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勇者「」王様「勇者はわしが育てた!!」2/2


勇者「」王様「勇者はわしが育てた!!」


勇者「」王様「勇者はわしが育てた!!」




266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:28:37.36 ID:KR4o/PFm0
【勇者の部屋】

勇者「あーもぅ。やっと部屋に帰れる」

ガシャ

女遊び人「はーい、いらっしゃーい」

勇者「なんか、もう最初から部屋にいるし・・・」

女遊び人「待ってましらよぉー」グビグビ

勇者「酔っ払ってるし・・・」

女遊び人「ほ~ら、突っ立ってらいでしゅわりなさい!」ポンポン

勇者「それ僕のベッド・・・」

女遊び人「ほらほら~」

勇者「はぁ・・・」ストン



元スレ

勇者「」王様「勇者はわしが育てた!!」



268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:36:35.67 ID:KR4o/PFm0
女遊び人「こにょやろ~遅いンにゃろー」ギュッ

勇者「ちょっ!当たってるから///]

女遊び人「当ててんにゃろーあははは」グイグイッ

勇者「お酒臭い・・・」

女遊び人「ほらっ、勇者様も飲んで飲んで」

勇者「み・・・未成年だし」

女遊び人「そういえば、そうらったねー」

勇者「女遊び人・・・なんかあったの?そんな寂しそうな顔して・・・」

女遊び人「そんな顔してないにゃろー」

勇者「うん、顔はそうだけど・・・なんかそんな気がして・・・」

女遊び人「それは勇者様がちっとも遊んでくれないからなのら」グイッ

勇者「だから当たってるって!そんな理由には思えないんだけど」


270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:43:49.23 ID:KR4o/PFm0
女遊び人「あーあーもー。勇者様はするどいなー」

女遊び人「はぁ・・・酔いがさめちゃった。何でそう思ったの?」

勇者「いや・・・なんとなくだけど・・・泣いてるみたいだったから」

女遊び人「・・・」

女遊び人「そんな風に言われたの・・・2回目ですよ」

勇者「どうしたの?」

女遊び人「このままでいいのかなって・・・そう思っていただけです」

勇者「このまま?」

女遊び人「国が・・・二つも滅んじゃって・・・」

勇者「ああ・・・」

女遊び人「それでも私・・・余り悲しくないんですよね・・・。身寄りがないからかもしれませんけど」


271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:45:33.71 ID:KR4o/PFm0
女遊び人「それって私が冷たい人間なのかな・・・って。どうすれば人のために悲しめるのかなってね」

女遊び人「あはは、な、なんともなりませんよね。ごめんなさい。こんな話しちゃって」

勇者「ううん、僕も・・・同じだよ」

女遊び人「え・・・」

勇者「僕にできるのは力を振るうことだけ。本当ならもっと人を救えたかもしれないのに・・・」

勇者「そのために力を使うのが本当は正しいって分かってるのに・・・やり方がわからなくて・・・」

勇者「僕は・・・だめだなぁ」

女遊び人「勇者様。あなたはいつかきっとそんな力の使い方ができますよ」

勇者「女遊び人・・・」

女遊び人「その時は、私もお手伝いさせてください、そうすれば私も少し救われます」

勇者「ありがとう・・・」

女遊び人「っていっても、夜のお手伝いしかできませんけどね。うふふ」

勇者「!?」

遊び人「ほらっ、なんて顔してるの。元気出せ。勇者様♪」



 
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:52:59.34 ID:KR4o/PFm0
【東の王城廊下】

コッコッ

大臣「勇者、こんな早朝からお出かけかの?」

勇者「ああ、大臣か」

大臣「疲れているのならゆっくりしておってはどうか」

勇者「いえ、眠れなくて。あ、そうそう。大臣が紹介してくれた女遊び人なんだけど」

大臣「女遊び人?」

勇者「目的はともかく彼女を紹介してくれたことは感謝するよ。ありがとう」

大臣「なんのことかの。女遊び人とは」



277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:53:46.90 ID:KR4o/PFm0
勇者「え?だって大臣からの紹介って・・・」

大臣「そんな者しらんぞ?酒と食事を勇者に用意したくらいだが」

勇者「え?じゃあ彼女は?」ダッ

大臣「あ、おい、勇者」

ガチャッ

勇者「女遊び人!?」

勇者「誰もいない・・・」

勇者「・・・?」


279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 00:57:13.02 ID:KR4o/PFm0
【竜の巣】

竜王「誰だ」

側近「私は魔王様のおそばに仕えておりました側近と申す者」

竜王「お前か。最近魔物に人間を襲わせておるのは。なんだその被り物は」

側近「私などのお見苦しい顔を竜王様にお見せできないので」

竜王「ふんっ、私はお前が誰であるかなどどうでも良い。失せろ」

側近「竜王様であれば私が来たわけはお分かりでしょう」

竜王「人間を滅ぼせとでも言うのであろう」

側近「よくお分かりで」

竜王「私は人間などに興味はない。無論お前達にもだ」



282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 01:05:40.28 ID:KR4o/PFm0
側近「ではなぜ前魔王様とともに勇者と戦ったのですか?」

竜王「ふん、それはあやつがそれなりの見返りを寄越したからよ」

側近「見返り?それはなんでしょう?」

竜王「宝よ!竜族は古来より光物に弱くてな。みなキラキラした宝物を集めおるわ」

側近「ほほぅ」

竜王「そんじょそこらの宝では駄目だ。私をうならせるほどのものでなくてはな!」

側近「ちなみに前魔王様は何をお渡しに?」

竜王「ふん、それはな」

側近「それは?」

竜王「あやつ自身よ!光っておった!黒光りであったがの。光り輝いてよく斬れてまことにいい男だったわ」


283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 01:09:42.31 ID:KR4o/PFm0
側近「それほどでしたか」

竜王「ああ、一目で見惚れたな。それに比べてお前は・・・」

側近「私は?」

竜王「濁っておる。黒いがまったく光らん闇そのもののようじゃ」

側近「ふふ、魔族ゆえ・・・」

竜王「お前のようなものでは力を貸せんわ。いね」

側近「ではそれなりの対価をお支払いましょう。光物ですね。これではいかがです?」

ピカアアァ!!

竜王「そ・・・それは!?光の玉!?」


286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 01:13:24.78 ID:KR4o/PFm0
側近「どうです?これ以上ない光物でしょう?」

竜王「失われて久しく、竜族が数千年かけて捜し求めそれでも見つからなかったものを・・・なぜお前が・・・」

側近「ふふっ、私は何でも知ってますゆえ」

竜王「うっ・・・くぅ・・・ほしいっ」ボソッ

側近「いかがですか?この世に二つとない至宝ですよ」

竜王「ほしい・・・めっちゃほしい・・・」ボソッ

側近「いらないですか?じゃあこれは大魔道様にでも差し上げてあちらに頼みますかね」

竜王「ま、待て!あんな者に渡したら穢れる!何に使われるか分からん」




 
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 01:23:57.48 ID:KR4o/PFm0
側近「では」

竜王「分かった。勇者を倒せばよいのだろう」

側近「今勇者は東の町におります。町ごと頼みます。竜族で奇襲すれば容易いことでしょう」

竜王「いいだろう。だが奇襲など弱者のすること。食物連鎖の覇者たる我らのすることではない」

側近「ではどうするのですか?」

竜王「私に考えがある」


290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 01:28:07.74 ID:KR4o/PFm0
【東の町 酒場】

勇者「この気配は!?」

竜王「はじめまして勇者。食事中に失礼する」

勇者「お前は・・・」

竜王「人の町ゆえ人の姿を借りさせてもらった。私は竜王・・・いや東の魔王とでも名乗ろうか?」

勇者「くっ」ジャキンッ

竜王「おっと、こんなところでやりあうこともあるまい。今日は話をするためにきただけだ」

勇者「・・・」グッ

竜王「構えは解かぬか。まぁ私の殺気をお前なら感じているのであろうがな」

竜王「単刀直入に言う。私、竜王と竜の巣は勇者、お前とこの東の国の人間すべてに正式に宣戦布告をする」

勇者「なっ・・・」



293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 01:35:11.63 ID:KR4o/PFm0
竜王「一週間後だ。一週間後の日の出とともにこの町を攻める。覚悟しているがいい」

勇者「待て!」

竜王「なんだ」

勇者「お前達は何のために戦うんだ」

竜王「何のため?」

勇者「僕達には戦う理由がない」

竜王「お前になくてもこちらにはある」

勇者「戦いたくないんだ・・・」

竜王「それは本心か?」

勇者「え?」

竜王「私にはお前の本心には思えんな・・・。誰かにそう思わされているのか?お前の心のうちはどうなのだ?」ジー



296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 01:40:47.24 ID:KR4o/PFm0
勇者「な、何を」

竜王「くっ・・・くっく・・・。まぁいい。何のために戦うのかなど人それぞれだ。一切れのパンのために命をかける者でもおるであろう。その時々変化するものでもあろう」

勇者「それは・・・」

竜王「私の戦う理由も変わってしまったな。くくっ、お前の力・・・底が見えん・・・。光り輝いておるわ!」

勇者「なっ・・・」

竜王「お前の光り輝く命を貰い受ける!それが私の戦う理由だ!またくるぞ!」バンッ

バサッバサッ

勇者「ド、ドラゴンに!ま、待て!」ダダダッ

勇者「く・・・空か・・・」ダダダッ

勇者「ライデイン!」ガガーン

竜王「おっと、甘いわ。勝負は一週間後だ。さらば!」

ゴゴゥ

勇者「うわっち!!ブレスか・・・」


299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 01:49:41.41 ID:KR4o/PFm0
勇者「っというわけなんだ」

魔法使い「それはまずいのう。ドラゴン族といえば最強の種族じゃ。厳しい戦いになるぞい」

女商人「あの・・・なんで魔法使いが平然とここにいるの?成仏したんじゃなかったの?」

魔法使い「天界から追い返されてしまったわい。キャッチアンドリリースじゃ。ほっほっほ」

賢者「もうあなたは地獄にでも落ちたらいいんじゃないですか?」

魔法使い「しどい!」

勇者「それよりドラゴンの対策だよ。地上からじゃ攻撃が届かないし、相手はブレスで攻撃してくるんだけど」

魔法使い「わしに考えが・・・」

賢者「あ、その先言わないでください。ひどいフラグだと思いますので」

魔法使い「・・・」



 
304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 01:56:03.06 ID:KR4o/PFm0
【7日後】

勇者「いよいよか・・・」

女商人「今度はちゃんと一般人は避難してくれましたね」

賢者「そうでもないようですよ・・・」

男「うわあああああ」

女「きゃああああああ、な、なんで町じゃないこんなところにドラゴンが・・・」

魔法使い「人が・・・郊外から町に逃げてきておるの」

勇者「くっ・・・倒すのは国じゃなく人だということか!竜王!」

バサバサッ

魔法使い「やはり上空から降りてこんのう」

女商人「あれじゃ攻撃が届かないわ」


305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:00:19.90 ID:KR4o/PFm0
賢者「ブレスで焼き払う気ですね」

魔法使い「じゃあ、いくぞい!ドラゴラム!」ズズーン

魔法使い「さあ、賢者。乗るんじゃ」

賢者「はい」

魔法使い「ほれっ、もっとくっつかんと落ちるぞい」

賢者「こ、こうですか?」ギュッ

魔法使い「もっとじゃ」

賢者「こう?」キュー

魔法使い「おほっ、かすかな胸が背中に当たってきもちええわい」

賢者「・・・」ブチッブチブチッ

魔法使い「ぎゃああああああああああ!鱗むしらんでくれ!」

賢者「早くいきなさい」ブチッ

魔法使い「NOOOOOOOO」バサバサッ



 
308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:06:34.20 ID:KR4o/PFm0
賢者「では行きますよ!」ゴゴゴゴゴゴ

賢者「バギクロス!!」ドヒュー!

ドラゴン「!?」グラッ

ズーン

勇者「よし!バランス失って落ちてくるぞ!」

ズズーン

子供「うわあああああああああん」

女商人「勇者様!子供が」

ドラゴン「グギャオオオオオオオオオオオ!」ブンッ

勇者「大丈夫!」ダダダッ

ズバッ

ドラゴン「・・・」ブシュー

勇者「君!大丈夫?」



310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:09:57.14 ID:KR4o/PFm0
子供「う・・・わああああああああああ、ドラゴンの・・・首が・・・血が・・・・」ブルブル

ブラックドラゴン「ギャオオオオオ!」バサバサ

子供「わああああああああああ」ダダダッ

勇者「あっ、待って!危ない!」

子供「いやあああ触らないで化け物!」ダダダッ

ブラックドラゴン「ボォオオオオオオオ!」ゴゴゥ

子供「いやあああああああ・・・あ・・・あ」バタッ

女「いやああああああああああ!!私の子が・・・」

女「な、なんで!?」バシッ

勇者「!?」


311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:11:45.87 ID:KR4o/PFm0
女「なっ、なんで!なんで助けてくれなかったの!勇者様!」バシッバシッ

勇者「危ない!!離れて!」

ブラックドラゴン「グオオ!」ブンッ

勇者「はっ!」ズババ

ブラックドラゴン「・・・」ズズーン

男「勇者?」

老人「勇者様だ!」

婦人「助けて!勇者様!」

ワイワイワイワイ


312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:12:05.66 ID:ToBaUZqC0
>>310
これの状況
が理解できない俺がアスペなの?


317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:24:08.81 ID:hYbsS2H80
>>312
勇者がドラゴンの首を斬り落とす

怯えた子どもが逃げ出す。怯えた対象はドラゴンなのかそれをあっさり殺した勇者なのかは俺にもはっきりしない

子どもが別のドラゴンに殺される
ってことじゃない?

 
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:13:15.82 ID:KR4o/PFm0
勇者「ちょ、ちょっと離れて!」

男「早く助けてくれ!勇者!!」

婦人「子供が!子供がいないの!勇者様!」

勇者「ご、ごめん!」ダダダッ

男「おい!どこにいくんだ!見捨てるのか!」

老人「早く助けろ!」

勇者「うっ・・・」ビクッ

婦人「あんたそれでも勇者様なの!?」



女商人「いい加減にしなさい!!!!」



 


 

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:20:21.33 ID:KR4o/PFm0
女商人「あ・・・あんたたち最低よ!!!」

男「な・・・なんだお前は」

女商人「人に頼ってばっかで!自分達の国でしょう!自分達で守ったらどうなの!」

老人「そ、そんなこといっても・・・わしらじゃごにょごにょ・・・」

女商人「戦う武器がないの?私を誰だと思ってるの!?私は女商人!」ガチャン

女商人「さあ、どれも業物の一級品ばかりよ。さあ、手にとって戦いなさい!」

「・・・」

女商人「何?どうしたの!?好きなのを選びなさい!あなたたち?さあ!」

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/02/05(日) 02:24:03.20 ID:CUDZk7m1I
とりあえず勇者にヒノキの棒以上の物渡してやれよwwwww

 



320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:28:15.08 ID:KR4o/PFm0
ザッ

東の兵「その辺にしていただきたい」

東の兵「さあ、みなさんは私達が誘導しますので、こっちへ」

女商人「あ・・・」

衛兵「勇者殿、女商人殿。大変失礼しました」

衛兵「市民も混乱しておるのです。お許し願いたい」

衛兵「彼らは兵が責任を持って逃がしますゆえ・・・。私どももともに戦います」

勇者「ううん、ありがとう・・・」

勇者「よし!いくぞ!」







321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:29:41.31 ID:KR4o/PFm0
勇者「ぜぃ・・・ぜぃ・・・あとはお前だけだぞ!竜王!」

竜王「勇者の力・・・これほどとは・・・」

勇者「まだやめる気はないのか・・・?」

竜王「当然だ。ふはははは!これほど血がたぎるのは初めてだ!」

勇者「なぜそこまで・・・」

竜王「愚問を。お前も分かっているだろうに」

勇者「なっ・・・」

竜王「お前も私と同じだ。この血沸き肉踊る戦場が楽しくて仕方ないのであろう」

勇者「ち・・・ちがっ!」

竜王「ふんっ。まぁそんなことはどうでもよいわ。これ以上語るのも無駄だな」

竜王「我らが語るのは口先ではなかったな。我らは拳で語るのみ!」

竜王「いくぞ!勇者あああああああああああ!」

勇者「おおおおおおおおおおおおおおおお!!」

カッ




 
325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:32:57.10 ID:KR4o/PFm0






女商人「また、たくさん死んでしまいましたね・・・」

勇者「うん・・・」

女商人「竜王は?」

勇者「なんとか・・・たお・・・し・・・」ガクッ

賢者「勇者!大丈夫ですか!また酷い怪我を・・・ベホマ!」キューン

勇者「ありがとう・・・賢者」

魔法使い「わしも怪我しとるんじゃが・・・」

賢者「はい、薬草」

女商人「幽霊に薬草って効くのかしら?」

魔法使い「・・・」




327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:37:06.13 ID:KR4o/PFm0
【王城】

隠密「報告に上がりました」

王様「待っておったぞ!話せ」

隠密「東の国は壊滅しました。ドラゴン族は勇者達にて討伐を完了」

大臣「なんと!」

王様「まずい!まずいぞ」

大臣「なぜです?これで世界には我らのものでは」

王様「一国の独裁国家なぞ存在しえぬわ!これで貿易も交易も今の全てが狂ってしまう」

大臣「そういうものですか?」

王様「分散されていた不満が全部ここへ集まってくるぞ!おのれ・・・」

大臣「か・・・革命でも起きるんですか?」

王様「可能性はあるだろう・・・」


328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:39:22.44 ID:KR4o/PFm0
大臣「そ、そんな!どうしましょう!」

王様「その時はうまく勇者を使って・・・やるか・・・」

隠密「!?」

大臣「勇者がそんなことしますかね?」

王様「ほっ、うまいこと反乱分子を悪人にしたてあげれば難しくはあるまい。いや、反乱分子になる前に難民だけでも理由をつけて始末させるか・・・」

大臣「確かに勇者は単純ですからな」

隠密「・・・」

王様「単純というより力の持って行き場がないのだよ。あの化物はな」

隠密「なんてことを!」

王様「むっ?まだおったのか?報告が終ったならさっさと行け!」



 
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:40:48.53 ID:KR4o/PFm0
隠密「勇者の剣を人間に向けるなんて!そんな酷いことを本気でさせるんですか!」

王様「黙れ!隠密のお前の意見なんぞ聞いておらん!」

隠密「勇者は魔物を殺めることにさえ心を痛めています!そんなことは・・・」

大臣「王様はさっさと行けといっているんだ」

隠密「・・・」

大臣「何だその目は」

隠密「もう嫌です・・・」

王様「なに?」

隠密「もう、勇者を裏切るのは嫌です!」

王様「それがお前の仕事であろうが!」

隠密「でしたら・・・やめさせていただきます」シュバッ

大臣「おい!」

王様「いい、ほっておけ。それよりやらねばならぬことがある」


 
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:44:44.01 ID:MqMAY7CA0
王様放っとけじゃないだろそこは
追っ手で仕留めて置くだろ



336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:45:27.89 ID:KR4o/PFm0
【魔王城】

側近「ただいま戻りました」

大魔道「ご苦労であった。なかなかの手並みであったな」

側近「いえいえ、これも大魔道様のお知恵あってこそです」

大魔道「くくくっ、これで邪魔な魔王候補どもや人間を一気に減らすことができた。残るは王国のみだな」

側近「ええ、勇者を仕留めそこなったのは不覚ですが・・・」

大魔道「もう一息のところまではいったのだがな・・・。まぁ私が手を下せばすむことだな」

側近「ふふっ、これで世界は」

大魔道「「ふははははは!ついに我が物になるのだな」

側近「おめでとうございます。ではさっそく王国へ兵を送りましょう」



338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:47:01.91 ID:KR4o/PFm0
大魔道「くくっ、抜かりはない。もうすでに全軍出発しておるわ」

側近「兵は拙速を尊ぶですか」

大魔道「そういうことだ。ご苦労であったな。側近」

側近「いえいえ、全ては大魔道様のため」

大魔道「ほほぅ、では私のために死んでくれるか?」

側近「え?」

大魔道「お前は知りすぎたのだよ。そう・・・裏の裏までな・・・」ゴゴゴゴゴゴ

側近「な・・・なにを・・・」

ゴゴゥ



 
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:51:23.14 ID:KR4o/PFm0
【王城】

大臣「おおおおお王様王様おうさまああああああああああ!」

王様「やかましい!」

大臣「十・・・十万を超える魔物の軍団がわが国に向かっていると・・・」

王様「なっそれほどの大軍か・・・」

大臣「こんな時に勇者はどこにいったのやら。隠密からの報告はもうないし」

王様「ふん、竜王を倒した後仲間と一緒に消えおったな。あの化物が」

大臣「王様!?」

王様「いままで飼ってやった恩を忘れおって・・・」

大臣「わ、私達恨まれちゃったりしてますかね?」

王様「こんなことなら早めに始末しておくんだったわ」



342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:54:25.52 ID:KR4o/PFm0
大臣「でも勇者ですよ?」

王様「あれの力はそれだけでひとつの脅威じゃ。そんな爆弾でもわしはうまく使っておったつもりでおったが、所詮化物は化物か・・・」

大臣「それより魔物のことをどうにかしないと」

王様「そうだな・・・まず難民達の中から志願兵を募る。参加すればわが国の市民権を与えると言ってな。それを最前線に送り出せ」

大臣「なるほど」

王様「それからこれを使う」ガラッ

大臣「こ・・・これは・・・」

王様「そう、勇者達の持っておった道具じゃ」

大臣「伝説の武具や魔法道具がこれほど・・・」

王様「まったく集めに集めたものだわい全部99個ずつあるぞ」


343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/02/05(日) 02:57:03.00 ID:CUDZk7m1I
伝説ありすぎだろwwwww




 
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 02:57:31.14 ID:KR4o/PFm0
大臣「なんで99個なんでしょうね。中途半端な。100個にすればいいのに」

王様「仕様であろう」

大臣「仕様ってなんですか?」

王様「気にするな」

大臣「これはどうしたんです?」

王様「預かり所に入れっぱなしにしておったのでな、裏から手を回しての」

大臣「これほど強力なものがこれだけあれば・・・」

王様「ああ・・・十分我々でも対抗できるであろう。兵達に与えるのだ」

大臣「はっ」



348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:01:59.64 ID:KR4o/PFm0
王様「それからわしらも行くぞ」

大臣「え?」

王様「これはわが国の存亡をかけた戦になる。我が国民を守るためだ。皆を率いていかねばな」

大臣「王様・・・ご立派です!!では私はちょっと用事を思い出したのでこれで」

王様「お前もくるのだ」グイッ

大臣「お、お腹が痛いんで!」

王様「我らが先頭に立つことで兵の士気にかかわることだ。行くぞ!」



351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:10:57.30 ID:KR4o/PFm0
【魔王城】

賢者「魔王城・・・二回目ですけど禍々しいですね・・・」

女商人「ほんとにここに黒幕がいるの?」

勇者「うん・・・竜王が最後に教えてくれた・・・」

魔法使い「それを信用していいのかのぅ?」

勇者「竜王はウソをつくようなやつじゃないと思う・・・」

女商人「敵なのに随分親しげね」

勇者「とにかく入ろう」ギギィ

賢者「誰もいませんね」

魔法使い「罠かもしれん、気をつけるのじゃぞ」


352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:12:37.76 ID:KR4o/PFm0
女商人「分かってるわよ。でも気配さえどこにも・・・・ん?あれは?」

魔法使い「なんじゃこれは?炊飯ジャーかの?」カポッ

ドヒュウーーーーーーー!

魔法使い「な、なんじゃ・・・す、吸われるううううううううあああああああああああ」ガチャン

賢者「なっ・・・」

ガチャン

女商人「さらに落とし穴!?」

ヒュー

賢者「あれは魔物封じの道具か何かでしょうか」

女商人「みたいね」

賢者「じゃ、先に進みましょうか」

女商人「そうね」

勇者「え?魔法使いは!?」

賢者「成仏できないんなら封印ってのはいい手かも知れませんね」



359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:20:01.66 ID:KR4o/PFm0
ガチャン

ガチャン

賢者「わっ」

女商人「きゃっ」

勇者「あれ?賢者?女商人?」

勇者「いない・・・」



360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:21:49.82 ID:KR4o/PFm0
【魔王の部屋】
勇者「結局みんな見つからなかったな・・・」

ギギィ

側近「ようこそ魔王城へ」

勇者「誰だお前は」

側近「初めまして。私は側近と申すもの。以後お見知りおきを」

勇者「お前が黒幕か!?んっ?」

側近「ああ、それは」

勇者「足元に何か・・・うわっ!」

側近「大魔道様の死体ですよ。ふふ、私と違って愚かな方です」

勇者「な、仲間をやったのか?」

側近「仲間と言えるほどの関係ではありません」

勇者「僕の仲間はどこへやった?」




 
364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:31:50.72 ID:KR4o/PFm0
側近「さあ、罠にかかったのは分かりましたが、その後までは。ただ、生きて抜けられるようなものではないですよ」

勇者「くっ・・・」

側近「どうしました?さあ、ラスボスですよ。かかってきたらどうですか?」

勇者「・・・」

側近「どうしました?」

勇者「もう・・・やめない?いい加減その仮面をはずしたら?」

側近「なぜです?」

勇者「全部お前がやってたんだな・・・」

側近「・・・」

勇者「今までのことを考えると犯人はお前しかいない!」

側近「・・・」

勇者「その仮面の下の正体は・・・」

側近「・・・」

勇者「犯人は・・・お前だ!」




 
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:43:59.58 ID:KR4o/PFm0
勇者「賢者!」

賢者「ふふっ、よく分かりましたね」

勇者「思い返してみれば、いつでも魔物の襲撃の情報を持ってくるのは君だった」

賢者「なるほど」

勇者「それに、他の人たちが誰もその情報を知らないというのもおかしい。近くで事件があったのなら噂くらいにはなってるはずだ」

賢者「ふふっ」

勇者「その割には誰も魔物に警戒なんてしていなかった」

賢者「お見事です」

勇者「なんていうのはただの後付なんだけどね」

賢者「え?」

勇者「ずっと一緒にいた仲間なんだ。そんな仮面なんて付けて変な格好しても分かるよ。賢者のことなら」

賢者「・・・」



377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:45:54.46 ID:KR4o/PFm0
勇者「ねぇ・・・賢者、なんでこんなことしたの?全部君がやったことなの?」

賢者「ええ、そうですよ。そこの大魔道を唆したのも、トロル族をはめたのも、スライム達を焚きつけたのも、ドラゴン族を買収したのも全て私」

勇者「そんな・・・」

賢者「ああ、そういえば今回の魔物襲撃の発端となったトロル族の村のひとつを焼き払ったのも私です、ふふふ」

勇者「なんでそんな酷いことを!」

賢者「魔物の村のことでなんであなたが怒るんですか?」

勇者「それは・・・」

賢者「あなたは人間のために戦うと選択したんじゃないですか?」

賢者「あなたには色々な選択の機会があった。」

勇者「……」


379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:47:23.75 ID:KR4o/PFm0
賢者「争いなど及ばない土地で愛する人と暮らしていくこともできた。人間なんて見捨てて、自由に逃げ出すこともできた」

賢者「人間たちの上に立って導くこともできたでしょうし、魔物の上に立つことだって不可能ではなかったはずです。そしてその両方でも」

勇者「・・・」

賢者「いろんなの選択を放棄してきた結果があなたじゃないですか?」

勇者「それは・・・王様達が・・・」

賢者「ああ、王様ですか。あなたには彼が醜悪に映りますか」

勇者「え?」

賢者「彼は利己的で、傲慢ですが、ひとつの選択を貫いていますよ」

勇者「選択?」

賢者「国を守るということです。他国に抜きん出て、有利に外交を行い、自国民を幸せにするということです」




 
386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:53:21.85 ID:KR4o/PFm0
勇者「それじゃ他の国が・・・」

賢者「ええ、そうですね。彼は世界平和など望んでません。そして全ての支配も望んでませんよきっと。自分の手の届くところだけです。部をわきまえているといいますか」

勇者「確かに王様はそうかもしれない・・・。でも賢者がこんなことした理由にまったくなっていないよ!」

賢者「理由?理由ですか」

勇者「賢者?」

賢者「ふふふっ、そんなの全てが憎いからに決まっているじゃないですか!この地獄のような世界全て!そしてそれを造った神が!」

勇者「賢者・・・?」

賢者「賢者・・・それは私の名前などではありません。そして側近などでもない。それは・・・これの名前です」バッ

勇者「それは・・・賢者の石!?」



389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:58:06.06 ID:KR4o/PFm0
賢者「理由が知りたいなら教えてあげましょう!私の生まれた不滅都市のことを!」

勇者「不滅都市?」

賢者「不滅都市・・・魔物と人間が共存するその都市では寿命以外では誰も死ぬことがありません」

賢者「不死。ずっと生きられる。天寿を全うできる。それは幸せと考える人もいるかもしれません」

賢者「でも違う。怪我をしてもすぐ直ってしまう。切り刻まれても、首を撥ねられてもすぐに元にもどってしまう」

賢者「それはどんな暴力をしても許されるということです。実際、あの街では力がすべてでした」

賢者「あの街では力の弱いものは奴隷。しかもどんな酷く扱っても倒れない、倒れることさえ許されない奴隷です」

賢者「そんな街で私は生まれ、捨てられました。捨てられたからといって死にませんからしばらくして奴隷としようとする人間が私を拾いました」

賢者「そして、家畜と一緒に放置されて育ちました。使えるようになるまで放っておかれたのです」

賢者「その間、体のあちこちを齧られたりしましたが、それもすぐに直ってしまいます」

賢者「使えるようになってからはただの道具です。言われることを言われたまま行うだけ」

賢者「そのうち器量がよくなったからと言って貴族の家に買われました」




 
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:59:06.93 ID:KR4o/PFm0
賢者「貴族はさんざん遊んだ挙句、飽きたんでしょうね。私を捨てることにしました」

賢者「ただ捨てるだけでは飽き足らなかったんでしょう。庭に穴をほって埋めることにしたんです」

賢者「不滅都市で一番恐れられているのが生きながら埋められることです。死ねないわけですから寿命までそのままです」

賢者「勇者?そんな顔しないでください。別に私はこれまでのことを恨んでるわけじゃないんですよ?」

賢者「その時私はただの道具に過ぎなかったんですから。別に埋められて寿命を迎えて死ねばそれでよかったんです」

賢者「何も考えることも思うこともなかったんですから。最初から心などなかったんですから」

賢者「でも、穴に放り込まれたとき、私の体に何かが突き刺さりました」

賢者「そう、この賢者の石です。その時、石から私の中にあらゆる知識が流れ込んできました」


393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 03:59:50.46 ID:KR4o/PFm0
賢者「賢者の石こそが、この街が不死である原因だったんです。そして理解しまったんです」

賢者「私がいままで何をされたのかを」

賢者「私は神を恨みました。なぜ今更私に知性を与えたのかと!何も知らないまま死ぬことができればそれでよかったのに!と」

賢者「私はその日のうちに不滅都市を滅ぼしました。再生の原因の賢者の石は私のものになったのですから、もう誰も生き返りません」

賢者「だから私は何でも知っています。そして賢者なんです」

賢者「そして、私は世界を滅ぼす旅に出て・・・」

賢者「あなたに出会った」



 
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 04:01:29.02 ID:KR4o/PFm0
【数年前】

賢者(憎い・・・憎い憎い・・・この街から滅ぼしてやりますか)

賢者(誰も彼も心の醜さが透けて見えるようですね・・・)

ドンッ

子供「うわあああん」

賢者「あらあら、大丈夫ですか?ほらっ立ち上がって」スッ

子供「くすんっ」

賢者「いい子です」ニコッ

母「どうもすみません。うちの子が」ペコッ

賢者「いえいえ」ニコニコ

賢者(憎い憎い憎い!この母親は子供のことを煩わしく思ってるのが丸わかりだし、子供は何も考えてない、何もしつけられていない)

賢者(さて・・・滅・・・)



398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 04:10:32.72 ID:KR4o/PFm0
勇者「ねぇねぇ君」

賢者「え?」

勇者「何かつらそうだけど・・・大丈夫?」

賢者「なんでもないですよ。お気遣いありがとうございます」ニコッ

勇者「そうは見えないけどなー」

賢者(こいつ・・・強いですね・・・。それに何を考えてるのかまったく分からない・・・)

賢者「あなたは?」

勇者「あ、僕は勇者っていうんだ。ほんとに大丈夫?」

賢者「わたしは・・・そう、私は賢者と言います」

勇者「わぁ、賢者様だったんだ。賢者様でも何か悩み事?」

賢者「え・・・そう見えますか?」

勇者「うん、泣いてるみたいだったから・・・」

賢者(こいつが・・・勇者!?世界を光に導くもの!?)




 
403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 04:21:41.32 ID:KR4o/PFm0
賢者「勇者様でしたか。急いでるご様子ですので私のことはお気になさらずに」

勇者「急いでるって言っても長い旅になるから少しくらいいいよ」

賢者「長い旅ですか?」

勇者「うん、これから仲間を募って魔王を倒しに行くんだ」

賢者(魔王を倒す?世界を救う?この世界を滅ぼそうとする私の前で・・・)

賢者「そうなんですか。では私が参加希望してもいいですか?」

勇者「え!ほんと!?賢者様が一緒ならすごく助かるよ」

賢者「世界のためですから。勇者様」ニコッ

賢者(そう。勇者、あなたが世界をどうするか見届けてから滅ぼしてあげますよ)

勇者「勇者様じゃなくて勇者って呼んでよ、ねっ」

賢者「では私のことも賢者とお呼びください」

勇者「よろしく!賢者!」

賢者「こちらこそ、勇者」


404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 04:22:31.21 ID:KR4o/PFm0
【魔王城】

賢者「あの時、私が悩んでいるのを分かってもらえた時、そして賢者と呼んでもらった時」

賢者「あれが初めて感じた『うれしい』という感情なんでしょうね」

賢者「しかし、魔王は討ち果たされた。しかし、あなたは世界をどうもしなかった」

勇者「だから世界を?」

賢者「あなたに失望したのは事実です」

賢者「でも、そんなことがなくても私はこの世界そのものが憎いのですから一人でも滅ぼしますよ」

勇者「じゃあ何で1年も待ってたの?」

賢者「それは・・・」

勇者「それとも待っててくれたの・・・?」

賢者「何も変わらないのが分かった今、そんなことは関係なくなっただけです」



406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 04:29:28.31 ID:KR4o/PFm0
勇者「・・・」

賢者「それに今、魔物の大軍が王国に向かっています。どちらが勝つにせよ。生き残るものは少ないでしょうね」

勇者「そんな!」

バタンッ

女商人「勇者様!」

魔法使い「勇者!ぶじか!?」

賢者「あら、生きてあの罠を抜けてくるとは、なかなかやりますね」

女商人「え?」

魔法使い「なんじゃと?」

賢者「メラゾーマ!!」ゴゴゥ

勇者「あぶないっ!」バッ

女商人「きゃっ」




409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 04:33:24.96 ID:KR4o/PFm0
魔法使い「どういうことじゃ!?」

勇者「賢者が・・・黒幕だったんだ」

魔法使い「なんじゃと!?」

女商人「なんで・・・なんで裏切ったの!?」

賢者「裏切った?あなたにだけは言われたくないですね」

女商人「な・・・なにを・・・」

賢者「あなただって最初から裏切ってるじゃないですか」

女商人「何のこと・・・?」

賢者「まだとぼけるんですか?王国のスパイさん」

勇者「え?」

賢者「それともこう呼んだほうがいいですか?隠密さん?」

女商人「!?」

勇者「女商人?」




 
414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 04:49:18.77 ID:KR4o/PFm0
賢者「その女は最初から王様の差し金で動いてたんですよ。勇者の情報を報告するためにね」

勇者「そんな・・・だって女商人は偶然・・・」

賢者「偶然?旅の前にお金をおろして行くのは当然予想できるでしょう。そこに潜んでいたんですよ」

勇者「うそ・・・だよね?女商人」

女商人「・・・ごめんなさい。でもあたしは・・・」

賢者「ほらみなさい。勇者あなたは利用されてたんですよ。この女に」

女商人「ち・・・違う!最初はそうだった!でももうあたしはそんなことしてないわ!だ・・・だって!」

勇者「え?」

女商人「だって私も仲間だっていってくれたんだから!勇者様の力になりたいと心から思ったから!」

賢者「口でなら何とでも言えますよ。勇者、はっきり言います。あなたのパーティーにまともな人間なんていなかったんですよ」

勇者「え」

賢者「破壊を求める私、王国の犬、あと言葉にするのも煩わしいもの」

魔法使い「最後のまさかわしのことじゃないじゃろ?な?な!?」



 
420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 04:57:44.78 ID:C1uw+esR0
あ、そか。
国王が伝説の武器を持っていたのだから商人が隠密だったのは当然か



 
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 05:13:21.70 ID:KR4o/PFm0
賢者「あなたにまともな仲間などいなかった」

勇者「いや・・・仲間だよ。もちろん賢者も」

賢者「まだ言いますか」

勇者「だから帰ろう」

賢者「駄目です。ここであなた達も滅びてもらいます。そして世界も」ゴゴゴゴゴゴ

勇者「どうしても?」

賢者「そうです。それにあなたも好きじゃないですか」

勇者「なんのこと?」

賢者「破壊が。力を振るうことが」

勇者「・・・」

賢者「勇者としてあなたが今までやってきたことはなんですか?魔物を殺し、ダンジョンを破壊し、魔物から王と土地を奪った」



428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 05:13:35.91 ID:fEXDYLB+0
最強の義務は最強のプレッシャーとなって襲いかかってくる


429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 05:16:04.89 ID:KR4o/PFm0
勇者「・・・」

賢者「その時あなたが何を思っていたか。今回の戦いを見ても分かりました。戦うことそれ自体が楽しい。そうでしょう」

賢者「そして、それが終ってしまった時、抜け殻のようになって王達の言うがまま」

賢者「つまらなくて退屈だったでしょう。それに比べて戦っている時のあなたは実に生き生きしていました」

賢者「それでもあなたは敵のいなくなった世界で堪え続けるんですか?」

勇者「そうさ・・・」

女商人「勇者様!?」

勇者「そうだよ。僕は破壊を、力を楽しんでた」

勇者「それは認める。今回でもトロル王、スライム達、竜王・・・みんな強かった。でも戦えることが楽しかった」

賢者「でも力を出し切れなかったんじゃないですか」

勇者「そうだね、町の人も近くにいたし・・・」



 
431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 05:22:40.31 ID:KR4o/PFm0
勇者「でも全ての破壊を望んだりしない。僕が我慢していればいいんだから。僕のような化物が」

女商人「勇者様!?」

魔法使い「勇者!それは違うぞ!?」

賢者「いえ、それはいつも傍にいるあなた達だからそう思うだけですよ。多くの人にとって勇者は化物でしょう。そして私も」

勇者「賢者・・・」

賢者「話が長くなってしましたね。そろそろ決着をつけるとしますか」

勇者「・・・」

賢者「勇者、本当の本気で来ていいですよ」

勇者「え?」

賢者「そうでなくては私を止められませんよ?真の賢き者の力、お見せしましょう」ゴゴゴゴゴゴゴ

勇者「こ・・・これは!?」

魔法使い「な・・・なんとうい魔力じゃ・・・」

女商人「あ・・・あ・・・」



432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 05:24:57.96 ID:KR4o/PFm0
勇者「すごいっ!」ブルッ

勇者「賢者!じゃあ僕が全力で止めてやる!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

魔法使い「こ・・・これは・・・!?」

女商人「勇者様!?」ビクッ

魔法使い「逃げるぞい。女商人!」

女商人「え?そんな!勇者様!」

魔法使い「おぬしは勇者の本気を知らんからそういうんじゃ。あやつが本気になったらこの辺り一帯吹き飛ぶぞ。肉体どころか魂魄まで消滅させられてしまうわい」

女商人「勇者さまー!」

賢者「おおおおおおおおおおおお!!」

勇者「来い!」


433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 05:26:04.59 ID:KR4o/PFm0





賢者(ごめんなさい・・・勇者・・・こんなことをさせて・・・)

勇者(賢者・・・)

賢者(こうなることも分かってた・・・分かってたんです・・・)

勇者(君は・・・)

賢者(私を消して・・・勇者)

勇者(!?)

賢者「なんて顔してるの。元気出せ。勇者様」

(遊び人「なんて顔してるの。元気出せ。勇者様♪」)

勇者「君は・・・」

賢者「行きますよ!!」

カッ

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!




 
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 05:44:00.28 ID:KR4o/PFm0
【数年後 戦士の村】

戦士「おお!お前らかひっさしぶりだなー!」

戦士「顔出せつったのに全然顔ださねーんだもんな!この薄情ものが!」グリグリ

トロル「戦士、仕事の時間だど」

スライム「ピキキー」

ドラゴン「早くせい」

戦士「おう!わりぃな。今日は休むわ。古い仲間が来てくれたんでな」

トロル「わがっだ。だいじにしろ」ドスドス

ドラゴン「うぃっす」

スライム「ピキキー」ピョンピョン

戦士「ん?あいつらか?仕事仲間だよ」


439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 06:05:11.62 ID:KR4o/PFm0
戦士「魔物と人間の戦争・・・あっただろ?」

戦士「幸いこの村は無事だったんだけどよ。あれで人間も魔物もほとんどしんじまったじゃねーか」

戦士「そこで生き残った魔物とか人間とかもこの村にきてよ」

戦士「ま、お互い自分達だけじゃ生きていけないくらい少なくなっちまったからな」

戦士「助け合ってるってわけよ、がははは」

戦士「おっ、おい、何泣いてんだよ。泣くような話したか?」

戦士「何謝ってんだよ。わけわかんねー」

戦士「あ、そうそう。魔法使いもな、たまに来るぜ?」

戦士「やっぱ俺の言ったとおりあの爺さん英雄だぜ」

戦士「世界中飛び回って人助けしてるって話だ。なんか商人のねーちゃんも一緒だったな」

戦士「は?魔法使いが死んでる?がははははは!何言ってんだ」

戦士「んなわけねーだろ。ちょっと半透明で足がクリンッとしてたがピンピンしてたぞ!」




 
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 06:56:12.66 ID:KR4o/PFm0
戦士「しかし、お前・・・なんか・・・変わったなー」

戦士「いや、見た目は変わってないんだが、なんつーか」

戦士「大人になったな」

戦士「落ち着いたっつーか、なんつーか。憑き物が落ちたっつーか」

戦士「何?お前らそういうことなのか?やったのか?やっちまったのか?なぁなぁ?」

戦士「いてぇ!がはは、照れんなよ!」

戦士「ま、今日はゆっくりしていけよ!」

戦士「こいつがこんな成長したのもお前のおかげかもな」


446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 06:59:09.04 ID:KR4o/PFm0
戦士「はっ?こいつはお前が育てたって?なにいってんだ。だったらお前らは俺が育てたようなもんだ」

戦士「人間なんてお互いに育てあって成長していくんだよ、なっ」

戦士「そうそう、俺の子供もでっかくなったんだぜ?見ていくだろ?」

戦士「なに辛気臭せえ顔してんだよ!がははは」

戦士「なぁーに。人間なんてたらふく食って、いっぱい働いてりゃ幸せだって」

戦士「たまには自分のためになんかしてみろよ」

戦士「それでよ!お前らも幸せになれよ。なっ、勇者」

勇者「うん!」




おしまい



447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 06:59:57.19 ID:KR4o/PFm0
最後まで見ていただいた方いましたらありがとうございました。

それでは!




 
449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 07:12:02.27 ID:Z5VHuUrHO
>>1



450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 07:14:33.83 ID:1qI5SoNp0
乙!


最後は勇者と賢者が戦士に会いに行ったってことでOK?



456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 08:05:55.58 ID:HIfrx1020
尺に対して詰め込みすぎやで乙


457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 08:40:57.58 ID:f9n7EWfy0



458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 09:27:52.06 ID:QgpOr4660
おつ!


459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 09:27:55.77 ID:oPU2yRBP0



460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/02/05(日) 09:47:02.25 ID:WVbA0ZES0



461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 09:50:49.87 ID:svIuapmu0




462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 10:17:15.87 ID:1zLLKIOr0
まだ残ってた良かった
>>1




 
464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 10:41:20.95 ID:xLTSwYkg0



465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 10:45:54.76 ID:Yn+HKTDL0
よく頑張った




466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/02/05(日) 10:49:49.99 ID:k/xpaSsH0
残ってたか!

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