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女「不幸の手紙きたんだけど」男「レアじゃね」1/3

女「不幸の手紙きたんだけど」男「レアじゃね」


女「不幸の手紙きたんだけど」男「レアじゃね」



1 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 00:27:12.55 ID:YqaDHUXO0
一日目 朝 教室

男「今時それってすげえ珍しいと思う」

女「そうかもしれないけどさ。不気味なんだよ。実物見る?」ゴソゴソ

男「あるのか?見る見る」

女「『この手紙は幸運の手紙です。七不思議の証明は済みましたか?一週間以内に完了しなければ、あなたに不幸が訪れます』って」

男「なんつーか、汚い字だな。頭おかしいやつが書いたんじゃねえのか?赤ペンのインク滲んでるし」

女「消印無かったから、家に直接入れたんだと思うんだけど・・・。昨日帰ったら入ってて」

男「手の込んだいたずらだな。しかし『七不思議』ってなんのこった?」

女「全然・・・。思いつくのは『学校の七不思議』くらいかな」

男「・・・まあ気にしても仕方ないだろ。いたずらだ。それも捨てちまえよ」

女「・・・そうだね。破いて捨てちゃうよ」ビリビリ・・・


 

元スレ
女「不幸の手紙きたんだけど」男「レアじゃね」



4 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 00:30:48.15 ID:YqaDHUXO0
同 休み時間

女「・・・ねえ」

男「あ?」

女「何でこういうイタズラするわけ?」

男「は?」

女「どうしてこういうことするのって聞いてるの!」

男「おいまて、何の話だよ」

女「とぼけないでよ!あの手紙の話知ってるの、あんただけなんだから!」

男「手紙・・・?ああ、あのいたずらの。それがどうしたんだよ」

女「メールしたでしょ!あたしに!!」

男「め、メール?ちょっと待てよ何の話だかまったく分からない」






6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/29(日) 00:34:35.84 ID:XKW/SkoF0
俺だってシネとかメールできてたし!! ボッチじゃないな!!!


7 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 00:35:27.10 ID:YqaDHUXO0
女「はあ!?ふざけないでよ、あたし本気で悩んでるのに!!」

男「だから落ち着けっての!」

委員長「・・・二人ともそこまで。喧嘩はダメ」

女「委員長・・・」

男「喧嘩じゃないって。こいつがワケわかんないことを・・・」

委員長「・・・女、少し落ち着いて。男が混乱してる」

女「・・・ごめん。でもこういういたずらはやめてほしい・・・」

男「だからそれがわからない。メールって何の話だ」

女「これ、送ってきたのあんたでしょ」

男「・・・?」

女 携帯画面『このt紙は 幸う です。『七不s議』の証明はsましたか? アト 七日』

男「なんだこれ・・・」


8 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 00:39:27.26 ID:YqaDHUXO0
男「・・・つまり話をまとめると、お前は俺以外に手紙の話をしなかった」

男「だが登録されてないアドレスからあの手紙そっくりの文面のメールが来た」

委員長「・・・不気味」

女「じゃ、じゃあ男が送ったわけじゃないの・・・?」

男「送信履歴を見せてもいいが、俺じゃない」

女「それじゃ、このメールは何・・・?」

委員長「・・・男、手紙の原文は」

男「さっき女が破って捨てちまった。教室のゴミ箱にまだあるとは思うけど」

委員長「・・・」すっ

女「あ、委員長・・・?」

委員長「・・・」ゴソゴソ

男「お、おい。何をしてんだ」

委員長「・・・ない」

女「え?」

委員長「・・・ここに捨てたのは間違いない?」


9 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 00:42:10.72 ID:YqaDHUXO0
女「う、うん。捨てたよ、絶対」

委員長「・・・ごみ捨ては掃除の時間。今中身が入れ替わることは考えられない」

男「でも、こいつあれ捨てたぞ・・・。俺も見てたし。角ばった字で、赤ペンで書かれてるやつだ」

女「・・・ねぇ、どういう、こと?」

男「・・・分からない」
 鐘の音 キーンコーンカーンコーン・・・

委員長「・・・ひとまず授業。この話は昼休みに」

男「・・・」

女「・・・」


 
11 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 00:48:30.71 ID:YqaDHUXO0
同 昼休み
女「・・・」

男「大丈夫か、お前」

女「うん・・・」

委員長「・・・あれからメールは」

女「ないよ。ねえこれって何?どういうことなの?」

男「俺にもわかんねえって」

委員長「・・・いたずらにしては、手が込んでる」

男「・・・確かに」

委員長「・・・『アト七日』、『七不思議』。覚えは?」

女「・・・」(首を横に振る)

男「もしかしてストーカー、とかじゃねえのか・・・?」

委員長「・・・女のアドレスを知っている理由にはなりえる」

男「例の手紙は女の自宅に入ってたらしい。消印なしで」

委員長「・・・可能性があがった」


12 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 00:50:56.87 ID:YqaDHUXO0
女「す、ストーカー・・・!?」

委員長「・・・つけられてたり、そういうのはない?」

女「ううん・・・全然ないよ。あたしが気がついてないだけかもしれないけど」

男「ストーカーなら、警察に行くしかないよな」

委員長「・・・まだ目に見える被害は受けていない。これじゃ警察は動けない」

女「そんな・・・」

委員長「・・・逆に、分からないこともある」

男「?」

委員長「・・・『七不思議』。女に覚えがないことを、ストーカーが『証明は済んだか』。意図不明」

女「・・・」


13 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 00:54:05.28 ID:YqaDHUXO0
男「とりあえず例のアドレスは着信拒否にして、様子を見るしかない、よな・・・」

委員長「・・・女はしばらく一人で出歩かないほうが良い。帰路は、私が同行する」

女「委員長が・・・?」

委員長「・・・不満?」

女「ううん。男より頼もしいかも」

男「てめえこら」

女「ごめん委員長。お願いしてもいいかな」

委員長「・・・」こくり

男「はぁ・・・。まあいいや。俺ちょっとトイレ行って来るな」


14 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 00:57:33.45 ID:YqaDHUXO0
一階 男トイレ 個室

男(しかし・・・ストーカーか。それならあの気味悪い文体も、分かるような気がする)

男(でも、あの委員長が一緒なら平気だよな。頼もしい限りだ)

・・・ぺた・・・ぺた・・・

男(・・・)

・・・ばたん

男(隣にも入室者か。さて俺はそろそろ出ようかね・・・)
ぎいい・・・

男「・・・あれ?誰か隣に入ったように思ったんだが・・・。気のせいだったかな」


15 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:00:12.33 ID:YqaDHUXO0
教室
女「あ、おかえり」

男「ああ。着信拒否したか?」

女「したよ。さっきはごめん、怒鳴ったりして・・・」

男「まあ仕方ないだろ。同じ状況だったら俺も怒ってただろうし」

委員長「・・・男。ちょっといい?提出物の話で、相談がある」

男「え?俺なんか出してなかったっけか?」

委員長「・・・こっちへ」てくてく

男「あ、おい待てよ委員長!」


16 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:04:52.30 ID:YqaDHUXO0
図書室
委員長「・・・ここなら人がいない」

男「なんだよ、図書室なんか連れてきて。何の提出物の話だ?」

委員長「・・・アレは嘘。例の『七不思議』の話」

男「?ならなんでこんなところに」

委員長「・・・この学校に七不思議は、ある。けど、今は一部の先生と私しか知らないはず」

男「え?どういうことだ?」

委員長「・・・これ」すっ

男「卒業文集?この辺のやつだと、随分古いやつだな」

委員長「・・・ここで見つけた」

男「1964年・・・?五十年位前じゃんか」

委員長「・・・ここ。この学校の七不思議について書いていた生徒がいた」


17 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:11:30.52 ID:YqaDHUXO0
男「1964年にか」

委員長「・・・学校の七不思議というものは昔はどの学校にもあったもの。時代の中で忘れられてきたけど。この学校にもあった」

男「何でそんなこと知ってるんだ?」

委員長「・・・生徒会で文集の再編纂をした時に、当時の会長が見つけた。彼は卒業したから、それを知るのは私一人」

男「ふうん・・・で、なんて書いてあるんだ?」

委員長「・・・『トイレに出る少女』、『十三階段』、『地下倉庫』、『校庭の手』、『こっくりさん』、『くびつり』。七番目は欠番」ぺらぺら・・・

男「いかにもって感じの連中だな・・・」

委員長「・・・そしてこの七不思議全部にあった人間は、呪われる、と」

男「いかにも昭和的な伝説だよな。今時流行らないのもわかる」


18 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:15:36.59 ID:YqaDHUXO0
委員長「・・・手紙の内容がこの『七不思議』を指すのかは分からない。けど、あなたは知っておくべき」

男「な、何でさ」

委員長「・・・かん」

男「・・・あそう・・・。欠番の七番目は何なんだ?」

委員長「・・・不明。1964年の時点ですでに失われていたよう」

男「ふーん・・・。しかし妙な話だよな。不気味なストーカーに、不気味な七不思議。不気味のセールスだな、まるで」

委員長「・・・偶然、」

男「だよな。幽霊なんて馬鹿げてるもんな。そろそろ戻ろうぜ」

委員長「・・・だと、いいけど」




 
20 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:18:41.65 ID:YqaDHUXO0
同 夕方
男「で、何で俺まで」

女「当たり前でしょ。もしストーカーがいたら、あんたが囮になるんだから」

男「囮って」

女「あたしも委員長も女の子なんだから、そういうのはあんたの仕事なの」

委員長「・・・適材適所」

男「あーあー、分かった分かった。ったく、家逆方向だってのによ・・・」

委員長「・・・男、ストーカー警戒」

男「へいへい、ちゃんと後ろも振り返りますよ。だから安心して下せえお嬢様方」

女「苦しゅうないぞ」

男「殴るぞてめえ」



 
23 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:22:32.98 ID:YqaDHUXO0
女 自宅前

男「・・・で何事も無く着いちゃったな」

女「何事もないほうがいいんだけど」

委員長「・・・一安心」

女「今日はありがとうね委員長。今度スイーツでも奢るからさ」

委員長「・・・」///

男「・・・意外と甘党なんだな、委員長・・・。で、俺には何かないのかよ」

女「あんたにもそのうち何か奢るから。それじゃ、またね」バタン

男「やれやれ・・・。それじゃ帰ろうか、委員長?」

委員長「・・・解散」

男「じゃあ、また明日なー」

委員長「・・・」こくり


 
27 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:32:35.01 ID:YqaDHUXO0
同日 夜
男「んあ・・・?もう十二時過ぎか・・・。いかんいかん、明日もあるしもう寝るか・・・」
男 携帯着信音

男「?メール?こんな時間に?・・・ああ、女からか」

メール画面 『またメールきた』

男「・・・え?なんだそれ、どういうことだ?あーくそ、メール面どくせえ、電話かけるか・・・」
コール音

女『・・・も、もしもし・・・』

男「おう俺だ。さっきのメール、あれどういう意味だ?」


28 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:32:55.45 ID:YqaDHUXO0
女『男・・・っ。ま、またワケわかんないメールがぁ・・・』

男「お、おい泣いてんのかよ。落ち着け、メールが何だって?」

女『ま、またメール来たの・・・。今度は「アト六日」って・・・』

男「あと六日って、またあのメールか!?着信拒否したんじゃ、」

女『だ、誰!?・・・』

男「・・・女?」

女『誰!?た、助けて男っ!誰か、誰かいるよぉっ!!』

男「おい女!?どうしたんだ!?」

女『だ・・・誰な・・・』ブツ、ブツ・・・

男「おいよく聞こえないぞ!?何が起きたんだ女!!」

女『~!!』ブチッ!!ツー、ツー・・・


29 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:37:15.08 ID:YqaDHUXO0
男「何だったんだ今の・・・。誰かいるって、まさか、ストーカーがあいつの家に・・・!?」

男「くそっ」ダダッ!
コール音

委員長『・・・はい』

男「委員長俺だ!今女からワケ分からん電話が入った!!」

委員長「・・・詳細を」

男「よく分からんがまたメールが来て、しかも室内に誰かいるみたいで、電話が切れた!」

委員長『・・・。現場急行。私も向かう』

男「わかった!警察に電話した方がいいか!?」

委員長『・・・不要、私がかける。男は全速力で急行。恐らく私より早く着けるはず』

男「わかった、頼む!!」


30 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:41:43.28 ID:YqaDHUXO0
二日目 深夜 女自宅前

男「ハァ、ハァ・・・。つ、着いた・・・っ!!」

ドンドン!!

男「女!俺だ!!無事かおい!!」

男「くそ、返事がない。・・・?鍵が開いてる・・・?っ、じゃあやっぱり誰かが・・・!」ダダッ

男「女!!どこだオイ!返事しろ!!どこにいる!?」

・・・

男「一階に人影なしってことは、二階か・・・!」

男「女ぁ!!」

女「」ガタガタガタ・・・

男「おい無事か!?怪我は!」

女「う・・・うぇぇ・・・お、男ぉ・・・」

男「ストーカーは!?乱暴されなかったか!?」

女「怖い・・・怖いよぅ・・・」

男(・・・ひとまず、怪我したり乱暴された形跡はなさそうだ、な・・・)



 
33 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:46:03.44 ID:YqaDHUXO0
男「とりあえず電気つけよう、こう暗くちゃ・・・あれ」パチ、パチ

男「つかない?停電か?」

女「ぅぅ・・・」ガタガタ

男「きつく抱きつきすぎだ、動きにくいから少し緩めろ。大丈夫だ、いなくならねえから」

女「うぇぇぇ・・・」

男「周りの家はついてるから、ブレーカーが落ちたのか?おい、ブレーカーはどこだ?」

女「ぐず・・・。一階の、廊下ぁ・・・」

男「了解だ、一緒に行くぞ」

女「・・・」

一階 廊下

男「ああ、やっぱブレーカー落ちてる。これで・・・」

電気 点灯

男「これでひとまずは・・・」



 
35 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:48:34.09 ID:YqaDHUXO0
同 台所
男「ほら、水飲め」

女「ぐす・・・。あり、がと・・・」

男「落ち着くまで座ってろ。ああ、何か武器になるものあるか?バットとか」

女「・・・」フルフル

男「そうか・・・。じゃあもしストーカーがまた来たら、素手でぼこぼこにしてやる」

女「・・・」

(チャイム) ピンポーン

女「!」ビクリ

男「・・・。女はそこにいろ」


36 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:51:13.23 ID:YqaDHUXO0
男「・・・どちら様でしょう」

?「・・・。男、私」

男「ふぅぅぅ・・・。委員長か。今開ける」

がちゃ

委員長「・・・女は」

男「台所にいる。怪我はないみたいだけど、落ち着くまで座らせてる」

委員長「・・・委細承知」
・・・
女「委員長・・・」

委員長「・・・平気?」

女「・・・ありがとう。落ち着いてきた」


37 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 01:55:09.15 ID:YqaDHUXO0
・・・
男「だいぶ落ち着いたか?」

女「うん・・・。ごめん二人とも。こんな時間に。迷惑だったよね」

男「あー、気にすんな。あとで両親には説明するから」

委員長「・・・両親とも就寝済み。ばれない」

男「それで、だ。そろそろ話してもらえるか?何があったんだ」

女「・・・まず、これ」ごそごそ

委員長「・・・またメール?」

女「・・・うん、内容はほとんど同じなんだけど、最後の部分が『アト六日』になってる・・・」



 
39 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 02:01:27.36 ID:YqaDHUXO0
女 携帯画面
「дのt紙は貴 幸う です。『七不s議』n証明は螺ましたか? アト 六日」

男「文字化けか?前のより読みにくくなってるな」

委員長「・・・明確なのは、最後の部分。『アト六日』。送信時間が、今日の十二時ちょうど」

男「本当だ。念の入ったストーカーだな。・・・それで女、部屋に入ってきたやつの顔は見てないのか?」

女「・・・それが。あたし昨日の今日だからと思って、家中の窓とかドアに鍵かけたんだけど・・・。誰かがゆっくりと階段上る音がして・・・」

男「鍵をかけた・・・?」

委員長「・・・それで」

女「誰、って怒鳴ったら、その、声がして」



 
41 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 02:04:58.18 ID:YqaDHUXO0
男「声?」

女「小さく笑ったみたいな、声。そしたら、足音が急に激しくなって、電話も切れちゃうし・・・」

男「・・・ごくり」

女「そしたら、今度は電気が消えて・・・。そのすぐ後、部屋のドアを誰かがドンドンって叩くんだけど、あたしもう怖くて、耳ふさいでたの」

委員長「・・・」

女「しばらくして、音が止んだなあと思ったら男が走りこんできた・・・」

男「・・・」

委員長「・・・」

女「ねえ、これって何?何なの?」


43 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 02:10:12.80 ID:YqaDHUXO0
委員長「・・・女。その笑い声は、男性?それとも女性?」

女「・・・多分女の人、だったと思う、けど・・・」

男「なあ、お前さっき家の鍵は全部閉めたっていったよな?」

女「え?うん。だから気味悪いんだけど・・・」

男「・・・俺が来た時、鍵開いてたぞ、玄関」

女「!?そんな、玄関はチェーンまで閉めてたのに・・・!」

委員長「・・・女、家の人たちは」

女「お父さんは出張で、お母さんは夜勤・・・」

委員長「・・・そう。女、そこのソファーで横になるといい。今日は朝まで私たちがいる」

女「え?で、でも」

男「このまま帰るってわけにもいかない、よなあ・・・。心配で寝れそうにないし」



 
46 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 02:14:51.65 ID:YqaDHUXO0
十分後
女「すぅ・・・」

男「寝ちまったか。まあ当然だわな、あんだけ泣いてれば疲れる」

委員長「・・・男。話がある」

男「なに?」

委員長「・・・これ、ただのストーカーに思える?」

男「正直わからん。他のストーカー知らないからな。けど、妙だと思う」

委員長「・・・女に女のストーカー(少し分かりにくくてスマン)。しかも、どうやってチェーンを外した?」

男「なあ委員長。これ相当妙だぜ?まるで、まるでお化けみたいじゃんか」

委員長「・・・怪現象、謎のメール、『七不思議』。はっきり非現実的」

男「だよなあ・・・。ああくそ、何がどうなってるんだか・・・」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/01/29(日) 02:17:08.47 ID:2GrES7XZ0
女に女性のストーカー
にすればよかったな
後お化けだったらチェーン外れてたのなお不思議じゃね?



48 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 02:20:09.29 ID:YqaDHUXO0
委員長「・・・男、あなたは幽霊を信じる?」

男「信じてない。性質の悪いストーカーの方がよっぽどマシだ」

委員長「・・・開いたチェーン、消えた電気、笑い声、ドアへのノック。要素はそろってる」

男「だからって幽霊なんてのはどうだよ。ナンセンスだろ」

委員長「・・・なら、これはなに?」

男「っ・・・。それは、わかんねえけど・・・」

委員長「・・・アト六日」

男「え?」

委員長「・・・アト六日以内に『七不思議の証明』をしないとこういうことが起きる。それがあの手紙の意味では」

男「『七不思議の証明』って・・・。あの文集に書かれてた七不思議をってことか?」

委員長「・・・偶然にしては出来すぎてる。何かあると見るのが普通」


49 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 02:26:26.09 ID:YqaDHUXO0
男「仮にだ、仮に幽霊だったとして!チェーン外すなんて聞いたことないぞ、そんなことしなくても壁とか突き抜けるだろうが!」

委員長「・・・先入観。幽霊が物理的干渉ができないなんて誰にも証明出来ないし、そういう力があるなら、女の部屋にノックだけで入ろうとしなかったのも不自然」

男「それは屁理屈だぜ・・・」

委員長「・・・他に考えられない。仮定した上で、女を助けるのが先決」

男「じゃあ七不思議を証明って、どうすればいいんだよ」

委員長「・・・言葉通りなら、あの欠番の一つを除いて六つの伝説を検証すること」

男「検証って」

委員長「・・・つまり、この手紙の送り主は、私たちを夜の学校に集めたがっている」

男「夜の学校・・・?」

委員長「・・・『こっくりさん』以外は、すべて夜中の伝説」

男「じゃあ、忍び込むしかないってことか!?冗談じゃない、そんなのに付き合ってられるか」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/29(日) 02:29:26.21 ID:8BX2V6f70
俺「冗談じゃない!そんな検証のために夜の学校になんか言ってられるか!俺は帰らせてもらうからな!」


51 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 02:32:36.34 ID:YqaDHUXO0
男「今すべきなのは、こいつを警察に連れてくことだろ」

委員長「・・・1964年、あの文集を書いた卒業生。その翌年に、意味不明の遺書を残して変死した」

男「・・・なんだって?」

委員長「・・・去年卒業した生徒会長。今年の頭に、自分で自分の腹を割いて自殺している」

男「変死?自殺?」

委員長「・・・あの学校の七不思議に関わった生徒は、なぜか全員死んでいる。だから教師陣は知っている。生徒が七不思議を掘り返さないように」

男「おい、ちょっとまてよ、それじゃ、」

委員長「・・・七不思議の最後のひとつ。『七不思議に関わった生徒は、死ぬ』」

男「・・・!?」

委員長「・・・私も、あなたも、女も。このままじゃ、確実に死ぬ」




 
53 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 02:39:50.47 ID:YqaDHUXO0
男「・・・信じられると思うか」

委員長「・・・女にこの手紙が来たわけは分からない。けど、あの学校で七不思議に関わることそのものがタブーだった。そして、女の下で怪現象が起きてしまった」

男「・・・」

委員長「・・・信じないならそれでもいい。けど私は女を見捨てられないし、死にたくもない。だから、一人でも行く」

男「・・・っだーっ!!ああーもうわかったよ!俺だって死にたくないし女も委員長も死んでほしくないわ!行くよ行きます!付いて行くから!」

?「・・・あたしもいく」

委員長「・・・!」

男「おま、起きてたのか!?」

女「・・・これがただのストーカーじゃないってことくらい、あたしが一番わかってるよ。こんなわけ分からないことで死にたくないもの」

委員長「・・・把握」

男「ああ・・・。くそ、幽霊なんかあり得ないはずなんだが・・・」


54 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 02:44:53.27 ID:YqaDHUXO0
委員長「・・・本能的危機察知」

女「・・・うん。そうだと思う。あの時、ほんとに怖くて、それで『死にたくない』っておもったから」

男「けど、相手がもしも幽霊だとして、どうやって戦うんだよ、俺たちは」

女「戦う?」

男「またさっきみたいなことにならないとも限らないだろ」

委員長「・・・全力で逃走」

男「逃げるってことか?」

委員長「・・・相手は人外、未知。逃走が賢明」

男「お札とか、心霊探偵の知り合いとか、そういうのはないのか?」

委員長「・・・?一切無し。自力で切り抜ける」


55 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 02:51:18.06 ID:YqaDHUXO0
二日目 朝
女「結局あんまり寝れなかったね」

委員長「・・・不可抗力」

男「で、実際どうすんだ、今後の予定は」

委員長「・・・今夜侵入、証明開始」

女「でも、どうやって忍び込むの?鍵閉まってるだろうし」

委員長「・・・アテがある。そこから侵入する」

男「なんでそんなアテがあるんだか・・・」



 
57 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 02:57:50.26 ID:YqaDHUXO0
同 学校
男「ところで、その七不思議だけど。確か全部を見たら呪われるんじゃなかったか?」

委員長「・・・すでに呪われたようなもの。気にする必要もない」

男「・・・なるほどね」

女「で、その七不思議の内容ってどういうのなの?」

委員長「・・・おおまかに説明する」

トイレの少女・・・夜の学校のトイレには少女が住んでいる
十三階段・・・階段の段数が一つ多い時がある。その時は振り返らないで逃げないといけない
地下倉庫・・・夜の地下倉庫に入ってはいけない
校庭の手・・・夜に屋上から校庭を見下ろすと・・・
こっくりさん・・・この学校でこっくりさんをしてはいけない
くびつり・・・理科室で「くびつり」と三回以上言ってはいけない

委員長「・・・こんなところ」



59 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 03:03:08.85 ID:YqaDHUXO0
委員長「・・・これらが本当なのか、嘘なのか。それを証明することが恐らくあの手紙の意図」

女「な、何かいかにもって感じだね・・・」

男「けどまあ、これで済むっていうならいいんじゃないか?全部嘘だって証明できればいいんだろ、要は」

委員長「・・・まず今日の昼休み、こっくりさんを実践する。あそこなら人影がない」

男「昼間で出来る唯一の証明か・・・。それをやったからどうなるって話はないのか?」

委員長「・・・不明。現実的に考えるなら、『当時ブームだったこっくりさんを禁止する校則』がいつしか七不思議と化した可能性も」

男「・・・なんにせよ、やるしかねえか・・・」


 
61 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 03:09:47.32 ID:YqaDHUXO0
同日 昼休み 図書室
男「で、どうやるんだこっくりさんって」

委員長「・・・五十音表と、十円玉。五十音表は『はい、いいえ、鳥居、男性、女性』を記入したものを使う」

女「えと、確かこっくりさん、こっくりさん、てやるんだよね」

委員長「・・・詳細は授業中に検索しておいた。・・・準備がよければ、始める」

男「俺はいいぞ。たしか十円玉に人差し指を置くんだよな」す・・・

女「あたしも、いいよ・・・」すっ

委員長「・・・始める」す

「こっくりさん、こっくりさん。おいでください」

・・・

男「・・・こ、これでいいのか?」

委員長「・・・指を離してはダメ」


62 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 03:13:23.03 ID:YqaDHUXO0
委員長「・・・おいでですか、こっくりさん」

男「・・・」

女「・・・!」

男「おっ・・・!?う、動いた!?」

委員長「・・・」

『はい』

男「・・・力入れてたか?」

女「ううん」

委員長「・・・こっくりさん、あなたは『七不思議』についてご存知ですか」

『し』

男「し・・・?知ってるのか、知らないのか分からないな」


63 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 03:18:16.83 ID:YqaDHUXO0
女「ねえこっくりさん、あなたは、」

男「まて、また動き出した」

『び』『よ』『う』『い』『ん』

女「病院・・・?」

委員長「・・・何の話ですか」

『さ』『か』『う』『え』

女「坂上病院って、廃院になった、あの大きな病院・・・?」

男「・・・もう動かないな」

委員長「・・・こっくりさん、ありがとうございました、お離れください」

『』

委員長「・・・もう離して大丈夫」




 
65 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 03:21:30.01 ID:YqaDHUXO0
男「坂上病院がなんだっていうんだ・・・?というか、本当にお前ら力いれてないんだろうな」

女「全然いれてないよ」

委員長「・・・脱力」

男「坂上病院と七不思議と、何の関係があるんだ?」

委員長「・・・不明。けど、坂上病院というのにはひっかかりを覚える」

男「・・・確かに偶然とは思えないかもしれん」

女「?なんで?」

男「あそこが封鎖になった原因、知らないのか?」

女「え?財政難だったからじゃないの?」

委員長「・・・それは表向き」


68 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 03:26:58.92 ID:YqaDHUXO0
男「噂なんだがな、あの病院、裏ではかなりやばいことしてたらしいんだ」

女「やばいこと?」

委員長「・・・人体実験、及び違法解剖」

女「え・・・?」

男「噂なんだけどな。そういう違法なことしてたから潰れたとか、何とか」

女「それってつまり・・・」

委員長「・・・曰くつきの廃病院」

男「偶然じゃあねえだろうなあ」



 
71 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 03:32:03.30 ID:YqaDHUXO0
委員長「・・・ともかく、こっくりさんの証明はできた。多少妙だったけど、終わり」

男「あと五つか・・・」

委員長「・・・残りは夜にするしかない。今日の夜、実行する」

女「き、緊張するね・・・」

男「見つからないことを祈るしかないな。出入り口の方は?」

委員長「・・・問題ない。あそこなら大丈夫」

男「おっけ、任せたよ。じゃ、俺先に行くわ。職員室に用あるし」

女「あ、あたしもいく。委員長は?」

委員長「・・・これらを処理する。一人でいい」

男「分かった、じゃあまた後でな」
・・・
委員長「・・・?『し』の文字が、かすれてる・・・?」



 

74 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 03:35:31.62 ID:YqaDHUXO0
同日 放課後 教室
委員長「・・・準備完了」

男「こっちもだ。理科室から懐中電灯を借りてきたぜ」

委員長「・・・許可がでたの?」

男「あー、事後承認、というか、無許可というか」

委員長「・・・仕方ない。緊急事態」

女「それで、この後は?」

委員長「・・・女の家に待機、しかる後再登校」

男「なるほど。確かに女の家なら親御さんもいないし、三人固まってられるな」

女「そうだね、じゃあそうし、」

(女 携帯着信音)



 
77 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2012/01/29(日) 03:40:45.25 ID:YqaDHUXO0
女「!」

委員長「・・・例のメール?」

女「・・・多分そう」

男「開けるか?」

女「・・・うん」

女 携帯画面
『                    』

男「なんだこれ。空メか?」

委員長「・・・送信ミス?」

女「わかんないけど・・・。もしかしたら誰かからのミスメールかもしれないね」

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