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女「私はこの人生を送るのは三度目よ」男「……は?」1/2

女「私はこの人生を送るのは三度目よ」男「……は?」


女「私はこの人生を送るのは三度目よ」男「……は?」



1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 15:25:52.62 ID:SDI2N18A0
女「……あなたもね」

男「な、何を言ってるんだおまえ……」

女「あなたは前回の記憶を失っているのね……かわいそうに」

男「かわいそうなのはおまえだろ……頭大丈夫か?」

女「あなた……このままだと前2回と同じ死に方をするわよ」

男「よし、病院にいこう」

女「どうしても私の話を信じてくれないの?」

男「だっておまえどう見たってあれじゃん、池沼じゃん」


 

元スレ
女「私はこの人生を送るのは三度目よ」男「……は?」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 15:30:11.81 ID:SDI2N18A0
女「…なによ、失礼ね…そんなわけないでしょ」

男「…じゃあ厨二病ですか」

女「…はぁ、まぁ別にいいけど」

男「落ち着いたか?落ち着いたんなら病院に行こうか」

女「あなたがそう思うんなら厨二病患者のごっこ遊びってことでいいわ」

女「…けどそのごっこ遊びに、あなたも付き合ってもらうわよ」

男「何言ってんだアホ、電波女」

女「それでもいいから、ついてきて」

男「誰が行くか」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 15:35:09.15 ID:SDI2N18A0
女「…そっけないなぁ、いいの?せっかくの女の子からのお誘いなのに無下にしちゃって」

男「どう見ても危ないお誘いだろ」

女「…普段は女の子に話しかけられることなんかてんでないくせに」

男「…何で知ってんだ、ストーカーか」

女「…もうどれだっていいわよ、いいからついてきて…悪いようにはしないから」

男「ついていったら俺に何か得でもあんのか」

女「あなたの望むものをあげるわ」

男「……例えば?」

女「…処女とか」

男「アホか」

女「冗談冗談、ほら行くよ」ガシッ

男「わっ、バカ!引っ張んじゃねえ、離しやがれ!」ズルズル

  カチッ カチッ カチッ カチッ

女「……っ」

女「…あと5時間…」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 15:37:27.64 ID:SDI2N18A0
―――

女「…着いたわ」パッ

男「…いきなりどこへ連れて来たんだ…?」

女「…見ればわかるでしょ、遊園地よ」

女「すべての始まりはここからだった…」

女「本来の私たちの出会いもね」

男「何言ってんだ変人、俺はお前のことなんか知らねえっつーの」

女「…ふん、でしょうね」

男「…俺もう帰っていいかな」

女「ごっこ遊びに付き合ってくれるんじゃなかったっけ?」

男「そんなこと言った覚えはないよ」

女「そうだっけ」

男「…都合いい女だな…」

女「女の子選り好みできるほど交友関係広くないでしょ」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 15:40:48.74 ID:SDI2N18A0
男「…ごもっとも、だが…」

男「…マジで何でそんなこと知ってんだ?その辺の説明してくれたらごっこ遊びに付き合ってやってもいいんだが」

女「言ったってどーせ信じてくれないでしょ」

男「いや、でも…」

女「私とあなたは本来恋人同士なの、だからだよ」

男「…嘘つけ」

女「ほら信じてない」

男「だっ…だってそんな…」

女「嘘か本当かわかんないような説明なんてね、ないのと一緒なの」

女「死にたくなかったら黙ってついてきてよ」

男「…ふん…アホらしい、やってられっか」スタスタ

女「…はぁー…もう」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 15:44:15.54 ID:SDI2N18A0
女「じゃあ、ここはどこ?知ってるはずだよ」

女(…前と同じなら)

男「…は?」

女「私はずっとあなたを見てきたの、ちょっとの違いをちょっとの反応だけで読み取れるくらいにね」

女「たとえ私を覚えてなくっても…この遊園地にはきっと見覚えがあるはずだよ」

女「…思い出して」

男「…んなこと言われたって…」

男「……」

男「……」

女「…どう?思い出した?」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 15:47:42.48 ID:SDI2N18A0
男「…なんか…懐かしい感じがする…けど」

女「……」

男「…それだけだ」

女「そう…それなら上出来だよ」

男「…どうせこんなの気のせいってだけだろ」

女「そのうちわかるよ、ほら次」グイッ

男「おっ…おい!まだなんかあんのかよ…!?」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 15:50:47.00 ID:SDI2N18A0
―――

女「今日は何曜日?」

男「…日曜日」

女「…懐かしいなぁ、この学校も…って、そんなに経ってないか」

男「…何でまた俺の学校になんか連れてくんだよ」

女「失礼な…俺たちの、でしょ?」

男「お前みたいなやつを学校で見た覚えはないんだけど」

女「窓際の席がいつも空いてるじゃん、知らない?あそこが私の席なんだけど」

男「え?…じゃあお前があの不登校の女さんって娘か…」

女「うん…ていうか、そんなとこから忘れてんのかー…こりゃ骨が折れそうね」

男「何言ってんだ」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 15:54:04.22 ID:SDI2N18A0
女「私が学校に行くようになったきっかけもあなたなんだけどなぁ」

男「…本当にわけわかんないこと言わないでくれよ、頼むからきちんと説明してくれ」

女「だーからそのうちわかるっつーの…多分」チラッ

  カチッ カチッ カチッ カチッ

女「…あと4時間45分か…大丈夫かなぁ…」ボソッ

男「……何か言った?」

女「ん?ああ、なんでもないよ、行こう」グイッ

男「引っ張んなっつってんだろ」ズルズル


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 15:57:11.38 ID:SDI2N18A0
―――

女「…もやもやしてるでしょ?頭の中が」

男「…誰かさんのせいでな」

女「それでいいんだよ、そのもやもや私が晴らしてあげるから」

男「…やっぱ変な奴」

女「誰かさんのせいでね」

―教室―

男「俺の教室…連れてきてどうするつもりだよ」

女「いちいち聞かないでよ、わかるように説明できないんだ」

男「…勝手に連れまわしといてそれかよ」

女「……」

男「…ていうか大体何で俺がこんな見ず知らずの変人な女と…」

女「――ごめん」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 15:59:49.62 ID:SDI2N18A0
男「…!」

女「どう思われてどう言われようと仕方ないことしてるのはわかってる」

女「でもね、どうしても説明できないんだよ…ごめんね、本当にごめん…」

男「……」

男(…なんだ、これ…)

男(なんか…見覚えがある…)

男(知ってる…俺はこんな光景に覚えがある…)

男(…前にも一度…こいつは―――)

男「…っ!うぐっ…!?なんだ…?急に…っ、頭が…!!」ズキズキ

女「…!?…男、しっかりしてっ…男!!」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:03:14.01 ID:SDI2N18A0
―――

男『やっぱ冷えるなぁ、冬の教室は…』

女『そうだねー…でもさ、情緒…っていうの?あっていいじゃん』

男『…そうか?寒いだけだぞ』

女『はぁ~っ、ほら…息が白い!ね?ね!?』

男『…寒いだけだって』

女『…ちぇっ、つれないやつ』

男『悪かったな』

女『……』

男『……』


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:06:39.00 ID:SDI2N18A0
女『…ごめん、わざわざこんなとこ連れてきちゃって』

男『…本当だよ、なんで今日に限ってわざわざ学校になんか…』

女『だって…私の不登校、あんたが変えてくれたんじゃん』

男『……』

女『引っ込み思案だった私をこれだけ明るく変えてくれたあんたのおかげ』

女『だからここは、私にとって思い出深い場所の一つ』

女『…男、ありがとうね』

男『…バーカ』


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:11:07.03 ID:SDI2N18A0
―――

男「…何だ今の変なやりとり…」

女「え…?」

男「さっき…なんか、頭に映像が…」

女「言って…言ってみて!」

男「やっ…やだよ、気持ち悪いってあんなの!」

女「…ふふ…まぁいいや、思い出してくれたんだね…ちょっとだけでも」

男「…よくわかんないけど…そういうことなのかな…」

女「ちょっともやもや晴れた?」

男「…かもな」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:14:05.02 ID:SDI2N18A0
女「それじゃあ次行ってみよう!」グイッ

男「…いいよ、掴まなくても…自分でついてくから」パシッ

女「え…?」

男「ごっこ遊びに付き合ってやるって言ってんの」

女「男……」

男「お前の言ってること…あながち嘘とも思えなくなっちまったからな…今の、変なので…」

女「…ぐすっ」

女「…ありがとう、男!」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:17:46.85 ID:SDI2N18A0
―――

男「…今度は何だ?」

女「ここよここ、ゲーセン」

男「……」

女「なんか思い出さない?」

男「…ここは普段からよく行くしなぁ…」

女「ほら、あのUFOキャッチャーとか」

男「…だめだ、あんまり…」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:21:01.35 ID:SDI2N18A0
女「えー、じゃああのアーケードゲームとか」

男「……」

女「うぐー…じゃああれ!あのホッケーのやつ!」

男「…あ、ちょっと思い出したような気もする」

女「マジで!?じゃあやろうよ、やってみればなんかわかるよ!」

男「…そんなに金ないぞ」

女「……い、一回だけ…ね?」

男「……」




 
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:25:29.27 ID:SDI2N18A0
―――

女「おりゃっ!」カキンッ

男「うおっ!」スコーン

女「よっしゃ、私の勝ち!…で、なんか思い出した?」

男「…いや…特に何も…」

女「そっかぁー…じゃあ他のもやってみない?せっかくだし!」

男「…それぞれ一回だけだったら金のほうもなんとかなりそうだしな…まぁいいか」

女「そうこなくっちゃ、じゃあまずはUFOキャッチャーねっ!」

男「…あ、でもUFOキャッチャーって一回でおさまるかなぁ…」




 
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:30:02.80 ID:SDI2N18A0
―――

女「ここを右ーっ、で…今度は左ーっ…と」

男「違う違う、もうちょい奥だろ」

女「えーっ?…じゃあ奥までぐいーっと…」

女「そこだっ!」

ウィーン… ガッ ズルッ

男「…残念でした」

女「くーっ…悔しいーっ」

男「もう一回やるなら自腹でやれよ」

女「…やんないよ、バーカ」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:34:17.61 ID:SDI2N18A0
女「っていうかそれよりさ!なんか思い出した?」

男「…いや…特に何も…」

女「…うーん…じゃあ仕方ない、はいこれ」スッ

男「…なにこれ、カード?」

女「あの筐体に使うやつ、一緒にやろう?」

男「…アーケードってデータカードダスなのね…」

―――

女「ほら来た、これレアカードなんだよ?」

男「ああ、なんかの雑誌で見た気がするわ」

女「適当な知識だねー」

男「あんまりやらないからな、普段は」

女「あー、そういえば私の知ってる男も私が巻き込むまでこういうのには手出ししてなかったっけ」

男「…私の知ってるって…本当に意味わかんねーよ、未だに」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:37:55.45 ID:SDI2N18A0
女「その説明はできないんだってば、何回言わせんのよ」

男「…はぁ、ったく…気持ち悪いけどまぁいいか」

女「男、お腹すいたよ私」

男「…もう金ないんだけど」

女「今度は私も出すから、ね? ね!?」

男「あーはいはい、わかったわかった」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:40:53.80 ID:SDI2N18A0
―――

店員「いらっしゃいませー」

男「焼きそば2つで」

店員「かしこまりましたー」

女「……」

  カチッ カチッ カチッ カチッ

女「残りは3時間45分…ちょっとまずいかな…」

男「…何見てんの?」

女「あっ、ううん、別に…」

男「…?」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:44:02.29 ID:SDI2N18A0
女「…あ、ほら…来たよ焼きそば!」

店員「こちら焼きそば2つで400円になります」

男「あ、どうも…えっと、200円…っと」

女「いいの?半々で」

男「え?」

女「私多めに出すよ?」

男「いいよ別に…割り勘だろ?」

女「いや、でもさー」

店員「…お二人とも、お似合いですね?随分と」

男「…!///」カァーッ

女「……///」カァーッ

男「…に、200円…」スッ

女「…じゃあ私も…」スッ

店員「うふふ、毎度ありがとうございましたー」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:47:30.90 ID:SDI2N18A0
女「…ね…ねぇ」

男「…なに」

女「ま…周りからは…そそそ、そういう風に見られてる、ってことかなぁ…///」

男「…お前の脳内設定ではこういう風になってるんじゃねーのかよ…///」

女「いっ…いやでもさぁ、改めてそう言われるとなんかこう…て、照れちゃうっていうか///」

男「……あーもう!さっさと食って次行くんじゃないのか!」

女「そっ、そうだね、早く行かないとねー…」

男「…くそ、調子狂う…」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:51:19.25 ID:SDI2N18A0
―――

男「…今度は映画館か」

女「そ、前は二人でよく行ったもんだよ」

男「特に見たい映画があるわけでもないんだけどなぁ…」

女「じゃあ私のに付き合ってよ」

男「わかった」

女「これこれ、これいつ見ても泣けるのよー」

男「恋愛ものか?」

女「まぁそうなるねー、男も好きでしょ?」

男「…愛憎劇とかなら」

女「あれー…?…もしかして最近ちょっと好み変わったの?」

男「…本当に不気味だなお前…」

女「ってことは図星かー」

男「…いいから早く入ろうぜ」

女「はいはーい」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:54:57.70 ID:SDI2N18A0
―――

「…思い出してくれたのね…愛する人…」

「…ああ、すまない…ずっと忘れていたみたいだ…本当にすまない…」

「いいの、私にはあなたがいれば、ただ…それだけで…」

「ありがとう…本当に…!!」

女「ぐすっ、ひっく…よかったね、ハッピーエンドで…うっく…ぐすぐす」

男「……」

女「…男?感動しなかったの…?」

男「…いや…なんか既視感あるなぁって…見たことないはずなんだけどな」

女「え…?てことはなんか思い出した!?」

男「…というより…今俺自身がこの映画の筋書きをなぞってるような感じがする…」

女「……」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 16:58:21.28 ID:SDI2N18A0
女「…愛する女の人の記憶をなくしてしまった男の人のために女の人が奔走する…」

女「…まぁ、確かにそうだけど」

男「…女の役はお前か」

女「…ふふ、まぁね…」

男「……」

女「…さて、それじゃあ次…」

男「…!?っ…うぐっ…!!」ズキズキ

女「男!?…もしかして…!」

男(…前にこの映画を見たときは…)

男(俺は…――)


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:03:12.87 ID:SDI2N18A0
―――

女『うぐっ…ひっく…えぐっ…』

男『…おいおい泣きすぎだろ、そんなに感動したのか?』

女『えぐっ…うん…すっごく…ぐすっ』

男『…そうか…俺にはよくわかんねーや』

女『…え…?』

男『いや…誰かのために何かしてやれるような…たとえば、あの映画の中の人みたいな』

男『立派な存在じゃないからだろうなー』

女『…ちょっと、そんな悲しいこと言わないでよ』

男『…え?』

女『私はあんたに救われたの!あんたは私を励ましてくれたじゃん!』

女『男は立派な人だよ?だから、…いつか機会があったら』

女『……私が…、あんたのために――』


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:06:42.89 ID:SDI2N18A0
―――

男「…誰かのために…ね…」

女「…え?」

男「…何でもないよ、それよりほら…まだどっか行くとこあるんだろ?」

女「…あっ、うん!」

男(…少し…思い出してきた気がする)

男(現に…あれだけ関わりたくないと思っていたこいつのことも…)

男(…次第に……)


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:10:50.02 ID:SDI2N18A0
―――

男「…今度は割と遠くまで来たんだな」

女「うん…ここの公園、知ってることない?」

男「…ああ…お前と一緒に来たことある気がするな」

女「…!」

男「あのブランコにも一緒に乗った…滑り台も順番に滑った」

男「鉄棒のあたりだと…逆上がりを教えたっけ」

男「そんで…砂場で年甲斐もなくめちゃくちゃになるまで遊んで」

男「そのまま疲れて木のテーブルに腰かけて…いろんな話をしたっけか」

女「うう…男ぉ…」ウルウル

男「…まぁ、大体はなんとなくでしか覚えてないんだけどさ」

女「…ううん、嬉しいよ…もう少しだって思えるもん…私も」

女「このまま…いっぱい思い出してね?あの日みたいに…一緒に過ごそう…?」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:15:00.58 ID:SDI2N18A0
男「…ああ」

男(あの日…)

男(あの日、って確か…)

女「…?また何か思い出してるの?」

男「いや…それって、いつの話だったかな、って…」

女「…本当は今年の」

女「今年の、今日、この日」

男「…!」

女「クリスマスの日」

男「…っ、ぐっ!うぐっ!?」ズキズキ

女「男!どうしたの、大丈夫!?…また記憶が…?」

男「…っ、そうらしい…ぐっ!」ズキッ


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:18:59.80 ID:SDI2N18A0
―――

男『…なんか、地味ーなクリスマスだな、俺たち…』

女『そうかな?私は楽しいからいいけどなー』

男『…お前最初よりずいぶん明るくなったよな、前のほうが可愛げあったと思うくらいに』

女『なっ…失礼しちゃう、原因はあんたでしょ?バーカ!』

男『だからさぁ、そういうところが可愛くないって言ってんの、ったく…』

女『…ふんだ、別にいいよ、あんただって最近優しくしてくんないしさぁ』

男『…本当にムカつくやつだなぁ…お前は』

女『…何真に受けてんのよ、本当にバーカ』

男『……』

女『…へっくちっ、ずずっ…寒くなってきた…』

男『大丈夫か?どっかで温かい飲み物でも買うか…』

女『ううっ、さむっ…そうだね、そうしよっか…』

男『…じゃあ、あそこに行くついでに…――』


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:23:19.72 ID:SDI2N18A0
―――

男「……」

女「…もう平気?なんか思い出した?」

男「…なぁ、女?この次はどこに行くんだ?」

女「え?…えーっと、次は…あそこに見えるでしょ?あの時計台」

男「やっぱりか」

女「えっ?」

男「行こう、女!ついてこい!」ギュッ

女「えっ?あっ…?…ちょっ、ちょっと!?」グイッ

女(…男の手…冷えてつめたい…)

女(けど…なんだかぬくもりを感じるような…)チラッ

女(…残り…約2時間…)

女(この分なら…どうにか間に合うかな…)


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:27:49.53 ID:SDI2N18A0
女「ねぇ、男…」

男「なんだ、何か言ったか!?」

女「…ううん、なんでもない」

女(……男…)

女(…ごめんね)


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/25(日) 17:32:42.05 ID:SDI2N18A0
―――

男「…はぁ…着いた、時計台」

女「…今が…丁度正午の時刻」

男「この時計台、普段は正午になると鳩が飛び出して時間の変わり目を告げる」

女「…だけど今日はクリスマス」

男「今日だけ…あそこからはトナカイが飛び出してくる」

女「昼なのにね、なんだか可笑しいわよね」

男「あれを一緒に見たカップルは永遠の恋を約束されるんだとかなんとか」

女「…ただの都市伝説よ」

男「だろうな、でも…」

男「…俺たち…っていうか、お前はあいつを見るために」

男「俺を散々振り回してきたんだろ?」

男「俺の記憶がないのは…どういうことだかわからんが」

女「……」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/25(日) 17:35:32.34 ID:ofKaCHPC0
二ヵ月ぐらいまえに見たきがするんだが
同じ人か?



48 名前:>>46 はい あのスレを乗っ取って書いてたやつです[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:37:21.09 ID:SDI2N18A0
女「…ねぇ、男?」

女「私が時間遡行して今この時間にいるって聞いたら…」

女「…今なら、信じてくれる?」

男「…半信半疑ってとこだな」

女「…そっか」

男「話してくれんの?」

女「ううん、男なら多分、馬鹿馬鹿しいって言って流すような話」

女「…いや、男だけじゃなくて…普通の人だったら、聞いても信じられないような奇妙な話だよ」

男「……」

女「だからさ、男…先に謝っておくよ」

男「…え?」

女「…ごめんね」

女「……ついてきて」

男「……」



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/25(日) 17:38:46.32 ID:e3Z2fr/n0
再放送だよな?それとも続き?


51 名前:>>50 スレタイと設定以外ほぼ別物 リメイクみたいなもん[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:42:03.43 ID:SDI2N18A0
―――

男「…ここって…時計台の中か」

女「…うん」

男「こんなところに手がかりでもあんのか?」

女「…ううん、そういうわけじゃないよ」

男「じゃあどうして…」

女「…言ったでしょ?…ごめんね、って」ジャキッ

男「女…?…何の冗談だ…?」

男「なんで…カッターナイフなんか…」ゾクッ

女「…これが正解なんだ、きっと」

男「…は…?」

女「…大丈夫、大丈夫…たとえ失敗しても、私には四度目の人生があるもの…」ユラァッ

男「…おっ…おい…!?」


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:46:24.49 ID:SDI2N18A0
女「たとえ歪んでしまったとしても…男への愛は本物」

女「時計台はきっと応えてくれる」

女「本当はこんなことしたくない」

女「…でも…男を救うためだから」

女「…私自身が…救われるためだから」

女「…だから…私は…!」ブオッ

男「…っ!!」スッ

女「…逃げないで、男!」

男「なんでだよ!お前、俺を救うんじゃなかったのか…?」

女「救うよ、もちろん!…だから今試してるんじゃない!」

男「…試す?」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:50:29.39 ID:SDI2N18A0
女「そう!いつもと違う死に方をすれば…あなたは救われるかもしれない!」

女「これが正解の選択肢かもしれないじゃない!だから試してるのよ!」ブォンッ

男「あぶねっ…!お前…ふざけんなっ!勝手なことばっかりしやがって…!!」

女「勝手かもしれない、けど私はあなたを救うために…!」

男「…じゃあ!そんなに言うなら、俺と出会った瞬間に辻斬りでもしておいたらよかっただろ!」

女「違う!ここじゃなきゃいけないの…だって私…!」スッ

女「…私…」

男「…くそっ、なんでいきなりだんまりになるんだよ…」

男「はっきり言えよ!それとも俺のことまだ疑ってるってことか?」

女「……」

男「…もうわかったよ!もうどんな変なこと言われたって手放しで信じてやるよ!」

男「その代わり…俺の頭のもやもやした感覚!きれいさっぱり取っ払ってくれ!」

男「…そいつが条件だ、辻褄合わないような電波なこと言いやがったら」

男「駅から線路に突き落としてぶっ殺してやるから覚悟しろ!」

女「…!」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:54:30.17 ID:SDI2N18A0
男「…どうだ、ちったあ話す気になったか?」

女「…わかった、期待に添えるかは不安だけどね」

女「私の知ってること…洗いざらい話すわ」

男「……」

女「…もうわかってると思うけど、私とあなたは本来恋人同士」

男「…ああ」

女「そして…あなたの頭の中に眠っていた記憶の欠片」

女「あれは私流にいえば、今まで送ってきた『一度目』の人生」

男「…にわかには信じがたい話だな」

女「……」

男「…けどまぁ、一応信じてみるよ」

女「…ありがとう、それじゃあ続けるけど」

女「さっきまで私たちがなぞってきたのは私の、一度目の人生で通った場所」

男「…どういうこった」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 17:58:34.34 ID:SDI2N18A0
女「…ざっくり言うとね、私たちは恋人らしく…クリスマスにデートしてたわけ」

女「まぁ普段からいろんなとこに二人で行ってたから、午前中はそこを一気に巡って」

女「午後は隣町に出かけようってことになったのよ」

男「…俺なんかが?そんな…?」

女「…まぁね」

男「マジかよ…今の俺は本来今日の予定に入ってたバイトの面接がぶっ潰れてショック受けてたとこだったってのに…」

女「……」

女「…話を…戻すわね」

女「…さっき言った通り、私たちはデートとして、思い入れの深い場所を通ってきた」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:01:51.63 ID:SDI2N18A0
女「始まりは遊園地…」

女「次は学校の教室」

女「さらにゲームセンター」

女「その次は映画館で」

女「そのまた次には公園へ」

女「そして時計台」

女「正午までにそれだけの箇所を回ったわ」

女「そのあと…最後は駅に行って」

女「……」

女「…男、あなたはそこで死んだ」

男「…何…?」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:06:15.53 ID:SDI2N18A0
女「時刻は午後2時…駅のホームの上から無職の若者が飛び降り自殺を図ろうとする」

女「…あなたは…それを止めようとするわ」

男「……」

女「そしてそのままホームの、黄色い線の上で揉みくちゃになって」

女「最後には順番が入れ替わり、あなたはホーム上から転落して――」

女「…電車に轢かれ、死亡する」

男「…本当…なのか…?」

女「信じるも信じないもあなたの自由よ」

女「ただ…私は嘘を言うつもりはない」

女「言ったつもりもないわ」

男「……」


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:10:03.10 ID:SDI2N18A0
女「…当然私は絶望した」

女「あなたのことも…自殺しようとした男のことも止められなかった自分に」

女「結果としてあなたが目の前で死んでしまった事実そのものに…そして」

女「…正義感の末に人身事故を巻き起こし、電車を止めてしまったことによる…周囲の冷たい目に」

男「…女…」

女「…あなたは…男は、正しいことをしたはず」

女「男や私が責められる理由はないはず」

女「それでもみんな…私を迫害する目で見ていたわ」

女「気違いを見る目で見ていたわ」

女「…迷惑をかけてしまったのは事実よ」

女「だけど…それでもどうしても、やりきれない思いに駆られてしまった」

女「ぶつけようのない怒りに蝕まれた」

女「…そしてそれ以上に…最愛の人をなくしてしまった絶望的な悲しみに呑まれたわ」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:14:35.01 ID:SDI2N18A0
男「…そこから後は…どうなるんだ?」

女「……」

男「それがもしも事実なら…俺はなぜここにいる…?」

女「…陳腐な言い方になるかもしれないけど…言い表すとしたら…」

女「…奇跡、よ」

男「…奇跡…?」

女「…ええ、今私たちのいる…」

女「この時計台がくれた奇跡」

女「…私は知らないうちに…目の前が真っ白になっていた」

女「そんな中、映ってきたのは正午に見たはずの時計台の時計」

女「…そしてそこから飛び出す滑稽な仕掛けのトナカイ」

女「…都市伝説だと思っていたのに、この時計は奇跡をくれたの」

女「永遠の恋を紡ぐためのチャンスをくれたのよ」

女「…代償付きでね」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:18:31.70 ID:SDI2N18A0
男「代償…って…」

女「…それについてもこれから話すわ」

女「とにかくこの時計は、私の時間を巻き戻してやり直すチャンスをくれた」

女「…私が巻き戻ったのは、24時間分…つまり、クリスマスイヴの午後2時まで」

女「…それが私の…『二度目』の人生」

女「…まあ、一日分しかないから言い方としては大げさだけどね」

女「最初はもちろん…私だって信じられなかった」

女「だけど時間をかけて受け入れたわ…これが一夜限りの奇跡だってね」

女「それで…私は一度目の人生と同じように、男のもとへ向かった」

女「…最初と同じように、事が運ぶと勘違いしてたのよ」

男「…まさか」

女「…そう、ループする代償っていうのは」

女「私とあなたとの…恋人であったころの記憶」

男「…!」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/25(日) 18:21:37.49 ID:SDI2N18A0
女「…だから私は驚いた…まぁきっとあの時の男も驚いたでしょうけど」

女「だって…いくら私のことを説明したって思い出してくれないんだもの」

女「物的証拠を出しても…それでも記憶のどこにも引っかからなかった」

女「…私は…今のあなたと最初に出会ったときみたいに」

女「電波女、ストーカー、変人、池沼、って呼ばれたわ」

男「…ごめん…悪かった…」

女「…ううん、平気…あなたのせいではないから」

女「それより、話を戻すわ…私は、出かける彼に付きまとった」

女「付きまとって付きまとって…必死になって記憶を呼び覚まそうとしたわ」

女「けどあいつは…一切私を相手にしなかった」

女「まあ、私自身こんがらがっていた部分は確かにあったから仕方ないとは思うけど」

女「それでも…恋人に裏切られたようでショックだった」

男「……」


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/25(日) 18:22:45.70 ID:EL4soavv0
シュタゲとまどかに感化された感じがにじみ出てるな


65 名前:>>64 まどかに感化されたのはある シュタゲは見たことない[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:25:09.20 ID:SDI2N18A0
女「…だけど、一つだけヒントがあったの」

男「…え?」

女「男に話しかけていた道の途中、遊園地を通った」

女「そのタイミングで…一緒に遊園地に行った思い出のことを話したら…あいつは少しだけ反応してくれたんだ」

男「…俺たち、あそこでくっついたんだっけ?」

女「…もう思い出してくれてるんだ、そんなとこまで」

男「ああ…いつの間にかな」

女「……それで、ほんのちょっと手ごたえを感じたんだけど…」

女「だけど…あいつは止まってくれなかった」

女「『気のせい』の一言で切り捨てられた」

女「そして…男は駅に着いて、一度目と同じように、自殺を試みた若い男を止めるために駆け出して――」

女「…一度目と同じ死に方をしたわ」





67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:29:36.00 ID:SDI2N18A0
男「…なんてバカなんだろうな、俺は…」

女「信じてくれるの?」

男「…まぁ、ここまで言われたらな」

女「……」

男「…だが聞かせてくれ、なぜその時の俺は駅に…?」

女「面接の用事よ、この時間軸とはあった出来事が微妙に異なるパラレルワールドだから、相違点もあるでしょ」

男「…そういうことか」

女「……」

男「…じゃあさ、『三度目』のループで遊園地から順にたどっていったのは…」

女「そう、あなたの記憶を呼び覚ますため」

女「こうしたら…何か変わる気がしたのよ」

男「ふん、強引な女だな」

女「…ふん、悪かったわね」

男「…ところで…今何時だ?女」

女「…午後1時よ」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/25(日) 18:33:13.89 ID:SDI2N18A0
男「一時間も喋ってたのか…お前」

女「……」

男「…まあいいや、お前の話は手放しで信じることにしたんだ、一応信じてやる」

女「…ありがとう」

男「それじゃあ…カップルらしくデートでもするか?」

女「…!…え!?」

男「…なんだ、やっぱりお前の脳内だけの設定だったわけか?さっきの話は」

女「い、いや…そっ、そういうわけじゃないけど…」

男「ならいいだろ?ほら、どっか行こうぜ!」グイッ

女「えっ、あっ…」

男(……)



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[ 2012/02/19 13:01 ] 男「」or女「」 | TB(0) | CM(0)
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