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男「ただいま」 猫「ああ、お邪魔してるぞ」2/3

男「ただいま」 猫「ああ、お邪魔してるぞ」


男「ただいま」 猫「ああ、お邪魔してるぞ」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 19:37:49.71 ID:OMPrjP8M0
翌日

猫「起きるのじゃたわけ!!」ばしばし

男「う・・・ん?」

猫「コタツの日が来たのじゃ人間、はよ出せ」ばしばし

男「ね、猫パンチをやめてください、顔面は痛いですから!」

猫「ええいはよせい、冬は待ってはくれぬのだぞ」

男「猫も待つことが出来ないようで・・・」




 

元スレ
男「ただいま」 猫「ああ、お邪魔してるぞ」





73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 19:43:47.19 ID:OMPrjP8M0
男「ざっとこんなもんかな・・・」

猫 ズササササーッ!!

男「うわ!?早、すごい速さでコタツの中に!」

猫「!」ガバッ

男「出てきた・・・。あの、どんな感じですかね」

猫「電源が入ってないではないか!」

男「あー、失礼。今入れました」ぱちん

猫「しかし温まるまで時間がかかるの・・・」

男「ああ、そういえばこれ。猫じゃらし買いましたよ」

猫「貴様私をなめているのか?仮にも神格化した私に猫じゃらしなど」


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 19:47:56.36 ID:OMPrjP8M0
男「そうですか、それは残念・・・」ふりふり

猫「う、む。化け猫をな、なめるなよ・・・」

男「・・・ん?」

猫「・・・」

男「・・・」ふりっ

猫「!」ぴくっ

男「・・・ネコさん?」ふりふり

猫「な、なんじゃ」ぴくぴくっ

男「・・・」すーっ(近づけて)

猫「な、何じゃ、なぜそんな玩具を近づける」

男「えい」すっ(離す!)

猫「っ!っ!」ばしんばしん!!



 
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 19:50:22.34 ID:OMPrjP8M0
男「じゃれてるじゃないですか」ふりふり

猫「ほ、本能に働きかけるとは卑怯だぞ!」ばしばし

男「猫は猫、ってことじゃないですか」ふりふり

猫「わ、私は化け猫だぞ」ばしばし

男「化け猫もじゃれる、と」ふりふり

猫「っ!!っ!!」ばしばし

男「猫ですねぇ」




 
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 19:54:11.41 ID:OMPrjP8M0
・・・

男「何も引っ掻かなくても」

猫(こたつ)『ふん、私で遊んだ罰じゃ。この程度ですんで感謝せい!』

男「むしろ遊んでたのはネコさんじゃ・・・」

猫『!』がりっ

男「いたた、わかりましたもう言いませんから!」

猫『まったく・・・///』

男(化け猫にも恥じらいはあるんだなぁ・・・)

猫『人間』

男「は、はい、何でしょう」

猫『た、たまになら遊んでやっても私は構わないぞ』

男「・・・」

男「はい、よろしくお願いしますね」

猫『///』


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/12/01(木) 19:55:16.59 ID:18x0phui0
でも年取った猫って遊ばないよね


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 19:57:05.13 ID:D34UZd3n0
>>79
化けたから年取らないんだよ…
多分


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 19:57:16.79 ID:N7s/asoAO
>>79そーともかぎらにゃい




 
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:00:13.97 ID:OMPrjP8M0
男「さて、たまの土曜ですし、少しまったりしますか」

猫『私はすでにまったりだがな』

男「まぁ猫ですしね」

猫『何じゃその、まるで猫が毎日ぐーたらしてるとでも言いたげな発言は』

男「え?」

猫『お前のその発言で全猫を敵に回したぞ』

男「そうでしたかすいません」

猫『いや、概ね当たりじゃよ』

男「・・・やっぱり」

猫『それが猫の仕事じゃ』




 
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:06:10.27 ID:OMPrjP8M0
男「仕事」

猫『むしろ猫に限った話ではないのじゃがな。人間が動きすぎなのじゃ』

男「そうですか?」

猫『社会じゃ何だとか、面倒じゃないのかの』

男「はぁ」

猫『ま、人間の問題じゃ、私らには関係の無いことじゃが』

男「にしても、ネコさんは難しい話をしますね」

猫『歳は取りたくないの、こういう話しかできなくなってしまったわ』




 
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:08:42.38 ID:OMPrjP8M0
男「ああ、そういえば」

猫『む?』

男「猫さんて、オスですかメスですか?」

猫『・・・』

ガブッ

男「痛たたた!?噛み付きましたね今!」

猫『やかましい、貴様のようなデリカシーのない人間は犬とでも戯れておるがよい』

男「えぇ?」

猫『ふん』ツーン



 
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:13:26.97 ID:OMPrjP8M0

男「さて、今日の晩飯は何にしようか・・・」

猫「む」もぞもぞ

男「ああ、出てきたんすか」

猫「ああ、喉が渇いたのでな」

男「水はあそこにあります」

猫「ん。で、何をしておるのじゃ」

男「ああ、テレビゲームですよ。ここでクロックアップを使って・・・」

猫「?よく分からんが、楽しそうじゃの」

男「『1・2・3・ライダー・・・』、あそうだネコさん、今日のご飯ですけど」

猫「ああ、任せるぞ。今晩は冷えそうじゃしの」


 
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:17:57.45 ID:OMPrjP8M0
男「買い物行ってきますよ。明日の分まで買ってしまえば、明日一日中まったりできるし」

猫「左様か。できればこたつの電源はつけて行ってほしいのじゃが」

男「言うと思いました。電気とかは消しますけど、こたつはつけておきます」

猫「ん。助かる」

男「さて、じゃあ行ってきます。早く行かないと心が折れそうだし」

猫「ああ。気をつけるのじゃぞ」

・・・

猫「さて、私はこたつで一眠りでもしようかの」

猫「・・・」

猫「誰も居ないのなら、少し試してみようかの。勘が鈍ってなければよいが」


93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:23:18.47 ID:OMPrjP8M0
買い物帰り
男「寒・・・。こりゃ雪降るかも・・・」

?「なら、その前に私の事情も済ませたいのだが」

男「!」

女「・・・」

男「またあんたか」

女「すまないな、キミに迷惑かけるつもりは無かったのだが、状況が変わってきた」

男「何を?」

女「雪女、それに吸血鬼と来て、次は猫なんだよ。他の連中との争いは終わりつつあるのに、ここに来てだ」

男「!?」

女「猫に何か心当たりでも?」

男「・・・いやないね。先を急ぐから、失礼する」

女「ああ、それは構わないが。一つだけ。『隻眼が蜂起した』とだけ、伝えてくれ」

男「伝える・・・?」

女「ああ。そうしないと取り返しがつかないことになる。頼んだぞ」てくてく・・・

男「お、おい!・・・。何なんだアイツ・・・」



 
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:28:25.83 ID:OMPrjP8M0
男「ただいまー」

猫「っ!!」がたん!

男「刺身安かったんで買ってきましたよ、うわ部屋真っ暗だ。電気電気・・・」

猫「ち、ちょっとま・・・!」

パチン

男「え、何・・・を・・・?」

猫娘「・・・」

男「・・・」

男「は?」



 
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:33:04.35 ID:OMPrjP8M0
猫娘「あ、ちがうのじゃ、これは、」

男「・・・あんたは・・・?」

猫娘「ええい、まともな反応で返すなたわけ!私以外に誰がこの部屋におるのじゃ!?」

男「え?・・・ネコさん?」

猫娘「じゃからそうじゃと言っておろうに!!」

男(あの女にそっくりだけど・・・、あの猫耳は・・・)

猫娘「なんと言うタイミングで帰宅するのじゃお前は・・・!変化をとこうと必死じゃというのに!」

男「ええと、すいません。どういうことでしょうか。というか、な、何でTシャツ一枚なんですか!?」

猫娘「ああ、服はお前のを失敬したのじゃが、これは何じゃ?和服とは少し違うようじゃが」



 
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:38:20.73 ID:OMPrjP8M0
・・・
男「ふ、服着ましたか」

猫娘「着たが・・・なんじゃこれは。動きにくくてかなわぬぞ」

男「和服じゃないんです。下と上は別々な服なんですよ」

猫娘「しかし、なぜ下は二枚も穿くのじゃ?一枚でよかろうに」

男「そういうものなんです!女のものの下着買うのはずかしかったんですから我慢してください」

猫娘「むぅ・・・」

男「で、何でそんな姿なんですか」

猫娘「それが・・・、変化が無事にできて安心したのじゃが、久しぶりなせいか、解き方が分からなくなってしまったのじゃ・・・」

男「え?」

猫娘「放っておいてもあと数時間で変化は切れるのじゃが、それまではこの身体じゃ・・・」

男「そうなんですか?」

猫娘「しかも相変わらず耳と尻尾は隠しきれぬし・・・。どうにも勝手が分からぬ」

男「わざとじゃないんだ」

猫娘「何?」

男「いえなんでも」


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:41:58.92 ID:OMPrjP8M0
男「ともかく、ご飯にしますか・・・?」

猫娘「ふん・・・。こんな身体ではうまく食べることなどできはせぬ・・・」

男「そう・・・かもしれないですね」

猫娘「私の刺身を残しておかなかったら、お前を爪とぎに使うぞ」

男「そこは大丈夫ですよ。俺一人じゃ食いきれません」

猫娘「しかしよく人間はこんな身体で動けるの・・・。私には無理じゃ」

男「・・・あの、その姿は」

猫娘「む?」

男「誰かに似せているんですか?」

猫娘「・・・。さぁて、どうじゃろうな」

男(あの女にすげぇ似てるんだけどなぁ・・・)


105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:45:32.64 ID:OMPrjP8M0
男「あ、あの女といえば・・・」

猫娘「女?」

男「ええ、何か妙な女がいて、伝言がどうとか、伝えないと取り返しがつかないとか」

猫娘「伝言?誰にじゃ?」

男「それがよく分からないんです。何のことなのかさっぱり」

猫娘「人違いじゃないのか」

男「今日で会うの二回目ですから、違うと思います。でも何のことなのか・・・」

猫娘「・・・まぁ気にしても仕方あるまい。何かの間違いじゃろう」

男「・・・ですね。隻眼がどうとか、俺には覚えがないし」

猫娘「!!」


106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:50:52.98 ID:OMPrjP8M0
男「ネコさん?」

猫娘「その伝言、何だといった?」

男「え?」

猫娘「伝言の中身じゃ、何じゃった?」

男「ええと、確か・・・。『隻眼が蜂起した』だったかな・・・?」

猫娘「なんじゃと!?」

男「え?」

猫娘「隻眼が蜂起!?それは・・・恐らく私への伝言じゃ」

男「!?」

猫娘「しかし一体誰が・・・。いやそれはいい、シロがその後の経過を知らせないのにはそういう事情があったか・・・」

男「シロ?」

猫娘「あの白い猫じゃよ。ともかく、事を確かめねば。少し出てくる、窓を開けておいてくれ」バッ

男「あ、ネコさんダメです!」

ガン!!

猫娘「!!・・・わ、忘れておった・・・。今は人間なのじゃった・・・」ひりひり


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 20:55:43.69 ID:OMPrjP8M0
男「変化が解けるまで待たないと・・・」

猫娘「ええい、そんな時間があるか。かくなる上は、この身のまま外へ・・・」

男「す、ストップ!!どういうことなんですか、事情を話してくださいよ」

猫娘「そんな時間はないといっておろうに!マサムネを止めねば!」

男「だからその政宗って誰なんですか!?落ち着いてくださいって!」

猫娘「は、離せ人間!これが落ち着いていられるか、あのバカを止めねば!!」

男「ネコさんってば!!」




 
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:00:40.53 ID:OMPrjP8M0
?「騒がしいな・・・。猫風情がァ、吼えるのは負け犬の仕事だとォ思っておったが・・・?」

猫娘「!!」

男「え?誰?」

猫娘「・・・ただの蝙蝠ならば見逃したのじゃが、やはり違うようじゃな」

?「おちおち寝てもォおれぬわァ・・・。猫がなァにを騒いでおるかァ・・・」

猫娘「天井裏に隠れているような蝙蝠に言われたくはないの」

男「天井裏・・・?」

?「人間・・・。その猫にィ感謝するのだなァ・・・。でなけれぶァ、今頃血をいただいていたわァ・・・」

猫娘「吸血鬼風情が、誰に物を言っておるのじゃ?」

男「吸血鬼?」



 
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:06:09.11 ID:OMPrjP8M0
男「え、吸血鬼?」

猫娘「ああ、少し前からこの天井裏に潜んでおる」

?「ふん・・・」

男「え、うそ」

猫娘「じゃから私はここに居候したのじゃが、それはもうよい。問題は、なぜ今さらその声をさらした、蝙蝠」

?「言った通りよォ・・・。やかましいからやかましいと言ったまでェ・・・」

猫娘「消されたいのか、手負いの吸血鬼め」

?「ふん・・・。猫の蜂起はァ、まだ先だと伝えるまでだァ・・・」

猫娘「何?」

?「あの隻眼は、今ァ戦力を整えておる・・・。それくらいィ、今の私にも分かるわァ」



 
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:13:33.95 ID:OMPrjP8M0
猫娘「その根拠は」

?「簡単なことよォ・・・。二日後は満月。貴様ら妖怪がァ、潜在能力のすゥべてを発揮できる日だ・・・。そんなことも分からんのかァ・・・?」

猫娘「マサムネは満月を待つ、と?」

?「待つだろうな・・・。同じ日に、恐らく雪ィ女どもも動く・・・。一斉蜂起する気だろう」

猫娘「雪女どもが?」

男「雪女に、吸血鬼・・・?」

?「ぎゃあぎゃあ喚く前にィ、周りを見るのだなァ猫よ・・・。足元をすくわれるぞォ・・・」

猫娘「・・・なぜそれを私に教える」

?「ふ、ふはは、っぶぁっはははははは!神格化した猫同士の殺し合いィ!見ィ物ではないか!?さぞォ可愛い声で鳴くのだろう!?」

猫娘「ち・・・。薄汚い蝙蝠が・・・」


117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:17:02.10 ID:Nq5t2aar0
なんだとんぬらさんか



 
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:18:08.77 ID:OMPrjP8M0
男「あの、どういう・・・?」

猫娘「・・・ふぅ。簡単に話そう。妖怪と人間は、戦争一歩手前にある」

男「は?」

猫娘「事の発端は、雪女が人間に宣戦布告をしかけたことにある。運よくそれは失敗に終わったが、他の勢力に飛び火した」

男「え?え?」

猫娘「妖怪という存在は日々忘れられてきている。それに焦った妖怪たちは、今一度自分たちの存在を人間に認識させようとしているわけじゃ」

男「・・・なんで?」

猫娘「忘れられるということは、私たちにとって死に等しいことじゃ。それを防ぐために、戦おうとしておる」

男「なんだそりゃ・・・。何で妖怪が人間に・・・」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:22:30.41 ID:OMPrjP8M0
猫娘「そうする他ない、そういう意見が大勢なんじゃよ。勝手に産み出しておいて、勝手に忘れられてはたまらぬ、と」

男「・・・」

猫娘「妖怪は日本人が生み出したものじゃ。それがいつしか実体を持つようになった。だが今度は、その存在を否定し、忘れようとしておる」

男「だからって・・・」

猫娘「蝙蝠・・・吸血鬼もじゃ。欧州ではもはや吸血鬼などお笑いの種。我ら妖怪も」

ボン

男「あ・・・」

猫「む・・・。時間か」

男「・・・」

猫「・・・そして、化け猫にもそういう意見があった。隻眼の猫マサムネがその筆頭のようじゃ」



 
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:27:34.49 ID:OMPrjP8M0
猫「恐らく決め手は・・・飼い主の死期が近くなったからじゃろう」

男「あ・・・。あの時の話・・・」

猫「懇意にしてくれた老婆が死ぬ・・・。それが決め手じゃろうな」

男「まさか、タバコ屋のお婆さん・・・?」

猫「・・・知っておったか。そうじゃ、彼女はまもなく死ぬのじゃ。その飼い猫が、マサムネじゃ」

男「それだからって、何で戦争なんて」

猫「自暴自棄、じゃろうな。マサムネはまだ若いからの・・・」

男「でも化け猫が戦争って、どういうことを・・・?」

猫「神格化した猫だ、人間を殺す方法などいくらでもある」

男「マジか・・・」



 
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:33:07.31 ID:OMPrjP8M0
猫「そして恐らく、やつは他の猫を無理やり神格化させるだろう」

男「その神格化って・・・?」

猫「文字通り、神の座を得ること。ここでいう神は、神道の八百万の神を指す」

男「・・・それで」

猫「正規の方法を辿り神格化するなら良いのじゃが、無理に神格化すれば恐らく祟り神と化す」

男「祟り神・・・。もののけ姫の・・・?」

猫「ようは貧乏神じゃ。神の癖に悪さ、というか人間に害を与える存在と化す」

男「それやばいじゃないですか」

猫「それが行われるのは恐らく満月の夜じゃ。それまでに何とかせねばならん」



 
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:39:52.51 ID:OMPrjP8M0
男「でもどうするんですか」

猫「・・・まずは腹ごしらえじゃ。お互い腹が減っては戦ができぬ」

男「・・・。そうですね、まずは飯にしましょう」

猫「・・・おい蝙蝠」

?「・・・気ィ安く呼ぶな猫が・・・。殺すぞ」

猫「今回は感謝する。じゃが、人を襲うのを私は許さない」

?「ふん・・・」

猫(マサムネ・・・)



 
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:43:43.81 ID:OMPrjP8M0
某所

隻眼の猫「・・・」

白猫「・・・」

隻眼の猫「もはや語るまい・・・。我らは我らの成すべきことをなすのみ・・・」

白猫「にゃ・・・」

隻眼の猫「・・・お前も神格化すればわかる。我らの苦しみが・・・。始めろ」

トラ猫「」カチャカチャ

ブチ猫「」カチャカチャ

白猫「にゃぁ・・・」

隻眼の猫「神格化しろシロ・・・。そうすれば、すべてが分かる」



 
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:48:20.25 ID:OMPrjP8M0
翌日

男「それで、具体的にどうするんです」

猫「満月の晩、つまり明日までに、やつらがどこに居るのか調べる必要がある。そして、明日私がやつらを止める」

男「だから、どういう風にですか」

猫「ええい、私は化け猫だ化け物だ!!そんなのは力ずくでに決まっておろうが」

男「でも・・・」

猫「とにかく時間がない。人間、すまないが力を貸すのじゃ。やつらの居場所を調べる必要がある」

男「しかしどうやって?」

猫「問題はそこなのじゃ・・・」



 
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:53:35.06 ID:OMPrjP8M0
ぷるる・・・

男「電話・・・?友からだ」

友『おう俺だ、なぁ一つ聞いて良いかよ』

男「なんだ?」

友『うちで飼ってた白猫知らないか?』

男「白猫?いや見てな・・・」

男「ああ!!あの猫どこかで見たと思ったらお前の猫か!!」

友『おお、見たのか、うちのシロ!どこでみた、いつ見た!?』

男「ええと、二日前だかに、家の前で・・・」

友『二日前か・・・。実はさ、シロ二日前に見てから居なくなっちゃってさ・・・』

男「二日前から?」

友『あとチャラ男の彼女の飼ってたトラ猫も居ないらしいんだ。それも二日前から』

男「どういうことだ?二日前から町中の猫が消えたとでもいいたいのか?」

友『そうかもしれない。俺の周りで二日前から猫が消えたって人すごい多いんだ』

猫「マサムネめ・・・。やりおったな」



 
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 21:58:39.90 ID:OMPrjP8M0
友『ともかく、こっちでも探してみるわ。何か分かったら連絡くれ』

男「ああ、分かった」ぶちっ

猫「町中から猫が消えた。マサムネの仕業じゃ」

男「聞こえてたんですか」

猫「猫の聴覚を舐めるでないぞ」

男「隻眼の猫がやった、と?」

猫「神格化した猫は特別じゃからの。二百歳そこらでも他の猫に招集をかけるなんて簡単なのじゃよ」

男「二百・・・」

猫「すでに大半の猫が祟り神と化したのはまず・・・間違いないじゃろう」

男「そんな・・・」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:03:22.20 ID:OMPrjP8M0
猫「これ以上やつを泳がせるワケにはいかぬのじゃが・・・」

男「手がかり・・・」

ピンポーン・・・

男「・・・?来客?はぁい、少し待ってください」

男「・・・?誰だろ、白い服着た知らない女の人が立ってる」

男「どちら様ですか」

白い服の女「すいまセん、、困つテます。助けてください」

男「・・・?」


140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:07:36.98 ID:OMPrjP8M0
猫「・・・?」

TV「さて次のニュースですが、がが、ニュー、がががが」

猫「なんじゃ・・・?」

男「どうかしたんですか」

白い女「困ってルんです・・・」

男「何があったんですか」

白い女「・・・」

男「・・・?」

白いオンナ「開ケロ・・・」


141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:10:32.03 ID:OMPrjP8M0
男「っ!?」

白いオンナ「アケロ・・・アケロ・・・」ガン・・・ガン・・・!!

男「こいつ・・・!?」

オンナ「アケロアケロアケロアケロアケロアケロ・・・!!」ガンガンガン!!

男「っ」

猫「人間、まずい、こっちだ!!」

TY「がががががががががががががががが」

猫「マサムネ・・・。私を消しにきたか・・・!」




 
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:14:06.95 ID:OMPrjP8M0
男「ネコさん、これ・・・!?」

猫「化け物を差し向けてきおった、そういうことじゃの・・・!」

オンナ「アケロアケロ!!アケロ!!」

TV「ががががががっががががががががががっがあっがっががgggg」

男「これじゃ心霊現象ですよ!!」

猫「ふん、何を今さら・・・。相手は正真正銘の妖怪だぞ、これしきで何をっ」

ぷるるるるるる

男「電話・・・」

猫「出るな、その必要もない」

電話『発信音の後に、メッセージをお願いします・・・。』ピーッ

電話『・・・ザザ・・・』

電話『・・・ァ・・・オマエ・・・ヲ・・・コロ・・・』




 
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:17:25.68 ID:OMPrjP8M0
男「!?」

猫「ち、来たか・・・!」

男「な!?」

オンナ「ハァーーーー・・・。ハァーーーーー・・・」

男「そんな、鍵は閉まっていたはずなのに・・・」

オンナ「・・・」ニパァ・・・!

男「!」ぞくっ

猫「祟り神風情が・・・。音量の化け物に成り下がったか」

オンナ「ハァ・・・ハァーーーー・・・」

猫「人間、私の後ろに引っ込んでろ。邪魔じゃ」

男「何を!?」

猫「良いから早くせい、来るぞ!」

オンナ「ハァーーーー・・・・!!!」



 
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:21:10.78 ID:OMPrjP8M0
男「猫さ・・・!!」

バチィィィッ!!

オンナ「アァァァァァ・・・!!」

猫「ふん・・・。昨日今日で神格化したようなやつは、所詮この程度じゃよ」

男「女が止まって・・・!?」

猫「結界じゃ。ハイカラな言い方じゃとバリアじゃったか」

オンナ「ハァァァァァァァ・・・・」

猫「動きたくとも動けまいに。私の結界はそう甘くはない」

オンナ「ァァァァァァ・・・!!」

男「・・・」ごくっ・・・

猫「さて、恐れを知らずに私に挑むというのはどういう了見じゃ?それとも、心をうしなったのかの」

オンナ「ァァァァ・・・」

猫「・・・!!!」


 
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:23:48.53 ID:OMPrjP8M0
猫「お前、まさか・・・!!」

オンナ「ァァァァ・・・」ぐぐっ・・・

男「!?女が動き出し・・・!?」

猫「嘘じゃ・・・。こんなことが、許されるはずが・・・!!」

オンナ「ァァァァァ!!」ぐぐぐ・・・!

男「ネコさん、動き出してます!!」

猫「なんという、何という、ことを・・・っ!!」

バリン!!

オンナ「ァァァァァァ!!」グワァッ

男「ネコさん!!」

猫「・・・!!」


 
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:27:10.81 ID:OMPrjP8M0
ドドドドッ!!

男「!?」

猫「札・・・!?」

オンナ「ギ、ァァァァァッァアアアアア!?」

?「打ち込んだのは手製の札・・・。そう簡単に破れるものではない」

男「!あんた・・・!!」

女「やはり始まってしまったか・・・。なぜ結界を解いた、猫」

猫「・・・お前・・・」

女「まぁいいさ。この祟り神には聞きたいことがある」

猫「ま、待つのじゃ、こいつは、この祟り神は・・・!!」

オンナ「・・・ァァァァァ!!」

女「!こいつまだ・・・!!」


 
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:29:53.92 ID:OMPrjP8M0
オンナ「ァァァァァッァッァァァッァア!!!!」

女「ち・・・。失せろ化け物!!」

猫「やめろぉぉぉぉっ!!!!」

バチッ!!

オンナ「ァ・・・」ドサァッ!!

猫「おい、しっかりしろ!!目を開けるんじゃ!!」

男「ネコさん・・・?」

猫「シロ、お前なんじゃろ!?しっかりせい、シロ!!」

男「!?」

女「・・・」

猫「シロ、シロ!!」

オンナ「ァァ・・・」シュゥゥゥゥ・・・

白猫「・・・う、な・・・」



 
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:33:51.88 ID:OMPrjP8M0
猫「シロ!!」

白猫「うな、ぁ・・・」

猫「しっかりするのじゃ、死ぬでない!!」

男「シロ・・・。あの白猫、だったのか・・・?あの女が・・・?」

女「・・・」

猫「シロ、ダメじゃ、しっかりするのじゃ!!」

シロ「・・・なー・・・」

猫「・・・なぜじゃ・・・。貴様には分かっておったのじゃろう!?あの女がシロだということがっ!!」

女「・・・シロだか何だかは知らないが・・・。アレが穢れた猫の末路ということは知っていた」

猫「貴様ほどの能力がありながら・・・っ!!」

女「・・・私を知っているかのようないい振りだな」

猫「知っておる・・・。間違えぬよ、千年振りに見たその顔のことはっ!!」


 
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:38:00.19 ID:OMPrjP8M0
男「千年・・・?」

猫「・・・千年前、こいつと同じ顔をした霊能力者がおった。私の、私の主人じゃ・・・」

猫「じゃが主人は・・・、呪いに敗れて・・・。次の輪廻をくぐる、千年後の最誕を預言し、逝かれたのじゃ」

猫「じゃから私は、私は!!」ボン!!

女「・・・!」

猫娘「自分の姿を、あの方に、あの方に似せてっ・・・!!」

女「・・・千年前に、私の前世か・・・。それは知らなかったな」

男「あんたは・・・?」

女「ただの女子大生だ。千年がどうとかは知らないが、一応心霊探偵ってことで通っている」


161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:43:38.37 ID:OMPrjP8M0
猫娘「その能力が証拠じゃ、主人と同じ顔、同じ能力!偶然なはずがないのじゃ!」

男「ネコさん・・・」

猫娘「なぜなんじゃ、他に方法があったはずじゃろう!?千年前のあなたなら、できたことじゃ!!」

女「っ・・・。私にもできる事とできない事がある・・・。妖怪が人に危害を加える可能性があった、だから止めただけのことだ」

猫娘「どうとでも、できたはずじゃ・・・!」

女「・・・私は霊能力者かも知れないが、お前の主人じゃない。それは間違いないことだ」

猫娘「・・・」ガクッ

男「・・・」

猫娘「なぜ、なぜなんじゃ主人・・・。あの時、約束したではないか、約束したではないかっ・・・」

女「・・・」



 
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:48:37.56 ID:OMPrjP8M0
女「・・・ともかく、連中が本気なのは知れた。止めなければ、多くの人が傷つく」

男「・・・らしいね」

女「私はこの町を探って、連中を止める」

猫娘「!・・・殺すのじゃな。シロと同じように、皆を・・・!!」

女「・・・必要とあれば、天に還す」

猫娘「お前は主人じゃない・・・。あの人ならそんなことはいわない・・・!」

女「・・・。で私は行くぞ。次から、自分の身は自分で守る事だ」

男「え?あ、うん・・・」

女「・・・それから、吸血鬼。次にまた暴れたら、今度は私がお前を消す」

?『ふん、小ォ娘がァ・・・』

女「・・・。では」

猫娘「う、うう・・・」

男「ネコさん、しっかり・・・」

猫娘「私は・・・あの人に会うためだけに・・・こうして生きてきたというのに・・・っ」


164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:52:08.08 ID:OMPrjP8M0
男「じゃあネコさんがそうなった理由って・・・」

猫「あの方は、約束したのじゃ・・・。輪廻をくぐったらまた会えると・・・。決して忘れない、と・・・」

男「・・・」

猫「じゃから私は、千年もの間、辛酸を舐めて、今日まで・・・」

男「・・・ネコさん、マサムネを止めないと」

猫「な、に・・・?」

男「皆死んでしまいます。このままじゃみんな不幸になります。だから、俺たちが止めないと」

猫「私は・・・しかし・・・」

男「あの女の人が何者かは問題じゃないです。でも放っておいたら、仲間が死んでしまう」

猫「っ・・・」



 
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:56:50.55 ID:OMPrjP8M0
?『ふん、言っても無駄だ、人間・・・』

男「吸血鬼・・・?」

?『その猫は今、千年すがったものをなくしたのだァ・・・。簡ンン単にィ立ち上がれると思うかァ・・・?』

男「くっ・・・」

猫娘「・・・」

男「それでも俺は、俺一人でも・・・っ!!」ダッ!!

猫娘「・・・」

?『哀れよなァ・・・。なまじ神格化などォしなければァ・・・、今頃普通の猫としてェ、あの女の近くにいれたやも知れェぬのに』

猫娘「・・・」

?『そうやっていつまでもいるゥがいいさァ・・・』

猫娘「・・・」

ボン

猫「・・・私は・・・しかし吸血鬼・・・。・・・吸血鬼・・・?」

・・・

猫「ふ・・・蝙蝠にすら見捨てられたようじゃの・・・」


169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 22:58:26.26 ID:OMPrjP8M0
猫「なぁシロ・・・。お前はどうだったんじゃ?」

シロ「」

猫「お前、マサムネを好いておったじゃろう・・・」

シロ「」

猫「そのマサムネに、無理やり神格化させられて・・・。お前はそれでよかったのか・・・?」

シロ「」

猫「・・・私は・・・」



 
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:00:53.35 ID:OMPrjP8M0
男「とはいったものの・・・。猫の居そうな場所ってどこなんだよ・・・!!」

男「くそ、全然分からん!!しかも、・・・寒いしっ」

?「あの、ごめん」

男「え?」

白い肌の女の子「少しいいかな」

男「・・・?何か用?」

白い肌の女の子「ええと、妖怪関連の話があるんだけど・・・」

男「!?」



 
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:06:07.77 ID:OMPrjP8M0
男「なんの話?」

白い服の女の子「身構えんなよー。お互いに有益な話です、はい」

男「有益?」

白い服の女の子「ええと、ああそうか、申し遅れましたー。雪娘改め、雪女です」

男「あ?」

雪女「雪女です。晴れて雪女です」

男「ええと?」

雪女「ちょ、そういう反応はどうですかねー。雪女ですって、依然変わりなく」



 
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:10:48.11 ID:OMPrjP8M0
雪女「しかし晴れて雪女とはこれいかに?」

男「いや、しらん」

雪女「ですよねー。それよりそれより、緊急情報ですよプロデューサーさん」

男「は?」

雪女「あーネタが通じないですねー。まーいいです。雪女一味の新人雪女ですから。成り立てですから、ぴちぴちです。ここまでいいですか?」

男「・・・疲れてるのかな、俺」

雪女「はい雪降らせまーす」ビュオオオオオ!!

男「信じました!!今信じました寒いっ!!」

雪女「はいー。で、相談です」

男「寒・・・。なんだよ、相談て」

雪女「猫止めてください。いいえ猫バスじゃありません。化け猫どもです」

男「・・・。それは勿論だけど、なんで雪女が?」



 
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:15:16.80 ID:OMPrjP8M0
雪女「明日、猫が蜂起してこの町を血祭りに上げた後で雪女が蜂起する手立てになってます、はい」

男「そういえばそんな話を聞いたような・・・」

雪女「なのでー。この町の猫を止めないと、非常にやばいんです。女王が死んだ雛見沢並みです」

男「つまり、猫を止めれば雪女も止まるって?」

雪女「正解者に拍手!よくデキマシター。よくデキマシター」

男「じゃあ尚のこと急がないとじゃ・・・」

雪女「いえす、ふぉーりんらぶ。でもあたしはあの人一筋。雪女なのにアツイです」

男「・・・しかしお前うざいなぁ」

雪女「えー」


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:22:15.04 ID:OMPrjP8M0
男「でも猫の居場所なんてどうやって探したら・・・」

雪女「さー。雪女の捜し方なら知ってるけどー。ほら、私猫じゃないし」

男「イラッ」

雪女「ともかく、ここは任せますよー。大体の事情は月島さんから聞いてるんでー」

男「月島?」

雪女「あれ、知らない?遅れてる?」

男「イラッ」

雪女「霊能力者のお姉さんだよー。会ったでしょ?」

男「あの女か・・・」

雪女「ではでは、私はそろそろあっち戻るわー辛いわー。雪女食い止めるのマジ辛いわー」

男「ああそう・・・」

雪女「んじゃまた会おう勇者よ。・・・いや、むしろ賢者?」

男「てめぇ」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:28:00.82 ID:OMPrjP8M0
男「なんだったんだあのアホの娘・・・」

男「でも、やっぱり猫止めないといけないんだな、それは分かった」

男「くそ、どこをさがせば良いんだよ」


猫「ふうううう・・・」

猫「なぁシロ、私はまだ大丈夫みたいじゃよ」

シロ「」

猫「だから、今はお前を置いて行く。じゃが、必ず、ハッピーエンドにして見せるぞ」

シロ「」

猫「じゃから、そこで少し、眠っていてくれ・・・」


185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:31:47.90 ID:OMPrjP8M0
男「魚屋もダメ、空き地もダメ、か・・・」

男「後はどこを探せばいいんだ」

猫「む、ここに居たか人間」

男「―――!!ね、ネコさん!!」

猫「話は後じゃ、この空き地も外れか」

男「ネコさん、雪女の話じゃ、ここの猫を食い止めれば、雪女の勢力は蜂起を中止するって・・・!!」

猫「雪女・・・?ああ、噂で聞いたの、他の雪女を裏切った酔狂な雪女が一人おると・・・」

男「アホの娘だったけど・・・」

猫「ともかく、マサムネを止めるぞ。これ以上シロのような仲間を増やすわけにはいかぬ」

男「はい!!」


186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:36:10.12 ID:OMPrjP8M0


猫「いいか人間、マサムネが決行するのは明日の今頃じゃ」

男「それを過ぎたら、人間が犠牲になるか、」

猫「あの女に皆殺されてしまう」

男「タイムリミットまでの勝負、ってことですか」

猫「そうじゃ。恐らく明日の晩、ちょうど九時くらいに進軍すると考えられる」

男「九時・・・」

猫「よいか、今日の捜索で連中のおおよその隠れ家が知れた」

男「知れたんですか」

猫「ああ。広場でも空き地でもないとすれば、残るは一箇所だけじゃ」

男「それは・・・?」

猫「郊外にある、空き家じゃ」



188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:39:48.14 ID:OMPrjP8M0
男「空き家」

猫「文字通りの猫屋敷じゃ。何十年も前から人が住んでおらぬ」

男「そこに、マサムネとか言う猫が・・・」

猫「そうじゃ。敵は曲がりなりにも信仰を集める神じゃ。人間では歯が立たぬ」

男「じゃあ俺はどうすれば・・・?」

猫「お前は来るでない」

男「・・・は?」

猫「連中は化け物じゃ。お前ではどう頑張っても立ち向かえぬ。じゃから、身を隠すのじゃ」

男「そんな、ここまできてそれは・・・」

猫「死にたくないじゃろう?私もお前を殺させたくないのじゃ。じゃから来るでない」

男「・・・」



191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:43:54.83 ID:OMPrjP8M0
男「それは、出来ない」

猫「にゃんじゃと?」

男「ここまで来て引き下がれませんよ。最後の最後で俺だけ除外なんて、ひどい話です」

猫「じゃが、お前は・・・」

男「シロは、俺の親友の猫でした。俺にとっても、仇は同じです」

猫「しかし」

男「それに、俺の先輩が言ってました。『化け物にも立ち向かえば勝てるんだ』って」

猫「先輩・・・?」

男「先輩の彼女が、呪いだかにかかった事があったそうなんです。けど、それを先輩と彼女の妹が解決したって」

猫「・・・」

男「だから俺は行きますよ。ネコさんと一緒に」


 
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:48:02.65 ID:OMPrjP8M0
夜 男自宅
男「とりあえず、吹き飛ばされたドアは仕方ないんで、あのままにするしかないですね」

猫「あの女、随分強引に進入してきたようじゃな」

男「布団被って寝れば、何とかなりますよ」

猫「・・・なぁ、私も入って構わぬか?」

男「布団にですか?」

猫「うむ。さすがに今晩の寒さは堪えるのじゃ」

男「ええ、構いませんよ」

猫「すまないの」



 
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:51:35.87 ID:OMPrjP8M0
猫「・・・不思議な感覚じゃ。人間と共に寝るなど、いつ以来かの・・・」

男「俺の上には乗ってましたよね」

猫「・・・あれはカウントせぬ。というか、気がついておったのか」

男「重かったですし」

猫「おも・・・」

男「あんまり気になりませんでしたけど」

猫「ふん・・・」

・・・

猫「人間」

男「何でしょう」

猫「明日は恐らく死闘になる。・・・いいか、絶対に死ぬのではないぞ」

男「ネコさんこそ」

猫「む・・・。お前私を誰だと思っておるのじゃ」

男「はは、失礼しました」



 
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/12/01(木) 23:54:57.28 ID:OMPrjP8M0
男「・・・そういえば、吸血鬼は・・・?」

猫「去ったよ。どこへ消えたのかは、私にも分からぬ」

男「何者だったんです、彼は」

猫「最強の吸血鬼にして最『凶』の吸血鬼、じゃったかな。通り名はいくらでもある。じゃが、数週間前に深手を負ったそうじゃ」

男「それで身を隠していた、と?」

猫「いくらやつでも、心臓の回復には時間がかかるのじゃよ」

男「・・・」

猫「さてもう休むぞ。明日は決戦じゃ」

男「・・・はい。おやすみなさい、ネコさん」

猫「いい夢をな、人間」


205 名前:◆.zeSrWjK2c []投稿日:2011/12/02(金) 00:02:26.38 ID:odwdBYuh0
深夜
男「zzz」

猫「・・・」

猫(そううまくいくはずもない)

猫(仮にも相手は神だ。人間が立ち向かえる相手ではない)

猫(・・・といっても、聞かぬのじゃろうなこのアホは)

ボン

猫娘「お前のような者が、もっと早く現れていてくれればな・・・」

猫娘「じゃが、それも過ぎた願いやも知れぬ。この妖の身にはの・・・」

猫娘「じゃがせめて、今夜だけは、暖かいところで寝かせてくれ・・・」


 
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