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勇者「」王様「勇者はわしが育てた!!」1/2


勇者「」王様「勇者はわしが育てた!!」


勇者「」王様「勇者はわしが育てた!!」



1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 11:57:01.10 ID:+VIxfpqy0
【北の王国】

勇者「え?」

北の王「おお!そうなのですか!勇者殿」

勇者「え?え?その・・・」

王様「そうなのだ。あの魔王を倒した技も元はわしが編み出した技を勇者に伝授したものでな」

大臣「そうそう。勇者を鍛え上げる王様の姿には皆感心しておりました」

勇者「・・・」

王様「なんじゃったかの。あの必殺技」

勇者「ああ、ギガ・・・」

王様「そうじゃ!ギガ王様斬りなっ!あれでしとめたんだったの」

勇者「・・・」



元スレ

勇者「」王様「勇者はわしが育てた!!」




2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 12:03:02.47 ID:+VIxfpqy0
北の王「ほほぅ。それほどの武君とは。一度手合わせ願いたいですな」

王様「いや、それは最近は歳のせいで腰をやっておってな・・・」

北の王「それは残念です。あ、そうそう。勇者殿のお仲間のみなさんは?」

王様「おお!よくぞ聞いてくれた。まず戦士なのじゃが、これがまた我が兵士達の中でも飛びぬけて強くてな。わが国の兵錬の賜物ですな。はっはっは」

勇者「戦士は兵士採用試験落ち・・・」

王様「よかったら北の国からも我が国に見学に来るがよかろう!!!」

北の王「ぜひお願いしたいですな。今日はご一緒ではないのですかな」

王様「あれには国を任せておりますからな。こうして各国に我らが顔を出せるわけですわ」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 12:07:01.71 ID:+VIxfpqy0
王様「それから魔法使い!これも我が魔術師達の中でも指折りでな」

勇者「魔法使いは国外追放されたって言ってたけ・・・」

王様「魔術師の留学も感慨ですぞ!!!」

北の王「ありがたい話です」

王様「そして賢者ですな。彼女ほどの知識を持っておるのはわしくらいのものですな」

勇者「・・・」

北の王「すばらしい。我らが国民も勇者様の与えてくださったこの平和に感謝しております。ぜひ一度国民に声をかけていただきたい」

勇者「は、はぁ・・・」

王様「ぜひそうさせていただきましょう!わっははは」

北の王「国民からも勇者様へ感謝のしるしとして色々と送り物が届いていましたぞ。あとでお受け取りください」

勇者「いや、そんな・・・」

王様「ぜひ!いただきましょう!皆様からの感謝のしるしですからな!」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 12:11:50.31 ID:+VIxfpqy0
大臣「ですな!」

北の王「勇者様。よろしければ旅のお話でもお聞かせくださいませんかな」

勇者「ええ、いいで・・・」

王様「その話は後でも出来るでしょう。国同士の交友の話でもしましょう」

北の王「そうですか。私も勇者様の育ったお国との国交についてはぜひ話したいと思っておりました」

大臣「では・・・」









9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 12:16:20.96 ID:+VIxfpqy0
王様「わはははは。見ろ大臣。こんな立派なダイヤモンドまであるぞ」

大臣「こちらは金のインゴッドがこんなに。笑いが止まりませんな」

勇者「あの・・・王様・・・」

王様「それに貿易の方もうまくいったな」

大臣「関税がこちらの言い値決まるとは思いませんでしたな」

勇者「王様」

王様「これはまだ多少無理を行っても良さそうだな」

勇者「王様!!」

王様「どうした勇者。突然大声出して」

勇者「もう満足でしょう。そろそろ国に帰りましょうよ」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 12:28:21.54 ID:+VIxfpqy0
王様「何を言っておる。ここで帰ってしまってはもったいなかろう」

大臣「そうそう。まだまだお金になりますよ。うひひ」

勇者「魔王倒してから方々国や町を回ってもう1年も帰ってませんよ」

王様「もうそんなになるか。あと行くところがひーふーみー。うむ、あと3年は帰れぬかもな」

勇者「そんな!っていうか魔王倒しに行ってからまだ一度も家に戻ってないんですよ」

王様「そうであったか?大臣」

大臣「凱旋パレードで近くを通ったと思います」

王様「ならその時勇者の母君も晴れ姿を拝むことが出来たであろう。気にすることはない」

勇者「いや、気にしますよ!」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 12:36:03.39 ID:+VIxfpqy0
王様「勇者、お前は自分の個人的な欲求のために世界中でお前に感謝を伝えたい人々を蔑ろにするつもりか?」

勇者「いえ、そんなことは・・・」

王様「それとも私達が個人的な欲求で世界を回っているとでも思っているおるのか?」

勇者「違うんですか?」

王様「人々からの貢物は受け取らねばその気持ちを無下にしてしまうであろう。それに貿易交渉についてもわが国のため、ひいてはお前の母君のためになることだぞ」

勇者「それはそうですが・・・」

大臣「今日は北の王と長々と話すことになりましたから勇者も疲れているのでしょう。もう休んだらどうですかな」

勇者「は、はぁ」トコトコ




 
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 12:43:04.80 ID:+VIxfpqy0



王様「これ以上勇者を連れていくのは難しいかのぅ、大臣」

大臣「いえ、まだまだ行くべき権力者や富豪などたくさんいますから」

王様「そうじゃのぅ。金もじゃが、そういった連中に顔も売っておかねばな」

大臣「そのためには勇者にはいてもらいませんとな」

王様「何か考えがあるのか?」

大臣「はい、お任せください。今夜、勇者殿にはお楽しみを用意しておきましょう、ふふふ」




 
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 12:52:01.61 ID:+VIxfpqy0





【勇者の部屋】

勇者「はぁ・・・帰りたい。王様達どこまで本気なんだか・・・」

勇者「もう帰っちゃおっかな・・・。最初はうれしかったけど、最近は感謝されすぎな感じなんだよな」

勇者「黙って帰ったら悪いかな・・・」

コンコン

勇者「ん?」

女遊び人「失礼いたします」

勇者「え?誰?」

女遊び人「今夜お相手させていただきます女遊び人と申します。よろしくおねがいします」ヌギヌギ

勇者「お世話って・・・何いきなり服脱いでんの!」




 
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 13:04:10.80 ID:+VIxfpqy0
女遊び人「あ、御代は大臣様からいただいてますので大丈夫ですよ」

勇者「なななな・・・」

女遊び人「勇者様のお相手をさせていただけるなんて私うれしいです・・・///」ズイッ

勇者「え?え?」

女遊び人「何からさせていただきましょう」

勇者「何って?」

女遊び人「夜伽のお相手をさせていただきます///」ズイッ

勇者「ちょちょちょっ!ふ、服着てよ!」

女遊び人「着衣が好きなんですか?若いのにマニアックですね///」




 
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 13:12:50.78 ID:+VIxfpqy0
勇者「何もするつもりないよ!」

女遊び人「え・・・そうなんですか。でも・・・私このまま帰ったら怒られちゃいます」

勇者「じゃ、じゃあ時間までここにいればいいよ」

女遊び人「そうですか。ちぇっ残念っ。じゃ朝までいますね」

勇者「・・・」

女遊び人「・・・」

勇者「な・・・なんか間が持たないんだけど」

女遊び人「では何かお話してくれませんか?勇者様」

勇者「え?」

女遊び人「何もしないでは私も心苦しいですので、愚痴でもなんでも聞かせていただきますよ」

勇者「じゃ、じゃあ・・・」




 
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 13:18:48.97 ID:+VIxfpqy0






女遊び人「魔王を倒してからずっとなんですかー」

勇者「そうなんだよ。色々理屈つけちゃいるけど、もう帰りたいよ」

女遊び人「勇者様かわいそう。帰ってしまってもいいでしょ」

勇者「だよね」

女遊び人「帰りましょうよ。あなたのやりたいこと、やるべきことやるのが一番です」

勇者「やるべきこと?」

女遊び人「うん。例えばいい女の子見つけるとか」

勇者「え!?」

女遊び人「私なんてどおですか?」クルッ

勇者「え、あ、その・・・///」



 
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 13:24:13.59 ID:+VIxfpqy0
女遊び人「誰か好きな人でもいるの?」

勇者「う、うん・・・」

女遊び人「そっか・・・。残念♪」

勇者「ごめん・・・。でも話聞いてもらって決心ついたよ。僕・・・一度家に帰るよ」

女遊び人「うん、役に立てたならうれしいわ」

勇者「じゃ、夜のうちに行くよ。君は朝までいていいから」

女遊び人「そう、じゃあね」

勇者「ありがとう!」ダッ



女遊び人「・・・」





29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 13:27:46.80 ID:+VIxfpqy0
【北の城下町】

タッタッタッ

勇者「はぁはぁ、よし、見つからずに抜け出せたぞ」

賢者「あ、見つけた」

勇者「賢者!」

賢者「勇者、ひさしぶりね」

勇者「うん、ひさしぶりだね。みんな元気にしてる?」

賢者「さあ?でも、戦士も魔法使いも自分の町に帰ったはずですよ」

勇者「やっぱみんな帰ってるのか。賢者は?」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 13:33:34.90 ID:+VIxfpqy0
賢者「私には帰る故郷がありませんので・・・」

勇者「あ、ごめん・・・」

賢者「いえ、昔のことですので気にしないでください」

勇者「そういえば、どうしてこの町に?」

賢者「そうそう、話したいことがあったんです。ここにいると聞いて」

勇者「何かあったの?」

賢者「ここじゃちょっと・・・落ち着けるところで話しましょうか」




 
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 13:39:23.24 ID:+VIxfpqy0
【北の大地】

側近「どうもこんにちは」

トロル王「だれだ」

側近「私、魔王様のお付をしておりました側近と申します」

トロル王「なにがようが」

側近「いえ、ちょっとお話したいことがありましてね」

トロル王「なんだ」

側近「魔王様が亡くなってからの人間の動向についてちょっと」

トロル王「おでたちにはかんけいない」

側近「そうですか?魔王様の統率がなくなった魔物達は今とても危険な状態にあるといってもいいんですよ」



 
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 13:43:46.11 ID:+VIxfpqy0
トロル王「どういうことだ」

側近「今、我々魔物は各地にちらばってしまって軍としての体を保っていません」

側近「また、人間達は勇者によって魔王様が倒されたことによって我々を恐れなくなってます」

側近「土地もかなり人間に奪われてしまいまして、こちら側の土地に人間が食い入ってきています」

側近「そして魔物が勇者でもない一般の人間にさえ狩られてしまう始末。食べるのにも困窮している魔物も少なくありません」

トロル王「おでたちもみなはらすかしてる」

側近「でしょう。このままでは世界はひどくなる一方です」

トロル王「おでにはかんけいね」

側近「これからお見せする光景を見てもそれが言えますか?」

トロル王「なに?」

ヴォーン

側近「こちらの水晶を見てください」




 
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 13:56:28.30 ID:+VIxfpqy0
トロル王「こ・・・これ・・・」

側近「これを見てもまだ言えますか?」

トロル王「おでの・・・村が・・・ああああああああああああああ!」

側近「酷いでしょう。老人も子供も皆殺しです。もっともそんな区別が人間についてるとは思いませんけど」

トロル王「おおおおおお・・・・おおおおおおお」

側近「だからあなたに立ってもらえないかと」

トロル王「たづ?」

側近「我々はあまりに各地に散りすぎました。それを集結させ、統率する旗印が必要なのです」

トロル王「ゆるざねぇ・・・絶対ゆるざねぇ・・・」

側近「どうです?魔王を名乗ってみませんか?」






側近「ふふふふ、続きますよ勇者。エンディングにはまだ早い」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 13:58:21.74 ID:+VIxfpqy0
【北の城下町】

勇者「北の魔王?」

賢者「ええ、近頃北のほうで魔物の被害が増えていると聞いていたのですが、北の魔王と名乗る者が村々を襲っているといるようです」

勇者「なんとかしないと!」

賢者「ええ、ですのであなたを探していたんです。急いで準備を」

勇者「そうだね。とりあえず部屋に・・・って・・・そうだ・・・僕、王様達から逃げてきたんだった」

賢者「え?」

勇者「いや、あの人たちいまいち信用できなく、抜け出してきたんだけど・・・戻ったらまた北の王様に無理言うだろうなぁ・・・」

賢者「私達で準備していけばいいのでは?」

勇者「軍資金とか装備の問題があるし・・・」

賢者「私に考えがあります」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 14:09:47.17 ID:+VIxfpqy0
【北の王城】

王様「勇者が逃げ出したというのは本当か!?」

大臣「はい、隠密により24時間監視してますので間違いないです」

王様「それで勇者は?」

大臣「どうも賢者と連れ立ってどこかへ行くようです」

王様「賢者だと・・・王宮での官職を断りおってから行方がしれんかったが何で今頃・・・」

大臣「残念でしたねー。官職につけて愛人にでもしようとしてましたのに」

王様「もう言うでない」

大臣「見つかったんなら、勇者と一緒に今すぐ連れ戻しましょうか」

王様「いや、そのまま泳がせよ」

大臣「は?なんでまた」

王様「隠密には調査と報告を怠らせるなよ」

大臣「はい、それは分かりましたが・・・」

王様「わしに考えがある」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 14:25:31.75 ID:+VIxfpqy0
【北の城下町】

女商人「ゴールド銀行へようこそ!」

勇者「そうだった。旅の間のお金全部入れっぱなしで忘れてた」

賢者「装備も預けておいてよかったですね」

勇者「さすが賢者。機転がきくね」

賢者「では全額下ろしてください」

女商人「え・・・」

賢者「ですから全額」

女商人「あ・・・その・・・ほんとに全部?」

賢者「お願いします」

女商人「必要な分だけにしておかない?」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 14:38:18.44 ID:+VIxfpqy0
賢者「いいえ、全部お願いします」

女商人「・・・・どうぞ」

勇者「・・・200ゴールド?これだけだっけ?」

賢者「そんな馬鹿な!9999999ゴールドあったはずです!」

女商人「いやー、最近物価の変動も激しくてね。あたしも困っちゃった。あはは・・・」

勇者「なるほど。それじゃ仕方ないね。賢者?」

賢者「物価が変わっても預けたお金の金額が変わるはずないでしょう!」

女商人「あはははは・・・」

賢者「笑ってないで答えてください」

女商人「あはははー・・・・使い込んじゃった」ボソッ


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 14:50:58.83 ID:+VIxfpqy0
勇者「え?」

女商人「いやぁ・・・あはは、まさか冒険終ったのに取りに来るとか思わなくって。ゆるして、ねっ」パチ☆

勇者「え・・・でも・・・」

女商人「ねぇ~ん・・・許してくれたら、い・い・こ・と してあげるゾ☆」

勇者「いいこと?」

賢者「勇者を惑わせないでください。それよりお金!」

女商人「でも、ないものはないしぃ~」

勇者「じゃ、じゃあ装備は?」

賢者「そうです。他では手に入らない伝説の武具を預けてあったはずです」

女商人「あ、それだったらあるかな」ゴソゴソ

勇者「よかった!」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 15:01:08.19 ID:+VIxfpqy0
女商人「はい。火炎も吹雪も通さない『おなべシールド』!」

勇者「おお!」

女商人「そして、高い防御力が売りの『ステテコの鎧』!」

勇者「すごい!」

女商人「最後は伝説中の伝説、あの魔王をも切り裂いた『ひのきブレード』!!さあ、持ってって」

勇者「よし。これで装備は大丈夫そうだ」

賢者「ちがっ・・・はぁ・・・どうせ本物はなさそうですね・・・とりあえずそれでいいですか」

勇者「うん」

女商人「ではあたしはこれで」ササッ

賢者「待ってください」ガシッ


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 15:05:06.45 ID:7k3bTN+FO
おなべシールドwwwwwwww蓋じゃないのかよwwwwwwww


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 15:11:48.66 ID:hJQhZ+5k0
>>56
お前ちょっと興奮しすぎ


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 15:17:30.69 ID:+VIxfpqy0
女商人「いえ、お構いなく」

賢者「衛兵をすぐ呼んで捕まえてもらいますので。横領罪です」

女商人「ちょっちょっと待って。衛兵は勘弁して」

賢者「駄目です」

女商人「勇者さまぁ~ん。た・す・け・て☆体で払うわよ」

勇者「え・・・」ドキドキ

賢者「おまわりさ~ん!」

女商人「ま、待って。働くから!そ、そうだ!武器が必要ってことは冒険に出るんでしょ。あたしついていって働くから!」

賢者「どうしましょう?勇者」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 15:29:27.34 ID:+VIxfpqy0
勇者「うん、仲間も必要だったしちょうどいいかも」

女商人「さすが勇者様、分かってる~」

賢者「調子に乗らないでください。はぁ・・・まぁいいでしょう」

女商人「やった!」

勇者「その前にちょっと待って。やっぱり王様達にはこのこと知らせておかないと」

賢者「そうですね」

勇者「町の人も警戒しておかないといつ魔物が来るか分からないからね。すぐ逃げられるようにしておかないと」

賢者「では、北の王城に寄っていきますか」



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 15:36:05.39 ID:+VIxfpqy0
【北の王城】

北の兵士「この手紙を王様に?」

勇者「はい。大事な手紙ですのでお願いします」

北の兵士「勇者様でしたら直接渡していただいてもかまいませんが」

勇者「僕達はすぐに発たないといけないので。おねがいしますね。それじゃ!」

賢者「さて、じゃあ行きますか」

勇者「その前に、戦士と魔法使いも誘っていかない?」

女商人「戦士と魔法使い?」

勇者「うん、二人ともすっごい腕なんだ」

賢者「ええ、二人とも頭の中はともかく実力はあります。なんとかと鋏は使いようです」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 15:41:33.99 ID:+VIxfpqy0
女商人「あの・・・賢者っていつもこんな感じなの?」

勇者「うん、いつもこんな感じだよ」ニコニコ

女商人「黒い・・・」

賢者「何か言いましたか?」

女商人「いえ・・・ところで戦士と魔法使いってそんなにアレなの?」

賢者「会えば分かりますよ・・・」


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 15:52:43.14 ID:+VIxfpqy0
【北の王城】

大臣「王様、勇者から手紙が来ておりますが」

王様「なんと?」

大臣「北の地に魔王が決起し、周辺を襲っていると。勇者は鎮圧に向かうようです」

王様「なんじゃと!?そうか・・・。大臣!すぐに発つぞ!」

大臣「え?このことを北の王に知らせなくてよいのですか?」

王様「よい!それより早馬を飛ばし、この情報をわが国に知らせるのだ。決してここで口外はするな」

大臣「な、なぜ・・・」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 16:01:45.93 ID:+VIxfpqy0
王様「わしらもすぐに国に帰るぞ。戦火がここまで及ばぬとも限らぬからな」

大臣「国に戻って何をするんです?」

王様「食料と資材を集めるのだ!兵も増強しろ。燃料もだ。伝令にもそう伝えさせるのだ」

王様「隠密!おるか!」

隠密「はっ!ここに」

王様「勇者達のことは任せたぞ」

隠密「御意!」


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 16:16:13.03 ID:+VIxfpqy0
【戦士の村】

戦士「おお!よく来たな。久しぶりじゃねーか。がははは」バンバンッ

勇者「いたっ、痛いって。叩かないで」

戦士「なに言ってやがる!ずっと顔みせねーで。たまには顔見せろよな。寂しいじゃねーか」バシッ

勇者「ごめんってば」

戦士「おまえん家も何回も行ったのにお袋さんしかいねーし、どこいってたんだよ」

勇者「王様達が全然離してくれなかったんだよ」

戦士「ところで、今日はおめーこんないい女二人も連れてどうしたんだよ。お前もなかなかやるじゃねーか。がはははは!」

賢者「戦士。勇者いじりもその辺にしておいてください」

女商人「はじめましてー。あたし勇者の妻の女商人っていいます。よろしくー」


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 16:30:28.78 ID:+VIxfpqy0
戦士「な、なん・・・だと・・・。勇者お前も結婚したのか」

勇者「え?」

戦士「そうかそうかー。俺はてっきり女賢者と結ばれると思ってたんだがなー」

女賢者「なっ///」

戦士「こいつは結構優柔不断で決断力がないところもあるが、根はすげーいい奴だからな。よろしく頼むぜ」

女商人「はいっ!」ニコニコッ

女賢者「違います!勇者は結婚なんてしていません!」

戦士「は?違うの?」

女賢者「女商人もあんまり調子に乗ってると・・・埋めますよ。女商人は借金のかたに連れてきてるだけです」

戦士「なっ、おまっ、借金のかたにこんな可愛い子を好きなようにしてるだと!?うらやまけしらかん!」



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 16:47:40.84 ID:+VIxfpqy0
勇者「違うよ。この人と一緒に・・・」

戦士「俺も結婚してなければ混ぜてもらったのになぁ!」

勇者「え?」

女賢者「は?」

勇者「そういえば戦士『お前も結婚したのか』って言ってたけど・・・、結婚してるの?」

戦士「ああ!後で嫁さん紹介するぜ。がははは」

女賢者「なんと・・・こんなゴリラでも結婚できるとは、神はなんと残酷な運命を・・・」

戦士「そんな褒めんな。てれんだろー」

女賢者「・・・」



 
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 17:05:58.24 ID:+VIxfpqy0
女商人「なるほど、こういう人ね」

戦士「それでな、俺ももうすぐお父さんになるんだぜ?」

勇者「もう子供もいるの?」

戦士「ああ、もうすぐだ。生まれたら抱かせてやっからな!勇者。お前みてーなスゲー男になってもらいたいからな」

賢者「男とは限らないでしょ」

戦士「お前みたいな、腹黒い女にはさせないからな。がははは」

賢者「戦士・・・子供の顔を見る前に消し炭になりたいの?」ゴゴゴゴッ

戦士「がはは、冗談だって。まぁ、そういうわけでな。お前達と一緒に世界救った俺だが、今度は嫁さんと子供を命がけで守ってやるってもんだぜ」

勇者「戦士は大人だなー」

戦士「お前もそのうちわかるって!まぁ、家に寄ってけ。積もる話もあるだろ」

勇者「う、うん・・・」


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 17:14:49.60 ID:+VIxfpqy0
【村のはずれ】

戦士「じゃあな。勇者。たまには顔見せろよ」

勇者「うん、戦士も元気でね」

戦士「ああ!お前も速いところどっちかに決めろよ!」

女商人「勇者様、よろしくね」

賢者「いい加減にしないと怒りますよ」ゴゴゴゴッ

戦士「がはは。勇者は苦労しそうだな」

勇者「あ、最後に知ってたらでいいんだけど、魔法使いって今どうしてるか知ってる?」

戦士「あの爺さんか・・・。あー・・・それがなぁ・・・」

勇者「何かあったの?」

戦士「ちょっと前に死んじまったよ。魔法使いの町でな」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 17:28:13.66 ID:+VIxfpqy0
勇者「え・・・な、なんで?」

戦士「人に聞いた話なんだが、あそこは結構魔物の住処に近い場所だったせいか。魔物がちょくちょく襲ってきていて、魔法使いはそれをいつも追い払っていたらしい」

戦士「だが、魔法使いもあの歳だ。いつまでも守れないと思ったんだろ。魔物の住処に一人で行ってそのまま帰って来なかったって話だ」

勇者「そんな・・・魔法使い・・・」

賢者「スケベなだけが取り柄のくせに、似合わないことするから・・・」

女商人「残念ですね・・・」

戦士「きっと町の奴らは感謝してるだろ。俺もそのうち墓参りくらい行ってくるぜ」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 17:42:03.86 ID:+VIxfpqy0
賢者「勇者。さっきは何で戦士を魔王討伐に誘わなかったんですか?」

女商人「そうだよー。ゴリラみたいに強そうだったでしょー。もったいない」

勇者「今、戦士は誘えないよ。奥さんと子供を守るためにがんばってるんだから・・・」

賢者「でも事情を話せばきっとついてきてくれましたよ:

勇者「だからだよ。そんな戦士だからやっぱ幸せでいて欲しいな」

女商人「ふふっ勇者はやさしいねー。キュンってしちゃった」ギュッ

勇者「く、くっつかないで」

賢者「しかし、戦力的に心もとないですね」

女商人「さっき言ってた魔法使いの町っての行って見たらどう?よく魔物と戦ってる町なら結構強い人いるんじゃない?」

勇者「魔法使いの町ならルーラでいけるね。よし、行こうか」.


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 17:55:10.92 ID:+VIxfpqy0
【魔法使いの町】

勇者「着いたんだけど・・・とりあえず魔法使いに挨拶だけしておきたいな。お墓どこだろう」

賢者「そうですね、町の英雄みたいですから誰でも知ってるでしょう」

女商人「あの辺の人にきいてみよっか」

勇者「あの、すみません」

男「ん?なんだい?」

勇者「魔法使いのことを知りたいんですが・・・」

男「魔法使い?あー、はいはい。あのスケベ爺のことねー。ほんと笑えるよね」


93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 18:09:03.37 ID:+VIxfpqy0
勇者「え?え?」

男「何?その歳でもうあっち系のお店に興味あるの?元気だねー」

勇者「あ、あの魔法使いはこの町の英雄じゃ・・・?」

男「あー、ありゃ確かに男の英雄と言えなくもないな。あの歳まで現役だとはねー」

勇者「魔法使いはこの町を魔物から守ったんじゃないんですか?」

男「魔物?そんなんこの町に来たこともないよ。あの爺さんの方が夜の魔物って感じだよ。ははは」

勇者「えー、えと、魔法使いってどうやって死んだの?」

男「あれ?ほんとに知らないの?じゃあ教えちゃおっかなぁ。生涯現役で通した男の腹上死についてたっぷりと」


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 18:22:16.71 ID:+VIxfpqy0
【1時間後】

賢者「まさか、パフパフ屋で腹上死をしてたとは思いませんでしたね・・・」

女商人「すごい人もいたものね」

勇者「魔法使い・・・あなたって人は・・・」

賢者「戦士はどういう思考でこの話をあんな英雄譚に脳内変換したんでしょうね、まったく」

女商人「男の英雄って聞いて勘違いして頭の中でストーリーまで作っちゃったんじゃない?」

勇者「戦士は頭が弱かったからなぁ・・・。でも魔法使いのお墓参りが出来たのはよかったよ」

賢者「まぁ、そうですね。魔法使い・・・かなりスケベで最低の人でしたが安らかに成仏してください」

魔法使い「お前さんも、相変わらず堅物じゃのぅ。そんなんじゃから胸も尻も硬いまま成長せんのじゃわい、うひひひ」モミモミ


101 名前:忍法帖【Lv=16,xxxPT】[]投稿日:2012/02/04(土) 18:33:36.51 ID:84T8D25h0
アバン一行みたいだな 特にスケベな爺ってのが


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/02/04(土) 18:35:23.26 ID://teQOMH0
>>101
アベル伝説だろ


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 18:36:08.69 ID:+VIxfpqy0
賢者「ギャーーーーーーーーーー!」

勇者「魔法使い!死んだんじゃ!?」

魔法使い「ああ、死んだぞい?ほれっ、足がクリンッとしてなくなっておるじゃろう」

勇者「あ、ほんとだ。クリンッっとしてる。透けてるし」

賢者「おのれ悪霊!これでも喰らいなさい!聖水!」バシャッ

魔法使い「ぐああああああああああああ、や、やめれえええええええ!」シュウシュウ

勇者「賢者!魔法使いが消えちゃうよ」

賢者「いいんです。消してしまいましょう」

魔法使い「待って!待つんじゃ!お願い!話だけでも聞いてくりゃれ!」


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 18:46:28.67 ID:+VIxfpqy0
勇者「賢者!」

賢者「仕方ありませんね・・・」

魔法使い「ふぅ・・・危うく成仏するとこじゃったわい・・・。わしじゃって、そんなナイ乳揉んでもそれほどうれしくないわい・・・」ボソッ

賢者「・・・」ゴゴゴゴゴッ

魔法使い「じょ、冗談じゃ!おぬしらがピンチと思って天界から戻ってきちゃったんじゃ、てへっ」

賢者「あなたがそんな人じゃないことはよく分かってます。本当のことを言わないと、成仏したほうがマシだと思う体験をしますよ?」

女商人「なるほど・・・こういう人ね・・・」

魔法使い「わ、わかったわい。わしの聞くも涙語るも涙の話を聞くが良い!」


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 18:59:43.59 ID:+VIxfpqy0
賢者「で、魔法使いの話をまとめるとこうですね」

賢者「死んで天界に行った」

魔法使い「うん」

賢者「天界で若い女の子に猥褻行為をしてまわった」

魔法使い「何しろ、もう何やったって死なんしのう。きゃっほーてなもんでの」

賢者「あまりに酷いので地上に追放された」

魔法使い「酷いと思わんかい?出入り禁止にされてしもうたのじゃ!」プンプン

勇者「ひどい・・・」

女商人「ひどいわね・・・」


108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 19:02:31.33 ID:9HEpNWYI0
俺「ひどいな…」


109 名前:忍法帖【Lv=16,xxxPT】[]投稿日:2012/02/04(土) 19:06:51.85 ID:84T8D25h0
俺2「ひでぇ・・・・」


110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 19:09:35.09 ID:1oBhhw5b0
僕「ひどすぎる・・・」


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 19:11:06.11 ID:+VIxfpqy0
魔法使い「じゃろう?」

賢者「酷いのはあなたです!死んでまで何やってるんですか!」

魔法使い「まぁ、そういうわけでここにおったわけじゃ」

賢者「はぁ・・・どうします?勇者?」

勇者「魔法使い、力を貸して欲しいんだ」

賢者「勇者!?」

女商人「これ連れてくの?」

魔法使い「何やらわけがあるようじゃのぅ。話してみい」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 19:24:18.22 ID:+VIxfpqy0
魔法使い「なるほどのぅ。北の魔王とな」

勇者「うん」

魔法使い「ほかならぬ勇者の頼みだからの。断れんわい」

勇者「ありがとう、魔法使い」

魔法使い「しかし、おぬしら相変わらずじゃのぅ・・・。おぬしも・・・賢者も・・・」

勇者「え?」

魔法使い「わしとしてはこんな可愛い子二人と一緒なら大歓迎じゃってことじゃよ!」モミモミ

賢者「ギャー!」

女商人「いやああ!ジジイはいやー!」

勇者「大丈夫かな?」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 19:34:15.64 ID:+VIxfpqy0
【北の王国郊外】

兵士「はぁはぁ・・・がはぁ・・・」

勇者「あれは!」

兵士「ぐふっ・・・」バタッ

勇者「大丈夫ですか!?ベホマ!」パァ・・・

兵士「うぐ・・・ゆ・・・勇者様!モンスターが・・・モンスターの軍団が突然!」

賢者「勇者!見て!城が・・・町が燃えてます!」

女商人「勇者様!急ぎましょう!」

魔法使い「むぅ・・・」


116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 19:43:42.55 ID:+VIxfpqy0
トロル「ゆるざねぇ・・・・ずるざねぇぞおおおおおお!ぐあああああああ!」ドガドガッ

女「うぐっ・・・」バタッ

男「足が・・・足がああああああああ」シタバタ

トロル「ウオオオオオオオオオオオオオン!」

勇者「なんで!?人がこんなに死んで・・・怪我して・・・誰も逃げてなかったの!?王様は!?


魔法使い「これだけ民間人がいたのでは、広域魔法で焼き払うわけにはいかんのぅ・・・」

女商人「でも!もたもたしてたらみんなが!」

トロル「うおおおおおおおお!」ズンッ

女商人「勇者様あぶない!そんな武器じゃ!」

勇者「ふっ!」シャキン

トロル「・・・・」バタリッ

女商人「あ・・・ひのきのぼうで・・・斬った?すごい・・・」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 19:54:55.91 ID:+VIxfpqy0
賢者「達人は獲物を選びません。勇者クラスとなれば別格です」

女商人「す・・・すごい・・・」

賢者「それとも伝説のひのきブレードのおかげですかね」

女商人「あ・・・え・・・そうそう。良い切れ味でしょ!あはは・・・は・・・」

魔法使い「さっさと魔物を倒してしまうぞい」

女商人「いえ、それより町の人を助けないと!」

勇者「え・・・」

賢者「勇者!迷ってる場合じゃないですよ!」

勇者「僕は・・・」

賢者「勇者!」


119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 20:05:14.86 ID:+VIxfpqy0
勇者「モンスターを・・・倒す!僕には・・・それしか出来ないから・・・」

女商人「勇者様・・・」

魔法使い「おぬしら、ほれっ、ぼさっとするな。各個撃破じゃぞい!メラゾーマ!」ボボゥ

トロル「ぐおおおおおおおお!」ドサッ

勇者「いくぞ!」

女商人「え?え?あたしも一人で?ちょっと!?」

トロル「うおおお!」ブンッ

女商人「うわっ!たったった・・・とぅ!」スパパパ

トロル「・・・」バタッ

賢者「なかなかのナイフさばきですね」

女商人「なんで・・・」

賢者「あなたが強いのはその物腰で分かりますよ。さっ、行きますよ!」


130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 20:16:48.34 ID:+VIxfpqy0
勇者「はぁ・・・はぁ・・・なんだこいつら・・・死ぬのが怖くないのか・・・」ズバズバ

トロル「うがああああああああああああ!ゆるざねえええええええええええ」

勇者「くっ・・・」ドスッ

トロル「・・・」バタッ

勇者「んっ・・・あれは!?」

トロル王「おまえが勇者か・・・またごろじだ・・・おで・・・おでの仲間おおおおおおおおおおおお!」ドガッ

勇者「うぐっ・・・お・・・重い!」ギィーン

トロル王「ゆるざない・・・ぜっだい!この北の魔王がああああああ」ドガドガドガッ

勇者「魔王!?」

トロル王「おおおおおおおおおおおお!」ブンッ


135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 20:28:12.84 ID:+VIxfpqy0
勇者「おっと。魔王がこんな前線に!?でも・・・こいつを倒せば終る!」ガンッ

トロル王「うおおおおおおお!」ドガッ

勇者「うぐっ・・・硬い・・・刃が立たない」ジンジン

トロル王「勇者・・・人間・・・ゆるざないぞおおおおおおおお!」ブンッ

勇者「まずい!?」

魔法使い「バイキルト!」

勇者「魔法使い!」

魔法使い「ほっほ。通りすがりの魔法使いじゃわい」

勇者「ありがとう!よし・・・いける!」

勇者「はやぶさ斬り!」ズババ

トロル王「ぐあっ」ボタタ


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 20:38:32.20 ID:+VIxfpqy0
勇者「やったか!?」

トロル王「うぐぐ・・・ゆるざない・・・ぜっだい・・・」ズルズル・・・

勇者「両腕を失って・・・ま、まだやる気か・・・」

トロル王「子供も・・・兄弟も・・・全部殺ざれだ・・・ゆるざない・・・ぐあうっ」ガブッ

勇者「うぐっ」

トロル王「ううううううううううううっ」

勇者「な・・・殺されたって・・・何を・・・・ぐぐぐっ・・・」

トロル王「うーうーっ!」ガブガブ

賢者「勇者!大丈夫ですか!」ドスッ

トロル王「・・・」ビクンッ

勇者「け・・・賢者・・・何も殺さ・・・・」

賢者「勇者?」

勇者「ううん、なんでもない」

賢者「さっ、残りを片付けてしまいましょう」


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 20:47:31.41 ID:+VIxfpqy0
【北の国郊外】

大臣「いつまでこんなところで軍を待機させておくんですか?」

王様「まぁ、待て。まだ早い」

大臣「ん?お前は」

隠密「王様、『今』でございます」

王様「うむ、ご苦労」

王様「兵士達よ!これより我々は北の国の民を助けに馳せ参じる!」

王様「人命を第一に考えよ!モンスター討伐はあとでもかまわん。出来るだけ多くの人を逃がすのだ!」

王様「この戦いには勇者も参加しておる!これは人類の誇りと命をかけた戦いだ!勇気を!」

兵士達「勇気を!」

王様「私に続けえええええええええええ!」

兵士達「おおおおおお!」


141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 20:56:24.78 ID:+VIxfpqy0
【北の王国】

王様「この度は、援軍が遅れまして何と言ったら良いか・・・」

北の王「いや、王よ。本当に助かりました。遅いなどと言うことはありません。どこの国より真っ先に駆けつけていただき感謝しております」

王様「しかし、町がこの有様では・・・」

北の王「いえ、人命優先で対処していただいたおかげで多くのものが命を取り留めました。町はなくとも北風に鍛えられた体がある限り復興はできましょう」

王様「さすがですな。ではわが国としても出来うる限りの融資をさせえていただきましょう」

北の王「それはありがたいが・・・それだけの借金をするだけの余裕は・・・」

王様「何、融資と言っても形だけのもの。食料や物資も持ってまいりましたので使っていただいて結構。返済など復興が終ってからで結構ですぞ」

北の王「返す言葉もございません・・・。ありがとう・・・!」

王様「なになに。わっはっは」


146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 21:07:46.56 ID:+VIxfpqy0
北の王「勇者殿もありがとうございました。魔物を退治していただいて」

勇者「・・・」

北の王「勇者殿?」

勇者「あ、はい」

王様「勇者も後悔しているのであろう」

北の王「後悔?」

王様「先に人命を優先すればもっと助かったのではないかと。まだまだわしの教えたことが活かしきれておりませんな」

北の王「まぁまぁ・・・あのままモンスターを放置はしておけませんですし」


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 21:10:41.51 ID:+VIxfpqy0
勇者「あの・・・」

王様「なんじゃ?」

勇者「なんで魔物は襲ってきたんでしょう?」

王様「はぁ?突然何をいっておるのじゃ」

勇者「いえ・・・魔物にも何かわけがあったのでは・・・と」

王様「何を馬鹿な事を。魔物は人を襲うと決まっておろう。あっても腹が減ったとかそんな理由じゃわい」

北の王「まぁまぁ、魔物が人を襲うわけですか・・・なかなか興味深い話です」

勇者「・・・」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 21:18:40.79 ID:+VIxfpqy0
王様「わっはっは。たっぷり恩と借金を押し付けてやったわい」

大臣「なるほど、こういうことだったんですか」

王様「これで北の国は我が国に頭が上がるまい。物資もわが国に頼らざるを得ず、恩もあることから他の国から買うわけにもいかないであろう」

大臣「やりましたね」

王様「まだまだこれからじゃわい。ゆくゆくはわが国の属国として支配下においてやらねばな。わーっはっは」

大臣「さすが王様」

王様「次は南の国にでもいくかの」

大臣「南の国ですか?」

王様「今回のことでまたわが国の株も勇者の株も上がりまくりじゃ。ジャブを入れておかねばな」


161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 21:26:19.06 ID:+VIxfpqy0
【仮宿舎】

賢者「今度は南の国に連れて行かれるんですか?」

勇者「うん・・・」

女商人「で、ついていくと?」

勇者「うん・・・」

賢者「嫌じゃなかったんですか?そういうの」

勇者「何か・・・今、母さんに顔向けできないって言うか・・・今の顔見て欲しくないっていうか・・・」

魔法使い「まぁまぁ、男にはそんな時期もあるわい。ほっほ」

賢者「茶化さないでください!」

勇者「だから・・・ごめんね。気持ちの整理が付いたらまた会いに行くから」

魔法使い「何を言っておるんじゃ?わしもついていくぞい」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 21:29:28.92 ID:+VIxfpqy0
勇者「え?」

賢者「私もです」

女商人「あたしもー」

勇者「なんで?」

賢者「このままほっておけないでしょ」

女商人「借金返し終わってないし」

魔法使い「南の小麦色の肌のぴちぴちギャルが楽しみじゃわい」

勇者「賢者・・・女商人・・・ありがとう」

魔法使い「わしは?」

賢者「じゃ、行きましょうか」

魔法使い「ねぇ、わしは?」


177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 21:35:38.54 ID:+VIxfpqy0
【南の森】

???「・・・」

側近「うんと言ってくださいませんか?」

???「・・・」

側近「トロル族は全滅しましたよ」

???「・・・」

側近「他の魔族も時間の問題でどんどん人間によって滅びに向かっていくでしょう」

???「・・・」

側近「今、われら魔族の力を示しておかないと人間は我々を家畜以下の存在とみなすでしょう」

???「・・・」

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 21:40:03.56 ID:+VIxfpqy0
側近「あなたが魔族のために立つというのであれば、誰もが勇気を奮い起こされると思います」

???「・・・」

側近「知恵は私が出しましょう。しかし、あなたには勇気がある。仲間との絆がある。力を合わせれば、あの勇者でも仕留めることができます」

???「・・・」

側近「お願いします。ともに魔族を救いましょう!」

???「・・・・・・」コクリッ

側近「魔王になってもらえますか!ありがとうございます!誰もがあなたの勇気に共感し、手を貸すことでしょう!行きましょう!勇者討伐に!」

???「ピキー!」






側近「ふふふ、これで半分」

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 21:46:12.79 ID:+VIxfpqy0
【南の王国】

王様「勇者はわしが育てたんや!」

勇者「・・・」

南の王「いやはや、見事でした。北の王は不幸なことでありましたが、あれほどの魔物をわずか1日で鎮圧するとは」

王様「なんのなんの。この世界のためになるのであれば力は惜しめませんからな」

大臣「ですなぁ。勇者」

勇者「はぁ・・・」

南の王「どうなさった?元気がありませんな」

王様「なーに、まだ先の疲れが残っておるのであろう」

南の王「それはいけない。我が国に来た時に握手攻めにあってしまわれたようで申し訳ない」


190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 21:53:07.99 ID:+VIxfpqy0
王様「それも勇者としての務めですじゃよ。また南の国の皆さんに顔をみせよう」

南の王「ありがとうございます。しかし、先ほどの戦いは見事でしたな。勇者殿も王国軍も」

勇者「え・・・それは・・・」

王様「はっはっは。勇者は我が国の誇りですじゃ。それに我が軍ものぅ。育てたかいがあったのぅ」

南の王「ぜひ王様には我が国の兵錬の手ほどきを願いたいですな」

王様「あ・・・いつつつ・・・ま、まだ腰の調子が治っておりませんでな。先の戦いで悪化しておって・・・」

南の王「そうですか。でしたらこの暖かい土地でしばらく静養されていくといいでしょう」

王様「ぜひそうさせていただこう!あっはっは」


192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 21:59:58.82 ID:+VIxfpqy0
【勇者の部屋】

勇者「はぁ・・・、またあの人たちはもう・・・」

勇者「やっと休めるよ・・・ふぅ・・・」

ギギィ

遊び人「こんばんは。夜伽のお相手にまいりました」

勇者「き、君は!?」

遊び人「えへっ、きちゃったっ♪」

勇者「きちゃったって・・・どうしてここへ?」

遊び人「王様たちにね。勇者様に気に入られちゃったって言ったら一緒に来るかって」

勇者「あの人たちは・・・」

遊び人「というわけで・・・」ヌギヌギ


193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:05:09.57 ID:+VIxfpqy0
勇者「ちょっ、まっ」

遊び人「なぁに?」

勇者「いや、そういうことは・・・なしの方向で・・・っていうか服着てっ」

遊び人「好きな人がいるからっていうの?あたしそんなのどうでもよくなっちゃったっ」ズイッ

勇者「あうあう・・・」

遊び人「ちょっと遊んでいかない?」

勇者「だ、だめだよ!」グイッ

遊び人「ちぇっ、ざーんねんっ。でも勇者様なんか悩んでるような顔してるから、慰めてあげたくなっちゃうのよねぇ」

勇者「え?顔が!?」ペタペタ

遊び人「やっぱ悩んでるんだ」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/02/04(土) 22:06:42.93 ID:7QTzE2Cq0
勇商賢遊
とかバランス悪すぎだろwwww



 
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:08:21.01 ID:l0T21l850
お前笑いの沸点低いだろ


 
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:08:15.81 ID:+VIxfpqy0
勇者「あう」

遊び人「話しちゃいなYO」パチッ☆

勇者「わ、わかったから服着て・・・」




198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:08:36.11 ID:+VIxfpqy0
遊び人「ふーん、トロル達がねー」

勇者「うん、許さないとか人間に仲間が殺されたとか・・・」

遊び人「そのことお仲間さん達には話さないの?」

勇者「うん・・・みんな人のためにがんばって戦ってるのに・・・こんなこと話したら悪いって言うか・・・」

遊び人「勇者様はやさしいね」

勇者「え?」

遊び人「知っちゃったらつらいこと自分ひとりで抱えちゃってさ」

勇者「いや・・・」

遊び人「でもそれでどうするかは勇者様が決めなくちゃね」




 
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:15:31.34 ID:+VIxfpqy0
勇者「え?」

遊び人「悩んでるんでしょ?このまま魔物と戦えるかどうか」

勇者「なんでそれが・・・」

遊び人「顔に書いてあるわよ。でもつらくても決めなくちゃいけない選択っていうのはあるものよ」

勇者「選択・・・」

遊び人「うん、それで失敗したとしても選ばなくちゃいけないの。そのために誰かが泣くことになってもね」

勇者「うん・・・そっか、そうだよね・・・ありがとう遊び人」

遊び人「いえいえ、おねえさんで良ければいつでも相談に乗るわ」


203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:21:31.02 ID:+VIxfpqy0
遊び人「さて、朝になっちゃったし、帰るわね」

勇者「あ、もうそんな時間か」

遊び人「遊ぶ時間がなくなっちゃったわね。延長する?」

勇者「い、いや、そういうのは!」

遊び人「うふふ、冗談よ」

勇者「遊び人、君と話せてよかったよ。ありがとう」

遊び人「次は夜伽の後に言ってね。そのセリフ」

勇者「///」

遊び人「じゃあね」


206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:28:07.78 ID:+VIxfpqy0
勇者「さーって!今日からがんばるかな!」

賢者「勇者!」

魔法使い「大変なのじゃ」

女商人「聞いてよ勇者様―!」

勇者「ちょ、ちょっといっぺんに話さないで」

賢者「実はこんなものが!」

勇者「果たし状?なにこれ?」

魔法使い「とにかく読んでみい」


207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:33:39.30 ID:+VIxfpqy0
勇者「えっと・・・拝啓 貴殿らが我が同胞トロル族を滅亡させたと聞き及んでこの書をしたためている次第である」

勇者「貴殿らの所業許しがたく、我ら魔族を代表し、我が貴殿らとの決闘を申し込むものである」

勇者「我ら魔族と貴殿らの誇りと命を懸けた勝負を所望する」

勇者「時は次の満月の夜、場所は南の森前にて待つ。南の魔王。敬具」

勇者「なにこれ?」

魔法使い「果たし状じゃのう」

女商人「やたら漢らしい文書ね。なにが所業許しがたく、よ。北の町をあんなにしておいて!」

勇者「それは・・・」

賢者「勇者。どうします?」


208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:41:49.39 ID:+VIxfpqy0
女商人「もちろん行ってケチョンケチョンにしてやるのよね!」

勇者「うーん・・・」

女商人「勇者!?」

勇者「うん・・・僕は人間だ・・・」

魔法使い「ふむ・・・」

勇者「人のために戦うよ。それで相手を倒すことになっても」

魔法使い「勇者・・・それでよいのか?」

勇者「うん。王様にも知らせておこう」


212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:45:22.87 ID:+VIxfpqy0
【南の森前】

魔法使い「誰もおらんのう」

女商人「いや、あっちから何か来る」

ピョンピョンッ

スライム「ピキー!」

勇者「スライム!?」

スライム「ピキーピキキキーピキキーピーピーキキーピキキピキー!」ダッ

勇者「なに言ってんの!?」

賢者「相手になってやるから付いて来いってことじゃないですか?」

スライム「ピキー」ピョンピョン

女商人「あ、行っちゃう。追っかけましょ」

女商人「でもスライムなんて拍子抜けね」

魔法使い「ふむ」


213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:52:41.91 ID:+VIxfpqy0
賢者「結構深い森ですね」

勇者「危ない!」ダンッ

ゴゴォ

女商人「きゃっ」

魔法使い「今のは・・・ギラ!?どこからじゃ」

賢者「分かりませんでした。うわっ」

ゴゴゥ

勇者「これは・・・ギラの狙撃!?どこから」

ドガッ

女商人「ぐふっ」

勇者「女商人!?」

女商人「うぐ・・・体当たりを・・・メタルスライムのようだったけど・・・ううっ・・・」


214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 22:58:47.96 ID:+VIxfpqy0
魔法使い「どこじゃ!?」

賢者「移動しながら攻撃しているようです。確かこっちのほうへ・・・きゃあ!」

勇者「賢者!だいじょ・・・うわっ」

ビチャア

勇者「目が・・・・目がああああああああああ!」

魔法使い「バブルスライムじゃ!勇者!すぐ毒消しを・・・ぎゃああ!」

勇者「魔法使い!どこ!?」

魔法使い「聖水をくろうた・・・消える・・・消えてしまううううううううう!」

勇者「みんな!どこ!?」ガサガサッ

勇者「ううっ・・・うっ・・・や、やっと目が見えてきた・・・」

勇者「みんなー!くっ・・・はぐれてしまった・・・」


215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:06:00.18 ID:+VIxfpqy0
スライム「ピキー!」ドガッ

勇者「うぐっ・・・」

勇者「こ、これが狙いか・・・バラバラにして一人ずつ・・・くっ・・・また茂みの中に」

(側近「勇者達の強さは仲間との絆の強さです。まずこれを破壊しなければなりません」)

スライム「・・・」ズザザザ

(側近「そのためにも彼らを分散できるだけの仲間がこちらにも必要です。あなたは一人では弱い。それは誰もが知るところです。しかしそのあなたが魔王として立ったとしたら」)

スライム「ピキー!」ダッ

勇者「見えた!」ズバッ

スライム「ピキュー・・・」

勇者「やったか!?」




 
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:13:25.46 ID:+VIxfpqy0
ホイミスライム「ピー!」キラーン

勇者「ホイミスライム!?回復された!?」

(側近「みんながあなたを助けようと集まるでしょう。仲間と連携するのです」)

バブル「ピー!」ブシャア

勇者「うわっと、食らうか!」

ゴゴゥ

勇者「ぐあっ・・・あれは・・・」

メタル「ピキー」

(側近「勇者は強い。だが単独で強いからこそ連携に不慣れなのです。あなた達のコンビネーションこそ勇者を倒すのに必要なのです」)

勇者「メタルスライムか・・・だったら・・・こちらも速さで全員斬ってやる!」

勇者「はやぶさ斬り!」ズババ


220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:21:43.78 ID:+VIxfpqy0
シュン

勇者「消えた!?」

はぐれ「ピキー!」

勇者「はぐれメタル!?仲間を助けた!?」

「ピー」

「ピー」

「ピー」

「ピー」

「ピー」

ザワザワザワザワ

勇者「また見失った・・・なんだ・・・こいつら・・・何を話し合ってるんだ・・・」

スライム「ピキキー!」ドガッ

勇者「うぐっ・・・うしろ・・・」

勇者「もういない・・・きりがないな」



 
222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:25:26.92 ID:+VIxfpqy0
勇者「くぅ・・・だったら!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴッ

勇者「このあたり一帯吹き飛ばしてやる!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

(側近「勇者は強い。そしてそれはタフであることも言えます。あなた達の攻撃はじわじわ効きますが、決定的なものにはならないでしょう」)

勇者「おおおおおおおおおお」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

(側近「だから決定的な攻撃が必要です。そしてそのタイミングが。あなた達の攻撃に焦れて大魔法を使おうとした時隙が生まれるでしょう。その時こそ」)

スライム「ピキー!」ダッ

バブル「ピキー」

ホイミ「ピキー」

メタル「ピキー」

はぐれ「ピキー」

勇者「なっ・・・全員出てきた!?」



224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:34:21.90 ID:+VIxfpqy0
ヴォーーーーーン ドドドドドドド

勇者「なっ・・・五芒星!?これはまさか!?」

スライム「・・・」ゴゴゴゴゴゴゴ

勇者「だめだ!止めないと!」ダダダ

スライム「【ミ】・・・」

勇者「くっ」ズバッ

スライム「・・・」ビクンッ

バブル「【ナ】・・・」

勇者「やめろ!」ズバッ

バブル「・・・」


225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:35:57.77 ID:+VIxfpqy0
ホイミ「【デ】・・・」

勇者「はぁ!」ズバッ

ホイミ「・・・」

メタル「【イ】・・・」

勇者「はぁ・・・はぁ・・・」ズバッ

メタル「・・・」

はぐれ「【ン】・・・」

勇者「間に合えー!」ズバン!

はぐれ「・・・」ビクンッ




 
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:37:23.65 ID:+VIxfpqy0
【ミナデイン!!】

バリバリバリバリバリッ!!!

勇者「ぐああああああああああああああああああああ!」バリバリバリバリ

勇者「うぐぐぐぐぐああああああああああああ!!」バリバリバリバリ

勇者「か、体がああああああああああああ!!」バリバリバリバリ







 
230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:39:52.63 ID:+VIxfpqy0
勇者(なんでこんなことになったんだろう・・・)

勇者(魔王を倒したらそれで終わりだと思ったのに・・・)

勇者(でも・・・僕が死んだら・・・みんな悲しむ・・・かな?)

勇者(悲しむのは伝説の勇者が死んだからで僕が死んだからじゃないかもな・・・)

勇者(でも・・・一人くらい悲しむかな・・・女商人とか賢者とか・・・遊び人・・・)

勇者(そうだ・・・立って守らないと・・・)

勇者「う・・・くっ・・・」ズルズル

勇者(か、回復を・・・・)

勇者「う・・・・あ・・・・」

勇者(駄目だ・・・肺がやられて声が・・・)


231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:42:36.59 ID:+VIxfpqy0
スライム「ピ・・・・」ズリズリ

勇者(な・・・あいつらまだ生きてるのか)

バブル「キ・・・」ズリズリ

ホイミ「・・・」ズルズル

メタル「・・・」ズルズル

はぐれ「・・・」ズルズル

勇者(あんな体で集まって・・・どうするつもりだ・・・)

スライムたちがあつまって・・・・

ボフン



 
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:43:56.26 ID:+VIxfpqy0
勇者(キングスライムだと・・・だめだ・・・やられる・・・)ギュッ

勇者(・・・・ん?)

勇者(・・・・・・え・・・・あ・・・・)

勇者(こいつ・・・死んでる・・・)

勇者(た・・・助かった・・・うっ・・・意識が・・・・)ガクッ


234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:45:59.39 ID:+VIxfpqy0
女商人「賢者!はやくして!勇者様が死んじゃうでしょ!」

賢者「今やってますよ。まさか勇者がここまでやられるなんて・・・」

女商人「ひどい傷・・・どうやったらここまで・・・」

勇者「う・・・いつつ・・・」

賢者「気がつきましたか?」

女商人「勇者様!」ギュッ

勇者「いてて」

賢者「女商人やめなさい!傷が開いてしまいます」

勇者「そういえば魔法使いがいないけど・・・」

賢者「ああ、アレは泣きながら天に帰っていくのを見ましたよ。特に止めませんでしたが」

勇者「ああ・・・そう・・・」


238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:50:30.43 ID:+VIxfpqy0
賢者「まったく早く成仏してくれないと・・・あれ?町のほうが明るいですが・・・それに回りに鳥が・・・」

女商人「いえ、あれ明るいんじゃなくて燃えてるのよ!!鳥じゃなくてモンスターじゃない!?」

勇者「そんな・・・うくっ・・・助けに行かないと!」

賢者「勇者は休んでいてください。私達二人で行きましょう」

女商人「そうです。そんな体じゃ無理ですって」

勇者「そんなわけには・・・大丈夫、立てるよ」

女商人「こちらに私達をひきつけて町を襲う作戦だったってわけ?」

賢者「いえ、こちらはこちらで本気で倒す気だったんでしょう」

勇者「うん・・・死ぬかと思った・・・急ごう!」



240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:51:00.74 ID:Pg7xHjoP0
いや冥界で出入り禁止食らってるからとんぼ帰りだろ



242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:52:25.46 ID:+VIxfpqy0
【南の町】

「ギャア!ギャア!」

賢者「これは・・・」

女商人「ひどい・・・みんな死んでるの・・・?」

勇者「ドラキーにキメラにいたずらモグラ・・・低級モンスターがこんなにたくさん・・・なんて数だ・・・」

賢者「モンスターの死体もこんなに・・・」

女商人「とにかく残りのモンスターをなんとかしないと!」

賢者「人の生き残りもいるのかどうか分かりませんし・・・魔法で倒したほうが早いかもしれませんね」


244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/04(土) 23:54:07.23 ID:+VIxfpqy0
勇者「だめだよ!もし人がその中にいたら!」

賢者「でも一匹ずつ倒してたらその間にみんな死んでしまうかもしれませんよ。ある程度倒してから探したほうが・・・」

勇者「だめだよ・・・そんなこと・・・」

賢者「でもさすがにこの数は・・・」

賢者「・・・わかりました。じゃあ出来るだけ急いで各個撃破していきましょう」

勇者「うん」






245 名前:◆K1JvFkDcOY []投稿日:2012/02/04(土) 23:56:12.94 ID:+VIxfpqy0
勇者「はぁ・・・はぁ・・・」

女商人「結局生きてる人は誰もいなかったわね」

賢者「ええ・・・。たぶん逃げた人も多いでしょうし・・・全滅ということはないと思いますが・・・」

勇者「・・・」

女商人「勇者様。そんなに気を落とさないでください」

賢者「やれることはやったんです。あなたがその全ての責任を背負うことはないんですよ?」

女商人「そうですよ。勇者様は何も悪くない!」

勇者「でも・・・何かを救う選択もあったんじゃないかな・・・って」

勇者「ううん、何でもない。ありがとう」

賢者「・・・」


246 名前:◆K1JvFkDcOY []投稿日:2012/02/05(日) 00:01:40.19 ID:k8IYqsVz0
【王城】

大臣「いやー危ないところでしたなー勇者の情報がなければやられていたかもしれませんねー」

王様「そうだな。無事帰ってこられたのはよいのだが・・・」

大臣「ところで今回は支援とかしないんですね」

王様「そうだ。それが困ったことだな・・・」

大臣「どうしてですか?北の国みたいにガッチリ借金で縛っちゃえばいいじゃないですか」

王様「わが国にそれだけの余裕がないのだ・・・。それに南の国の惨状はひどい。国を立て直そうとするものもいるだろうが・・・」

大臣「だからそこにつけこめば・・・」

王様「・・・来るぞ」

大臣「何がですか?」



248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:04:19.09 ID:k8IYqsVz0
ドンドンドン

大臣「なんだ騒々しい」

兵「た・・・大変です!ここへ向かって大量の難民が・・・」

王様「来たか!」ガタッ

兵「どどどどどうしましょう」オロオロ

王様「門を閉ざせ!絶対に入れるな!一人たりともだ!」

大臣「王様!?」

王様「今は北の民の一部も引き受けておる。物資の支援にも資金を使っている。これでさらに人を入れては国の経済が破綻するわ」

王様「一人でも入れればその者からあらぬ噂が広がるであろうし、入れなかったものからの不平の声も高まるだろう。一人も入れるな」

大臣「し、しかし・・・どうすれば・・・」

王様「我々には自国民を守る義務があるのじゃぞ」

王様「わしに考えがある」


250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:07:41.30 ID:k8IYqsVz0
隠密「王様、報告に参りました」

王様「そうか」

隠密「勇者の南の王国の魔物の討伐は終りました。南の王国に生き残りはいないようです」

王様「先に逃げ出してきたやつらで困っておるわい・・・」

隠密「何か収容施設のようなところへ送られていく人を見ましたが・・・まさか・・・」

王様「お前はそんなことを気にする必要はない!」

隠密「しかし・・・」

王様「さっさと報告をせい!」

隠密「はっ・・・。勇者は未だに仲間と一緒のようです」

王様「そうか。では次は東の王国にでも連れて行くとするかの。ほっほっほ!」

隠密「・・・」


252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:09:25.88 ID:KR4o/PFm0
大臣「難民を炭鉱送りにするとは考えましたな」

王様「まぁな」

大臣「しかし、あれは数年前に何もでなくなった廃坑ですが・・・」

王様「だからそこにしたのだ」

王様「仕事とそれに応じた賃金を与えようというのだ。断るまい。そこに町を作る」

大臣「しかし、何も出てこないと」

王様「ああ、それでは賃金の払いようがないな」

王様「それに、これならそう資金がかかることもあるまい」

大臣「しかし、そのうち気づくのではないですか?」

王様「そこは、ほれっ、努力が足りんのじゃよ。はーっはっは」



 
254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:12:58.28 ID:KR4o/PFm0
【東の王国】

王様「勇者はわしが育てたった!」

勇者「」

東の王「で、今回はどのようなご用件で?」

王様「ごほんっ!北と南の国が魔物に襲われたのはご存知ですな?」

東の王「ええ。特に南はひどい有様だったようですな」

王様「そうじゃ。それでの、わが国は北の国に支援もしておるし、南の難民も受けれておる」

東の王「それは立派なことですな」

王様「じゃろ?だが財政的にかなり厳しいところがあっての。これで残る国も我が国と東の国のみじゃ。お互い支えあっていかねばならぬじゃろう」

東の王「それはそうですな」

王様「それで援助・・・」

東の王「お断りする」


259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:17:12.89 ID:KR4o/PFm0
王様「え、はやっ!なんでじゃ?」

東の王「これで残す人間の国は二つのみ。それは分かる。だがそちらの腹が分からん」

王様「腹がわからんとは心外な。わしは腹を割って話して折るつもりじゃが・・・」

東の王「ならばなぜここに勇者殿がおられるのか」

王様「は?」

東の王「かつて魔王を倒せし勇者殿。それはお強いのでしょうな。我が国の中でもあこがれておるものはおる」

王様「ほっほ。でしょうな」

東の王「その強さは私らなど束にかかってもかなわんほどでしょう」

王様「なんのなんの」

東の王「だからといって一国の王がそれを恐れて言いたい事も言えないとでもお思いか!!王よ!」



260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:22:04.44 ID:KR4o/PFm0
王様「なっ・・・」

東の王「この場に勇者殿がいることなど脅し以外の何ものでもありますまい!」

王様「そんなつもりはないのじゃが・・・」

東の王「そちらには勇者殿がおられるから魔物をそう脅威に感じておらんのであろう」

東の王「だが我が国にも勇者殿には劣るかも知れぬが屈強な兵士がおり、魔物と戦ってきておる」

東の王「この条約を読ませてもらったが、こちらからの一方的な支援ではないか」

東の王「これが同等の条約なら考え直そう。また来られるがよい」



262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:25:07.01 ID:KR4o/PFm0
大臣「まったく。とりつくしまもありませんな」

王様「外交とは本来そういうものだ。時間はいくらでもかけるわい」

大臣「おのれ・・・魔物に襲われでもすれば我らが勇者にすがり付くであろうに」

王様「それはそれで困るがな。これ以上国が減ってはな」

大臣「王様には何か考えがあるんですか?」

王様「とりあえず様子を見るしかあるまい」

大臣「ないんですか」

王様「うるさい!そのうち隙を見つけてやるわい!」

大臣「・・・」


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[ 2012/02/08 23:25 ] 勇者「」or魔王「」 | TB(0) | CM(0)
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