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弟「はやくしろよ」男「待ってくれよ」2/2


弟「はやくしろよ」男「待ってくれよ」


弟「はやくしろよ」男「待ってくれよ」



61 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/30(月) 22:46:39 ID:zIuOk5bs
男「・・・」

「さむいなぁ」

「ぎゅー」

「可愛いなぁ」

男「・・・」

「あー誰か抱きしめてくれないかなー誰か」

「凍え死にしてろ」

「んぁあそんなところも好きちゅっちゅ」

男「・・・今日はやけに寒いな」


62 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/30(月) 23:44:42 ID:zIuOk5bs
弟「・・・お前って思ったよりヘタレだな」

男「うるせー俺は紳士だ」

弟「自分で言うなよ・・・虚しくね?」

男「・・・」

弟「まぁ呼び捨て段階までいったなら大きな進歩だといえるな。よくやった」

男「ありがとう・・・え、何で知ってるんだよ」

弟「やべ」

男「つけやがったな・・・」


元スレ
弟「はやくしろよ」男「待ってくれよ」




63 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/30(月) 23:57:22 ID:zIuOk5bs
弟「・・・男のヘタレのための特訓を始めよう」

男「お・・・おう」

弟「俺は今からお前専用のカウンセラーだ」

男「頼りにならなそう」

弟「俺は心理学を学びたいんだ!」

男「しらねぇよ」

弟「夢も将来への希望もないお前も心理学してみたら?」

男「真似したみたいでやだよ」

弟「うるせー!・・・では男さん、何か悩みなどはありませんか?」


64 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/31(火) 00:38:27 ID:cKXntg/A
男「・・・自分に、自信が、ないのが・・・悩み・・・!?」

弟「なるほど」

男(いま・・・口が勝手に・・・)

弟「・・・まぁ、お前は昔からそうだよな」

男「・・・」

弟「覚えているか?幼稚園前のこと。家の近くに公園があった時だよ」

男「・・・五年前に本屋になったところか」

弟「あの公園でお前、近所のガキにいじめられてピーピー泣いていたんだぜ?おかしーの」

男「うるせーよ」

弟「あの時は俺が守ったけどさ、お前はもうガキにいじめられても泣かないだろ?」

男「そりゃな」

弟「当たり前だろ思うだろ?お前は精神的にも肉体的にも成長したんだからな」

男「・・・」

弟「年齢の割に成長してないかもだけど」

男「うるせー」


65 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/31(火) 00:46:44 ID:cKXntg/A
弟「とにかく、お前はその成長を誇っても良いんだぜ?」

男「・・・」

弟「それにお前は俺の兄弟だしな!」

男「自意識過剰」

弟「うるせー!でもどっちかっていうと俺のが兄っぽいよな」

男「まぁな」

弟「いじめられた時も泣いた時もお前を守ってやったからな!・・・生まれた時も」

男「え?」

弟「とにかく、お前は俺の守りが要らなくなったことに誇りを持てよ!」

男「何かよくわからないけど・・・ちょっと安心した。さんきゅ」

弟「ん」


弟「本当成長したよ・・・俺がいらないくらい」



67 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/31(火) 21:02:10 ID:cKXntg/A
『兄の方がどんどん弱っています』

『どうにかならないのですか・・・?』

『最善を尽くします・・・しかし』

『・・・』

『・・・覚悟は、していてください』


『こら!また妹をいじめて!』

『いもーとじゃなくておとーとがよかったよ!』

『またそんなこと言って・・・』

『いもーとなんか大嫌い!』

『お兄ちゃんでしょう?』

『う・・・うわぁああん!おかーさんも嫌い!うえぇえん!!』

『もう・・・』


68 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/31(火) 21:07:02 ID:cKXntg/A
男「あぁ・・・ついに来週か」

弟「・・・」

男「今から緊張してきた・・・」

弟「・・・」

男「おい弟?どうかしたか?」

弟「・・・うるせぇよ」

男「は?」

弟「うるせぇって言ってんだよノロマ」

男「おい、何だよいきなり」

弟「何回言わせんだよ?目障り耳障りなんだよ」


69 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/31(火) 21:17:29 ID:cKXntg/A
男「なんだ?八つ当たりかよ?」

弟「なんの努力もしてねーくせにぐだぐだへらへらしやがってよ・・・うぜーんだよ」

男「何だよ、俺だって一ヶ月頑張っているじゃねーか」

弟「全部俺がやってんじゃねーか!」

男「あぁ?感謝しろってか?ずっとしてるよ・・・ありがとよ」

弟「ちげーよ!違うんだよ・・・」

男「・・・俺が何かしたなら言ってくれよ・・・悪かったら謝るからさ」

弟「ちげぇよ・・・ちげーよ・・・」

男「・・・お前、意味わかんねーよ・・・」

弟「俺だってわかんねーよ・・・なんで俺なんだよ・・・」


70 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/31(火) 21:20:58 ID:cKXntg/A
男「・・・」

母「男、どうしたの?」

男「・・・別に」

母「・・・一週間暗い前から・・・へんよ?」

男「なんでもねーよ・・・」

母「そう・・・弟は?弟は起きたかしら?」

男「知らねー・・・部屋からでねぇし」

母「そう・・・」

妹「ごちそうさま」

母「はい・・・男も出ちゃいなさい」


71 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/31(火) 21:24:36 ID:cKXntg/A
男「・・・よう、当日だぜ」

弟「・・・」

男「お前が言ったことはムカつくけどさ、許してやるからさ」

弟「・・・」

男「だから出て来いよ・・・一人で特訓、頑張ったから・・・」

弟「・・・」

男「告白してくるから・・・」

弟「・・・」

男「・・・じゃあな」

弟「・・・」



 
73 名前:>>72ミス[]投稿日:2012/01/31(火) 21:35:51 ID:cKXntg/A
男「友・・・俺、今日女ちゃんに告白するよ」

友「え!本当か!?」

男「放課後・・・呼び出そうと思う」

友「おぉ・・・ついにか」

男「友には今までいろいろ世話になったな」

友「何一生の別れみたいな言い方してんだよ!頑張って来いよ?」

男「ああ・・・ありがとう」

友「うへー男と女ちゃんがくっついたら俺ぼっちか!?」

男「なにいってんだ!まだラーメン奢ってもらってねーぞ?」

友「げーまだ覚えてた!!」

男「当たり前だ」


74 名前:>>72ミス[]投稿日:2012/01/31(火) 21:42:32 ID:cKXntg/A
女「おはよう!」

男「お、おはよう」

友「おはー」

友(男、今がチャンスだ!)

男「お、おんなひゃん!」

友「おい!」

女「ふふ、女でいいって言ったのに!」

男「あっ!」

友「何時の間にそんな関係に!?」

男「うるせー!・・・・放課後、屋上に来てくれるかな?」

女「・・・うん、わかった」


75 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/31(火) 23:36:36 ID:cKXntg/A
男(放課後まであと五時間か・・・)

先生「わかるところまでは公式を使います」

男(特訓もしてきたんだ・・・大丈夫)

先生「かなり大きな数になりますがこれが正解です」

男(特訓・・・弟はどうしたんだ・・・急にあんなことを言って)

先生「例の5を・・・女」

女「はい」

男(女ちゃ・・・女)


76 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/31(火) 23:42:24 ID:cKXntg/A
『・・・』

『・・・同時に急変したんです。しかし兄の子がだんだん安定して・・・弟の子は・・・助けられずに、申し訳ないです』

『あぁ・・・』

『すみません・・・すみません』

『それでも・・・』


77 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/31(火) 23:44:49 ID:cKXntg/A
『ばーか!弱虫!』

『はは!へっぴり野郎ー!』

『いたいよ・・・やめてよ』

『このおもちゃは貰っていくぞ!』

『あばよ!泣き虫!』

『うぅ、うぇえぇえええん・・・』

『泣くなよ』

『え・・・?』

『みっともないだろ』

『きみは・・・ぼく・・・?』

『ちげーよ』



『 』


78 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/01/31(火) 23:50:22 ID:cKXntg/A
男「はっ!!」

男「ね、寝てた・・・?」

男(また・・・あの夢だ)

男(あれは・・・あれは、俺の)

友「やっと起きたか!」

男「友・・・今何時だ?」

友「バカ!もう放課後だぞ!?」

男「え、え、マジかよ!?」

友「バカ!何で昼休みも寝過ごしてん


79 名前:みす友「バカ!なんで昼休みも寝過ごすんだよ!」[]投稿日:2012/01/31(火) 23:56:13 ID:cKXntg/A
男「やべぇ!」

友「早く行け!!」

男「おう!」

男(やべぇ・・・何言うかも分かんねぇ!)

男「あ・・・屋上入口・・・」

男「・・・」

男(今頃怖くなってきた・・・)

男(断られたら・・・いつも通りにはいかないぞ?もう話せないかもしれない・・・)

男(今日じゃ無くても・・・告白なんかしなくてもいいんじゃないか?)

男「やっぱり・・・帰ろう」


弟「逃げるのか?」


80 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 00:25:43 ID:d5E/J1eY
男「弟!?何でここにいるんだ?しかもそれ、俺の制服じゃねーか!」

弟「逃げるのか」

男「何だよ!なにしているんだよ?」

弟「逃げるのか」

男「何だよ・・・」

弟「今更逃げるのか」

男「・・・怖いんだよ」

弟「・・・」

男「断られたら・・・嫌われたらって・・・」

弟「・・・」


81 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 00:30:39 ID:d5E/J1eY
男「・・・今更だろうけどさ」

弟「・・・」

男「女ちゃんに謝って・・・今日はやめるよ」

弟「ばーーぁか」

男「・・・え?」

弟「そんなに嫌ならな・・・俺が言ってやる」

男「や、やめろよ!!結局俺が嫌われるんだ!」

弟「やってみなきゃわかんねーんだよ!」

男「弟!!」

弟「バカの変わりになってやる!!」


82 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 00:38:00 ID:d5E/J1eY
ガチャ

弟「女」

女「男」

男「やめろ!」

弟「聞いて欲しいんだ」

女「どうしたの?」

弟「俺は」

男「!」

弟「女が・・・」


男「俺は女が好きだ!!!」

女「!!」


83 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 00:56:26 ID:d5E/J1eY
男「・・・!!」

女「・・・ありがとう、嬉しい」

男「あ・・・今」

女「うん、ちゃんと聞いたよ」

男「・・・」

女「男の気持ち・・・」

男「・・・」

女「次は私の気持ちだね」



 
85 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 01:26:29 ID:d5E/J1eY
女「・・・私も男が好きだよ」

男「!!」

女「よかったら・・・付き合ってください」

男「もちろん!こちらこそ!」

女「ふふ・・・よろしくお願いします」

男「こちらこそよろしく・・・!」

女「へへ、何か照れちゃうね」

男「うん・・・」

女「またデートしようね!約束!」

男「うん、約束だ」

女「へへ」


86 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 01:36:16 ID:d5E/J1eY
男「女ちゃん」

女「もー!おーんーな!!」

男「お、女・・・紹介するよ」

女「ん?」

男「こいつは・・・俺の兄弟だ。実は俺たちは双子なんだ」

弟「・・・」

女「へ?」

男「俺と女のために頑張ってくれた・・・」

弟「・・・」

男「だから女には本当のことをいうよ」

女「・・・男」

男「・・・うん?」



女「さっきから、誰のことを話しているの?」


89 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 20:39:12 ID:d5E/J1eY
男「え?」

弟「あーあ、ばれちゃったか」

男「何だよ?」

弟「おい、男。おかしいと思わなかったのか?」

男「・・・は?」

弟「俺と、お前がだよ」

男「何いってんだよ?」

弟「俺たちはここでお別れだ」


90 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 20:55:12 ID:d5E/J1eY
男「・・・!?どこだここ!真っ白だ・・・」

弟「ここはお前の意識の中・・・もとい俺の居場所だ」

男「はぁ?なに言ってんだ?」

弟「バカなお前のためにはっきり言おう・・・俺という人間は存在しないんだ」

男「・・・はぁ?なにいってんだ?お前は・・・俺の弟じゃねーか」

弟「そう、俺はお前の弟として生まれた・・・お前の意識の中で」

男「・・・え?」

弟「多重人格って知っているな?」

男「あぁ・・・いろいろな人格が一人の中にいることだよな」

弟「そう。俺たちはそんな感じだ。俺はお前の別人格のようなもんだ」


91 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 21:16:27 ID:d5E/J1eY
『ばーか!弱虫!』

弟「俺はお前が生み出した存在だ。母ちゃんから聞いた『いたはずの双子の弟』に憧れを抱いたお前がな」

男「なにいってんだ・・・お前は昔からいただろ?」

『うぅ、うぇえぇえええん・・・』

弟「『弟』がお前の記憶の途中から生まれるなんておかしいだろ?なんてったって双子だからな。昔からいるように記憶が改ざんされただけだ」

男「何でだよ・・・?」

『泣くなよ』

弟「お前は自分が嫌いだった。だから作り出したんだ、自分が出来ないことが出来る理想の弟を。二人で一人でいいように。自分の嫌いなところから逃げるように」


92 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 21:49:27 ID:d5E/J1eY
男「でも母ちゃんだって父ちゃんだって妹だってお前を知っていただろ!?」

弟「・・・俺はお前の別人格のようなもんだからな。お前が寝ている間だけ体を借りられるんだ」

『え・・・?』

弟「だから母ちゃんや父ちゃん、妹にすべて説明をして、協力してもらった」

男「え・・・」

弟「双子の家族を演じてもらったんだ。俺がいなくなるまで」

男「・・・」

弟「もちろん双子狩りの伝説も嘘だ。いないはずの弟の事を話すお前が奇怪な目でみられ、辛い思いをしないように・・・」

男「・・・」

『みっともないだろ』

弟「すべてお前が自分を嫌わないように。自分を愛せるようにだ」

男「・・・」

弟「いい家族を持ったな。お前は幸せだよ」



 

 
94 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 22:32:49 ID:d5E/J1eY
弟「俺は消えなくちゃいけない」

男「何で・・・」

弟「お前は特訓で自信をつけることが出来た。嫌いなことから逃げないようになった」

男「俺はまだまだだよ・・・さっきだって」

弟「お前には女ちゃんがいるだろ?支え合うのが恋人だ」

男「でも・・・」

弟「もともとお前が隠し持っていた才能の塊が俺なんだ。それを特訓で吸いとられた後には良いものなんて残っていないよ」

男「弟・・・」

弟「俺はただの抜け殻になった。一週間前みたいに悪い感情を蒔くことしか出来なくなった」


95 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 22:45:20 ID:d5E/J1eY
弟「だから・・・」

男「弟、」

弟「俺たちはお別れだ。逃げるための人格が必要無くなった今がその時間だ」

『きみは・・・ぼく?』

男「なぁ・・・」

弟「俺は知っているんだ。お前の未来」

男「弟・・・」

弟「そのためにも早く消えなくちゃいけない」

『ちげーよ』

男「弟!」

弟「それが・・・俺の」


『お前の弟だよ』


弟「弟の最後の役目だ」

98 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 22:45:44 ID:d5E/J1eY


    「じゃあな、男」



98 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 22:50:53 ID:d5E/J1eY
女「おはよー!男!」

弟「おす」

女「ねぇ、宿題やった?」

弟「ん、わかんないとこでもあった?」

女「へへ、ちょっとね」

弟「んじゃあとで教えるから・・・ちょいと離れろ」

女「んーやだ!」

弟「おいおい」

友「おーす!男!女!」

弟「よう」

女「おはよー」

友「ひゅーお熱いねぇ!」

弟「うざ」

友「ショッキング!」


99 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 22:56:42 ID:d5E/J1eY
男「は・・・何で俺が消えそうになってんの?」

弟「言っただろ?人格はひとつしかいらないって」

男「え・・・?」

弟「今がその時間なんだよ。二つの人格が一つになるとき」

男「なにいってんだ・・・」

弟「お前が自信を持たない限り二つが一つになることはないんだ」

男「おい、弟・・・」

弟「最初からこれが目的だったんだ」

男「どういうことだよ・・・」

弟「まだわかんないのか?相変わらずだな。いいよ、教えてやるよ」


弟「消える人格はお前なんだよ、男」


100 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 23:01:46 ID:d5E/J1eY
弟「そもそも最初に死ぬのが俺だったのが間違いなんだよ」

男「あぁ・・・」

弟「何度お前を恨んだと思っているんだ?」

男「うわぁあ・・・」

弟「もっと生きていたかったよ・・・」

男「うあああぁあ」

弟「もう聞いていないのか・・・」

男「ああああああ」

弟「でも、後からお前は俺のこの選択に納得するはずだよ」

男「ああああああああぁああ」

弟「お前にぴったりの消え方だからな」

弟「じゃあな、男」


男「あああああああああぁあああああああああああああぁあああああぁあああああああああああ」




 
102 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 23:23:19 ID:d5E/J1eY
母「男ー!ちょっと買い物頼んでいい?」

弟「ん、何を?」

母「んーとね、お米五キロと・・・」

弟「まって、その時点で一人では無理だ」

母「えぇー!んじゃ・・・妹ー!」

妹「なに?」

母「ちょっと男と一緒に買い物いってくれる?」

妹「アイス買っていい?」

弟「ちゃっかりしやがって」

母「えぇー!?・・・もう、しょうがないわねぇ」

弟「んじゃいってくるよ」

妹「いってきます」

母「はーい・・・あっ!メモメモ!」


103 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 23:40:15 ID:d5E/J1eY
弟「おー桜咲いてきたな」

妹「・・・兄さん」

弟「ん?」

妹「・・・母さんに聞いたんだ。弟兄さんが本当の双子だったこと」

弟「・・・あぁ」

妹「もし生きていたらさ、あたしも弟兄さんと仲良くできていたかな?」

弟「・・・うん、絶対に」

妹「そっか・・・」

弟「・・・こんなことお前に言うのもあれだけどさ」

妹「・・・うん」

弟「生まれ変わったらまた、あいつと双子になりたいんだ・・・あいつはそう思ってないだろうけど」

妹「・・・そんなことないよ」

弟「・・・後にでもそう思ってくれるといいな」

妹「?」

弟「何でもない。ほら、早く行くぞ!」


104 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/01(水) 23:45:13 ID:d5E/J1eY
女「えー今日は何と!私たちが付き合って十年目です!」

弟「そんなになるかぁ・・・」

女「ふふ、懐かしいね、初めてのデート」

弟「あぁ・・・」

女「たくさん思い出できたねぇ・・・」

弟「今からもっと増えるといいな・・・」

女「もう!増やすって言い切らなくちゃ」

弟「うん・・・女・・・女さん」

女「ん?」

弟「僕と結婚してください」

女「・・・!」

弟「・・・」

女「・・・嬉しい・・・嬉しいよ」

女「こちらこそ・・・」




 
106 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 20:08:16 ID:D7LpnOlM
弟「それじゃあいってきます」

女「はい、お弁当!」

弟「いつもありがとな」

女「これが私のお仕事だからね!ほら、娘ーパパをお見送りしましょ」

娘「ぱぱ、いってらっしゃい!」

弟「うん。はやく帰ってくるからいい子にしているんだよ?」

娘「はぁーい!」

女「いってらっしゃい」


107 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 20:14:38 ID:D7LpnOlM
弟「・・・」

弟(今日が運命の日だ。俺はこの日から男を・・・)

部長「今日は早めに終わったな。あがっていいぞ」

弟「お疲れ様でした。お先に失礼します」

同僚「お疲れ様でしたー」

弟「・・・」

弟(午後4時23分、一時間後には家につく)

弟(これは捻じ曲げることが出来ない。運命には・・・)

弟(男・・・お前のためなんだ)


108 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 20:22:04 ID:D7LpnOlM
弟(このドアを開ける時運命が始まる・・・)

ガチャ

弟「・・・ただいま」

「やべ、あいつもうきたのか」

「あっ隠れて」

ガチャ

弟「・・・女?」

女「あっ・・・」

友「・・・よう」


109 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 20:28:16 ID:D7LpnOlM
弟「友・・・」

女「今あなたに会いに来てくれたの」

弟「・・・」

友「久しぶり・・・」

女「今お茶いれるから・・・」

弟「・・・」

友「・・・」


110 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 20:31:44 ID:D7LpnOlM
友「気付いているんだろ?」

弟「・・・何にだよ」

友「女、俺と付き合ってんだぜ」

弟「・・・」

友「・・・」

女「お茶、くんできたよ」

友「女」

女「きゃっ」ガシャン


111 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 20:40:27 ID:D7LpnOlM
友「男に言ったよ。俺たちのこと」

女「!!男、違うの!!」

友「何が違うんだよ?」

女「あっ・・・」

友「お前言ってたじゃねーか?男より俺がいい俺がいいってさ」

女「・・・っ!」ブンブン

弟「・・・」

友「何だよ?毎回毎回愛してるとか言ってんのに?なぁ?」

女「・・・んっ・・・ちが・・・あっ」

弟「・・・」

友「なぁ?」


112 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 21:03:36 ID:D7LpnOlM
「ほらお前見られながらヤりたいっていってたろ?」

「んっ違う・・・違うの・・・」

「お前早いんだってな?こいつは満足出来ないんだってよ」

「んぁっ・・・はぁ・・・ん」

「女、お前が愛してるのは誰だよ?」

「あっ・・・あぁっ」

「なぁ?言わなきゃやめんぞ?」

「あぁあっ・・・やめないでぇ・・・」

「おら言えよ!俺とあいつどっちが好きなんだよ」


「・・・友、友が好きなの!愛してます!」

弟「・・・あぁ」



 
114 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 21:10:34 ID:D7LpnOlM
娘「・・・まま?」

女「・・・!!娘・・・」

娘「まま、その人だぁれ?いじめられてるの!?」

女「娘・・・向こうにいなさい・・・」

娘「ままをいじめるな!!」

友「・・・あぁ?」

娘「いじめるな!!でていけ!!」ポコッポコッ

友「・・・うぜーんだよクソガキ」

バキッ


115 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 21:14:20 ID:D7LpnOlM
娘「あぐぅっ!!・・・」

娘「・・・」

女「・・・え?」

友「あぁ?死んだか?」

弟「・・・娘?」

娘「」

弟「なぁ?おい?」

娘「」

弟「・・・あぁ」

娘「」

友「ご愁傷さま!男くん」

弟「ーーーー」



 
117 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 21:17:30 ID:D7LpnOlM
弟「・・・」

友「」

女「ひぃっ・・・」

弟「おんな」

女「!!」

弟「あいしてるよ」

女「・・・!!こないでぇ!!」

弟「いっしょにいこうよ」

女「・・・!!」



弟「」

女「あぁ・・・」

女「ごめんなさい・・・」



女「」


118 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 21:21:19 ID:D7LpnOlM
男「・・・」

弟「こんな終わり方、だったんだ」

男「・・・」

弟「これは俺でもお前でも変わらないことだったんだ」

男「・・・」

弟「お前にはあまりにも辛すぎた・・・だから俺が変わったんだ」

男「・・・」

弟「納得してくれたか?」

男「・・・」

男「・・・ふざけんな」

弟「え?」


男「お前が許せない」




 
120 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 21:30:56 ID:D7LpnOlM
弟「なにいってんだよ?ずっと信頼していた友にも、永遠に愛すと誓った女にも裏切られたんだぞ?そんなの嫌だろ?」

男「・・・お前は」

弟「え?」

男「お前は女を愛していたか?」

弟「・・・あぁ。お前の代わりをする内に本当に愛していたよ。でも・・・」

男「ならさ」

弟「なんだ?」

男「その愛する女と結婚したときどうだった?娘が生まれた時どうだった?」


121 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 21:42:44 ID:D7LpnOlM
男「なぁ?幸せだと思わなかったか?思ったんだろ?なぁ!」

弟「あぁ・・・でもそれもすべて一瞬で消されたんだぞ?」

男「・・・お前は一瞬の不幸とたくさんの幸せ、どっちが重いと思うんだ?」

弟「俺はお前に不幸になってほしくないだけだったんだ・・・」

男「俺だって幸せを味わいたかったんだよ!!」

弟「!!」

男「俺だって女と結婚したかったよ!もう一度デートをしたかったよ!一緒に笑ったり喧嘩したり泣いたりしたかったよ!高校卒業したかった!大学のために勉強したりしたかった!娘が生まれる瞬間に出会いたかった!初めて喋ったり歩いたりしたところを見たかった!」


122 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 21:48:52 ID:D7LpnOlM
弟「ごめん・・・お前の気持ちを考えなくて・・・お前のためだと思ったんだ」

男「弟、俺はお前を恨んでいる」

弟「・・・!」

男「なぁ、何で俺じゃなくてお前が消えなかったんだよ・・・」

弟「・・・男」

男「弟」

弟「・・・何だよ」



男「」



弟「・・・あぁあ」

弟「うあぁあああああああぁあああああぁああああぁああああああぁああああああああああああああ」


123 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 21:49:32 ID:D7LpnOlM
男「俺はもう二度とお前となんて双子になりたくないよ」


124 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 21:52:52 ID:D7LpnOlM
看護師「娘ちゃん、お薬よ」

娘「・・・」ゴクゴク

看護師「・・・いい子ね」

娘「・・・看護師さん」

看護師「ん?」

娘「ぱぱとままは?」

看護師「・・・遠いところに行っちゃったわ」

娘「・・・あのね」

看護師「ん?」

娘「ぱぱが二人いたんだよ」

看護師「え?」


125 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 21:58:35 ID:D7LpnOlM
娘「ずっとね、ぱぱの後ろにね、ぱぱと同じ顔の人がいたんだよ」

看護師「・・・」

娘「わたしが生まれた時その人もにこにこしていたからね、この人もぱぱなんだって思ったんだよ」

看護師「娘ちゃん」

娘「いつもは悲しい顔なんだけどね、わたしが頑張るとぱぱと一緒ににこにこするんだよ」

看護師「・・・」

娘「わたしがままをいじめた人にいたいいたいされた時も泣いてくれたんだよ」

看護師「・・・そうだったの」

娘「だからね」


娘「どっちのぱぱも、大好きだったんだよ」



おわり


126 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 22:02:10 ID:D7LpnOlM
弟が消えるエンドと迷った。気分があれだったせいでこんなエンドになってしまったことを詫びます。


127 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[]投稿日:2012/02/02(木) 22:58:39 ID:fz67kdgY

途中から面白かった


128 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage]投稿日:2012/02/02(木) 23:10:44 ID:2NLjHwqs

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