「可愛い!可愛いよ!!」

雪女「やめんか!!」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:35:21.27 ID:k9u45pUC0
勇者「もー、こんな寒いところに引き籠ってないでさぁ、世界に出て見聞を広めようぜ!」

雪女「妾はここが好きなのじゃ」

勇者「変わってるね。まあ、だから仲間にしたいんだけど」

雪女「……」

勇者「にしても肌白いな。スベスベしてそうなんだけど、触ってもいい?」

雪女「やめい!!近付くでないわ!!汚らわしい!!」

勇者「あ、ピーンときた。あんた男に捨てられたな?」

雪女「……っ」

勇者「図星だー!!なーんだ、男に振られたから引き籠ってんの?メンヘラか」

雪女「……お前、命を捨てる覚悟はできたな?」

勇者「お?」

雪女「氷漬けになれ!!!」

勇者「ちょ!?」

雪女「おまえなんか嫌いだー!!!」

勇者「落ち着いて!!ごめん!!調子にのったかもしれない!!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:40:46.33 ID:k9u45pUC0
雪女「はぁ……はぁ……」

勇者「あ、あぶねえ……雪女、マジこぇ~」

雪女「その割にはなんか余裕じゃな……」

勇者「もう、男に振られたぐらいなにさ。もっといい男が世の中にはいるって。例えば、ここにな!」

雪女「もうよい。許してやるから去れ」

勇者「……」

雪女「妾は本当にあの者を愛しておった……じゃが……」

勇者「雪女だから捨てられたのか?」

雪女「理由はわからん。でも、そうであろうな。所詮は魔族。人間とは結ばれるはずもない」

勇者「そっか。可哀想に」

雪女「同情なぞいらん。帰れ」

勇者「分かった!!」

雪女「え?」

勇者「寒いし帰るわ!!ごめんな!!」

雪女「え?あれ?……帰るの?」


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:45:05.65 ID:k9u45pUC0
――村

勇者「大将!今日も泊まるわ!ツケといて!!」

店主「」

勇者「さてと、明日は何を持って行こうかな……?」

勇者「今日と同じ物を持っていったら呆れられちゃうし」

勇者「なにすっかなぁ」

――商店

勇者「へい、大将!!」

店員「」

勇者「この冷凍薬草と冷凍マグロ貰っていくな!!」

勇者「これで雪女ちゃん、喜んでくれるかな?」

勇者「酒とスルメももってくか」

勇者「明日は酒盛りだな」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:49:28.37 ID:k9u45pUC0
――翌日 雪山

雪女「……」

勇者「雪女ちゃん!!おっはよ!!」

雪女「あ……な、なにしに来たんだ!!去れ!!」

勇者「これ、お土産な。全部凍ってるし、丁度いいと思って」

雪女「……いらんというておろう」

勇者「はい!」

雪女「な、なんだ?」

勇者「あの村で一番高級な酒だ。飲もうぜ。スルメもあるし」

雪女「だから……」

勇者「俺は熱燗で飲むけど、雪女ちゃんは?」

雪女「おぬし、何歳だ?」

勇者「16」

雪女「未成年が飲むな!!」

勇者「いや、勇者ですし、そこは問題なくね?」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:53:10.49 ID:k9u45pUC0
雪女「あるわ!!」

勇者「えー?」

雪女「勇者なら、尚更だ。見本になるように生きろ」

勇者「でも、ここには雪女ちゃんしかいないし。雪女ちゃんが黙ってればいいだけでしょ?」

雪女「妾はすぐに喋るかもしれんぞ?」

勇者「俺は雪女ちゃんが口が軽いとは思わない」

雪女「なぜじゃ?」

勇者「なんかガード固そうだし」

雪女「意味が分からん」

勇者「え?マジ?じゃあ、ちょっと胸揉ませてくれない?」

雪女「殺す」

勇者「あ、すんません」

雪女「全く……」

勇者「で、飲む?」

雪女「……す、すこしだけ」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 16:58:52.58 ID:k9u45pUC0
雪女「―――ぷはぁ!!で、そいつはいったんじゃぞ?妾を一生愛してくれるって!!」

勇者「うんうん」

雪女「なのに……なのに……他の女がすきになったとぬかしよって……ぐすっ……」

勇者「よしよし」

雪女「ひっく……なんじゃ……あんな小娘にほれよって……妾と400年以上も歳の差がある小娘じゃぞ!?」

勇者「ひどいなぁ」

雪女「そう思うじゃろ!?だから……ぐすっ……妾は人間を信じないことにしたのじゃ……ひっく」

勇者「もうその辺で」

雪女「飲まずにやってられるか!!―――グビグビグビ!!!」

勇者「相当、溜まってたんだ」

雪女「当たり前じゃ!!ひっく……もう恋なんてせんぞ……せん……ぐすっ……ふぇぇぇん!!」

勇者「あ、泣いた」

雪女「ひっく……うっ!」

勇者「……あ、吐く感じだ」

雪女「―――オロロッ!!」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:02:29.62 ID:k9u45pUC0
雪女「……はぁ」

勇者「どう?落ち着いた?」

雪女「すこし……まだ、世界が回っておるが」

勇者「ここは氷嚢にこまんないな」

雪女「……」

勇者「なに?」

雪女「変な男じゃな、お前」

勇者「変な人に変って言われると、照れるな」

雪女「……酒、感謝する」

勇者「きにすんな、タダだし!」

雪女「……もう、帰れ。妾を仲間にしても仕方あるまい」

勇者「わかった!!」

雪女「……」

勇者「じゃあ、また明日な!!」

雪女「……え。あ、うん」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:06:52.54 ID:k9u45pUC0
――数日後 雪山

勇者「雪女ちゃん、やっほー」

雪女「おかえり」

勇者「ただいま!!はい、おみやげ」

雪女「今日はなんじゃ?」

勇者「葡萄酒だ」

雪女「そうか。いつも貢いでもらってすまんな」

勇者「気にスンナ。タダだし!!」

雪女「……なんか、おぬしがここにいるのも普通になってきたな」

勇者「俺も。ここが家みたく思ってきた」

雪女「……なあ、おぬしさえよければ……ここに住まんか?」

勇者「え?」

雪女「わ、妾はお前となら……その……」

勇者「ごめん!めちゃくちゃ嬉しいけど、俺は魔王を倒さないといけないんだ!イケメン勇者だし!!」

雪女「……ま、魔王などどうでもいいではないか」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:11:44.42 ID:k9u45pUC0
勇者「いやぁ。魔王を倒せるのって俺だけなんだよね」

雪女「……」

勇者「その俺が魔王から逃げちゃカッコ悪いじゃん?俺、イケメンだからカッコ悪いの嫌なんだよね」

雪女「……そうか」

勇者「だから、雪女ちゃん。一緒にここを出ようぜ!」

雪女「しかし……妾は人間ではないぞ?」

勇者「気にスンナ!!」

雪女「え?」

勇者「俺も国を追放された身だ。雪女ちゃんと境遇は変わんないから!!」

雪女「そ、そうか……おぬしも大変なんじゃな」

勇者「うん。だから、雪女ちゃんの手助けがいるんだ」

雪女「妾の?」

勇者「うん!雪女ちゃんが必要なんだ!!!」

雪女「ちょ……声が大きい……」

勇者「行こうぜ!外に出ようぜ!!こんなところにいたら風邪ひいちゃうし!!」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:16:14.41 ID:k9u45pUC0
勇者「いえーい!!」

雪女「こら!!腕をひっぱるでない!!自分で歩ける!!」

勇者「あ、ごめん。興奮しちゃった」

雪女「って、妾は旅に出るとはいっておらんぞ!?」

勇者「ねえねえ」

雪女「なんじゃ?」

勇者「雪女ちゃんはなんか知り合いに不思議な子っていないの?」

雪女「不思議な子?」

勇者「エルフとかドワーフとか、そっち系」

雪女「うーん……あ、数百年前に出逢ったことがあるの」

勇者「誰誰?」

雪女「しかし、今もいるかはわからんぞ?」

勇者「とりあえずそこにいくぜ!!雪女ちゃん、案内してくれ!!」

雪女「う、うん……あ、いや、だから妾はまだ仲間になるとは―――こら!!腕をひっぱるな!!」

勇者「ひゃっほー!!雪女ちゃんゲットーだぜ!!」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:21:00.07 ID:k9u45pUC0
――花畑

雪女「ここじゃ」

勇者「へえ……すごい長閑なとこだな」

雪女「理由は忘れたが……ここを訪れたときにそやつと出逢ったのじゃ」

勇者「ふーん」

雪女「……そういえば村の呪いを解いてなかったの」

勇者「いいじゃん。雪女ちゃんに酷いことした男の村なんて世界が平和になってからで」

雪女「そ、そうか?」

勇者「あれだけ綺麗に凍ってたら魔物に襲われることもないしな」

雪女「おぬしがそういうなら」

勇者「にしてもここはすげーなぁ!!寝よ!!」

雪女「こら、いきなり倒れる奴があるか」

勇者「きもちいー!!雪女ちゃんも一緒に寝ようぜ!!」

雪女「う、うむ……では、失礼して―――」

「ぎゃ!?誰誰!?私の上に乗る人は!!重いし!!」



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:25:29.92 ID:k9u45pUC0
勇者「やべえ!?雪女ちゃんのお尻が喋った!!」

雪女「え!?妾のお尻、喋るのか!?」

勇者「ひくわ」

雪女「ひ、ひかないで……おねがい……」

「ちょっと!!どいてください!!」

勇者「ん?」

雪女「……な、なんじゃ?」

妖精「はぁ……びっくりした。内蔵飛び出るかとおもいました」

勇者「おぉぉぉ!?」

妖精「ぎゃ?!な、なんですか!!そんな握りしめないでください!」

勇者「なんだこいつ、ちっさ可愛い!!」

雪女「こ、これ!!勇者よ、早速浮気とはいい度胸じゃ!!」

勇者「お前、誰?」

妖精「私は花の妖精ですよ?―――つか、早く離してください!!中身がでちゃう!!」

勇者「すげー!!これはすごい!!――なあ、一緒に魔王を倒そうぜ!!」


70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:29:05.05 ID:k9u45pUC0
雪女「おぬしは」

妖精「あ、雪女さんじゃないですか。お久しぶりですね」

勇者「雪女ちゃんの知り合い?」

雪女「うむ」

妖精「何百年ぶりですかね」

雪女「覚えておるわけ無かろう」

妖精「ですよねー」

勇者「妖精ちゃん、一緒に魔王倒しにいかない?」

妖精「……なんですか、この人?」

雪女「勇者じゃ。なんでも魔王を倒すための仲間を集めておるらしい」

妖精「それはそれは、頑張ってください」

勇者「ありがとう。頑張るから仲間になってくれ」

妖精「いやですよ」

勇者「なんで?」

妖精「私は花の妖精ですよ?戦えるわけないじゃないですか」


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:33:30.54 ID:k9u45pUC0
雪女「だそうじゃ。他をあたるぞ」

勇者「そうだな。仕方ないな」

妖精「わーーー!!!なんで袋にいれるんですか!!私は道具じゃありませーん!!」

勇者「おっと、うっかり」

妖精「びっくりした……びっくりして涎でちゃった」

雪女「無理矢理はいかんぞ」

勇者「でも、ほしいなぁ」

妖精「ですから、私ではその辺の魔物にすら勝てませんよ」

勇者「何ができるの?」

妖精「私は花が出せます」

勇者「マジ!?じゃあ、ちょっと俺の周りに薔薇をいっぱいだしてくれない?」

妖精「い、いいですけど……そーれっ!!」

勇者「―――荒ぶる神々よ。俺の美しさの前にひれ伏せ」

妖精「バカですか、この人?」

雪女「……かっこいい」


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:37:52.32 ID:k9u45pUC0
妖精「え!?」

雪女「……あ、いや、なんでもない」

勇者「じゃあ、次は雪女ちゃんと妖精ね」

雪女「な、なんじゃ?」

勇者「顔を寄せて、寄せて」

妖精「こ、こうですか?」

勇者「よし。そこで百合の花をいっぱい出して」

妖精「てい。―――これでいいんですか?」

勇者「で、雪女ちゃんが「愛してるわ」って言って、妖精さんが「いけませんわ、御姉様」って言って」

雪女「……愛してるわ」

妖精「いけませんわ、御姉様……」

勇者「ハイ。ありがとう」

妖精「何の意味が?」

雪女「……しらん」

勇者「その力、きっと魔王を倒すのに役にたつ!!さあ、一緒に行こう!!」



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:44:01.54 ID:k9u45pUC0
妖精「意味がわかりません!!」

勇者「その能力は必要だ!!」

妖精「ですから!!こんなしょぼい力じゃなにもできませんて!!」

勇者「なに?その花は無限に出せるんじゃないの?」

妖精「出せますよ?」

勇者「じゃあ、すごいじゃん」

妖精「いや……」

勇者「例えば、花の香りで相手の嗅覚をマヒさせたら逃亡するとき役に立つでしょ?」

妖精「それは……」

勇者「あと大量に降らせることで敵をかく乱できるし、その隙に俺が斬りかかることもできる」

妖精「……」

勇者「トドメは敵の口の中に花を大量に押し込んで窒息死させる手もある。ほら、君はすごいよ!!」

妖精「……わ、わたし……すごいんですか?」

勇者「もう世界最強の妖精じゃないの?」

妖精「さ、最強……花を出すだけの……私が……?」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:50:56.81 ID:k9u45pUC0
妖精「い、いや……あなたの口車には乗りませんよ!!」

雪女「勇者、無理に誘うことはよさぬか。妾は別に良かったが、花の妖精はこの土地に強い思い入れがある」

勇者「そうなの?」

妖精「私はこの花畑を守る役目を担っていますから。そう簡単に離れるわけにはいかないのです」

勇者「マジか」

雪女「妾のときとは状況が違うのじゃ」

勇者「じゃあなんで紹介したんだよ!!」

雪女「おぬしが紹介せえと言ったからではないか!!」

勇者「なんだと!!俺の所為か!!」

雪女「そうじゃ!!」

勇者「それはすまん!!」

妖精「あの……ケンカしないで……」

勇者「じゃあ、少し寝ていってもいい?疲れたし」

妖精「あ、ど、どうぞ。それぐらいでしたら」

勇者「はぁ……花のベッドはきもちいい~♪」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 17:57:39.81 ID:k9u45pUC0
勇者「すぅ……すぅ……」

雪女「ふふ……寝顔はまだまだ少年じゃな……かわいい」

妖精「……変わりましたね、雪女さん」

雪女「な、なにがじゃ!?」

妖精「少し前までは本当に氷みたいに冷たい感じだったのに」

雪女「数百年もあれば変わるわ」

妖精「まあ、そうですね」

雪女「おぬしは変わってはおらんな」

妖精「私は常に花と共にいますからね。こうして人間とお話したのもいつ以来か」

雪女「そうか」

妖精「で、本当に魔王を倒すんですか?無茶だと思うんですけど。雪女さん、熱に弱いし」

雪女「それをいうな」

妖精「……でも行くんですね」

雪女「こやつが妾を必要だと言ってくれたからな。妾はいく」

妖精「そうですか……じゃあ、あそこに行ってみてはどうですか?昔、黄金の国ってところにありとあらゆる加護を齎せてくれる術師がいると聞いたことがあります」


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:01:47.97 ID:k9u45pUC0
雪女「黄金の国とな?」

妖精「はい。現存されているかはしりませんが」

雪女「そこで熱の加護を受けろと?」

妖精「そうしたら雪女さんもまあ、戦えるようになるのでは?」

雪女「ふむ……そうじゃな」

勇者「むにゃむにゃ……ゆ、おん、なぁ……すき……」

雪女「え!?」

妖精「おぉ?」

勇者「ゆき、おんなのかき氷……すき」

雪女「……」

妖精「行きます?」

雪女「うむ。――おきろ、勇者」

勇者「つめてぇ!?なにした!?」

雪女「耳に息を吹きかけただけじゃ。情けないのぉ、こんなことで驚いてからに」

勇者「耳はやめろよ」


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:05:40.01 ID:k9u45pUC0
勇者「じゃあ、行ってくる」

妖精「あの……」

雪女「これ、やめろ。道具袋からだしてやりんせ」

勇者「ちっ」

妖精「あなた、本当に勇者さん?」

勇者「このイケメンぶり、勇者以外にある?」

妖精「人間の美的感覚はよくわかりません」

雪女「すまんかったな、妖精。色々、ありがとう」

勇者「じゃあ、またな」

妖精「はい。また会える日を楽しみにしています」

勇者「いい子だったなぁ」

雪女「……わ、妾がおるからいいであろう?」

勇者「え?まあ、そうだけど。二人じゃ辛いし、あともう一人ぐらいは欲しいよな」

雪女「そ、そうか?」

勇者「うん!もっと不思議な奴がほしい!!雪女ちゃん以上の奴なんてそうはいないだろうけどな」


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:10:24.56 ID:k9u45pUC0
――黄金の国

勇者「ここか」

雪女「ふむ。不思議な奴はいそうにないのう」

勇者「変わった建物が多いけど……人がいないな」

雪女「じゃが、趣がある。見てみよ、全て木でできておるぞ」

勇者「マジだ。レンガじゃないんだ。すげーなー」

雪女「妾はこういうが好きじゃ」

勇者「じゃあ、魔王を倒したら木の家を建ててやるよ」

雪女「ま、まことか!?そ、そこは妾とおぬしの……」

勇者「雪女ちゃん用の家なら簡単に作れるだろ」

雪女「あれ?おぬしは一緒に住まんの?」

勇者「え?なんで?」

雪女「……おぬし、嫌い」

勇者「なんで?なんで?家を建てるっていってんじゃん」

「お前ら、誰だ?ここは神聖な場所だ。土足であがってくんな」


114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:15:21.56 ID:k9u45pUC0
勇者「お!?」

雪女「だれじゃ?」

「誰だって?あたしはここの巫女だ。おまえらこそ―――」

勇者「すっげー!!なんか変な奴服着た変な奴がいる!!」

「あ?ちょ!?やめろ!!」

勇者「すげー!!雪女ちゃん、ほらほら触ってみなよ。これ本物だぜ!!」

雪女「ほお……確かに獣の尾じゃな」

勇者「耳もあるし、誰だ!!」

狐娘「だから!!巫女だっつってんだろ!!!」

勇者「巫女ってなんだ?」

狐娘「この社を守護する者だよ」

勇者「ふーん」

狐娘「お前らは誰だよ?帰ってくれ」

雪女「ここであらゆる加護を受けられるときいたのじゃが?」

狐娘「あー、それね。じゃ、金だしな。一加護、10万だ」


120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:20:25.29 ID:k9u45pUC0
勇者「お金とるのか……尻尾を揉むぞ」

狐娘「揉んでもいいけど。別に性感帯じゃねーし」

雪女「勇者、路銀はあるか?」

勇者「流石に10万はないな」

雪女「だそうじゃ。すまんがツケでやってもらえんか?」

狐娘「アホか。こっちだって食べていくには金がいるんだ。文無しは帰ってくれ」

雪女「勇者、どうする?」

勇者「じゃあ、体で払うわ。向こうにいこうぜ」

狐娘「お、おい……」

雪女「勇者!!!」

勇者「冗談だから……そのつららの切っ先を向けないで」

雪女「浮気は許さんぞ」

狐娘「結婚式ならやってやるよ」

勇者「マジで?でも、俺は狐の嫁はいらんなぁ」

狐娘「なんであたしがお前に嫁入りしないといけないんだよ!!」


126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:26:48.03 ID:k9u45pUC0
雪女「ところでここには人がおらんようじゃが?」

狐娘「ああ、魔王に滅ぼされたからな」

勇者「マジで?」

狐娘「嘘ついてどうすんだよ」

雪女「にしては、家屋に傷はなさそうじゃが?」

狐娘「加護の力だ。あたしがここにいる限り、この土地が朽ちることはない」

勇者「もしかして、凄い人なんです?」

狐娘「まーな」

勇者「仲間になってもらえませんか?」

雪女「何故、腰が低くなっておるのじゃ?」

狐娘「仲間ぁ?」

勇者「魔王を倒すために」

狐娘「魔王だと……?」

雪女「うむ。実はいうと魔王を倒すために旅をしておってな……」

狐娘「そうだったのか。詳しい話を聞きたいから、社のほうにいこう。お茶ぐらいは出す」


127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:31:28.71 ID:k9u45pUC0
――狐の社

狐娘「狭いとこだけど勘弁してくれ」

勇者「ほんとだな」

狐娘「遠慮なしか」

雪女「ふむ……だが、空気は清浄じゃな。落ち着く」

狐娘「魔族でもそう感じるのか?」

勇者「あれ、狐ちゃんは魔族じゃないの?」

狐娘「あたしは神族だ。魔族と真逆だよ」

雪女「なるほど。だから様々な加護が」

狐娘「そういうこと。あ、お茶だすな。――おーい!!」

狐幼女「な、なに?」

勇者「なんだ!?ちっちゃい狐ちゃんがいる!?」

狐娘「あたしの妹だ。お茶だしてくれ」

狐幼女「うん……すこし待ってて」

雪女「家族か」



131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:35:59.80 ID:k9u45pUC0
勇者「じゃあ父狐や母狐もいるの?みてー!!」

狐娘「悪い。ここに住んでるのはあたしと妹だけだ」

雪女「まさか、魔王に?」

狐娘「そうだ。魔王が全てを奪った……家族も友人も……全部」

勇者「ひっでー!!俺だったら保護するのに」

狐娘「保護してなにすんだ?」

勇者「尻尾とか耳を触りまくる」

狐娘「うぇ」

狐幼女「よ……ほ……」

雪女「危なっかしいのぉ」

狐幼女「あ、あわ……」

狐娘「ゆっくりでいいぞ?」

狐幼女「う、うん……もうちょっと……だから……よいしょ、おまたせ」

勇者「こっちにおいでー」

狐幼女「なに?」



134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:39:57.01 ID:k9u45pUC0
勇者「はぁ……かわいい、柔らかい……」

狐幼女「あの……」

勇者「ごめん。もうちょっと抱かせてて」

狐幼女「あぅ」

雪女「勇者!!妾も抱かんか!!」

勇者「雪女ちゃんは冷たいからなぁ。お腹冷えるし」

雪女「ぐぬぬ」

狐娘「妹に変なことすんなよ」

勇者「はぁぁ~かわいいなぁ」

狐幼女「うざい」

狐娘「そうだ。加護だったな。なんの加護が欲しいんだ?」

雪女「やってくれるのか?!」

狐娘「魔王を倒す手助けができるならいくらでも。ロハでやるぜ」

雪女「おぉ……すまぬな!!」

勇者「じゃあ、この子くれ!!ちっちゃい狐ちゃんと一緒に寝たいし」


136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:44:28.23 ID:k9u45pUC0
狐幼女「……たすけて……」

狐娘「そりゃできない。あたしだったらいいけど?」

雪女「!?」

勇者「マジ?」

狐娘「それが魔王を倒すためになるならな」

勇者「なるなる!!」

狐娘「んじゃ、向こうにいこうぜ」

勇者「やっほー!!」

雪女「勇者!!なにをいっておるのじゃ!!!」

勇者「悪い……背に腹はかえられないんだ」

雪女「また妾は人間に捨てられるのか……よよよ」

狐娘「一緒に寝るだけだろ?」

雪女「おぬし!!男と寝るの意味がわかっておるのかぁ!!」

狐娘「何をそんなに怒ってんだ?」

勇者「モフモフしてえ」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:48:59.80 ID:k9u45pUC0
雪女「ともかくいかん!!いかんぞ!!」

勇者「ちぇー」

狐娘「まぁいいか。ともかくなんの加護が欲しいんだ?」

雪女「熱じゃ。妾は熱に弱くてな」

狐娘「ああ、存在そのものがか。てことは完全な加護は無理だ。人並みに平気になる程度だけど、いいか?」

雪女「今よりも耐性がつくのなら」

狐娘「わかった。じゃあ、その服を脱いで」

雪女「え!?」

勇者「むむ?」

狐娘「加護の術はその身に紋を書き込むことで得られる。だから背中とかに書くんだけど」

雪女「そ、そうなのか……・ふむ」

勇者「……かまわん。ここでやれ」

狐娘「つか、ここでしかやれないけど」

雪女「勇者……外へ出ててくれんか?」

勇者「ノーだ」


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:54:01.36 ID:k9u45pUC0
雪女「おぬしは乙女の裸を堂々と見る気か!?」

狐娘「いいじゃん裸ぐらい。何回もみせてんだろ?」

雪女「見せたことないわ!!妾は軽い女ではない!!」

勇者「でも、恋人いたんだろ?慣れてんだろ」

雪女「う、生まれてこのかた……殿方に裸体をさらしたことなんでありゃせんわ」

勇者「うそぉ!?」

狐娘「処女?マジで?」

狐幼女「しょじょってなぁに?」

勇者「君みたいな純粋な子のことだよー?」

雪女「だ、だって……そういうのは結婚して、から……じゃろ?」

狐娘「あんた、あたしより貞操観念が強いな。偉いよ」

雪女「お、おぬしだってそうじゃろ!?」

狐娘「残念。あたしはもう経験済み。一応、結婚もしてたし」

勇者「旦那さんは狐?」

狐娘「ううん。村の人間。殺されたけどな……」


161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 18:58:54.68 ID:k9u45pUC0
勇者「そうか」

狐娘「恥ずかしいならあたしが壁になってやるから、脱いだ脱いだ」

雪女「う、うむ……」

勇者「ハァハァ」

狐娘「肌白いな」

雪女「は、はよしてくれ……」

狐娘「はいはい……ちょっとまってよ……」

雪女「ひゃん♪お、おいくすぐったいぞ……?」

狐娘「筆で書いてるからな。我慢しろ」

雪女「で、でも……あぁん♪」

勇者「なんか興奮する」

狐幼女「ん?なんかお尻にあたってる……?」

勇者「あ、ごめん」

狐幼女「いい加減、はなして」

勇者「そうだな。これ以上は理性がもたない」


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 19:04:03.80 ID:k9u45pUC0
狐娘「はい、終了」

雪女「これで熱につよくなったのかえ?」

狐娘「問題ないけど、魂そのものが熱に弱いからな。人間並みに強くなっただけだ」

雪女「いや。それで十分じゃ。すまなかったな」

狐娘「いやいや」

勇者「じゃあ、仲間になってくれ!!」

狐娘「最初にいったろ?あたしがいるからこの土地は姿を保っていられるんだ。あたしはここを離れられない」

勇者「マジでー?」

狐娘「こいつの面倒もみないといけないし」

狐幼女「おねえちゃん……」

勇者「なら仕方ないな……はぁ……いい人材は見つかるのに……どうして仲間になってくれないの……?」

雪女「妾がおる。何も気に病むことはない!」

勇者「……はぁ」

雪女「なんじゃ、そのため息は!?」

狐娘「この先は魔王の領地になるから気を付けろよ?――あ、そうだ。人外が欲しいなら魔王の領地にある森にいけよ。人外はいっぱいいるぞ?」


197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 19:23:56.12 ID:k9u45pUC0
――魔王の森

勇者「はぁ……はぁ……」

雪女「勇者……すこ、し……やすまぬか……?」

勇者「そうだな……ふぅ」

雪女「つかれたの」

勇者「全くだ……雪女ちゃんって意外と体力あるんだな」

雪女「妾は魔族じゃなから」

勇者「そうか……羨ましいというか……」

雪女「しっかりしやれ、勇者」

勇者「ごめん……はぁ……」

雪女「妾の冷気で熱した体を冷ましてやろうか?」

勇者「抱きしめてくれるのか?」

雪女「な、なにをいっておる!!」

勇者「じゃあ、いい」

雪女(しまった……なぜ素直になれんのじゃ……くすん)


 
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 19:28:01.43 ID:k9u45pUC0
勇者「魔物が多いな……ここは」

雪女「魔王の領地じゃからなぁ。致し方あるまい」

勇者「狐ちゃん、ここで仲間を得られるとか言ってたけど嘘だな」

雪女「話をする前に襲ってこられてはたまらんの」

勇者「まったくだ」

雪女「勇者よ、ここで仲間を得るのは諦めたらどうじゃ?」

勇者「うーん……」

「がおー!!にんげんはどこだー!!」

勇者「……」

雪女「……」

ゾンビ娘「がおー!!にんげんはどこだー!!たべちゃうぞー!!」

ハーピー「バカ!!向こう向こう!!」

ゾンビ娘「おお、こっちか。ふっふっふ、覚悟しろー!!」

勇者「すっげえ、弱そうな奴が来たぞ」

雪女「一掃してしまうかえ?」


206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 19:34:32.32 ID:k9u45pUC0
ゾンビ娘「ハーピー姉さん!!バカにされてますよ!!怒った方がいいですよ!!」

ハーピー「いや、バカにされてるのあんただから!!」

ゾンビ娘「なにー!!びっくりして首がもげちゃったよ!!」

勇者「はぁ……」

雪女「リビングデッドとハーピーじゃな」

ゾンビ娘「おまえらが勇者一行だな!たべちゃうぞ~?」

勇者「てい!」

ゾンビ娘「ぎゃぁぁ!!!斬られたぁぁ!!」

勇者「次はお前だ。下りてこい、ハーピー」

ハーピー「弱いわねえ……とんだ屑だわ。いいわ、そこで野垂れ死になさいな」

ゾンビ娘「あれぇ!?姉さん!!たすけてよぉ!!」

ハーピー「あんたのお守りはもうたくさんよ!じゃあね!!」

ゾンビ娘「ひとでなしー!!」

ハーピー「私は鳥だ!!」

ゾンビ娘「そうでしたね」


216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 19:39:02.02 ID:k9u45pUC0
勇者「……はい。下半身」

ゾンビ娘「これはご親切にどうも」

雪女「おぬし、捨てられたようじゃな」

ゾンビ娘「ですね。これからは野良ゾンビとして生きていきます」

勇者「おう。がんばれ」

雪女「それではの」

ゾンビ娘「まてぇ!」

勇者「なんだよ?」

ゾンビ娘「ここであったが100年目。勇者を倒し、見事返り咲いて―――」

勇者「てい」

ゾンビ娘「あぁぁん!!斬られた!!」

勇者「じゃあな。下半身は貰ってく」

ゾンビ娘「そんなぁ?!下半身をどうする気ですか!!スケベ!!」

雪女「妾もそれは許容できんぞ?」

勇者「冗談だから……氷に剣を首元にちかづけるな……」


221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 19:43:24.23 ID:k9u45pUC0
ゾンビ娘「よかったぁ……下半身は大事ですからね」

勇者「君って子ども産めるの?」

ゾンビ娘「はい。産めますよ?」

勇者「へぇぇ」

雪女「こら」

ゾンビ娘「まあ、ゾンビはゾンビの子しか産めませんけどね」

勇者「なんだ」

雪女「妾は……ちゃんと、産めるぞ?」

勇者「ふうん」

雪女「……勇者、嫌い」

勇者「ところでゾンビちゃん」

ゾンビ娘「なんでしょう?」

勇者「この際、君で良いから仲間になってくれない?」

ゾンビ娘「仲間ですか?どうして?」

勇者「なんか一緒にいたら面白そうだから」


233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 19:49:28.74 ID:k9u45pUC0
ゾンビ娘「はぁ……でも、ゾンビですし、勇者とは敵対関係ですし」

勇者「まぁまぁ。勇者と一緒にいれば「あのゾンビ、勇者を従えてるぜ!かっけー!!」って思われるからさ、多分」

ゾンビ娘「マジですか?!」

勇者「おうよ。もうゾンビ株うなぎ昇りのストップ高だね」

ゾンビ娘「な、なんかいい響きですね……ストップ高」

勇者「だろ?」

雪女「また適当な事を……」

勇者「どうせ捨てられた身だし、いいじゃんいいじゃん。仲間になろうず」

ゾンビ娘「そうですね。ゾンビ株がストップ高になるなら、仲間になろうず!!」

勇者「おっしゃー!!二人目、ゲットだー!!」

ゾンビ娘「いえーい♪」

雪女「そんな簡単に決めていいのか?こやつ、使い物にならん気がするが」

勇者「そんなのは後々考えればいいだけだ」

ゾンビ娘「だけだー」

雪女「はぁ……二人旅もここまでか……長いようで短かったな……ほろり」


243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 19:55:48.77 ID:k9u45pUC0
勇者「で、この森を抜けると魔王の城とかあるわけ?」

ゾンビ娘「山を一つ越えないといけませんが」

勇者「山越えか……楽しくなってきたぜぇ」

雪女「その山、普通ではないのであろう?」

ゾンビ娘「ええ、もうヤバい魔物がわんさか住んでますよ」

勇者「なんだと……?つまり、人外がいるのか?」

ゾンビ娘「ええ。そりゃもう」

勇者「よし……そこでチャンスがあるなら仲間を手に入れるか」

雪女「まだ増やすのか?」

勇者「魔王は強い!3人はいる!!」

雪女「二人でいいのではないのか?!」

ゾンビ娘「れっつごー!!」

勇者「進むぞー!!」

雪女「あぁ……勇者……」


249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 20:01:28.41 ID:k9u45pUC0
――火山

雪女「はぁ……はぁ……」

ゾンビ娘「やばいですぅ……体がとけるぅぅ」

雪女「妾の台詞じゃ……とる、でない……わ……」

勇者「何でこんなに暑いんだ?」

ゾンビ娘「こ、この山は……地熱がすごいことで有名なんですよ……ひぃ」

雪女「そ、そういうことは……はやめに……いわんかぁ……はぁ……」

ゾンビ娘「す、すんまそ……」

雪女「は、んせ、い……しておらん、な……?」

勇者「大丈夫か?まだ頂上でもないんだぞ?」

雪女「無茶をいうな……これ、でも……がんばっとる……ほうじゃ……」

ゾンビ娘「勇者さんは……げん、き……ですね……」

勇者「イケメンだからな。あと勇者ってこともあるけど」

ゾンビ娘「な、なるほど……」

雪女「と、ともかく進もう……早く越えなくては……はぁ……」


255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 20:07:56.26 ID:k9u45pUC0
――頂上 火口

勇者「おー!!すっげー!!この下、溶岩が流れてるぞ!!」

雪女「はぁ……汗がとまらん……」

ゾンビ娘「皮膚がただれる……」

雪女「おぬし、気持ちわるいな」

ゾンビ娘「雪女さんだって軽く火傷してますよ?」

雪女「妾は生まれつき熱に弱いのじゃ。しかたあるまい」

勇者「おし。いくか」

ゾンビ娘「すいません……途中の魔物、全部勇者さんに任せてしまって」

勇者「気にすんな。お前らは俺のイケメンぶりを後ろから眺めてればいいんだ」

雪女「ここではそうするしかなないのぉ」

ゾンビ娘「ですね……」

勇者「よぉし!!進むぞ!!」

「―――待て。ここから先は通さんぞ?」

勇者「いや、普通に通るけど?」


266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 20:14:26.35 ID:k9u45pUC0
ゴーレム「いや、通るな」

勇者「なんだ。お前は?無駄にでかい図体しやがって」

ゴーレム「僕は魔王様にここの警護を任されたゴーレムだ!!」

ゾンビ娘「でたぁぁ!!」

雪女「ゴーレム……初めてみたわ……なんという巨体じゃ」

勇者「そっか。がんばれよ」

ゴーレム「だから、通っちゃだめー!!」

勇者「ごふ!?」

雪女「勇者!?」

勇者「―――おいおい、その怪腕をいきなり振うか?」

ゴーレム「僕の言うことを聞かないから悪いんだぞ」

勇者「いい度胸だ。やってやるぜ」

雪女「やめんか。体格差が違いすぎる」

ゾンビ娘「ですよ!!」

勇者「ふっ……関係ない!!―――おしてまいる!!」



276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 20:20:39.33 ID:k9u45pUC0
ゴーレム「ふんすーーー!!!」

ゾンビ娘「ぎゃぁぁぁ!!!でっかい拳がくるぅぅ!!!」

勇者「よし!」

ゾンビ娘「はえ?」

勇者「くらえ―――ゾンビ眼つぶし!!!」

ゾンビ娘「きゃぁぁぁ!!!」

ゴーレム「なに?!ゾンビがとんでき―――」

ベチョ!!

ゴーレム「うわ!?なんだ!?前がみえないぞ!?」

勇者「隙あり!!――足払い!!」

ゴーレム「ぎゃぁ!?」

雪女「妾の息で……手足を凍らせ、拘束してやろう」

ゴーレム「あ……ぎぃ……?!」

勇者「よし。勝った」

ゾンビ娘「うえーん!!体がバラバラになったぁぁ!!勇者さん、パーツひろってー!!」




284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 20:23:00.34 ID:H27fayef0
初期
ゴーレム初期

女体化
ゴーレム女体化




315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 20:28:48.50 ID:4caWRq1n0
>>284
神採りか?


321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 20:29:43.80 ID:H27fayef0
>>315
せやな
女体化後より初期型で抱きついてくるときのほうが萌えたわ


333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 20:38:49.34 ID:KdTCEipd0
>>284
皮膚の一部がゴツゴツしてる防御力の高そうな女の子をイメージしてたんだが
そういうのは無いのか



305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 20:27:27.55 ID:k9u45pUC0
ゾンビ娘「右手の親指~どこ~?」

勇者「ゴーレムとは魔王も本気か」

雪女「早くここを抜けねば。妾の冷気もここではあまりもたんぞ?」

勇者「そうだな。いくか」

ゾンビ娘「あった!!よかったぁ……」

勇者「死体ちゃん!早くしろ!!」

ゾンビ娘「死体!?こういう生き物なんですけど!!」

ゴーレム「ま、まてぇ!!まってえ!!いかないでぇ!!」

勇者「なんで?」

ゴーレム「ぼ、ぼくが……魔王様に怒られる……から」

勇者「しーらね」

ゴーレム「きちくー!!」

勇者「バーカ!!俺は勇者だぞ!!俺に命令できるのは俺だけだ!!」

ゾンビ娘「かっこいい!!」

雪女「うむ……妾の夫になるのであればそれぐらいの気概がなくては困るの」


325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/11/06(日) 20:33:03.56 ID:k9u45pUC0
勇者「あばよっ!」

雪女「すまんな」

ゾンビ娘「お世話になりました」

ゴーレム「本当にいっちゃった……はぁ……解体されちゃう……」

「あら?やられちゃったの?」

ゴーレム「あ!?いや……これは……その……えっと……」

「情けないわねえ。でも、力があってもおつむは子どもじゃ、仕方ないか」

ゴーレム「ごめんなさい……お姉ちゃん……」

「いいわ。可愛い弟のためですもの。私が勇者を狩ってきてあげる」

ゴーレム「あ、ありがとう!!」

「ふふ。待ってなさい……」


勇者「―――よし。だいぶ涼しくなってきたな」

雪女「遠くにみえるのが魔王の城じゃな」

ゾンビ娘「ゾクゾクしてきましたよ」

勇者「よし、このままいくぜ」



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