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女「私はこの人生を送るのは三度目よ」男「……は?」2/2

女「私はこの人生を送るのは三度目よ」男「……は?」


女「私はこの人生を送るのは三度目よ」男「……は?」



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:37:12.86 ID:SDI2N18A0
―――

女「…結局遊園地まで戻ってきたわね」

男「ああ…一番思い出が詰まってる場所だからな」

女「……」

男「…始まりはいつだったか」

女「去年のクリスマス」

男「…ああ、そっか…じゃあ俺たち付き合って一周年だな」

女「そうだね」

男「…災難だったな、いろいろと」

女「…まぁ、平気よ」

女「だって…今ここに二人並んでいられるんだから」

女「これで…よかったのよ」




元スレ
女「私はこの人生を送るのは三度目よ」男「……は?」




70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:40:33.23 ID:SDI2N18A0
男「けど俺はさっき殺されかけたぞ」

女「…ごめんなさい」

男「二度とあんなことしないでくれ、命がいくつあっても足りない」

男「…俺からすればの話だけど」

女「だからごめんなさいって!」

男「わかったって、それよりあれ乗ろうぜあれ、コーヒーカップ」

女「…そこはジェットコースターでしょー」

男「いやっ、ちょっ…いきなりあんなん乗ったら気持ち悪くなるだろ!」

男「まずコーヒーカップに乗って揺れに慣れておいてから…」

女「聞いたことないわそんな理論、いいから早く行くよ!」グイッ

男「ちょっ、待って!待ってってば!ジェットコースター苦手なの知ってるはずだろお前ーっ!!」ズルズル


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/25(日) 18:45:22.25 ID:SDI2N18A0
―――

女「あー楽しかった…って、大丈夫?男」

男「…おえっ、全然大丈夫じゃない…」

女「はぁ、だらしないなあもう…こういうところは前から変わってないのね」

男「うえっ…悪かったな」

女「それじゃあお望み通りにコーヒーカップに乗りましょっか」

男「待って待って、せめて休憩させて」

女「しょうがないなぁ…10分だけね」

男「…ありがと」

女「じゃあ私飲み物買ってくる」スタスタ

男「ああ…悪いな」

男(…あと40分くらいか…)

男「…あいつの話、本当に本当なんだろうな…?」

男「だとしたら、やっぱり俺は…」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:50:22.17 ID:SDI2N18A0
―――

女「ちょっとは気分良くなった?」

男「…まあ、それなりには」

女「…あの、さっきは無理矢理連れてっちゃってごめんね?」

男「気持ちわりぃな、らしくないこと言うんじゃねぇよ」

女「うわっひっどー…ま、男はそっちのほうがそれらしいか…」

女「コーヒーカップってあっちだっけ?」

男「ああ、確かあっち」

女「もう酔わないよね?」

男「…さすがにもう酔わないと思うけど」


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:53:29.41 ID:SDI2N18A0
―――

ギュルギュルギュルギュルギュル

男「これこんなに回転速かったっけ?」

女「前からこのくらいだったでしょ」

男「そうだったっけ…」

女「楽しいねーこれ!いやっほぉぉう!」

男「お前はしゃぎすぎ」

女「えー?じゃあ男は楽しくないわけ?」

男「…そりゃあ楽しいけど…」

女「でしょー?もっとハメ外しちゃおうよー!」

ギュルギュルギュルギュルギュル

男「…お前と一緒にいると疲れる」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:57:29.83 ID:SDI2N18A0
―――

女「楽しかったね?男!」

男「ああ、楽しかった」

女「…本当に?なんかテンション低くない?」

男「気のせいだろ、それより次はどれに乗る?」

女「うーんと…あっ、じゃあメリーゴーランドで!」

男「…また回るのか」


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:01:40.86 ID:SDI2N18A0
―――

女「あははっ、楽しいー!ゆっくりだけど楽しいー!あはは、楽しいー!」

男「なあ、女」

女「ん、何?」

男「…ああ、いや…やっぱ、何でもない」

女「なんだよ、聞かせてよー」

男「いいからほら!前見てないと落ちるぞ?」

女「大丈夫だよ、ベルトしてあるもん」

男(…あと25分)

男(そろそろどうにかしないと…)

女「…男?、男ー?」


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:06:07.20 ID:SDI2N18A0
―――

女「ねぇ、男…なんかおかしなこと考えてるでしょ」

男「…何の話だ」

女「とぼけないでよ…あんた変なところで正義感強かったりするから」

女「私の話を信じ切って…バカなことしようとしてんでしょ」

男「例えば?」

女「…例えば…これから駅に行って、線路から飛び降りようとしてる男を助けに行こうだとか」

男「根拠は何だ?保証はどこにあるんだよ」

女「…それなりに…付き合い、長いから」

女「強いて言うなら、女の勘…よ」

男「そうか…けど当てにならないだろ、そんなもん」

女「…バカ、あんた普段は占いだって信じちゃう性質でしょ、私の妄想みたいな話だって…!」

男「それとこれとは話が違う、お前が必死に言うから信じただけだ」

女「今だって必死だよ!男に死なれたくなんかないもん…」

男「……」


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:10:32.27 ID:SDI2N18A0
女「おかしなことは考えないで、私はあなたと――」

男「…じゃあさ!こうしよう」

女「…え?」

男「一度は信じたお前の長話」

男「…よく考えれば証拠になるものなんかない絵空事だ」

女「…!…けど、記憶は…!」

男「……」

男「…悪かったな、演技だ演技!あんなもん!」

女「…え…」

男「だって、お前は俺の頭の中を覗き見れるわけじゃないだろ?」

男「俺の話もお前の話も、絵空事だったわけだ」

女「嘘…そんな、そんなの…!」

男「お互い信じたのが馬鹿だったってわけだ、大体なんで見ず知らずの女に死ぬ時間を予言されなくちゃならないんだ」

男「馬鹿馬鹿しいだけさ、こんなのはな!はははっ!!」



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:15:08.46 ID:SDI2N18A0
女「…じゃあ、どうして信じるふりとか…頭痛の演技とかしてたの」

男「…せっかくのクリスマスだ、女の子とデートの一つくらいしたいみたいだろ」

男「単なる俺の…お人よしっていうか…それか自己満足か」

男「…ありがとな、付き合ってくれて」

女「ばっ…ばか!下手な演技しないでよ!本当は全部信じてるくせに!!」

女「男…あなたそんなに死にたいの…っ!!?」

男「…ごめん」ボソッ

女「……」

男「…あばよ、電波女」ダッ

女「…!…男…!!」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:18:15.88 ID:SDI2N18A0
―――

男(…あと10分か…間に合うか…!?こっから…駅まで…!)

男「…あっ、あそこ…ちょうどいいところにレンタル自転車屋が…」

男「…すみません、ちょっと自転車貸してもらえませんか!?」

―――

男「断然速いな、これなら…!」シャコシャコ

男「……けどあいつの言ってたこと…本当に全部絵空事で、自殺しようとしてるやつなんていなかったって落ちだったらどうするかな…」シャコシャコ

男「…いや、でもあながち嘘ってことはないか…あいつは俺の彼女だ」シャコシャコ

男「…あいつは…俺のことあんなに知ってる」シャコシャコ

男「あいつと一緒にいるうちに…抜け落ちてたような記憶が…いつの間にか全部蘇ってた」シャコシャコ


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:22:30.36 ID:SDI2N18A0
男「…なぁ女!お前は最初、俺とは全然縁もゆかりも何もない、ただのクラスメイトだったよなあ!!」シャコシャコ

男「それでさあ!!不登校だったお前は…ある日勇気を出して学校に来た!!そんときたまたま話したら!本当にたまたまウマがあったんだよなあ!!!」シャコシャコ

男「それから一気に仲良くなって!文化祭の準備とか一緒にして!冬の日には一緒に登下校したりもしてさ!!」シャコシャコ

男「公園で一緒に遊んだ!映画館まで恋愛映画を見に行った!!ゲーセンで!金がなくなるまで遊んだな!!」シャコシャコ

男「学校じゃあほとんど一日中!積もる話もくだらない話も!!勉強運動教えあったりもした!!!」シャコシャコ

男「時計台の前に立って、奇妙な都市伝説とか阿呆な怪奇現象とか!事実無根な話までしたわ!!!!」シャコシャコ

男「10月下旬から11月の終わりまで!そうして俺たち遊びっぱなしだったっけ!」シャコシャコ

男「いつの間にか!俺たちの間には、強い絆が生まれてた!」シャコシャコ

男「それで、去年のクリスマスだ!遊園地に二人で遊びに行って!あのでっかい観覧車の中で!」シャコシャコ

男「今思い出しても恥ずかしいけど!!俺はお前に告白したっけ!!!」シャコシャコ

男「受け入れてもらえるか不安でさ!すっげー死にたくなったけど…」シャコシャコ

男「お前は!俺の気持ちに答えてくれたんだよな…!」シャコシャコ


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:26:05.10 ID:SDI2N18A0
男「…それなのに…何で忘れてたんだよ…」シャコシャコ

男「なぁ時計台のトナカイ!奪うなら俺の記憶じゃなくて…もっと別のものを持って行ってくれたらよかっただろうが!!」シャコシャコ

男「おかげで俺はあいつをたくさん傷つけた!いっぱい悲しませちまったよ!!」シャコシャコ

男「一年分のあいつとの思い出…全部空っぽになっちまったんだ!こんなに苦しくてつらいことがあるか!!」シャコシャコ

男「俺の命を救ってくれたことには感謝するよ…でもな、ただの都市伝説のくせして、他人の愛を勝手に試すような真似してんじゃねーぞ!!」シャコシャコ

男「余計なことしなくたって…記憶が、また無くなったとしたって…!」シャコシャコ

男「俺の思いはもう二度と変わらねぇ!!おれはあの女を世界で一番愛してる!」シャコシャコ

男「この思いは!永久に不滅のもんだ!他人の恋路を邪魔する奴はトナカイに蹴られて死ね!」シャコシャコ

男「俺はもう誰も!傷つけさせたりしねええええええええええええええええええええええ!!!」シャコシャコシャコシャコシャコシャコ




 
87 名前:>>85 勇者「冒険の書が完結しない」のことなら違う 足元にも及びません[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:32:33.09 ID:SDI2N18A0
―駅―

男「…はあ…はあ…今の時刻は14:55…急がないと…!!」ダッ

男「…今の俺は自分がどうやって死ぬのかもきっちり思い出せる」

男「あいつの言った通り…見知らぬ男ともみくちゃになって…」

男「そこから誤って転落する」

男「考えろ…どうすればそうならずに、その男を救うことができるのか…!」

―駅のホーム―

男「…いた、あいつか…」

若者「……」

男「クリスマスだけあって駅が混んでるなぁ…さて、どうすればあいつを止められるんだ…」

男(…不用意に突っ走って止めようとすれば俺の記憶にある通り、俺が転落して死ぬはずだ)

男(失敗はできない…なにせループするのは俺じゃなくて女のほうなんだからな…)

男(…せっかくこんなチャンスができたんだ、しくじったら一巻の終わりだぞ…)



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:37:39.88 ID:SDI2N18A0
「…間もなく2番線、電車が参ります 危ないですから黄色い線の内側までお下がりください」

ガタンゴトンッ ガタンゴトンッ

男「…来た…電車…!」ダッ

若者「……」フラフラ

男「危ない…!」

男(…どうする…!どうすれば…!?)

男(……)

男「よし…一か八かだ…!」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:43:17.12 ID:SDI2N18A0
ガシッ

若者「うわっ!?…な、なんだお前…!?」グラッ

男「そんなに飛び降りて死にたいんなら…俺が手伝ってやるよ」グイッ

若者「ちょっ、おまっ…な、なにすん――!?」

男「悪く思うな…!うおおおおおおおおおおおおおりゃああああああああああああああああぁぁぁぁっっ!!!!」ドカッ

若者「うわっ、な…なんで…!?」ブオッ

男「……」

キキィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイッ

若者「……」

男「……」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:50:06.99 ID:SDI2N18A0
ざわざわ… どよどよどよ

男「…よかったな、ギリギリで電車が止まってくれて」

若者「ひ…ひいぃ…」

男「二度と自殺なんかしようとすんじゃねぇ、わかったか?」

若者「な…なんでそれを…」

男「いいから!わかったか?」

若者「は…はい…」


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:54:02.43 ID:SDI2N18A0
―――

女「…その見知らぬ男の人を斜めに突き飛ばして、電車がギリギリで止まるかもしれないほんのちょっとの可能性に懸けたっていうの?」

男「…まぁな」

女「まったく無茶なことするよねぇ…でもどうしてわざわざそんな真似を?」

男「…だって…人身事故なんか起きたら年に一度のクリスマスを台無しにするやつらがいっぱいいるだろ…それだけだ」

女「…本当にそれだけ?」

男「…う…うるせーな!それだけだって」

女「単にその人の自殺を止めたかっただけでしょ、まるわかり」

男「…ふん」

女「相手にとっては迷惑だったかもね」

男「知らねーよ…お前の話を聞いたら勝手に体が動いちまったんだから」

男「もう金輪際あの男は自殺なんて馬鹿な真似しないと信じてるけどな」

女「見ず知らずの相手なのになんでそんなに入れ込めるんだか…やっぱあんたおかしいよ」

男「…ちっ、俺が知るかよ…そんなの」


96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 19:59:37.97 ID:SDI2N18A0
―――

女「いつの間にか夜だ…街中きらきらしてて綺麗だねー…」

男「…なあ、女」

女「何?」

男「もっかい遊園地行かないか?乗りたいアトラクションがあるんだよ」

女「…いいよ、けど…」

女「少しだけね」

男「……」




 
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 20:05:27.10 ID:SDI2N18A0
―――

女「ねぇねぇ?乗りたいアトラクションってやっぱりあれだよね?」

男「…ああ…一年前から変わってない」

女「この辺のシンボルだよね、あの観覧車は」

男「…乗ろうか」

女「…うん」


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 20:09:15.12 ID:SDI2N18A0
―――

女「綺麗な夜景…一年ぶりだよね、二人で乗ったの」

男「そうだな」

女「…ねぇ、男」

男「…何?」

女「たとえ離れ離れになったとしても」

女「私たちの関係は…変わらないよね」

男「ああ…もちろん」

男「俺は二度とお前のことを忘れたりしない」

男「たとえ何があったとしてもな」

女「…ふふ、ありがとう」


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 20:13:43.78 ID:SDI2N18A0
女「…ねえ、男?」

男「……」

女「…大好き」

男「…なぁ、女…」

女「……」

男「俺も…お前を愛してる」


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 20:19:24.05 ID:SDI2N18A0
女「…来て」

男「……」

ちゅっ

女「んっ…」

男「……」

女「…ぷはっ」

男「短いキスだな」

女「いいでしょ、このくらいでも」

男「…まあな」






105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 20:25:38.03 ID:SDI2N18A0
女「……」

女「…あのさ…男」

女「…もう…きっと気づいてるんだろうと思うけど」

男「…勘が当たってないことを祈ってたんだが」

女「多分当たってるよ…その勘」

男「…っていうことはやっぱり…俺の今日の面接の予定を潰したのは」

女「そう…私」

女「あなたが面接を受ける予定だった店に、昨日の深夜…放火して全焼させた」

男「なんでそんなこと…」

女「決まってるでしょ…あなたを救うため」

女「もし私がループ後に何もしないままだったら…あなたは隣町の店に出かけるために駅に行き」

女「14:00に…昼ごろ話した通りの結果で死んでいたはずよ」




 
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 20:31:02.78 ID:SDI2N18A0
女「二度目は実際にそうなったからね」

男「…俺が隣町に出かける予定を間接的になくすことで…俺の命を救おうとしたわけか」

女「だって…私、不器用だから」

男「それなのになんで俺を連れ出した?公園とか時計台とか…いろいろ巡ったんだ?」

女「…本当の意味であなたを救いたかったの」

女「私は犯罪を犯さないとあなたを救うこともできないようなダメな女」

女「私なりにいろいろ試してみた結果なのよ」

女「…たとえ犯罪者になっても…あなたの恋人でいたかった」

女「ただの…私のエゴ」

女「私のわがまま」




 
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 20:37:37.68 ID:SDI2N18A0
男「…バカ野郎…お前は本当にバカ野郎だ」

男「俺と…同じくらい…本当にバカだ」

女「…男…ごめんなさい」

女「それと…ありがとう」

女「最後にもう一度…あなたの恋人になれてよかった」

男「……」



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 20:41:02.03 ID:SDI2N18A0
―――

男「…女…これからどうするんだ」

女「自首するよ」

男「……」

女「身勝手な理由でお店を燃やしちゃったんだもん…罪は罪なんだからちゃんと償わなきゃ」

男「そしたら…次に会えるのはいつだ?」

女「さぁね…警察に行ってみなくちゃわかんないよ」

男「…そうか…」

女「暗い顔しないでよ、悪いのは私なんだから」

女「…けど…一つだけ、約束してもらえないかな」

男「何だ?」

女「もし何があったとしてもお互い変わらず、恋人同士でいようって」

女「…約束…して?」スッ

男「…ああ」スッ




 
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 20:49:43.22 ID:SDI2N18A0
女「ゆーびきーりげんまんうそついたら…」

男「…はりせんぼんのーます」

「「ゆびきった!」」

男「…またな」

女「…うん」

男「この約束は…一生忘れないから」

女「うん…私も」

男「…それじゃ」

女「うん…」

女「…じゃあね…男」




 
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 20:54:25.91 ID:SDI2N18A0
―――

男「……」スタスタ

男「……」スタスタ

ふわっ

男「…ん…これって…」

男「雪…?」

きらきら きらきらきら

男「…はぁ~っ…」

男「冷えるなぁ今日は…」



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 20:58:05.90 ID:SDI2N18A0
男「……」スタスタ

男「……」スタスタ

男「…あ、そういえば言い忘れてたな、あいつに…」

男「おい、電波女!」

男「……」

男「…はぁ~っ…」


120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 21:03:27.25 ID:SDI2N18A0
男「一度しか言わないからよく聞け」

男「…こんなくそ寒い中に男一人にしやがって」

男「街中じゃあカップルがふんぞり返ってんだ」

男「なのに独りきりで歩く俺をちったあ不便に思わねぇのか身勝手女!」

男「お前がいないと寂しいんだよ!愛する女のいない、クリスマスなんてな!」

男「…来年も再来年もきっと一人だろうけどさ」

男「ずっと待ってるぜ…いつまでもな」

男「女…お前には届かないだろうけど」

男「言わせてくれ」

男「……」


男「…メリー…クリスマス」

男「…女…」

―終―



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 21:15:45.08 ID:SDI2N18A0
―数年後―

「…ねぇ、ねぇってば!」

「…なんだよ」

「今日さ、何の日だか知ってる!?っていうか、覚えてる!!?」

「…うるせぇなぁ…忘れられるはずないだろ」

「ねぇ、出かけようよ、家族三人でさ!」

「…そうだな、そうするか」

「どこ行きたい?」

「聞かなくたって…ひとつしかないだろ」

「俺たちの、一番最初の出会いは――」



132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/25(日) 21:36:54.09 ID:JI2nQ26X0
乙かれ様でした


 
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