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後輩「センパイ、今日なに食べたいですか?」 1/4



後輩「センパイ、今日なに食べたいですか?」




1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:01:02.43 ID:1fq7WKdEO
男「猫になりたいなぁ。 目がさめたらなってないかな」


後輩「まーたそんなワケわかんないことを言って。」

男「だっていいじゃないか…… 寝てるだけでまんまにありつけて」

後輩「飼い猫の話ですか?」

男「金持ちの飼い猫。」


後輩「自由じゃないですよー」

男「飯と引き換えなら、そこいらの背広さんと一緒だろ?」

後輩「じゃあセンパイ、働いてみてくださいよ」


男「やーだめんどくさい。俺は猫がいいのー」

後輩「もう。 じゃ、バイト行って来ますからね。」


男「おー。」

元スレ
後輩「センパイ、今日なに食べたいですか?」



3 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:03:22.16 ID:1fq7WKdEO
男「おそーい」ガターン

男「……」ぐーきゅるるる

男「なにやってんだアイツ……
    今にも背と腹がくっついて肋骨と背骨の輪郭が真空パックしたみたいにくっきり」

ガチャ

後輩「ただいまかえりましたよー。
     ああ寒い寒い」

男「腹へったぞ」


後輩「はいはい。んーとですね、パスタでいいですかね?」

男「えー……」

後輩「ありゃ。じゃあ何かリクエストは?」


男「あー……んー……やっぱいいや」

後輩「さては考えるのが面倒になったんですね」


男「腹へって脳がまらわ……まわ……まらわならい」

後輩「食べ終わったら明日食べたいもの教えてくださいよ」

男「気分で変わるからなー味覚が」


後輩「明日になってお腹へったら、また何食べたいかわかんなくなりますよー」

男「そこはさ……察してくれ」


後輩「ものぐさですね、もう」


4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:05:45.86 ID:1fq7WKdEO
        男「ごーち」


        後輩「ごちそうさまでした。
             お味はいかがでしたか?」

      
      男「まあまあだな」

        後輩「そーですか。」

        男「うむ。」

       

        後輩「洗い物しときますから、先にお風呂入っちゃってください」

        男「あいよ」ガタン

     
        後輩「そうだ、シャンプーの詰め替えしないと。 
                あー、ちょっとたんまですったら」

        男「いーよ汗かいてないし、1日ぐらい」 
       

         後輩「だーめーでーすー。
             ほら、ちょっと空いたボトルよこしてくださいな」

        男「んあー。ほい。」



6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:09:03.99 ID:1fq7WKdEO
後輩「んー……むむむ……」


男「難しい顔して、どした?」

後輩「いや、会計学のレポートがですね」


男「パース、パスパスパス」

後輩「ですよねー」


男「数字、式、レポート……俺の一番嫌いな言葉の葬列だ」

後輩「面白いですよ、会計。」


男「ややっこしいのは勘弁してくれ。
   うちの家計簿が安泰なのはわかったから。」

後輩「安泰って言ってもですね、結構厳しいんですよ?」


男「現実禁止だ、禁止。俺は夢に生きる」

後輩「もー。」



8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:13:29.49 ID:1fq7WKdEO
男「なぁ、あそこの信号おかしくね?」


後輩「と、言いますと」

男「いや、見てみ、ほらベランダから。」後輩「んん?」


男「あれあれ。今ちょーど青になっただろ?」

後輩「あぁ、はい。」


男「所がだ。……見ろ、もう点滅し始めたぞ。まだ先頭の人が渡り終わったばっかりだぜ」

後輩「もう赤になりましたね」


男「この赤がまた異様に長いわけだ。
   なぁ、おかしくね?」

後輩「うーん……確かに、ちょっと青が短すぎる気はしますね」


男「なー。
   あれを待たずに渡れたら、その日1日勝った気になれそうだ」

後輩「センパイ、身を乗り出して落ちないでくださいよ。
    あと、洗濯物が干せないのでできましたら一旦部屋に入ってください」


男「あーい。」

10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:21:02.51 ID:1fq7WKdEO
後輩「あれ?センパイ、何を読んでるんですか?」


男「歎異抄。」

後輩「たんにしょう! 親鸞さんですか」


男「まぁ読んでるんじゃなくて眺めてるだけだが」

後輩「なんか逆にかっこいいですね」


男「他力本願の教えを広げる、ってなんか矛盾してね?
           そこは仏さんやらに任せちゃダメなの?」

後輩「あれでしょ、他人を頼るって意味じゃあないんですよそれ。」


男「NIRVANAを聴きながら歎異抄、うーん、実にやっちゃった感がある」

後輩「やっちゃった感ですね。」


男「聖☆お兄さんでも読むかー」

後輩「じゃ、バイト行ってきまぁす」


男「いってらー」


11 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:22:35.52 ID:1fq7WKdEO
男「ぐわぁああああ」


後輩「どうしたんですか今度は」

男「80階で盾はじかれて敵に当たって消えた……」


後輩「シレンですか?」

男「厳しいなぁ……」


後輩「現実はもっと厳しいですよー
             最初の階にアークドラゴンがいるぐらい」

男「俺は冒険はしないでおうちにいるよ」


後輩「掃除機かけるからちょっと立ってくださいな」

男「あい。」


12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:23:49.48 ID:1fq7WKdEO
男「よく毎日大学行くよなー」


後輩「楽しいですよ、大学」

男「こんなに寒いのに……」


後輩「別に青空教室じゃないんですから」

男「でも……寒いだろう」


後輩「そんなことありませんよー」

男「そうかなぁ……」


後輩「そうですよ。」

男「こたつよりあったかい?」

後輩「いい勝負ですね」


男「そうやって甘言を弄して、俺を寒いところに連れて行こうとする……」

後輩「大げさですねぇもう。
              じゃあ、行ってきますよ」ガチャ


男「風邪ひくなよー」


13 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:25:07.68 ID:1fq7WKdEO
男「暇だなー
           雨降ってるし。」


ポツリ、ポツリ、ポツリ、


男「よーし、こうなったらアイツが帰って来るまでの間、 
             ひさしから落ちる水滴を数える作業に勤しむとしよう。 
             用意、どーん」


ポツリ、ポツリ、ポツリ、ポツリ、……

ガチャ

後輩「帰りましたよー」


男「雨が止んじまったからまた暇になるところだった」

後輩「センパイ、雨好きでしたっけ?」


男「いや、水滴をだな」

後輩「あ、虹出てますよ虹! でっかいなぁ」


男「おお」

16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:30:14.25 ID:1fq7WKdEO
男「なんだありゃあ。トキ?」


後輩「サギか何かですかね。」

男「よく飛ぶなぁ」


後輩「センパイ、鳥にはなりたくないんですか?」

男「飛ぶのは大変そうだ
          渡り鳥とかありえなくね?」


後輩「センパイには合わなさそうですねぇ」

男「だしょうよ。俺は猫がいい」


後輩「センパイには猫が似合ってますね」男「ところで、今晩はからあげがいい」

後輩「なんか話の流れ的に嫌ですが、冷蔵庫に鶏肉がありますね……」


17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:31:19.84 ID:1fq7WKdEO
男「みかんむいてくれー」


後輩「? もうむいてるじゃないですか」

男「この白いスジをだな」


後輩「あー、こだわりますねぇセンパイ」ちむちむ

男「細かい作業好きそうだな」


後輩「どちらかとゆーと」ちむちむ

男「……」


後輩「……できたー」

男「おお、実にうつくしい。いただきまーす」


18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:33:23.07 ID:1fq7WKdEO
        男「ふーむ」 
       

        後輩「こんな寒いのに窓なんかあけてどうしたんですか?」 
       

        男「いや、今晩のご飯のメニューをだな。」 
      

        後輩「まだお昼ですよ」 
       

        男「そうなのだが、とりあえず今後の参考にするために 
          『今まででうまかった後輩飯ランキング脳内編』を編纂してたわけだ」 
       

        後輩「あ、それはちょっと気になりますね」 
       

        男「だろう? じゃあ、後輩の 
            『今までうまく作れたと思う料理ランキング』と対照してみよう」

        後輩「えええっ 
             なんか色々と怖いですねそれ……」

       
         男「後で聞くから3位まで決めといて」

      
        後輩「はーい。どうしよっかな……」
     
        男「難しいだろ、なかなか」

        後輩「うーん……」


19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:34:43.89 ID:1fq7WKdEO
男「さぁ時間だ」


後輩「ううう。わかりましたよう」

男「言っておくが、『うまく作れたと思う料理ランキング』だからな。 
          俺のリアクションは関係無いぞ。
          自分自身のあまねく研ぎ澄ました味覚だけが指標だ」


後輩「そこが怖いんですよねぇ。」

男「では、第三位! デゥレレレレレ」


後輩「スネアのロールですかそれ」

男「デーレン!」


後輩「……」ごくり

男「あ、お前から発表な」


後輩「そんなっ」

男「第三位は?」


後輩「ぼ……ボンゴレロッソ」

男「……なんだっけそれ」


後輩「トマトソースで貝の入ってたパスタですよ、こないだ作った」

男「あ、あれか……あれかな?」


後輩「センパイの三位は?」

男「素麺。」


後輩「ええええ」

男「だってあれうまいんだもん。
          つゆの生姜風味と半熟の金糸卵がよかった」


後輩「あれ、存外まともな講評で困る」


20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:36:37.08 ID:1fq7WKdEO
男「さて、第二位の発表だ」


後輩「……」

男「? 早くしてよ」


後輩「あ、スネアないんだ。
           第二位はですね……野菜のかき揚げです」

男「おお。」


後輩「おお?」

男「あれかー」


後輩「あれです。
           センパイの二位は?」

男「高野豆腐」


後輩「あれお惣菜屋さんのですよ」

男「だってわかんないじゃんか、俺そんなの。」


後輩「うーん……なんか釈然としませんが、まぁ仕方無いでしょう」


21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:37:36.75 ID:1fq7WKdEO
男「うむ。」


後輩「じゃあ、一位は……?」

男「カレー。こないだの鶏肉のやつ。あれうまかった。
          っつーか順番入れ替わってんじゃねーか」


後輩「でもこっちも一位それですよ」

男「何、まことか」


後輩「まことにごさいまする」

男「そうかー。ここに来て生産者と消費者の目線が合ったな」


後輩「あーなんかよかったー。
           あのカレーはですね、なかなか頑張りましたよ」


男「なかなか頑張ってた味がしたぜ」

後輩「それで、今晩のご飯はどうしましょう?」


男「……もう考えるの疲れた」

後輩「ありゃりゃ」

27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:44:25.47 ID:1fq7WKdEO
後輩「センパーイ、朝ごはん机に出しとくから食べてくださいねー。」


男「……んんん……」ごろーん

後輩「あらら。風邪ひきますよ」ふわさぁ


男「……」

後輩「じゃ、いってきまーす」ガチャ


男「……」手をふりふり

後輩「さーて、今日も乾坤一擲生きるぞーっと」


……バタン。


28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:45:42.16 ID:1fq7WKdEO
男「ややっ、これ見よがしに冷蔵庫に書き置きが。なになに?」



『センパイへ

 今晩はいつもよりかなり遅くなりますから、

 お腹がすいたら何か買って食べちゃってください

 

                                                      後輩より』

30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:46:38.39 ID:1fq7WKdEO
男「……どーしたもんかなぁ
         今晩何食べたいか考えて今晩までの時間を潰そうとした矢先にこれだもの。」



うろうろ 
        うろうろ



男「だいたいなんでこれ見よがしに諭吉さんも磔刑にされてるんだ。
          アイツ英世さんと諭吉さんを逆に覚えてるんじゃなかろうか。」 


        うろうろ 
        うろうろ



男「もしレジで元気に『1万円はいりまーす!』なんて言われたら、
          俺はいったいぜんたいどうしたらいいんだろう……」 


        うろうろ 
        うろうろ

35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:48:30.05 ID:1fq7WKdEO
男「……待てよ?
          そーいえばアイツ、こないだ遅くなった時に何か言ってたな。
          えーと、なんだったか……」ほわんほわんほわわーん


後輩『あー! センパイご飯まだなんですかっ?
           ちゃんと食べないとダメじゃないですか!
           もー、食べるのまで面倒くさがって!
           なにが「餓死するぅ」ですか、お金も置いといたのに……
           ……え? 書き置きに気付かなかった? ありゃりゃ……』


36 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:50:08.28 ID:1fq7WKdEO
後輩『今回は書き置きちゃんと見たでしょ!
           じゃあなんで……って、やっぱり面倒くさがってるだけじゃないですか!
           もーおーっ!
           次はもう1日どこかで遊んで来てくださいったまには外でっ
           それで、そのついでに何か食べて来てくださいねっ!
           さすがに外に出たらいくらでも何かあるでしょ、センパイっ』



37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:51:00.80 ID:1fq7WKdEO
ほわんほわんほわわーん 


        男「謎はすべからく解けたぜ。 
          つまりこれは、軍資金だな。 
             ……うーん……俺は黙っててもご飯が出て来るのがいいのになぁー 
             外かぁ……悪いばい菌がそこかしこに……やれやれ」


38 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:52:45.13 ID:1fq7WKdEO
        ガチャリ 

        後輩「ただいまかえりましたー
           センパイ、ちゃんとご飯食べて……あー!」

       
        男「おかー」

        後輩「またご飯食べてないんでしょ!」

       
        男「や、まて、誤解だ」

        後輩「なにがですかっ」

    
        男「お、怒らないでくれよぅ。
          今日はちゃんと出掛けて来たよぅ」

        後輩「じゃあなんでお金がそのまま……」

    
        男「そのままだったらまた怒られると思ったから……」

        後輩「……あれれ?」


39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 17:53:45.78 ID:1fq7WKdEO
        男「増やしたら怒られないかなー、と……ダメ?」

    
        後輩「ど、どうやったら諭吉さんがいきなり6人に分裂するんですか?」

        男「競馬でちょっと……」

     
        後輩「はぁー、……センパイ強いですね……
           それで、晩ご飯は何を?」

        男「あ、食べるの忘れてた。」

    
        後輩「もう、バカっ!」

        男「ああ、しまった、何食べたいか考えるのも忘れてた……」


        後輩「今晩は生姜焼きにしますっ
           ほんとにもーっ」

43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 18:58:33.53 ID:1fq7WKdEO
後輩「あら、めずらしく早起きですね」


男「うー……」ぽやー

後輩「朝ご飯食べます?」


男「うーん」

後輩「じゃあ温めなおしますね」


男「あー……」

後輩「今晩は早めに帰ってきますよー」


男「おー」

後輩「顔洗ってきてくださいな」


男「あい」


44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 18:59:17.32 ID:1fq7WKdEO
男「ふー。ご飯できた?」


後輩「できましたよー。
           おっと、もう大学行かないと」

男「いってらー」


後輩「いってまいりまーす」


……バタン


男「……うーん。
          アイツもついに俺の寝起きの『うーん』を翻訳できるようになったか」もぐもぐ


45 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:00:57.03 ID:1fq7WKdEO
後輩「おはよーう」


友「おはよ。今日はちょっと遅いね」

後輩「ちょっと朝ご飯に手間取っちゃって」


友「大変だね」

後輩「んー、そーでもないよー。」


友「そっか。」

後輩「楽しいしね、ご飯作るの」


友「いい嫁になるよ後輩は」

後輩「なははー」


友「ただねぇ」

後輩「ん?」


46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:01:59.70 ID:1fq7WKdEO
友「後輩は相手を甘やかしすぎる気がする」


後輩「ええー、そんなことないよう」

友「だって私がしばらく泊まり込んだ時だって、
          すごい甘やかしっぷりだったでしょ。
          おかげで私のダメ人間っぷりもあんな白日のもとに露呈しちゃって」


後輩「そうだったかなぁ。
           いやー、でも友はお客さんだったし」

友「ほらほら、それそれ。」


後輩「えー」

友「後輩はダメダメな男とくっつきそうだなぁ」


後輩「ないない」


男「くしゅんっ
          あー、ティッシュティッシュ……あー」


47 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:03:00.11 ID:1fq7WKdEO
友「じゃあ後輩はどんな男がいいの?」


後輩「いきなりだねぇ」

友「いやー、後輩はもてるからね、ぽやぽやしてて」


後輩「ぽやぽやってなによう」

友「ぶっちゃけ、サークルの先輩に紹介しろって言われてたりするわけでして」

後輩「誰を? 私を? へんなのー」


友「へんとか言うんじゃないの。
          で、どんなのがいいのよ?」

後輩「そだねー。
           えっと、ちゃんとしっかりしてる人で……」


友「ほうほう」

後輩「気づかいのできる優しい人で……」


友「うんうん」

後輩「料理とか誉めてくれる人かなー」


友「なるほどなるほど」





男「っくしょんっ! へっくしゅ!
          か、風邪かぁ……」

49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:04:58.97 ID:1fq7WKdEO
友「しっかりしてる人がいいとは、ちょっと意外。」


後輩「引っ張ってってほしいからねぇ」

友「それはよくわかるけどね。
          優しい人ってのは具体的にどんな感じ?」 
       

後輩「つらいときに支えてくれたりとか……
           簡単にゆーと、甘えさせてくれる人かな」


友「つまり、包容力がある人がいい、と」

後輩「うん、そだね。つまるところ。」


友「誉めてくれる、っていうのも、優しいってことかな」

後輩「かもねぇ。
           生活力のある人ならだいたい大丈夫っぽい」


友「うーん、よしよし、参考になったよ」

後輩「何の参考にするの?」


友「後輩攻略のために決まってるでしょ!」

後輩「でも今の全部嘘だよ?」


友「なん……たるっ……!」ガクッ

後輩「なっはっは」





男「ううう、薬ってどこにあったか……
          後輩ー早く帰って来てぇー……」


51 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:09:58.53 ID:1fq7WKdEO
後輩「ただいまかえりましたよー」 



        しーん




後輩「あ、あれれ? センパイ?」


男「……」

後輩「うわっ
           机に突っ伏してどうしたんですか」


男「ひんやりしてきもちいい……」

後輩「ひんやりって」


男「っくしょん」

後輩「……まさか」


男「後輩……薬ってどこだっけ……」

後輩「ちょちょちょ、とりあえず布団にいきましょ、センパイ」

男「あい……」


52 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:11:32.74 ID:1fq7WKdEO
男「うーん」ピピッピピッピピッ


後輩「どれどれ……37.8℃かぁ。風邪ですね」

男「あれ買ってきて……おでこに貼るやつ」


後輩「はいはい、あれですね」

男「杏仁豆腐も食べたい……」


後輩「すぐ買ってきますから、おとなしく休んでてくださいね?」

男「んぁー」ズズッ


後輩「ティッシュも買ってこないとですねぇ。
           他に何かほしいものあります?」

男「んー……わからん」


後輩「じゃあ、とりあえずいってきます」ガチャ

男「後輩ー……」


後輩「はーい?」

男「風邪ひくなよー……」


後輩「はぁい」


53 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:12:30.04 ID:1fq7WKdEO
後輩「おかゆできましたよー」


男「おかゆかぁ……」

後輩「体、どんな感じです?」


男「なんかこう……嫌な感じにむずむずする」

後輩「あー、風邪のときの感じですね。」


男「いやだなぁこれ」

後輩「お薬服んだらきっとすぐ治りますよ」


男「うーん……」もぐもぐ

後輩「今日はバイト休みましたから、なにかあったら呼んでくださいね」


男「あ」

後輩「どうしました?」


男「かっ、喀血が……」ごほっごほっ

後輩「寝転んだまま食べるから変なところに入ったんでしょ」

55 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:13:19.83 ID:1fq7WKdEO
男「後輩ー……後輩ー……」


後輩「はいはーい。なんですか?」

男「今そこをさ……黒いヤツが横切っていったよ……」


後輩「マジですか? だとしたらこの部屋に来て初ですよ」


男「寝てる間に俺の唾液で水分補給されたらどうしよう……」

後輩「それはなかなか困りますね。
           どこに逃げたんです?」


男「ちらっと見ただけだからわからん……」

後輩「うーん。じゃあ、とりあえずここで待機しますね。」


男「そうしてくれ……」

後輩「ちょっとだけ窓あけますよ。
           換気しないと」

男「うー……」


後輩「おでこのやつ、そろそろ代えます?」

男「寒いからあとでいい……」


後輩「はーい」


56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:16:04.32 ID:1fq7WKdEO
後輩「で、風邪引いちゃってたいへんなんだよー。
           明日大学行けないから、二限の資料お願いできるかな?」


友『それはいいけど、大丈夫? 熱とか』

後輩「ちょっとなかなか下がらないみたいなんだよね。
           そんなに高くはないんだけど」


友『そっかー。じゃあ、お大事にねー』

後輩「んー」ピッ



男「後輩ー……後輩ー……」



後輩「なんですかー」


男「やつが来た……」

後輩「えっ? うわっ! 予想を裏切るでっかさ!」


57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:17:31.05 ID:1fq7WKdEO
男「うう」ふらふら


後輩「おはようございます、センパイ」

男「んー……いま何時?」


後輩「おやつの時間ですよー」

男「あれ食べたい、杏仁豆腐」

後輩「その前に口洗ってきてくださいな」


男「あい」




男「ぬあっ、おでこのあれがぐちゃぐちゃに……」


58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:18:59.73 ID:1fq7WKdEO
後輩「調子はどうですか?」


男「だいぶ楽になったな」

後輩「よかったー」


男「うむ。」

後輩「あ、じゃあ買い物行ってきてだいじょうぶですか?」


男「おう。」

後輩「よーし、じゃあ留守番おねがいしますね」


男「いってらー」もぐもぐ

後輩「それ、おいしいですか?」


男「んん、まあまあだな」

後輩「また買ってきますね」ガチャ


59 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:26:00.71 ID:1fq7WKdEO
ピンポーン、ピンポーン




男「む、来客か。
          えーと、どれを押したら……これか。」ぽちっ


友『後輩ー、お見舞い来たけど大丈夫?』

男「後輩はいまでかけておりますが。」


友『えっ?』

男「えっ?」


友『えっ?』

男「えっ?」


60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:27:06.88 ID:1fq7WKdEO
友『えーと……そこ404号室ですよね?』


男「えーと、はいそうです。多分。」

友『後輩さん……のお宅ですよね?』


男「えぇ、それはもう。」

友『……』


男「……」

友『えっ?』


男「えっ?」

62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:28:18.88 ID:1fq7WKdEO
後輩『ありゃー、友だー。どうしたの?』


友『後輩っ? えっ?』

後輩『えっ?』


男「えっ?」

友『えーと……部屋に……誰かいる?』


後輩『うん。』

友『だ……誰?』


後輩『センパイだよー』

友『ってかあんた風邪は?』


後輩『風邪ひいたのはセンパイだよ?』

友『ちょっとまって頭痛い』


後輩『友も風邪?』




男「なにやらどうにも非常に面倒くさい予感がする」


63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:40:33.63 ID:1fq7WKdEO
ガチャ



後輩「かえりましたー」


男「おかー」

友「お、お邪魔します」


男「い、いらっしゃいませ」

後輩「あれ? センパイ、着替えたんですか?」


男「なんかその方がいい気がしたので」

後輩「そうですか。
           あ、こちら大学の友達の友ですよー」


友「は、はじめまして……えっと」

男「男と申します」


友「男……さん」

男「はい。」


友「あ……えと、風邪は大丈夫です……か?」

男「はぁ。おかげさまでなんとか」


友「そうですか……それはよかったです」

男「はい。」


友「……」

男「……」


64 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:42:22.47 ID:1fq7WKdEO
友「……あの」


男「はい?」

友「後輩とは、その……どういう間柄で?」


男「後輩は俺の後輩ですが」

友「後輩、ですか……」


男「はぁ。」

友「……」


男「……」




後輩「友ー、夕ご飯食べてく?」


友「ちょ、ちょ、ちょっと、後輩」ガタンガタン



後輩「なーに?」


友「……あの人、誰?」ひそひそ

後輩「だから、センパイだよ」ひそひそ


友「センパイって……」

後輩「うん。
           あ、センパイ、夕ご飯お鍋でいいですか?」


男「なに鍋?」

後輩「えーっと、お出汁とお味噌ができますね」


男「そうだなぁ……うーむ、じゃあ味噌で」

後輩「はぁーい」


友「……」


65 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:43:32.32 ID:1fq7WKdEO
後輩「らーすくりすまーす、んんんんー♪
           んらららっら、ららんんんんー♪」テキパキテキパキ



男「……」ぺら


友「……」

男「……」ぺら


友「……」

男「……あれ、おーい後輩ー」


後輩「どうしました?」とてとて

男「このレポート、征服が制服になってる」


後輩「ありゃ、ほんとですね。ありがとうございますー。
           とゆーか読んでたんですか?」

男「暇だったもんで。」


後輩「数字とか嫌いなんじゃなかったですっけ」

男「そうなんだけどもな、暇だと活字ならなんでもよくなるというか」


後輩「あー、そうですねぇ。
           もうあと10分ぐらいでできますから

男「なるべく早くな」


後輩「はーい」とてとて

友「……」


男「……」

友「……」


男「……」


66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:47:45.62 ID:1fq7WKdEO
後輩「できましたよー。よいしょっと」ぐつぐつ


男「おー、いい匂いだ」

友「だ、大丈夫? 持とうか?」


後輩「だいじょぶだいじょぶー
           あ、センパイ、鍋敷き出してもらえます?」

男「えーと、どこだっけ」


後輩「そっちの棚ですよー」

男「んー」ごそごそ


後輩「あれ、ありませんか? 困ったなぁ」

男「この棚にあるのかー?」ごそごそ


友「……それじゃないですか?」

男「お、これか?」

後輩「それですそれです。はぁよかった。
           よいしょ……っと」ゴトっ


男「うむ。」

友「……」


男「……」


67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:49:22.12 ID:1fq7WKdEO
男「ぬあっ」ぐちゃ


後輩「お豆腐ですか?」

男「後輩ー取ってくれー」


後輩「はい、どうぞー」

男「んー」


後輩「お豆腐こっち側にありますから、食べたかったら言ってくださいね」

男「あい」


後輩「友はどう? お豆腐。」

友「ん、自分で取れるからいいよ」


後輩「そっかー」

男「あつあつ」


後輩「やけどしますよセンパイ。
           お茶入れますか?」

男「んん」


後輩「コップコップ」

男「んぐーんんっ」ごっくん


後輩「だいじょうぶですか?」

男「喉元過ぎればなんとやら」


後輩「なはは。はい、お茶どうぞ」

男「うむ。」


友「……」



68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 19:51:04.10 ID:1fq7WKdEO
男「ふー、食べた食べた」


友「ごちそうさま」

後輩「おそまつさまでしたー。
           おいしかったですか?」


友「肉も野菜もすっごくおいしかったよ」

後輩「よかったー。センパイは?」


男「まあまあだなぁ」

後輩「なはは。またお鍋やりましょうね」


男「んー。」

後輩「じゃあ、片付けときますから、くつろいでてくださいな。
           あ、友、お酒のむ?」


友「え……と、……うん。あとで一緒に買いに行こっか」

後輩「うん。」

友「洗いもの手伝うよ」


後輩「おかまいなくー」

友「……いいから手伝うってば」


後輩「そう? じゃあ、おねがいしようかな」

友「ん」


男「ふー。」だらーん


友「……」


69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 20:07:35.36 ID:1fq7WKdEO
後輩「じゃあ、センパイ、ちょっといってきますねー」


男「おー。」


バタン。



男「……ぶっはぁー…… 
          疲れた……なんか怒ってるのか?
          えれぇ睥睨されたもんだ」


70 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2009/12/15(火) 20:07:43.80 ID:ZeuNLKC70
      ヒモってのは自分がいないとダメだと思わせるために何もしないようにしないといけないんだってね


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[ 2012/02/16 22:52 ] 先輩「」or後輩「」 | TB(0) | CM(0)
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